履歴書に在学中の最終学歴はどう書く?卒業見込みとの違い・使い分け方を解説

在学中の最終学歴は履歴書にどう書けばいいのでしょうか。

結論、就活時の履歴書には「卒業見込み」、インターンシップやアルバイトに応募する際は「在学中」を使用し、「卒業予定」は基本的に使用しません。

今回は、在学中の学歴を記載する際の注意点や、留学・中途退学などのパターン別に記載例をまとめました。

「卒業見込み」「在学中」「卒業予定」の違いとは?

履歴書の学歴欄に使用する文言の「在学中」「卒業見込み」「卒業予定」は、似ているようで意味や使うシーンはそれぞれ異なります。

履歴書に使用する場合の、適切な文言について解説します。

  1. 「卒業見込み」:就職活動で使用し、確実に入社日までに卒業できる場合に記載する
  2. 「在学中」:インターンシップやアルバイト、パートに応募する際に使用する
  3. 「卒業予定」:基本的に使用しない

就活時の履歴書には「卒業見込み」と記載する

就職活動で応募先に提出する履歴書の学歴欄は、在籍している学校名や学部学科の後に「卒業見込み」と記載します。

「卒業見込み」は、すでに卒業に必要な単位を取得済み、または確実に取得できる見込みがあり、企業が提示する入社日までに卒業できる場合に使用します。

「卒業見込み」と記載した学歴の年月欄には、卒業する年月を書きましょう。

「卒業見込み」を使用できる条件
    1. 卒業に必要な単位修得が取得できている
    2. 入社日までに卒業可能であること(留年の可能性はゼロ)

「在学中」はアルバイトやインターンの応募時に使用

アルバイトやパート、インターンシップ先に提出する履歴書には、在籍している学校名や学部学科の後に「在学中」と記載します。

「在学中」と記載した学歴の年月欄は、履歴書を記載している時点での年月を書きましょう。

「卒業予定」は基本的に使用しない

履歴書の学歴欄では、「卒業予定」は使用しません。在学中の場合は、状況に応じて「在学中」または「卒業見込み」を使いましょう。

「卒業見込み」がない場合は卒業可能な時期を記載する

留年が決定している場合は、卒業できる時期を明記します。例えば半年間の留年期間を経て9月に卒業する場合は、20XX年9月「卒業見込み」と書きましょう。

在学中の最終学歴の書き方のポイント5つ

在学中の最終学歴の書き方のポイントを5つ解説します。ポイントに従って履歴書を作成しましょう。

書き方のポイント5つ
    1. 在学中の学歴を含めて記載する
    2. 略語を使わず正式名称で記載する
    3. 学科やコース名まで記載する
    4. 年号は西暦・和暦のどちらかにそろえる
    5. 大学院の場合は「卒業」ではなく「修了」と記入する

1.在学中の学歴を含めて記載する

学歴は、在籍している学校を含めて履歴書に記載します。義務教育である小学校と中学校は、基本的に記載は不要です。

高校在学中の場合は中学校の卒業から高校在学中まで、大学在学中の場合は高校卒業から大学在学中までを記載しましょう。

最終学歴の優先順位
    1. 大学院博士課程
    2. 大学院修士課程
    3. 大学
    4. 専門学校・短期大学
    5. 高等専門学校
    6. 高等学校
    7. 中学校

2.略語を使わず正式名称で記載する

「高校」や「短大」、「都立」や「中退」などは略した言葉です。履歴書に記載する学歴や職歴は略さずに、正式名称で記載します。

略語 正式名称
高校 高等学校
高専 高等専門学校
短大 短期大学
都立、県立 東京都立、〇〇県立
中退 中途退学

3.学科やコース名まで記載する

複数の学科やコースを持つ学校に通っていた場合は、学科名やコース名まで記載しましょう。

学科名やコース名だけでなく、応募する仕事との関連性が高い研究テーマやゼミに入っていた場合は、学歴欄に記載することで評価につながる可能性があります。

4.年号は西暦・和暦のどちらかにそろえる

履歴書に記載する年号は、全体を通して西暦・和暦のどちらかに統一します。早見表を見ながら履歴書を作成するとスムーズです。

5.大学院の場合は「卒業」ではなく「修了」と記入する

大学院に在籍していた場合は、「卒業」ではなく「修了」と記入します。

そのため、大学院在学中に就職活動で履歴書を提出する場合は、在籍している学校名や学部学科の後に「修了見込み」と記載します

学歴の書き方例文【留学や休学などのパターン別】

学歴の書き方の例文を、留学や休学などのパターン別に解説します。

アルバイト・インターン

アルバイト・インターン先に提出する場合は、「在学中」と記載します。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 7 ○○大学○○学部○○学科 在学中

就活

就職活動で使用する場合は、確実に卒業できる年月を記載し「卒業見込み」と記載しましょう。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 3 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み

休学した場合

休学していた場合は、理由も補足しておくと応募先の理解が深まります。休学後、復学や卒業した場合はその内容も記載しましょう。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 休学(1年間○○のボランティア活動に従事)
20XX 5 ○○大学○○学部○○学科 在学中

留学した場合

留学経験は、1年以上の留学の場合は学歴欄に記載し、短期の語学留学やワーキングホリデーは自己PR欄や資格・免許欄などに記載します。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 4 休学し、アメリカ合衆国○○大学□□コースに1年間留学
20XX 3 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み

中退した場合

中退した場合は、年月とともに「中途退学」と記載しましょう。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 10 ○○大学○○学部○○学科 中途退学

留年した場合

留年した場合、履歴書の学歴欄への記載は不要です。在学中であれば、「在学中」または「卒業見込み」と記載しましょう。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 10 ○○大学○○学部○○学科 在学中

入学予定の場合

アルバイト・パートの応募などで学校に通う予定であることを伝えたい場合は、入学予定を入れても問題ありません。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業見込み
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学予定

浪人した場合

浪人して学校に入学した場合は、履歴書の学歴欄に記載する必要はありません。

現在在学中であれば「在学中」、卒業時期が確定しており就職活動で使用する場合は「卒業見込み」と記載しましょう。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 10 ○○大学○○学部○○学科 在学中

転校・転入している場合

転校・転入している場合は、時期とともに学校名を明記します。

学歴・職歴
20XX 4 東京都立○○高等学校○○科 入学
20XX 4 私立○○高等学校○○科 転入学
20XX 3 私立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 10 ○○大学○○学部○○学科 在学中

学校名が変わった場合

学校名が変わった場合は、入学・在籍時の学校名を正式名称で記載し、カッコ書きで現在の学校名を補足します。

学歴・職歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学(現:△△大学)○○学部○○学科 入学
20XX 10 △△大学○○学部○○学科 在学中

就職後に再入学した場合

学校を卒業し、就職後に再入学した場合は、学歴と職歴に分けて記載します。

学歴・職歴
学歴
20XX 3 東京都立○○高等学校○○科 卒業
20XX 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
20XX 3 ○○大学○○学部○○学科 卒業
20XX 4 □□大学□□学部□□学科 入学
20XX 3 □□大学□□学部□□学科 卒業
職歴
20XX 4 株式会社○○ 入社
東京本社 営業本部第3営業グループに配属
20XX 3 一身上の都合により退職

学歴の証明書の提出を求められた場合には・・・?

応募・入社する企業によっては、学歴を証明する書類の提出を求められるケースがあります。

企業から学歴の証明書の提出を求められた場合の対処法と、卒業を証明できる書類の種類について解説します。

最終学歴の学校に卒業証明書の発行を依頼しよう

応募する企業から学歴の証明書の提出を求められたら、最終学歴として通っていた学校に「卒業証明書」の発行を依頼しましょう。

直接学校の窓口に足を運んで発行を依頼する方法の他に、オンラインや郵送で申請し発行してもらう方法もあります。

なお、就職活動では、卒業見込みを証明するための「卒業見込み証明書」の提出を求められることもあります。

取得した単位や評価が記載されている「成績証明書」の提出を求められることもあるので、応募企業がどの書類を必要としているのかを確認し、期日までに発行してもらいましょう

卒業を証明できる書類
    1. 卒業証明書:卒業したことを証明する書類
    2. 卒業見込証明書:卒業見込みであることを証明する書類
    3. 成績証明書:取得した単位や評価が記載されている書類

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