【プロが添削!】総務の職務経歴書の書き方とテンプレート&見本

総務の職務経歴書の見本と書き方

ここでは、総務から転職する場合の職務経歴書の書き方を見本を用いながら紹介します。

紹介する職務経歴書の見本は、プロによる添削済みのものになります。

また、総務での経験や実績がより伝わるポイント、書き方について解説していきます。

 

総務の職務経歴書の書き方のポイント

【書き方のポイント】

  • 日々の所務業務、株主総会や社内のイベントなどの業務内容は詳細に記載しましょう。
  • 所得している資格は必ず資格欄に記載しましょう。
  • 自身の経験やそこから学んだスキルを示しましょう。特に、自己PRにてアピールできるとよいでしょう。

 

総務での職務経歴書では、業務内容を具体的に記載し、自身の役割や働き方がイメージできるようにしましょう。職務経歴で実務経験や実績を定量で記載、自己PRで自身の強みを伝えるという流れで作成すると好印象を与えやすいでしょう。

日々の業務が多岐にわたるため、複数のタスクを優先順位をつけて効率よくこなす能力が求められます。さらに、社内外の関係者とのスムーズなやりとりが必要となりコミニュケーション能力も求められます。それらのスキルは、主に実績として定量でアピールすることが大切です。

加えて、社内の状況や方針の変化に応じて柔軟に業務内容を調整をしたり、イレギュラーな対応にも冷静に対応できることなどをアピールできるといいでしょう。

 

総務の職務経歴書の構成

総務の職務経歴書は、基本的に以下7点から構成されます。職務経歴書を作成する際は、以下の構成を参考にしながら作成しましょう。

総務の職務経歴書の構成

【見本1】総務の職務経歴書の見本

【見本1の職務経歴書へコメント】

総務というと、PCスキルや正確性をイメージされる事も多いかと思いますが、実際にはコミュニケーション能力や調整力を求められる場面も多いです。そういった意味で社内外問わず関係構築できるイメージを持ちやすい良い職務経歴書になっているかと思います。
総務の職務経歴書の書き方のポイントを参考にしながら、ぜひみなさんも見本を見てみてください。

【見本1】総務経験者の職務経歴書の例

■職務要約

20xx年xx月に△△株式会社に入社。総務部に配属となり、日々の庶務業務を行いながら、株主総会の準備や当日の運営、取締役会、社内イベント等の運営などに携わっています。経営陣や業者との調整、スケジュールなど全体を俯瞰してみながら管理を行っております。

■職務経歴
20xx年xx月~20xx年xx月△△株式会社
20xx年xx月~20xx年xx月
【業務内容】
◆株主総会に関する業務
・スケジュール調整
・招集通知作成、発送
・株式事務業務
・事務局運営に関する庶務業務の実施
・当日運営対応(会場設営、議事録管理 等)
・総会に関する振り返り・アンケート実施 等
◆取締役会運営
・スケジュール調整
・議事録作成
・各部署との連携
◆社内イベント運営業務
・社員旅行の企画・運営
・新規の社内イベント企画
・進行、受付管理、タイムテーブル作成
・当日の機材の設置、業者対応
・進行管理、司会 等
◆庶務業務
・電話・来客対応
・備品購買
■活かせる経験・知識・技術

・社内外を含め、調整を行うコミュニケーション能力
・重要会議における議事録作成の能力
・株主総会やイベントなどの運営力

■PCスキル

・Word:報告書、見積書、礼状などの社内外文書が作成できるレベル
・Excel:IF関数、VLOOKUP、ピボットテーブル、マクロが使用できるレベル
・PowerPoint:会議資料、提案資料が作成できるレベル

■資格

・普通自動車第一種運転免許(20xx年xx月取得)
・第一種衛生管理者(20xx年xx月取得)

■自己PR

<社内外の要望をくみ取り、最善に近づける調整力>
株主総会や、取締役会、社内イベント等様々な調整を行ってまいりました。
株主総会や取締役会では社内外問わず多くの要望をいただく中で、最善に近い形を探りながら関係各所と連携を取り、調整を進めました。また、誰かの要望には沿わない部分も出てきてしまうためその際には、必ずフォローを入れることや次回以降に優先するなど中長期的にも関係を構築できるよう意識しておりました。

以上

【見本2】総務の職務経歴書の見本

【見本2の職務経歴書へコメント】

社内コミュニケーションも多いポジションのため、相手の立場も考えた柔軟な対応力がポイントのひとつです。
直接会社への利益を生み出す事業部とは違うため、業務改善や課題解決への取り組み姿勢もより見られています。
普段から工夫して効率化や改善を行ったことについては一連の流れを記載できるとより魅力的に映るかと思います。

総務の職務経歴書の書き方のポイントを参考にしながら、ぜひみなさんも見本を見てみてください。

 

総務の職務経歴書の見本

■職務要約

20xx年xx月に△△株式会社に入社。総務部に配属となりました。総務職として防災関連の業務やオフィスファシリティの業務に従事しております。防災関連では、高い意識を持ってもらうため、まずは分かりすいイメージを持って貰えるような資料の作成を行いました。オフィス移転の際には、スケジュール厳守の中でも、コストカットできるよう業者選定から工夫しました。

■職務経歴
20xx年xx月~20xx年xx月△△株式会社
20xx年xx月~20xx年xx月
【業務内容】
◆ファシリティ業務
・オフィス移転に関わる業務
・レイアウトの設計・調整
・業者とのやりとり、コストカットのための折衝
・書類作成・提出(官公庁向けの提出など)
・施工の立ち会い

◆防災関連業務
・災害対策規定の策定
・防火・防災担当(事業所における責任者)
・防災点検の実施(15事業所へ赴き、点検の実施)
・安否確認システムの導入
・本社ビルの総合防災訓練の計画・実施
・備品管理

◆庶務業務
・備品発注業務(筆記用具や机・椅子など)
・受付業務(来客、業者対応)
・電話、メール対応

■活かせる経験・知識・技術

・コストカットの意識
・役員や、業者との折衝経験
・防災への高い意識

■PCスキル

・Word:社内外文書が作成できるレベル
・Excel:IF関数、VLOOKUP、ピボットテーブルが使用できるレベル
・PowerPoint:会議資料、提案資料が作成できるレベル

■資格

・普通自動車第一種運転免許(20xx年xx月取得)
・防災危機管理者(20xx年xx月取得)
・第一種衛生管理者(20xx年xx月取得)
・TOEIC 750点(20xx年xx月取得)

■自己PR

<オフィス移転プロジェクトのリーダーを担当>
経営陣とのスケジュール・予算の策定を行い、それを基に業者の選定、調整・折衝を行いました。また、リーダーとして5名のプロジェクトメンバーへの指示出し、全体管理を行いました。
結果として、想定予算を下回るコストでスケジュール通りに移転ができました。

<課題を捉え、本質的に業務改善を行います>
防災の意識として、各事業所毎に意識の差があることが課題となっておりました。ヒアリングを行うと共通のチェックリストなどがなく、各事業所毎に対応事項が違っていたことや、重要だが今すぐにやらないといけないものではないという意識から、忙しい事業所では後回しになっている現状がありました。
そのため、毎月対応する確認項目のチェックリストや記入マニュアルをより簡素なものとして対応しやすくしました。
また、どの事業部が一番に対応しているのかや意識の高い事業所を年に1回表彰するようにしたことで、より取り組みたいと思えるような意識情勢を図りました。

以上

【見本3】総務の職務経歴書の見本

【見本3の職務経歴書へコメント】

この職務経歴書では、総務業務の全般的な経験が明確に記載されており、特に「オフィス移転プロジェクト」や「リモートワーク体制の整備」といった具体的な成果が強調されています。これにより、担当業務の範囲だけでなく、実行力や改善意識の高さがアピールされています。
全体的に、過去の成果を軸に書かれており、総務職としての魅力が十分に伝わる構成です。

総務の職務経歴書の書き方のポイントを参考にしながら、ぜひみなさんも見本を見てみてください。

 

【見本3】総務経験者の職務経歴書の例

■職務経歴
20XX年X月~20XX年X月株式会社○○商事
〈事業内容〉
商社業務(機械部品の輸出入および販売)
〈従業員数〉
XXX名
〈業務内容〉
【総務業務】
・社内文書の作成・管理(社内規定、業務マニュアル、報告書など)
・社内備品の発注および在庫管理
・オフィス環境の整備(レイアウト変更、設備管理、清掃手配)
・社内イベントの企画・運営(新年会、忘年会、社員旅行など)
・福利厚生の運営管理(健康診断の手配、各種保険の更新業務)

【庶務業務】
・電話対応および来客対応
・郵便物や宅配便の仕分け・発送
・外部業者との調整業務

20XX年X月~現在株式会社△△コーポレーション
〈事業内容〉
ITシステムの開発および運用管理
〈従業員数〉
XXX名
〈業務内容〉
【総務および人事業務】
・勤怠管理システムの運用およびデータ集計
・社内規定および手続きの改定・運用管理
・新入社員および中途社員の入社手続き・オリエンテーション実施
・リモートワーク体制の整備および関連ツールの導入サポート
・取締役会および株主総会の運営補佐(議事録作成、資料準備)
【総務業務】
・オフィス移転プロジェクトの企画・推進(予算管理、業者選定、工事監督)
・各種契約書の管理および更新業務
■活かせるスキル・経験

・総務業務全般の知識と経験(備品管理、文書作成、オフィス環境整備など)
・人事業務のサポート経験(勤怠管理、新入社員対応)
・プロジェクト管理能力(オフィス移転プロジェクト経験)
・複数業務を同時に進行するタスク管理能力
・コミュニケーション力を活かした社内外調整業務の経験

■自己PR

私は、総務担当として、社員が快適に働ける環境を整備し、業務効率化を実現することに努めてきました。
特に、現職においてはオフィス移転プロジェクトを主導し、予算管理から移転完了後の環境整備まで一貫して担当しました。その結果、業務効率が向上し、社員満足度も向上しました。

また、リモートワーク体制の整備では、従業員の意見を丁寧にヒアリングし、適切なツールを導入することで、円滑な業務運営を実現しました。この経験を通じて、組織全体の働き方を改善する役割を担うことにやりがいを感じています。

今後はこれまでの経験を活かし、社員全員がより働きやすい環境を提供するため、さらなる業務効率化や制度改善に貢献したいと考えています。

以上

【見本4】総務の職務経歴書の見本

【見本4の職務経歴書へコメント】

総務職として幅広い業務内容が具体的に記載されており、作成者の役割や働き方がとてもイメージしやすいです。
「リース資産管理の精度を高めた」や「従業員満足度向上に貢献した」といった実績が明記されているため、業務遂行だけでなく成果を出してきたことが伝わります。
また、自己PRでは具体的な経験を基に強みが示されており、説得力のある書き方になっています。

総務の職務経歴書の書き方のポイントを参考にしながら、ぜひみなさんも見本を見てみてください。

 

【見本4】総務の職務経歴書

職務経歴書
20xx年xx月xx日現在
氏名:〇〇 〇〇
■職務要約

○○株式会社に入社後、総務職として幅広い業務に従事。中途採用の補助業務をはじめ、リース資産管理や福利厚生制度の管理、社内イベント運営など多岐にわたる業務を担当しました。また、少数精鋭のチームで働いており、柔軟に対応しながら業務を円滑に進める能力を培いました。社内の情報共有や管理業務の効率化を進めるため、工夫を重ねました。

■職務経歴
20xx年xx月〜□□株式会社
事業内容:自動車部品メーカー
売上高:□□百万円
従業員数:□□名
上場:非上場
・20xx年xx月〜 メンバー
・20xx年xx月〜 リーダー
【業務内容】
・中途採用補助(応募者対応)
・リース資産管理(会社支給PC、社用携帯)
・社員使用ソフト貸与・管理
・社用車管理(契約・解約時の契約書管理含む)
・福利厚生制度管理(自販機・保養所利用時の手続き等)
・会社HP更新
・ネットワークトラブル対応
・備品発注・管理
・社内報作成・配信
・社内イベント運営
・請求書処理
・問い合わせ窓口対応
・社内衛生管理
・勤怠管理補助
【実績】
入社以来、社内の総務関連業務全般を担当し、特に業務の効率化や情報共有の促進に力を入れました。中でも、リース資産管理の精度を高め、会社支給のPCや携帯電話の管理を一元化し、トラブルの減少を実現しました。また、社内イベントや福利厚生制度に関しては、従業員満足度向上のための改善提案を行い、社内の士気向上に貢献しました。
【取り組んだこと】
少数精鋭のチームにおいて、業務の幅広さに対応するため、業務ごとの優先順位を明確にし、効率的に仕事を進める工夫を行いました。また、日々の業務の中で出てきた課題に対して、解決策を自発的に提案し、実行してきました。社内報の作成・配信では、コンテンツの充実化を目指し、従業員間のコミュニケーションを活性化させるための取り組みを行いました。
■資格・語学力

・普通自動車第一種運転免許(20xx年xx月取得)
・第一種衛生管理者(20xx年xx月取得)

■PCスキル

・Word:報告書、見積書、礼状などの社内外文書が作成できるレベル
・Excel:IF関数、VLOOKUPが使用できるレベル
・PowerPoint:会議資料、提案資料が作成できるレベル

■自己PR

<幅広い業務を効率よくこなす力>
前職では、総務業務を広範囲に担当しており、会社全体の運営に欠かせない役割を担ってきました。特に少数精鋭のチームで働いているため、迅速かつ正確に業務を遂行することが求められました。中でも、社内のリース資産や社用車管理、福利厚生の運営においては、担当者として業務の効率化を目指し、手続きや管理業務の簡素化を進めました。これにより、従業員の負担軽減と、会社全体の運営効率の向上に貢献しています。新たな職場でも、この柔軟な対応力を生かし、円滑な総務業務をサポートしていきたいと考えています。

<責任感と改善意識>
少人数での業務遂行が求められる環境では、各自の責任が非常に重要です。私自身、業務を遂行する中で、常に「どうすればより効率よく、確実に進められるか」を考え、改善策を積極的に提案してきました。例えば、社内イベントの運営や福利厚生制度の管理においては、過去のデータを基により効果的な運用方法を模索し、従業員の満足度を高めることができました。この改善意識と責任感は、貴社の総務職においても必ず活かすことができると確信しています。

以上

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