職務経歴書に書く略歴とは?書き方と例文、自己紹介や経歴との違いを解説
職務経歴書には、自分の職歴を簡潔にまとめた略歴を冒頭に入れるとわかりやすくなります。
略歴と経歴の違いや、職務経歴書の略歴の書き方、例文などをご紹介します。
略歴とは?
略歴には経歴を省かずまとめる
略歴はこれまでの経歴を200~250文字程度にまとめたものを指します。
略歴は職務要約と表記されることもあり、職務経歴書の冒頭に設けておくと、採用担当者が最後まで読み込まなくてもキャリアの全体像を把握しやすくなります。
特に、転職回数が多かったりキャリアチェンジの経験があったりして、経歴が豊富な場合は職務経歴書のボリュームも増える傾向があります。
略歴を活用することで、冒頭で採用担当者に人物像や経験・スキルを効率的に伝えられるようになるでしょう。
略歴と経歴の違い
経歴は学歴や所属企業を入社・退職時期とともにすべて記載しますが、略歴は経歴を短く要約したものです。
採用担当者にすばやく経歴の全体像を伝えるための項目なので、略歴では学歴や入社・退職時期を省略するケースもあります。
略歴と自己紹介の違い
自己紹介は、これまでの経歴とともに自分の強みや仕事でのこだわり、人柄を伝えるための項目です。
経歴を要約した略歴と比べると、自己紹介は人物像も含まれるという違いがあります。
また、自己紹介は職務経歴書に書くよりも、面接の冒頭で求められるケースが多くなります。
そのため、転職活動を始める際は面接で求められたときにスムーズに答えられるよう、職務経歴書とは別に回答を準備しておきましょう。
職務経歴書の略歴の書き方とNG例・OK例
職務経歴書に略歴を設ける場合の書き方と例文を紹介します。
1.業界や経験を入れながら時系列で書く
略歴は、時系列で記載するのが基本です。
ただし、所属した企業名を時系列に説明しただけでは、応募する業界や企業によっては、どのような環境で働いていたのかを採用担当者が判断できません。
企業名だけでなく、業界や経験を補足しながらまとめると、採用担当者が経験・スキルや得意分野をイメージできるでしょう。
2.転職回数が多くても省かずに書く
転職回数が多く、すべて記載すると文字量が増えてしまう場合でも、経歴を省略してはいけません。
略歴は応募する仕事に関連する経験・スキルを中心に記載し、関連性が低い経歴はできるかぎり短くまとめましょう。
3.応募先に生かせるキャリア・スキルをメインにする
略歴に記載する経験・スキルは、応募する仕事に生かせるものを中心にします。
略歴で経歴を省略してはいけませんが、すばやくキャリアを伝えるための項目なので、網羅的に記載する必要はありません。
応募先の仕事に生かせる経験・スキルを中心に構成し、メリハリをつけて目立たせましょう。
4.一文は最大60文字にまとめ文末にも気を使う
略歴は200~250文字程度で記載しますが、一文は最大でも60文字以下にまとめるようにしましょう。
一般的に、ひとつの文章は60文字以下が読みやすいとされています。
また、文末に同じ表現が3回程度続くと単調になるので、体言止めなどを活用し変化をつけるとよいでしょう。
職務経歴書の略歴が不要となるケースはある?
どのような経歴であっても、原則として職務経歴書には略歴を設けましょう。
採用担当者は、日々の採用活動で数多くの応募書類に目を通しています。
特に、転職回数が多く職務経歴が豊富な場合は、職務経歴を読み込むのに時間がかかります。
そのため、短時間でキャリアの概要がわかる略歴は、忙しい採用担当者の目を引くために欠かせません。
特に、応募する仕事に生かせる経験・スキルがある場合は、略歴を設けて即戦力となりうる人材であることを積極的にアピールするとよいでしょう。
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また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。
まとめ
略歴は、すぐに採用担当者の目に留まる職務経歴書の冒頭で、経歴を簡潔に伝える重要な項目です。
どのような経歴をもつ人物なのかをスピーディーに伝えられるので、職務経歴書には必ず略歴を設けましょう。