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履歴書への退職の正しい書き方|退職と退社はどちらを使う?

退職した経歴を履歴書に書く場合は、「退職」を使う形が一般的です。今回は、履歴書における退職の基本的な書き方をご紹介します。

結論:履歴書には「退社」より「退職」で書く方が一般的

退職した経歴を「退職」と「退社」のどちらで記載していいか迷ってしまう方もいるようです。

「退社」は会社での仕事を終えて帰宅する場合にも使われるため、履歴書には「退社」ではなく「退職」を使用する方が一般的といえます。

履歴書における退職の基本的な書き方

履歴書の退職の書き方は、入社の次の行に退職年月と企業名、退職理由を記載します。

退職理由は自己都合退職であれば「一身上の都合により退職」、会社都合退職であれば「会社都合により退職」と記載するのが一般的です。

 

履歴書への退職の基本的な書き方4つのポイント

  1. 退職理由を記載する
  2. 退職予定日が決まっている場合は、予定日を記載する
  3. 退職予定日が決まっていない場合は、「現在に至る」と記載する
  4. 職歴の最後には、右下に「以上」を記載する

ポイント1:退職理由を記載する

2017年4月

株式会社〇〇 入社

2018年1月

株式会社〇〇 一身上の都合により退職

入社の次の行に退職した年月と企業名に続けて退職理由を記載します。履歴書の職歴欄はスペースが限られているので、退職理由を詳細に書く必要はありません。

採用担当者が履歴書を見て退職理由がすぐにわかるように「一身上の都合により退職」などと簡潔に記載しましょう。

ポイント2:退職予定日が決まっている場合は、予定日を記載する

2017年4月

株式会社〇〇 入社

現在に至る(2018年1月31日 退職予定)

退職予定日が決まっている場合は、入社の次の行に「現在に至る」と記載したうえで、「(20○○年○月○日 退職予定)」などとカッコ書きで補足しておきましょう。

履歴書で退職予定日を伝えておくと、採用担当者は入社時期のめどをつけやすくなります。

ポイント3:退職予定日が決まっていない場合は「現在に至る」と記載する

2017年4月

株式会社〇〇 入社

現在に至る

退職予定日が決まっていない場合は、入社の次の行に「現在に至る」と記載しておきます。

履歴書に退職予定日を記載する必要はありませんが、面接で退職予定日の目安を聞かれる可能性があるので、事前に就業規則の退職の申し出期間を確認しておきましょう。

ポイント4:職歴の最後には、右下に「以上」を記載する

2017年4月

株式会社〇〇 入社

現在に至る

以上

職歴を書き終わったら、職歴をすべて書き終わったことがわかるように、最後に右下に「以上」と記載します。

もし行が足りない場合は、「現在に至る」に続けて「以上」と書いても問題はありません。

履歴書の退職理由、どんなイメージを持たれる?【専門家に取材しました】

履歴書に退職理由を記載した場合、応募企業の採用担当者からどのようなイメージを持たれるのでしょうか。採用担当者の印象を専門家に聞きました。

粟野友樹
Seguros(組織人事コンサルティング)、国家資格キャリアコンサルタント


筑波大学大学院(野外教育)を修了後、人材業界等での営業やキャリアアドバイザーを約15年経験。

2018年にSeguros(組織人事コンサルティング)として独立。延べ20社の社外人事としての中途・新卒採用支援や、リクナビNEXT「転職成功ノウハウ」等の転職系記事の監修を担当。

「自己都合退職」で在籍期間が短い場合は注意が必要

冒頭でご紹介したとおり、自己都合退職の場合は「一身上の都合により退職」と書いておけば問題はありません。ただし、在籍期間が短い、ブランク期間が長いといった場合は、「入社してもまたすぐに辞めてしまうのではないか」「ブランク期間中は何をしていたのだろう」など、採用担当者が懸念する可能性があります。

自己都合退職で在籍期間が短かったり、ブランク期間が長かったりする場合は、履歴書で退職理由などを補足して書いておくと不安解消につながるでしょう。

なお、「結婚のため退職」「病気のため退職」など、退職理由が端的すぎる場合も、書面では退職の背景やその後の経過がわからないため、入社後は問題なく働けるのかどうか不安になってしまいます。

もし自己都合退職で履歴書にも退職理由を書きたい場合は、「結婚に伴う引っ越しにより退職」「病気治療のため退職(○月○日現在、完治しています)」など、背景や現在の経過まで補足しておきましょう。

「会社都合退職」の場合、やむをえない事情は明記しておく

会社都合退職とは、企業の倒産や事業撤退、給与の未払いや長時間労働、退職勧奨など会社の都合による退職を指します。中でも退職勧奨については、会社の業績不振や本人の能力不足など、退職に至る理由はさまざまです。

そのため企業の採用担当者は、「どのような背景で会社都合で退職になったのだろう?」と懸念する可能性があるので、もし「倒産」「未払い」などやむを得ない背景がある場合は、履歴書に明記しておきましょう。

履歴書では詳細にふれず、面接で伝えるという方法もある

履歴書はスペースが限られているうえに、文字情報だけではニュアンスが伝わらない可能性があります。

背景が複雑で枠に収まらない、テキストでうまく伝える自信がないという場合は、あえて履歴書には書かず、面接で伝えるようにするという方法もあります。

履歴書の退職に関するよくある質問

履歴書の退職の書き方に関するよくある疑問にお答えします。

Q.退職日がわからない場合、ざっくりした記載でも大丈夫?

A.確定していない場合は、記載をしない方が好ましい

退職日がまだ確定していない場合は、自己判断で履歴書に記載しない方がいいでしょう。

後任の調整には時間がかかることもあるため、退職交渉になった結果、希望の退職日に辞めることができなくなるケースもあります。未確定の退職予定日を応募企業に伝えて内定が出た後、退職予定日までに辞められなかった場合は内定取り消しになる恐れもあります。

Q.派遣社員で自分の判断で更新をしなかった場合はどう書けばいい?

A.「契約満了につき退職」と記載する

派遣社員には、「同じ職場で働けるのは最長3年」という「派遣の3年ルール」があります。

これはあくまで最長期間なので、派遣社員として働き自分の意思で契約更新をしなかった場合は、3年以内であっても「契約満了につき退職」という記載になります。

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