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薬剤師の履歴書のポイントと志望動機・免許の書き方例を紹介

薬剤師が転職する場合、履歴書はどのように書けばいいのでしょうか。

本記事では薬剤師の履歴書について、基本情報や学歴・職歴欄などの書き方をまとめました。

他にも薬剤師に関連する資格の正式名称や、志望動機と自己PRのポイントも紹介しています。

薬剤師転職の履歴書の書き方・フォーマット【6項目別】

薬剤師が転職する場合の、履歴書の基本的な書き方を解説します。

履歴書の書き方【6項目別】
  1. 基本情報
  2. 学歴・職歴
  3. 免許・資格
  4. 志望動機・自己PR
  5. 特技・趣味
  6. 本人希望記入欄

1.基本情報

日付や証明写真、氏名や住所などの基本情報の書き方について紹介します。

①日付

履歴書の上段には日付欄が設けられています。

日付は西暦でも和暦でも問題ありませんが、履歴書全体でどちらかにそろえるようにしましょう。

また、日付は履歴書を作成した日ではなく、郵送や手渡しをする日を書きます。

②写真

証明写真は縦40mm×横30mmで、背景が映り込んでいない写真を用意します。

スーツやジャケットを着用し、髪型やメイクは清潔感を意識しましょう。

写真に不安がある場合は、写真館(写真スタジオ)で撮影すると仕上がりが良くなります。

https://www.hop-job.com/resume/028/

③氏名と住所

氏名は、姓と名の間にスペースを空け、振り仮名も忘れずに記入します。

この際、「ふりがな」と記載されていたら平仮名、「フリガナ」と記載されていたらカタカナで書きましょう。

住所は都道府県から番地やアパートの部屋番号まで略さずに正式名称で記載します。

2.学歴・職歴

学歴や職歴は履歴書でも重視される項目のひとつです。

どのような経歴をもっているのか、採用担当者が一目でわかるようにまとめましょう。

①学歴

新卒の場合は中学校卒業から書くのが一般的ですが、転職の場合は義務教育を省略して高校卒業からの記載で問題ありません。

学校名は省略せず、「○○県立○○高等学校」などと正式名称で書きましょう。

②職歴(派遣も記載)

職歴では「入社」と「入職」を正しく使い分けましょう。

  • 入社:株式会社などの会社法人の場合
  • 入職:医療法人や社会福祉法人などの場合

派遣社員だった場合は、登録した派遣元の企業名と、実際に働いていた派遣先の医療機関名のどちらも書きましょう。

また、応募する仕事に生かせるパート・アルバイト経験があれば、職歴として書いておきます。

3.免許・資格

薬剤師として働くには、薬剤師国家試験に合格したら交付される薬剤師免許が必要です。

薬学生の場合は、薬剤師免許の取得予定年を記入しましょう。

薬剤師に関する資格の正式名称は以下のとおりです。

免許・資格 正式名称一覧
薬剤師 薬剤師免許
認定薬剤師 HIV感染症薬物療法認定薬剤師
外来がん治療認定薬剤師
感染制御認定薬剤師
漢方薬・生薬認定薬剤師
がん薬物療法認定薬剤師
緩和薬物療法認定薬剤師
救急認定薬剤師
研修認定薬剤師
公認スポーツファーマシスト
抗菌化学療法認定薬剤師
在宅療養支援認定薬剤師
小児薬物療法認定薬剤師
腎臓病薬物療法認定薬剤師
精神科薬物療法認定薬剤師
糖尿病薬物療法認定薬剤師
日病薬認定指導薬剤師
日病薬病院薬学認定薬剤師
医療薬学専門薬剤師
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
認定実務実習指導薬剤師
プライマリ・ケア認定薬剤師
老年薬学認定薬剤師
認知症研修認定薬剤師
災害医療認定薬剤師
専門薬剤師 医薬品情報専門薬剤師
HIV感染症専門薬剤師
栄養サポートチーム(NST)専門療法士
外来がん治療専門薬剤師
がん指導薬剤師
がん専門薬剤師
感染制御専門薬剤師
腎臓病薬物療法専門薬剤師
精神科専門薬剤師
地域薬学ケア専門薬剤師
妊婦・授乳婦専門薬剤師
認定女性ヘルスケア専門薬剤師
その他の関連資格 医薬情報担当者(MR)
NR・サプリメントアドバイザー
漢方アドバイザー
治験コーディネーター(CRC)
麻薬取締官
薬物療法指導薬剤師
リウマチ財団登録薬剤師
毒物劇物取扱責任者
薬事監視員

4.志望動機・自己PR

履歴書によっては志望動機や自己PR欄が設けられている形式もあります。

一つの欄に志望動機と自己PRの両方を入れたい場合は、それぞれ伝えたいことを洗い出した後に一つの文章にまとめるとよいでしょう。

志望動機と自己PRのポイントをそれぞれ紹介していきます。

志望動機を書く際のポイント

  1. 応募先ならではの特徴や強みを交えて記載する
    事前に情報収集を行い、応募先でなくてはならない理由を作成します。ありきたりな理由にすると「うちの調剤薬局でなくてもよいのでは?」と志望意欲を懸念される可能性があるので注意しましょう。
  2. 経験・強みを生かしてどのように貢献するかを記載する
    自分の経験・強みをどう生かせるのかを伝えます。求人を確認し、応募先が求めている人材像に合うエピソードを盛り込むとよいでしょう。
  3. 入社後に挑戦したいことを記載する
    採用担当者は、志望動機を通じて長く活躍してもらえる人材かどうかを判断しています。入社後に挑戦したい長期的な目標を示すことで、長く働く意思を伝えられます。

自己PRを書く際のポイント

  1. 強みを生かして成果を出したエピソードを記載する
    強みを生かして成果を出したプロセスを具体的に伝えるために、エピソードを交えると効果的です。成果は数値で表現できると、採用担当者がイメージしやすくなるでしょう。
  2. 自分のこだわりや強みを生かしてどのように貢献するかを記載する
    求人に記載されている「求める人物像」や「仕事内容」に合った強みだと理想的です。特に、薬剤師は人の命に関わる職業のため、正確さや責任感の強さが求められるでしょう。志望動機と自己PRは、一貫性を意識しましょう。

志望動機・自己PRの例文3つ

<調剤薬局・ドラッグストア等の場合>

私はこれまで、調剤薬局において調剤業務や服薬指導の経験を積み、調剤併設ドラッグストアではOTC業務を経験しました。

一方で薬剤師として、新たな環境でさまざまな患者様やスタッフの方と接し、薬剤師としてさらにレベルアップがしたいと考えております。

貴社には、新たに学べる環境があると思い志望いたしました。

ゆくゆくは管理薬剤師として、医薬品の管理や従業員の指導等、積極的に幅広く業務を行いたいと思っております。

これまでの経験をもとに、患者様やスタッフのニーズに答えられる薬剤師として精進してまいります。

<病院勤務の場合>

これまで病院で調剤業務を行ってきましたが、医療の現場にもっと深く関わりたいと感じました。

貴院は急性期の総合病院として、高度で専門的な医療を提供されています。

また、「チーム医療」を掲げて薬剤師も回診に同行しており、患者様との接点をもちながら働くことができると感じました。

○年間の病院での調剤経験を生かして、貴院が理念とされている医療に貢献したいと考えております。

<特殊な職種の場合>

スポーツファーマシストとして活躍したいと考え貴社を志望いたしました。

今までは調剤薬局で勤務しておりましたが、趣味で続けているマラソンにランナー薬剤師として関わり、選手を応援していきたいという想いが一層強くなりました。

そこで、スポーツファーマシストであれば、自分の強みを生かしながらマラソンランナーに貢献できるのではないかと考えております。

スポーツファーマシストとして、貴社の活動に貢献したいと思います。

5.特技・趣味

特技・趣味が選考に影響することは少なく、一般的に会話のきっかけやアイスブレイクなどに用いられます

<趣味・特技の例文>

「書道歴○年です。前職では入職式などの看板や掲示物を担当していました」
「健康のために週に1度フットサルで汗をかいています」

人物像や価値観が伝わるような特技・趣味を書くといいでしょう。

6.本人希望記入欄

履歴書の最後に設けられている本人希望記入欄は、どうしても応募先に伝えたいことを記載する項目です。

特になければ「貴院の規定に準じます」と記載しますが、複数の勤務地や勤務時間で募集している求人の際に、希望がある場合は本人希望記入欄に書いておきましょう。

ただし、年収など待遇に関する希望を本人希望記入欄に記載すると、採用担当者に対し「具体的な話を聞く前に一方的に要望を伝える人物」という印象を与えてしまう可能性があります。

本人希望記入欄には、最低限の希望のみを書くようにしましょう。

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薬剤師転職で履歴書を提出する際のマナー

薬剤師の履歴書を提出する際に、気をつけておきたいことを解説します。

メールの場合のマナー

メールに履歴書を添付して送るように指示された場合は、PDF形式に変換するのが一般的です。

ファイル名とメールの件名は下記のようにしましょう。

  • ファイル名
    「日付_履歴書_氏名」と誰からの何の書類か一目でわかるもの
  • 件名
    「履歴書ご送付の件/氏名」「看護職応募の件/氏名」など、履歴書や応募という文言と氏名を入れます。

メール本文に関する例文やマナーについては下記の記事を参考にしてくださいね。

https://www.hop-job.com/resume/015/

郵送の場合のマナー

履歴書を郵送する場合は、封筒を準備し添え状を入れましょう。

添え状の書き方

送付状

添え状の書き方をポイントに従って解説します。

①.日付

右寄せで送付する日付を入れます

西暦・和暦どちらでも問題ありませんが、同封する履歴書の表記にそろえましょう。

②③.宛先と署名

左寄せで応募する企業や医療機関名を記載し、改行して部署名や採用担当者名を入れます

さらに改行して右寄せで自分の住所や電話番号、メールアドレスや氏名を書きましょう。

④.頭語と挨拶文

頭語は「拝啓」を使うのが一般的です。

挨拶文では時候の挨拶や季節関係なく使える「時下」を入れてから書き出しましょう。

⑤⑥.本文と結語

応募の背景や簡単な自己紹介やアピール文を記載し、結語である「敬具」を右寄せで入れます。

履歴書や職務経歴書の添え状なので、本文は簡潔にまとめましょう

⑦.同封書類

中央寄せで「記」と書き、同封書類の内容と枚数を明記します。

右寄せで「以上」と書いたら送付状の完成です。

https://www.hop-job.com/resume/022/

封筒の選び方・書き方

封筒

履歴書を折らずに入れられる角形2号の白封筒を使用します。

宛先は黒のサインペンやボールペンを使ってていねいに書きましょう。

①住所

省略せずに、都道府県から正しく書きます

縦書きの場合は漢数字を使いましょう。

②宛名

部署宛は「御中」を、採用担当者宛は「様」をつけます。

個人名がわからない場合は「採用ご担当者様」と書きましょう。

③履歴書在中

他の書類に埋もれないように、履歴書を入れた封筒には赤いペンで「履歴書在中」と記載しておきましょう。

https://www.hop-job.com/resume/009/

【勤務先別】薬剤師のアピールできる経験

薬剤師は、調剤薬局やドラッグストア、病院など、大きくわけて4つの働き方があります。

薬剤師としてアピールすべき経験を、勤務先別に解説します。

【4つの勤務先別】薬剤師のアピールすべき経験
  1. 調剤薬局
  2. ドラッグストア
  3. 病院
  4. 医薬品関連企業

1.調剤薬局

<アピールできる経験>

  • 調剤経験
  • コミュニケーション力

調剤薬局では、患者がスムーズに薬を受け取れるよう、効率的に調剤業務を行う力が求められます。

そのため、即戦力となる調剤経験は強みになるでしょう。

窓口で患者の服薬指導を行うため、幅広い年齢に対応するコミュニケーション能力も重要です。

なお、実績を伝える際は1日に何枚程度の処方箋に対応していたかを数値で伝えられると理想的です。

2.ドラッグストア

<アピールできる経験>

  • ドラッグストア勤務経験
  • コミュニケーション力

ドラッグストアでは、主にOTC(Over The Counter)医薬品を扱います。

医薬品だけでなく日用品など幅広い商品を販売しているため、品出しやレジ対応といった調剤以外の業務を行う機会が多いのがドラッグストア勤務の特徴です。

OTC医薬品の知識が求められるため、ドラッグストア勤務の経験があれば積極的にアピールしましょう。

服薬や効果の相談を受けることもあるため、コミュニケーション力もアピールすべき経験のひとつになります。

3.病院

<アピールできる経験>

  • 臨床経験
  • 病院(病棟)勤務経験
  • 調剤経験
  • 認定薬剤師資格

調剤薬局やドラッグストアに比べると、病院の薬剤師は欠員募集の求人が多くなります。

即戦力を重視されるため、臨床経験や病院での勤務経験を積極的にアピールしましょう。

募集しているポジションにマッチした認定薬剤師の資格があれば、必ず資格欄に記載しましょう。

4.医薬品関連企業

<アピールできる経験>

  • 臨床経験
  • 病院(病棟)勤務経験
  • 調剤経験
  • コミュニケーション力

薬剤師の知識を生かして一般企業で働くという選択肢もあります。

MR(医薬情報担当者)やCRA(臨床開発モニター)など医薬品に関する専門職の場合、求められる経験や転職の難易度が職種によって異なります。

そのため、医薬系の領域を得意としている転職エージェントに相談するといいでしょう。

スキルや経験は職務経歴書で詳しくアピール

履歴書の職歴欄は勤務先名と簡単な業務内容を記載し、具体的な実績は職務経歴書でアピールしましょう。

1日に対応した処方箋の枚数や勤務先の病床数、薬剤師の人数なども記載できると、募集ポジションにマッチしているか採用担当者が判断しやすくなります。

職務経歴書には自己PR欄を設け、強みや仕事に対するこだわりも伝えましょう。

https://www.hop-job.com/resume/s016/

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まとめ

履歴書は採用担当者が求職者の情報に最初に触れる書類になるため、マイナスの印象を与えないことが重要です。

「会って話を聞いてみたい」と感じてもらえるように、基本的なマナーを守り各項目は漏れなく記入しましょう。

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