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派遣期間の履歴書の書き方|単発や短期派遣は職歴にどう書く?

派遣社員として働いていると、複数の派遣先を経験していたり、数が多くて書ききれなかったりして書き方に困っている方も多いようです。

そこで、派遣の経歴を履歴書に記載する場合の正しい書き方や、派遣パターン別の書き方見本などをご紹介します。

派遣期間の正しい履歴書の書き方

派遣の場合は、派遣元と派遣先の2つの企業があり、書き方にも特徴があります。派遣の履歴書の書き方のポイントを3つ解説します。

 

  1. 派遣元・派遣先をどちらもしっかり記載する
  2. 「入社」「退職」は使わない
  3. 正社員歴があればそちらを優先して記載する

ポイント1:派遣元・派遣先をどちらもしっかり記載する

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業

履歴書には、派遣社員として働いていたことがすぐにわかるように、派遣元と派遣先のどちらの企業名も記載するようにしましょう。

最初に「株式会社○○○に登録」など、派遣元の社名から記載し、改行して「△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業」など派遣先企業名と配属先の部署名を記します。

派遣先で従事していた仕事内容が応募する企業でも活かせそうな場合は、配属先の部署名に続けて、または余裕があれば改行して業務内容を簡潔に記載しておくといいでしょう。

ポイント2:「入社」「退職」は使わない

登録型派遣の場合、求職者はまず派遣会社に登録し、派遣先が決まった段階で派遣元と雇用契約を結びます。そのため、派遣会社に登録した段階で「入社」と表記することはできません。

また、実際に勤務する派遣先企業とは直接雇用契約を結んでいないため、「入社」ではなく「就業」と表記します。退職についても同様に、派遣先に入社したわけではないので「契約期間満了」と記載しましょう。

ポイント3:正社員歴があればそちらを優先して記載する

派遣社員は作業マニュアルなどが用意された定型業務を依頼されるケースが多く、正社員は主体性や課題解決力などを期待されて責任ある仕事を任されるケースが一般的です。

そのため、正社員の求人では派遣よりも社員経験に注目される可能性が高くなります。もし正社員としての経歴があるのであれば、派遣の経歴は1社1行にするなどしてコンパクトにまとめ、正社員の経歴を優先してアピールするようにしましょう。

こういう時はどう記載する?派遣のパターン別記載例

派遣の場合、派遣元と派遣先の2つを書く必要があるうえに、複数の派遣先を経験している方も多いため、履歴書の書き方には工夫が必要です。派遣のパターン別の記載例をご紹介します。

 

  1. 複数の派遣先を経験している場合
  2. 複数の派遣元に登録していた場合
  3. 派遣元・派遣先企業数が多く書ききれない場合
  4. 派遣社員から雇用形態が変わった場合
  5. 単発(派遣バイト)を受けていた場合
  6. 規約上、派遣先の社名を記載できない場合

記載例1:複数の派遣先を経験している場合

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業
(2020年2月まで)

2020年3月

株式会社△△△ 管理部に派遣社員として就業
(2020年12月まで)

派遣元は1社で、複数の派遣先を経験している場合は、冒頭で「株式会社○○○に登録」と記載し、改行して「△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業」などと派遣先企業と配属部署を記します。

就業開始と契約満了で2行使用すると職務経歴の枠内に入りきらない場合は、1行にまとめても問題ありません。その場合、派遣期間はカッコ書きで「(20○○年○月まで)」または「(20○○年○月~20○○年○月)など、1行でもわかるようにしておきましょう。

記載例2:複数の派遣元に登録していた場合

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業
(2019年12月まで)

2020年1月

株式会社△△に登録

2020年2月

〇〇〇株式会社 管理部に派遣社員として就業
(2021年1月まで)

複数の派遣元に登録していた場合は、「株式会社○○○に登録」、改行して「△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業」など派遣元ごとに派遣先企業名と配属先の部署名を記載していきましょう。

記載例3:派遣元・派遣先企業数が多く書ききれない場合

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

派遣先3社にて一般事務業務に就業
※詳細は職務経歴書に記載しています

派遣元や派遣先の企業数が多くて書ききれない場合は、履歴書にはできるだけ圧縮して記載し、職務経歴書で詳細をまとめるようにします。

例えば、派遣元に登録した年月と派遣元の企業名を記載し、改行して「派遣先3社にて一般事務業務に就業」「○○株式会社で一般事務、株式会社△△で経理アシスタントとして就業」など、派遣先や配属部署、業務内容を1行でまとめるなどの方法があります。職歴の最後に「※詳細は職務経歴書に記載しています」などと補足しておきましょう。

記載例4:派遣社員から雇用形態が変わった場合

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業

2019年12月

△△△株式会社 管理部に正社員として入社

2015年に労働者派遣法の法改正があり、派遣社員のキャリアアップと雇用の安定を図るために派遣社員は同じ職場で3年以上働くことができなくなりました。この法改正によって、派遣社員の中には派遣先への直接雇用や派遣元で正社員になるなど、雇用形態を変更するケースが増えています。

派遣社員から雇用形態が変わった場合は、「株式会社○○に登録、△△△株式会社 管理部に派遣社員として就業」など、派遣社員としての経歴の後、「20○○年○月○日 △△△株式会社 管理部に正社員として入社」など、雇用形態が変わった年月と雇用先企業名、配属部署や業務内容を記載し「入社」と記載します。

記載例5:単発(派遣バイト)を受けていた場合

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

短期間の派遣アルバイトとして、週3日程度データ入力や注文受付業務に従事

短期間の派遣アルバイトとして働いていた場合は、履歴書に記載できる数であれば、記載例1・2のように派遣元と派遣先企業や業務内容を記載しますが、書ききれない場合は記載例3のように短くまとめて職務経歴書に記載するようにします。

1日や2~3日程度の短期派遣を繰り返していた場合は、例えば「短期間の派遣アルバイトとして、週3日程度データ入力や注文受付業務に従事」など、頻度や業務内容がわかるように記載しましょう。

なお、職務経歴書で補足する場合は、応募する仕事に活かせる経験を中心に書くと、アピールにつながるでしょう。

記載例6:規約上、派遣先の社名を記載できない場合

2019年3月

株式会社〇〇に登録

2019年4月

金融機関にてデータ入力業務に就業。守秘義務の関係で社名は伏せさせていただきます。

派遣先企業との守秘義務契約によって履歴書に社名を記載できないケースもあるかもしれません。

その場合は、例えば「金融機関にてデータ入力業務に就業。守秘義務の関係で社名は伏せさせていただきます。」など、企業が特定できない範囲で、どのような仕事をしていたのかを採用担当者がわかるように、業種や業務内容を記載しておくといいでしょう。

まとめ

派遣の経歴を履歴書に書く場合は、派遣元企業と派遣先企業の2つがあるうえに派遣先が変わることも多いため、記入項目が増える傾向があります。

書き方を工夫しないと枠に収まらない可能性があるので、事前に経歴を書き出して全体のボリュームを把握しておき、履歴書の職歴欄のスペースを考慮しながら書き進めるようにしましょう。

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