業務委託・フリーランスの履歴書の書き方|職歴・自己PRの例文を紹介
企業に所属せず、業務委託やフリーランスとして働く人が増えています。業務委託として働いていた人が転職活動を始める場合、履歴書の職歴欄はどのように書けばいいのでしょうか。
業務委託経験者向けに履歴書の職歴欄の書き方や例文を解説します。
業務委託やフリーランスの履歴書の書き方
業務委託の場合は、会社員と異なり「自宅からオンラインで複数の仕事を請ける」「週に数日だけ働く」など働き方が多様です。
そのため、履歴書の職歴欄には、どのような働き方をしていたのかを採用担当者がイメージできるように書きましょう。
1.開業届を出している場合
2019年4月 |
〇〇(屋号)開業
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2021年2月 |
一身上の都合により廃業 |
税務署に開業届を提出している場合は、いつから開始したのか、時期や事業内容とともに職歴欄に記載します。
屋号を書いてもいいでしょう。
2.開業届を出していない場合
2019年4月 |
〜〜〜〜〜などの活動を開始 <受注実績>
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2021年2月 |
一身上の都合により活動停止 |
3.クラウドソーシングを利用している場合
2019年4月 |
クラウドソーシング××にWebライターとして登録 <受注実績>
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2021年2月 |
クラウドソーシング××を退会 |
クラウドソーシングを利用して仕事をしていた場合は、具体的な業務内容やクラウドソーシングサービス名を書きます。サービスによっては、企業からの評価や実績に応じたクラス分類をしていることもあるので、アピールにつながる項目があれば記載してもいいでしょう。
4.家業に従事している場合
2019年4月 |
家業である〇〇に従事 |
2021年2月 |
一身上の都合により退職 |
家業に従事していた場合は、雇用契約を結んでいたのであれば、会社員同様に「社名+入社」で記載します。個人事業主として働いていた場合は、時期や業務内容を記載しましょう。
フリーランス・業務委託とは?
フリーランスと業務委託の違いや業務委託の契約方法、メリット・デメリットなどを解説します。
フリーランスは働き方・業務委託は契約の形のこと
フリーランスと業務委託は似たような意味に捉えている方も多いようですが、フリーランスは「働き方」を指し、業務委託は「契約の形」を指します。
厚生労働省では、多様な働き方として「派遣社員」「契約社員」「パートタイム労働者」の他に「業務委託契約を締結し、いわゆる『フリーランス』として働く人」を挙げています。
仕事をするには、派遣社員は労働者派遣契約、契約社員は有期労働契約、パートタイム労働者は労働条件の明示、フリーランスは業務委託契約を結ぶことが義務づけられています。フリーランスが企業と契約する「業務委託契約」を指して、「業務委託」と呼ばれることがあります。
業務委託には2つの契約方法がある
フリーランスが契約する業務委託契約には、「委任契約」と「請負契約」の2種類の契約方法があります。
「委任契約」とは、「一定の行為の完遂」を目的とした契約です。
システム開発を例に挙げると、企業と「1日○時間、月に○○日、システムエンジニアとしてシステム開発に従事する」という委任契約を結び、契約内容どおりに働けば、契約期間内は報酬が支払われます。
一方、「請負契約」とは「仕事の完成」を目的とした契約です。
システム開発を例に挙げると、企業と「○月○日までに○○システムを開発し納品する」という請負契約を結び、要求された仕様のシステムを納期までに開発し納品すると報酬が支払われます。「委任契約」のように業務時間などが定められておらず、どのような働き方をしても構いません。
どちらの形式で契約書を交わすかは、業務内容や成果物、企業やフリーランスが求める働き方などによって変わります。
一般的に、成果物が見えやすいWebデザイナーやライターなどは請負契約が多く、アドバイザーとして関わる医師やコンサルタント、士業などは委任契約になることが多いようです。
業務委託やフリーランスのメリット・デメリット
業務委託やフリーランスは、企業に所属しないため自由な働き方ができる一方で、安定さに欠ける傾向があります。
業務委託やフリーランスのメリット
- 働く場所や時間に縛られない
- 自分の動き次第で収入UPが見込める
- 収入源を複数持ちやすい
- 強みを活かした働き方がしやすい
- ワークライフバランスを考えた働き方がしやすい
働く場所や時間、組織や人間関係などに縛られず、強みを活かしてワークライフバランスを自分でコントロールしやすいのが業務委託やフリーランスのメリットです。
働き方や経験・スキルのニーズ次第では、収入アップを実現することができる点も魅力でしょう。
業務委託やフリーランスのデメリット
- 同僚や上司がいない/人とコミュニケーションを取る機会が少ない
- 収入が安定しづらいことも
- 全ての責任・管理は自分で行う必要がある
- 社会信用が社員に比べ低くなってしまう場合も
会社組織や人間関係に縛られない一方で、人とのコミュニケーションによる気づきや成長を得られる機会が少ない点が業務委託やフリーランスのデメリットです。
また、自由であるということは、責任もついて回ります。全ての責任・管理は自分にあるという心構えもフリーランスには必要でしょう。
業務委託やフリーランスの自己PRの書き方
履歴書の様式によっては、自己PR欄が設けられていることもあります。業務委託やフリーランスの自己PRの書き方についてご紹介します。
ポイント1.実績値を記載する
業務委託やフリーランスは、会社員よりも働き方が多様なため、職歴だけで経験・スキルを判断しづらいと考える人もいます。
そのため、自己PRも活用し、強みや得意分野の裏付けとなる実績を数値で伝えることで、経験・スキルをアピールすることができるでしょう。
ポイント2.ポートフォリオを合わせて共有する
Webデザイナーやグラフィックデザイナーなど、ビジュアルでアピールした方が伝えやすい職種の場合は、ポートフォリオを作成することで経験・スキルや得意分野を効果的に伝えることができます。
PRやマーケティング、企画やディレクターなどの職種も、自分が関わった広告クリエイティブや商品をビジュアルで伝えることで、実績を視覚的に伝えることができるでしょう。
業務委託やフリーランスは履歴書や自己PRが必要ない場合もある
業務委託やフリーランスが企業に転職する場合は、履歴書や職務経歴書などの応募書類を求められますが、業務委託として働く場合は履歴書や自己PRを必要としないケースもあります。
特に、自身のWebサイトやSNSを持ち、プロフィールや実績などを掲載している場合は、履歴書や自己PRを提出せず業務委託契約に進むことも多いようです。業務委託として仕事を探す場合は、企業から提出を求められた段階で履歴書や自己PRなどを作成すると効率的です。
まとめ
業務委託やフリーランスが履歴書を作成する場合は、採用担当者がすぐに経歴を理解できるように、業務委託で働いていた経験をわかりやすく記載することが重要です。
履歴書には過去の実績や自己PRなどを交えて、「ぜひ会って詳しく話を聞いてみたい」と感じてもらえるようにまとめるのがポイントです。
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