ここでは、地方自治体の公務員から転職する場合の職務経歴書の書き方を職務経歴書の実例を用いながら紹介します。
紹介する職務経歴書は、全て地方自治体の公務員からの転職に成功した方が実際に転職活動で使っていた職務経歴書ですので、比較しながら自分に合った職務経歴書の書き方を見つけて参考にしてみてください。
地方自治体の公務員の職務経歴書の書き方のポイント
【書き方のポイント】
- 他業界の人でも想像しやすいよう、業務内容を具体的に記載しましょう。
- 地元住民との関係構築のためのコミュニケーション能力の活用や事務処理能力の高さを示すためのPCスキルなど、自身の業務につながるポータブルスキルや資格を書きましょう。
- 自身の取り組み実績を示す際に、創意工夫に加えてイベントの動員数、住民満足度調査結果などの数値を入れて示しましょう。
- 地方自治体公務員の職務要約を記載する場合は、「入社」ではなく、「入庁」もしくは「奉職」という言葉を使用しましょう。
地方自治体の公務員の職務経歴書の基本構成
地方自治体の公務員の職務経歴書は、基本的に以下6点から構成されます。職務経歴書を作成する際は、以下の構成を参考にしながら作成しましょう。
【見本1】地方自治体の公務員から事務職(教育,学習支援業)に転職した人の職務経歴書の実例
見本1の職務経歴書へのアドバイス
「担当業務の内容が具体的に記載されていること」「アピールポイントにて、各業務で意識した姿勢や考え方を示していること」の2点が見本1の職務経歴書の特にいい点です。幅広い業務をこなせるという業務遂行能力の高さと、担当業務の特徴に合わせて自分で考え、臨機応変に進められる仕事の姿勢が伝わります。ただ、業務名は具体的だが、どの業務に力を入れてきたのか=選考で取り上げてもらいたいか、がわからないため、業務を列挙するだけではなく、「主業務はこれで、在籍期間の中でこの業務に携わる期間が長かった」など重ね付けで記載するとよいでしょう。また、2つ目の勤務部署のアピールポイントに書かれている「未経験領域でもコミュニケーションを生かしながら知識不足をカバーする」という内容が、次の業界・職種への意欲につなげられていて、説得力のある内容になっている点もいいですね。
さらに伝わりやすい職務経歴書にするには、「担当業務を対応件数などの数値を用いて記載すること」「なぜ町役場から市役所に転職したのかの背景意図を、職務要約にて示すこと」「アピールポイントの文書が長いため、冒頭に見出しを立てるなどの見やすさの改善をすること」を意識するとよいでしょう。
※「地方自治体の公務員の職務経歴書の書き方のポイント」を確認したい方はこちら
男性/20代後半/地方自治体の公務員から教育,学習支援業の事務職(正社員)へ転職
職務要約
大学卒業後、○○の地方自治体である○○町役場に入庁。地域整備課に配属となり、X年間土木・建築に関する業務を担当。主に開発や都市計画に関する業務、道路や河川の維持管理、公営住宅の管理等の業務に従事してきました。
○○町役場を退職後、同じく○○の地方自治体である○○市役所に入庁。水道工務課に配属となり、X年間水道施設の維持管理、給水装置工事に関する業務、工事業者の指定・指揮監督等に関する業務に従事してきました。
職務経歴
平成XX年X月~令和X年X月 ○○町役場(正職員)
職種:一般行政(事務職) ※在籍期間:X年
担当部署:○○部地域整備課 土木・建築係
【担当業務内容】
〇開発・都市計画に関する業務
宅地開発・建築物の建設に関する窓口・電話対応、開発許可等に関する審査・指導、都市計画・土地利用に関する基準の策定、条例の改正、違反建築物の指導 等
◯道路・河川等の維持管理
工事の発注・施工管理、工事に伴う地元調整・住民説明、道路・河川等の占用許可に関する業務、直営作業による管理物の維持・補修(道路の舗装の補修、除草、剪定、除雪 等)
◯公営住宅の管理
入居者の入退去に関する業務、住宅設備の管理、住宅使用料の徴収・督促、条例の改正 等
◯庶務 :交付金や補助金の申請、物品購入や調定に関する業務、予算資料の作成、会議資料・議事録の作成、HPの編集、各種調査・アンケートの回答業務 等
◯その他の業務
空家対策に関する業務、ブロック塀撤去を促進する補助制度の策定及び申請受付業務、建築物耐震化に関する補助制度の申請受付業務及び啓発業務(啓発展示ブースの設置、啓発パンフレットの作成・配布)等
【アピールポイント】
役所の職員として働く上で私が大切にしてきたことは「相手の立場に立って物事を考えること」です。常に相手の気持ちを汲み取りながら、寄り添い、共に考える姿勢を大事にしてきました。例えば市民や業者の方々の相談に対して法令や規則に合致しないからとすぐに不可能という回答を示すのではなく、何か少しでもできることがないか、力になれないかなどを考え、対応してきました。もちろん役所の職員として法令や規則に基づき、仕事を進めていくことは当たり前のことですが、役所の職員としての在り方は困っている人の助けになること、地域をより良いものにするために努力することであると考えています。そのためにはどのように法令や規則を解釈するか、話し方や説明の仕方を工夫するかといったことを常に考え行動してきました。そのような姿勢が結果的に困っている人の助けになったり、地域を活性化させる事例につながったこともありました。学生や教職員、業者の方々など様々な立場の人がいる大学においてもこのような役所での経験を活かし、相手の立場に立って物事を考える姿勢を大事に仕事に取り組みたいと思います。
令和X年X月~令和X年X月 ○○市役所(正職員)
職種:一般行政(事務職) ※在籍期間:X年
担当部署:上下水道部 水道工務課 給水維持係
【担当業務内容】
◯水道施設の維持管理 :緊急漏水時の現場対応(漏水箇所の調査、業者・材料の手配、警察や道路管理者等の関係機関との調整、住民説明、弁栓類の操作洗管作業等)、工事費の積算、支払い業務、道路占用・使用許可申請書類の作成 等
◯給水装置工事に関する業務:給水装置工事に関する窓口・電話相談対応、工事申請書類及び図面の審査・検査、手数料等の徴収、工事施工時の現場立会 等
◯工事業者の指定・指揮監督:給水装置工事業者の指定及び更新手続き、手数料等の徴収、給水違反の防止・取締り及び改善命令に関すること 等
◯庶務 :物品購入に関する事務や修理材料の在庫管理、予算資料の作成、業務委託契約関係資料の作成、HPの編集、各種調査・アンケートの回答及びアンケート作成業務 等
◯その他の業務 :震災対策用緊急貯水槽の直営点検業務、各種メーカーの給水材料承認業務(メーカーが持ってきた材料を市指定の材料とするための担当職員による管理職への庁内プレゼン等)
【アピールポイント】
一般的に事務職採用では配属されない専門系技術職の部署への配属となったため、図面作成や積算、現場管理といった専門的な業務を担当することになりました。そのため一からコツコツと勉強し、わからないなりにも専門知識の習得に努めてきました。また全く異業種の仕事ながらも現場で業者の方々と積極的にコミュニケーションを取り、日頃から関係を築くように努め、仕事を進めてきました。その一から勉強する姿勢や、日々の現場でのコミュニケーションによって業者の方々から信頼を得られたこともあり、現場で様々な技術を教えてもらうことができるようにまでなりました。その結果、漏水修理等できるところは自ら直営で作業するようになったことで予算の節約につながり、限られた予算の中で事業を成立させることができました。幅広い業務や様々な仕事をしなくてはいけない○○においても、どのような仕事でも一からコツコツと勉強し、周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきたいと思います。 |
【見本2】地方自治体の公務員から事務職(情報通信業)に転職した人の職務経歴書の実例
見本2の職務経歴書へのアドバイス
全体的に、数値も盛り込まれて具体的でわかりやすい職務経歴書です。特に、「担当部署や自身のチーム内での役割を詳細に示していること」「自身の主体的な取り組みを数値を用いて具体的に書いていること」の2点が見本2の職務経歴書のいい点です。職務経歴詳細にて担当部署やチーム内での役割が詳細に記載されていると、採用担当者は業務の様子を具体的にイメージすることができ、採用したあとの社内での様子を想像しやすくなります。自己PRでは、自身の取り組み内容とその取り組みの意図、取り組みの結果が数値を用いて書かれていて、見本2の方の思考力・推進力の高さが伝わります。
さらに、使用ツールやテクニカルスキル、知識や経験の豊富さなど知りたい情報がしっかりと書かれている点もとてもよいです。見本2の方の専門性の高さやスキル力を理解しやすいですね。
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男性/20代後半/地方自治体の公務員から情報通信業の事務職(正社員)へ転職
職務経歴概要
○○市役所へ入庁し、主に庁内システムの企画、開発及び庁内インフラの整備、運用に延べXX年携わってきました。直近では、リーダーとして総務課での人事給与システム、勤休管理システムの保守管理や、ヘルプデスク業務、給与支給業務をまとめています。
活かせる技術・知識・経験
・開発の外注を前提に、庁内システムや庁内インフラの導入、更新時の企画、要件定義、ベンダー選定、契約後の進捗管理、運用開始後のヘルプデスク業務までを一貫して経験しております。
・基幹系、内部事務、ネットワークなど、様々な分野における要件定義やベンダー折衝、進捗状況管理などに関する経験を活かせると考えております。
職務経歴詳細
○○市役所(20XX年X月~現在)
事業内容:官公庁 従業員数:約XXXX名
20XX年X月~20XX年X月(X年間)一般事務職として、様々な業務を担当
・収入金管理、滞納整理
・条例、規則等の審査、法務対応 など
【社内システム関係で担当した業務】
20XX年X月~20XX年X月に、合併に伴うシステム稼働調整業務(税務収納、会計部門)を担当。要件定義済案件について、各町担当、ベ
ンダーと協議し、基本設計、仕様調整、案件進捗管理のとりまとめに従事
20XX年X月~20XX年X月(X年間)広報担当として、広報紙の発行やホームページの管理更新を担当
【役割】
メンバー
○○課 X名(HP担当はX名)
【担当業務】
・広報紙の編集、発行(DTPの導入)
・ホームページの管理
20XX年まではHTMLを用いて1人で管理、20XX年以降はCMSを用いて各
部署で記事管理を行い、ヘルプデスク業務を担当
【20XX年に担当した業務】
・ホームページ管理システムの更新
仕様調整、要件定義、開発ベンダーの選定、開発ベンダー協議、案件進捗管理を担当
20XX年X月~20XX年X月(X年間)庁内のインフラ、主要システム担当としてインフラの運用、システム導入、更新時の要件定義から運用サポートまで全般を担当
【役割】
リーダー
○○課 X~X名(電算担当はX~X名)
【在籍期間を通じた業務】
・社員用PCのヘルプデスク業務、キッティング作業
・庁内LANの運用・ヘルプデスク業務、保守ベンダー対応
・外注先管理(予算、請求関係)
【20XX年に担当した業務】
・財務会計システムの更新
現場との仕様調整、要件定義、ベンダーの選定、ベンダー協議、案件進捗管理、ヘルプデスク業務を担当
・庁内WAN回線の更新
仕様調整、ベンダー協議、案件進捗管理、ヘルプデスク業務を担当
【20XX年~20XX年に担当した業務】
・基幹系システムの更新(20XX年から複数団体での共同利用を開始
するため、業者選定は20XX年に決定済)
・利用団体全体での仕様最終調整、機器調達、ベンダー協議、案件進捗管理を担当
【20XX年に担当した業務】
・グループウェアの更新
要件定義、ベンダーの選定、ベンダー協議、案件進捗管理、ヘルプデスク業務を担当
・庁舎移転に伴う対応
移転先のLAN配線に関する施工業者との調整、移転時の端末設定、サーバー室の移転を担当
【20XX年に担当した業務】
・庁内ネットワークの再構築(インターネット環境の分離)
・仮想インターネット環境の導入
・ファイル転送システムの導入
・ICカード認証システムの導入
・ウイルス対策Serverの更新、WSUSの導入
・資産管理システムの更新…上記システム導入、更新について、現場との仕様調整、要件定義、ベンダーの選定、ベンダー協議、案件進捗管理、ヘルプデスク業務を担当
・地図情報システムの更新(副担当)
現場との仕様調整、要件定義、開発ベンダーの選定、開発ベンダー協議、案件進捗管理をサポート
【20XX年に担当した業務】
・ファイルサーバーの更新
・戸籍システムの更新…上記システム更新について、現場との仕様調整、要件定義、開発ベンダーの選定、開発ベンダー協議、案件進捗管理を担当
・情報セキュリティポリシーの改定
20XX年X月~現在(X年間)庁内給与事務管理
【役割】
リーダー
○○課 XX名(人事給与担当はX名)
【担当業務】
・人事給与システム更新、勤休管理システム導入、保守管理、ヘルプデスク業務を担当
・給与支給業務の総合管理
・制度改正時の対応(社員向けの説明会やシステム改修など
【実績・取り組み等】
・新たに勤休管理システムを導入し、毎月の給与支給に要する時間を約40%減少させることができた。
取得資格
20XX年X月 ITパスポート
テクニカルスキル
OS Windows(10) :X年使用、 手順書をもとにインストール可能
言語 HTML :X年使用、タグ打ちが可能
自己PR
現場調整、ベンダーに対するマネジメントの経験、意識していた点
現場との仕様調整、ベンダー計8社との折衝(金額交渉や進捗管理等)経験が延べXX年ございます。私はこれらの業務を通じて得た経験に基づき、社員が利用しやすいIT環境づくりや、ベンダーに過度に依存しない体制づくりを目指しました。その結果、社員アンケートでは「以前よりシステムが利用しやすくなった」と高い評価をいただき、システム全体に係る費用は、担当時のX年間平均で、以前よりも約15%を削減できました。特に意識していたのは、次の点です。
〇要件定義では、社員へのヒアリングを徹底し、必要な機能や現状での課題、実際の業務の流れに関する資料を作成することで、現場~ベンダー間で共通認識を持つようにしました。また、これらの内容を可能な限り契約時の仕様書へ反映させ、契約後の増額変更が生じないよう努めました。
〇進捗管理では、必ず課題整理表を作成し、解決すべき懸念事項や疑義事項を視覚化するとともに、認識の齟齬が起こらないよう記載内容の表現にも注意しました。
〇システムに関するブラックボックス化を防ぐため、構築完了後に調達機器、設定情報、カスタマイズ事項などを整理した資料を、当方とベンダーで共有するようにしました。
〇システム導入・更新前に、社員向けの説明会を開催したり操作マニュアルを充実させたりして、問い合わせ件数が少なくなるよう努めました。また、問い合わせ件数が少なくなることで、パソコンが苦手な社員へ直接出向いてサポートする時間を確保することができました。
〇トラブルが発生した際は、その内容(原因の切り分け方法や対応方法など)を記録し、以後に同様のトラブルがあった場合に迅速に対応できるようになりました。
〇事前にRFIを実施し、見積書の記載事項の意味や内容、おおまかな相場価格をシステムごとに調査したうえで、入札やプロポーザルを実施しました。
〇ITに関する情報は、インターネットや情報誌などを利用し、業務効率化や費用削減に利用できそうなものがないか、常に最新の内容や情勢を把握するようにしました。
導入、更新、保守経験のあるシステム等
以下のシステム等について、主に現場との仕様調整~要件定義~ベンダー協議~案件進捗管理~導入後のヘルプデスク対応一連の内容を担当しました。
新規導入
・勤休管理システム(ベンダ名:○○)
・ICカード認証システム(ベンダ名:○○)
・庁内ネットワーク再構築(ベンダ名:○○)
・仮想インターネット環境(ベンダ名:○○)
・ファイル転送システム(ベンダ名:○○)
更新(新システムへの切替)
・基幹系システム(ベンダ名:○○)※計26業務
・人事給与システム(ベンダ名:○○)
・ファイルサーバー(ベンダ名:○○)
・地図情報システム(ベンダ名:○○)
・ウイルス対策Server、WSUS(ベンダ名:○○)
・ホームページ管理システム(ベンダ名:○○)
更新(現行システムでの更新)
・財務会計システム(ベンダ名:○○)
・戸籍システム(ベンダ名:○○)
・グループウェア(ベンダ名:○○)
・資産管理システム(ベンダ名:○○)
・庁内WAN回線の更新(ベンダ名:○○)
その他
・本庁移転による施工業者とのLAN配線の図面設計調整、サーバー室の移転
・社員用PCのキッティング(約200台)
※上記システムの主な開発環境…Windows/java/SQL Server/Oracle/VMWare
ツール作成経験、開発経験
簡単なツールに関しては、Excel関数を用いて作成を行っておりました。 |
【見本3】地方自治体の公務員からITエンジニアに転職した人の職務経歴書の実例
見本3の職務経歴書へのアドバイス
「実績や業務内容をわかりやすく数値を用いて表していること」「アピールしたいことを、企業側にしっかり訴求できる内容になっていること」の2点が見本2の職務経歴書の特にいい点といえます。公務員業務の実績を文言だけで表すと、正直どれくらいの程度でどれほどすごいことなのかが他業界の応募先企業に伝わりづらいことがあります。数値を用いて表していることで、同業界だけでなく他業界の人でもどれほどすごい実績なのかが理解しやすくなる内容になる点がよいですね。また、見本3の方は自身のアピールしたいことを「ポイント」や「活かせる経験・知識・技術の見出し」にて明確化しています。このような書き方により、応募先企業が訴求内容を理解しやすくなっていてとてもよいです。
また、自身の「RPA、AI-OCR」導入経験を職務経歴書でアピールしており、十分に異業界・異職種であるITエンジニアの求める人材に自身の強みがマッチしている点もよいです。
※「地方自治体の公務員の職務経歴書の書き方のポイント」を確認したい方はこちら
男性/20代後半/地方自治体の公務員から情報通信業のITエンジニア(正社員)へ転職
職務要約
○○役所に事務職として入庁後、○○課に配属され、市民約○○万人の資料を法律に則って処理を行っています。中でも私は○○を担当しており、調整や法律に反している資料の修正業務を行っています。また、業務改善の一環としてRPA、AI-OCRを導入、プロジェクトメンバーの一員としてシステムベンダーとの調整や係内の研修や説明会を実施いたしました。現在では、導入効果が期待できる部署にもノウハウを展開するため、研修や説明会を行っており○○役所全体のDX化の推進しております。
職務経歴
20XX年X月~現在 ○○役所
事業内容:一般事務
従業員数:XXXX名
所属:○○課
担当:○○担当
【業務内容】
・窓口、電話等による相談(平均XX件/日)
・入力作業(平均XXX件/週)
・法律の解釈について研究
・新人、異動職員への研修及び育成
・運用やマニュアル等の見直しによる業務改善
【取組内容】
・RPA導入により、一人当たり平均XX時間の残業削減
・AI-OCR、RPA導入による運用変更及びマニュアル作成
・新入社員の育成(X人/年)
【ポイント】
・RPA導入においては、現状の問題及び課題があるプロセスを特定し、その上で費用対効果を意識しながら導入検討を進めてまいりました。導入決定後は係全体の職員(約XX名)が抵抗なくシステムを利用できるよう、約30ページのマニュアル作成し、研修を行いました。
・AI-OCRの導入時には、短期間で約X万件の資料を正確にデータ化する必要があるため、ExcelやAccessを駆使しエラーツールを作成し効率化を図りました。
・紙作業を電子化にすることを前提に業務を改善。残業時間を一人当たり平均XX時間削減に成功。
活かせる経験・知識・技術
・新システム導入経験
新システム導入に至るまでの費用対効果の検討やスケジュール調整。システムベンダーとは実証実験を行い、想定外のエラーが生じないよう検証を行ってまいりました。導入後には、システムを利用する職員が抵抗なく取り入れられるようサポートを行いました。また、導入により効果が得られる可能性がある部署に対し、積極的に提案や実演を行い○○役所全体の利益を図ることも意識しました。
・Excel、Accessを利用した業務改善
電子で提出されたものを紙で打ち出し、基幹システムに入力するといった無駄な作業が蔓延していました。要因としては、拡張子や基幹システムとの入力規則が異なっていることであるため、ExcelのマクロやAccessのクエリを利用し、効率的な業務フローに改善いたしました。
・新人育成の経験
新人の育成においては、チーフとして新人(毎年5名ほど)が主体的に行動できるように、自らが回答を導き出せるような指導や支援を行っていました。
・法律の知識
法律を根拠に現状の業務を行っており、改正がある度に業務で使用するシステムや運用の更新を行っていました。
・チーフとしてのタスクマネジメント経験
メイン担当ではX人編成のチーフを務めた経験もあります。新型コロナウイルスの影響により、長期の離脱が生じた場合には業務の優先順位を判断し業務に遅延が生じないよう進捗の管理を行っていました。
PCスキル
・Word/PowerPoint:研修やマニュアル作成程度
・Excel/ Access:関数の使用及び利用、VBAの作成(在庫管理や複数データの集約)、入力フォームの作成
・RPA:シナリオ作成・メンテナンス
・AI-OCR資格・第一種運転免許普通自動車
・ITパスポート
・情報セキュリティマネジメント
・日商簿記検定2級
自己PR
私は正確かつ効率的な処理を行います。市民の約10万枚の紙媒体の資料をデータ化するため、例年外部委託を行っていました。しかし、他自治体での個人情報の流出問題や委託業者減少等の問題があり、AI-OCRを導入することとなりました。約半年間の準備期間があり、中でも私は運用や仕様面を担当することになりました。手書き活字、また様々なレイアウトの資料があるためシステムベンダーと何度も実証実験を重ねていきました。AI-OCRの精読率は約60%であり、正確性の高いデータの作成が課題でした。そこで、私は読み取り精度ではなく、読み取り後の修正作業で補完することを検討しました。全件を目視で確認することは業務量が膨大になってしまうため、作成データの精度やその他のデータへの影響度から優劣を設定、その後にAccessやExcelを用いたエラーリストを作成しました。優先順位が高く、エラーが生じているものに絞れたことで現実的な処理時間で、データの正確性を90%にまで向上することができました。その結果、円滑に本番導入することができ、業務の内製化、外部委託費を年間800万削減することができました。この経験を活かし、今後も業務効率を意識し、DX化の推進を図っていきたいと考えております。私は新しいことに挑戦する意欲が高いです。○○課の業務では例年同じ業務が続いており、運用や処理方法は前年を踏襲することがほとんどでした。そのため、作業量や超過勤務時間が削減されない一方、法律の改訂等により作業量の増加というのが課題でした。中でも、システムの入力作業に多くの時間が取られており、効率的な処理を検討することが必要でした。そこで、現状のシステムでは限界があると考えた結果、RPAを導入することとなりました。導入するにあたり、私は職員30名ほどが抵抗なく運用変更を取入れられるよう40ページ程のマニュアルを作成、また研修を3回ほど実施しました。新しいことや変化を嫌う職員に対しての説得が大変でしたが、導入による効果や影響がどれほどあるのか説明を行い、慣れるまではサポートを徹底して行いました。その結果、作業時間を全体で約500時間削減することに成功。他の自治体や他部署からも視察に来られるようなモデルとなることができました。今後とも新しいことに挑戦していきたいと考えており、より多くの経験や知識を周囲と共有し課題解決していきたいと考えております。 |
【見本4】公務員から警備職に転職した人の職務経歴書の実例
見本4の職務経歴書へのアドバイス
「業務内容が部署ごとに分けて、詳細に書かれていること」が見本4の職務経歴書の特によい点です。各部署ごとの仕事内容の違いが分かり、見本4の方の担当可能な業務範囲の広さ、経験値の高さがとても伝わりますね。しかし、業務内容の列挙になってしまっているため、見本4の方なりの創意工夫や注力したことがわかりにくいです。経歴をみると数十年の経験値があるはずなので、できるだけ最近の担当業務の中で、自分の強み(丁寧さ)をアピールできる具体例(状況→課題→行動→成果という段階を踏まえた経験など)があるとよいでしょう。上司からの評価、市民からもらった声などでも構いません。また、PCスキルの示し方も漠然としているため、具体的にどのような操作が可能なのかを示したり、PCスキルを示す資格があれば記載したりしましょう。
※「地方自治体の公務員の職務経歴書の書き方のポイント」を確認したい方はこちら
男性/60代前半/一般行政職の公務員から警備職へ転職
職務要約
○○大学卒業後、○○区役所で区民課業務を約XX年間、税務をX年間、土木事務をX年間、図書館員をX年間、保健福祉分野でX年間担当。窓口業務では、お客さまに合わせたていねいな対応や、迅速かつ適切な手続きを心掛け、クレームを発生させることなく対応できています。また専門書を参考に、かなり難解な業務を担当することで、それなりのスキルを身に付けたと思います。
職務経歴
昭和XX年X月~令和X年X月 ○○区役所 職員として勤務
職員数:XXXX名
【業務内容】
■税務(X年)
・住民税・軽自動車税収納、課税・納税証明書発行
・滞納者に対する催告、滞納処分執行
・収納率アップのための啓蒙活動
■市民課窓口業務(約XX年間)
・戸籍謄本などの交付手続き、戸籍届書受付・審査、犯歴管理
・住所異動、住所登録手続き
・印鑑登録手続き
・マイナンバーに関する手続き
・申請書・届書点検、確認、集計
■土木課(X年間)
・土木施設管理
・屋外広告物届出受付・審査、違法広告物撤去
・認定外道路の管理、国有地払下げに伴う副申など
■図書館事務(X年間)
・図書貸出・返却受付、予約図書手配
・図書選定、予算管理
・図書館設備管理、清掃員委託業務
■保健福祉部(X年間)
・戦没者特別弔慰金申請受付・交付
・路上生活者に対する援助、施設運営
・国民健康保険資格賦課に伴う届書受付・審査
・区外転入者、海外留学生の収入調査、保険料計算
・国民健康保険加入者の出産・死亡に伴う給付事務
・レセプト補正、無資格受診者に対する請求など
PCスキル
Word:書式設定、表の挿入、アウトライン設定と目次作成が可能なレベル
Excel:初級者レベル
資格
普通自動車第一種運転免許 昭和XX年X月取得
自己PR
〈職務遂行での柔軟性〉
人事異動のたびに業務分野が変わり、一から覚えることが多かったですが、周囲の指導や専門書・事例集をマスターして人並みには仕事ができました。そのことが自分のキャリア形成に役立ち、行政全体をみる力を養えました。
〈窓口でのていねいな対応〉
各種書類の発行手続きに関する窓口業務を担当することが多かったです。お急ぎの方もいらっしゃるため、できる限り短時間で正確な処理を心掛けています。提出していただいた書類に不備があった場合などは、最短での再提出方法や修正方法を簡潔に案内することでご理解いただいています。一方で、詳細な説明が必要な方には時間がかかってもていねいに対応するなど、お客さまに合わせた対応を行うことでクレームを発生させずに円滑に対応できています。 |
地方自治体の公務員の職務経歴書のテンプレートをダウンロード
【編年体式】地方自治体の公務員の職務経歴書テンプレートのダウンロード
職務経歴が過去から始まって時系列になっている、編年体の職務経歴書をここからダウンロードできます。主に、経歴のまだ浅い若年層の方に適しているバージョンです。
【逆編年体式】地方自治体の公務員の職務経歴書テンプレートのダウンロード
職務経歴が現在から過去に向けて時系列になっている、逆編年体の職務経歴書をここからダウンロードできます。主に、直近の経験を活かして転職したい方やベテラン層の方に適しているバージョンです。
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煩わしい職歴の表作成なども自動で行なってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。
また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。