職務経歴書に印鑑は必要? 押印の必要性や押印方法を解説

履歴書や職務経歴書のフォーマットによっては、押印欄が設けられているものがあります。

基本的に印鑑は不要ですが、応募企業から指示されるケースもあるようです。

そこで、職務経歴書への押印の必要性や押印方法、押印を忘れてしまった場合の対応などについて解説します。

職務経歴書に印鑑は必要?

応募書類への印鑑の必要性について解説します。

基本的に印鑑は不要

職務経歴書には、基本的に印鑑は不要です。

1997年に総務省が発表した「押印見直しガイドライン」では、「押印を廃止しても支障のないものは廃止し、記名のみでよいこととする」として、該当文書(事実・状況を把握することのみを目的とした書類)に履歴書を挙げています。

職務経歴書は、履歴書同様に事実・状況を把握するために提出する書類のため、押印がなくても問題はありません。

印鑑が必要な場合3つ

職務経歴書で印鑑が必要なケースには、下記の3つが考えられます。

基本的に職務経歴書への押印は不要のため、企業からの押印指示がない場合は、応募者側から確認する必要はありません

  1. 職務経歴書の用紙に押印欄がある場合
  2. 採用担当者から押印するよう言われた場合
  3. 募集要項に押印必須と書いてあった場合

職務経歴書に押印する際の注意点

押印する場合は、いくつかの注意点があります。ルールに従って職務経歴書を作成しましょう。

印鑑はビジネス用の認印で朱肉を使用

印鑑の種類 特徴 職務経歴書での使用
認印 実印として登録していない個人所有の印鑑

100円ショップの認印でも問題ないが、印影が不鮮明なこともあるため、仕上がりにこだわる人は文房具店での購入がおすすめ

シヤチハタ インク内蔵型のスタンプ式印鑑 ×

<理由>
・時間が経過すると薄れてしまうため
・手軽な印象があるシヤチハタだと常識がないと思われる可能性があるため

銀行印 金融機関に対して届けを出したもの ×

<理由>
・個人情報流出や悪用されるリスクを避けるため

実印 印鑑登録で公的に認められた印鑑 ×

<理由>
・個人情報流出や悪用されるリスクを避けるため

職務経歴書に使用する印鑑は、ビジネス用の認印を選び朱肉を使用します。

印鑑には認印以外にも、シヤチハタや銀行への届印、印鑑証明を発行できる実印などの種類がありますが、銀行印や実印は悪用のリスクを避けるために使わない方がよいでしょう。

また、シヤチハタはゴム印なので劣化する可能性があり、公的な書類では使用不可となっています。

認印は銀行印や実印よりもリスクが低く劣化しないため、履歴書・職務経歴書に向いています。

大きさは直径約1.5cm程度が好ましい

印鑑の大きさに決まりはありませんが、直径約1.5cm程度が適しているでしょう。

大きすぎると目立つので不自然な印象になり、小さすぎると読み取れない可能性があります。

書体は古印体・隷書体が好ましい

書体についても特に決まりはありませんが、読みやすさの観点から古印体や隷書体が向いています。

PC作成の場合は自作の電子印鑑を避ける

PCで職務経歴書を作成した場合、自作の電子印鑑を利用するのは控えるようにしましょう。

フリーソフトやグラフィックソフトなどを活用して自作の電子印鑑を作成した場合、印影を複製・偽造されるリスクがあるからです。

最近は、書類や契約書などのデジタル化が進み、セキュアな電子印鑑を作成できる有料のサービスも登場しています。

電子印鑑を使用する必要がある場合は、電子印鑑サービスの活用を検討しましょう。

欄がない場合は氏名の右横に押す

印鑑の押し方

応募企業から押印の指示があり、押印欄がない場合は、氏名の右横に押します

印鑑を押す前に、試しに他の用紙に押して朱肉が十分についているか、印影が欠けていないかを確認しましょう。

印影の位置も確認してから本番に臨むと、斜めに押してしまう失敗を防げます。

忘れた場合はすぐに謝罪の連絡を入れる

応募企業から押印を指示されたにもかかわらず、押印を忘れてしまった場合は、電話かメールですぐに謝罪の連絡を入れましょう。

電話例文

お忙しいところ恐れ入ります。

この度、御社の〇〇職に応募いたしました未来太郎と申します。

先日、御社に職務経歴書をお送りしましたが、印鑑を押すのを失念しておりました。

押印したものを改めてお送りしたいのですが、よろしいでしょうか。

確認を怠り、申し訳ございません。

お忙しいところ恐縮ですが、対応方法をご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

メール例文

件名:職務経歴書ご送付の件/未来太郎

―――――――――――――――――――――

株式会社〇〇〇〇

採用担当 △△様

 

お世話になっております。

〇〇職に応募いたしました未来太郎です。

 

先日、お送りした職務経歴書に印鑑を押すのを失念しておりました。

印鑑を押した職務経歴書を再送してもよろしいでしょうか。

 

お忙しいところ恐縮ですが、対応方法をご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

——————————————

未来 太郎

〒※※※-※※※※

東京都〇〇区〇〇 △-△-△

TEL:×××-××××-××××

△△△△@△△△△△.com

——————————————

職務経歴書への押印のOK例とNG例

印鑑のOK例とNG例

NG例のような失敗を避けるために、下記のポイントを意識して押印するようにしましょう。

もし欠けたり斜めになったりした場合は、修正液などを使わず新たな職務経歴書を用意して押し直しましょう

<きれいに押すためのポイント>

  • 捺印マットを使用する
  • 事前に他の紙で試す
  • 印鑑の名前部分に朱肉を均一につける
  • 印鑑の上下をチェックする
  • 垂直に下ろすように押印する
  • 強く押さえつけず静かに離す
  • 乾くまでそのままにしておく

スマホで職務経歴書をつくるなら【職務経歴書Web作成ツール】が便利

パソコンやスマホで職務経歴書をつくる場合は、簡単に職務経歴書が作成できる職務経歴書Web作成ツールがおすすめ。

株式会社キュービックが開発したミライトーチは、情報を入力していくだけで、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することができます。

煩わしい職歴の表作成なども自動で行ってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。

また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。

まとめ

履歴書や職務経歴書に押印するケースは多くはありません。

ただし、転職活動では面接時の交通費の支給などで、印鑑を使用する可能性があります。

転職活動を始める場合は、念のため印鑑を用意しておいた方がよいでしょう。

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