職務経歴書の添削サービス3選|失敗しないサービスの選び方

職務経歴書 添削

職務経歴書の添削を受ける場合、転職エージェントや個人のキャリアアドバイザー、AIサービスなど、さまざまな方法があります。

職務経歴書をブラッシュアップするためには、自分に合った適切なサービスを選択することが重要です。

そこで、職務経歴書の添削サービスの選び方やポイントをご紹介します。

職務経歴書の添削サービス3つと選び方

添削する様子

職務経歴書の添削を受けたい場合、大きく分けて3つの方法があります。

各サービスのポイントと、転職のプロによるおすすめ度をご紹介します。

料金 精度 推奨度
1.転職エージェント

無料

★★★

★★★

2.キャリアアドバイザー

有料

★★☆

★★☆

3.AIサービス

基本無料

★☆☆

★☆☆

1.転職エージェント【無料】

精度の高さ:★★★
推奨度:★★★

転職エージェントは、転職支援の一環として職務経歴書へのアドバイスも行っています。

どのような職務経歴書が企業から評価されるのかを知っているため、有用なアドバイスを受けられるでしょう。

また、正式には「有料職業紹介事業者」と呼ばれ、職業安定法第32条の3では、「職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない」と定められているため、求職者は無料で利用できます。

転職エージェントは求職者が紹介企業に入社することで企業から報酬を得るという仕組みを取っているため「転職の意欲はないが職務経歴書の添削だけしてほしい」という要望には対応してもらえない可能性があるでしょう。

精度の高さと推奨度

精度の高さ:★★★
豊富な転職支援ノウハウを保有し、企業が求める要素や傾向を業界や職種ごとにリアルタイムで把握しています。

転職活動にあたって必要十分な職務経歴書の添削を受けられるでしょう。

推奨度:★★★
「転職をある程度具体的に考えている」「転職活動が初めてで、書類の書き方や進め方などのアドバイスを受けたい」「希望の業界・職種がある」「多くの求人を見たい」といった人に向いています。

一方で、転職エージェントによっては多数の求職者を1人の担当者が抱えていたり、担当者の経験値・スキルに差があったり、求職者との相性の問題があったりします。

求職者のニーズにマッチした職務経歴書の添削が受けられるかどうかは、選択した転職エージェント次第といえるでしょう。

転職エージェントは複数利用ができるうえに、担当者がどうしても合わない場合は変更も可能です。

そのため、複数の転職エージェントに相談し、自分に合う担当者を見つけるという方法もあります。

転職エージェントの選び方

転職エージェントには、幅広い業界・職種に対応している「総合型」と、特定の業界・職種・年代・エリアに特化している「特化型」の2つがあります。

転職が初めてでさまざまな選択肢から選びたい、キャリアチェンジを実現したいという方は「総合型」、経験業界・職種で転職したい方は「総合型」「特化型」を使い分けるといいでしょう。

<チェックすべき項目>

  1. 企業規模
  2. 特化している業界・職種・エリア・年代
  3. 独自サービスの有無

2.キャリアアドバイザー【有料】

精度の高さ:★★☆
推奨度:★★☆

キャリアアドバイザーに、職務経歴書の添削や作成代行を依頼する方法もあります。

キャリアアドバイザーは、個人で職務経歴書の添削や作成代行だけをしているケースや、企業に所属するアドバイザーが、キャリアコーチングの一環として職務経歴書の添削をしているケースなどさまざまです。

個人の場合は、ココナラやストアカなどのクラウドソーシングサイトで見つけられます。

精度の高さと推奨度

精度の高さ:★★☆
一人ひとりの希望や要望に合わせた形で、よりていねいに職務経歴書の添削をしてもらえるでしょう。

相談者の業界・職種について詳しく知るキャリアアドバイザーが担当につけば、より経験スキル、強みなどを深掘りしてもらえます。

推奨度:★★☆
キャリアの方向性をゼロから考えたい(キャリアビジョンを明確にしたい)、転職前提ではなくキャリアについて聞いてもらい客観的なアドバイスが欲しい、という方には向いています。

一方で、キャリアコーチングになると数万~数十万円の料金がかかること、職務経歴書の添削よりもキャリアの棚卸しやキャリアビジョンの明確化などの部分を中心に行うサービスが多く、すでにキャリアの棚卸しができている場合は必要のない部分も多くなります。

個人のキャリアアドバイザーが提供しているサービスは、転職支援のみが目的ではありません。

そのため転職市場の動向やノウハウは、転職エージェントに比べると少ないといえるでしょう。

キャリアアドバイザーの選び方

有料サービスになるので、どこまでサポートしてもらいたいかを明確にすることが重要です。

特にキャリアコーチングは費用が高いため、自分に合っているか、本当に必要なのかを見極める必要があります。

無料カウンセリングをしているサービスもあるので、慎重に判断しましょう。

<チェックすべき項目>

  1. 特化している業界・職種
  2. サービス範囲(丸投げOK、キャリアコーチングまで含むなど)
  3. 価格帯
  4. 回数や時間
  5. 転職活動の支援有無
  6. 口コミや評価など

3.AIサービス【基本無料】

精度の高さ:★☆☆
推奨度:★☆☆

AIによる職務経歴書添削サービスを活用するという方法もあります。

基本無料ですぐに利用できるため「自分でまとめきれない」「本日中に完成させたい」といった突発的なニーズにもマッチしています。

精度の高さと推奨度

精度の高さ:★☆☆
AIサービスは「すでに職務経歴書の土台がある」「書きたい内容は明らかになっているが文章量が多く表現に一工夫欲しい」など、すでにある職務経歴書の改善に向いています。

自分ではまとめきれないところを整理し、より適切な表現や校正アドバイスをもらえるので、仕上げ段階でのオプションとして使うといいでしょう

精度の高さ:★☆☆
過去に作成した職務経歴書のアップデートや、職務経歴書作成の途中でまとめ方や表現で行き詰まった、例文を参考にしたいなどと思った場合に、AIが効果を発揮します。

ただし、校正された内容はどうしてもAIならではの機械的な文章になります。

職務経歴書の土台ができていない状態で利用した場合、キャリアの情報量が少ないためにAI機能が生かされず、個性が出にくいというデメリットもあります。

また、ありがちな文章になったり、添削アドバイスの抽象度が高く感じたりすることもあるでしょう。

AIサービスで提案された職務経歴書添削案を見返して、自分らしさや独自性を加味し、表現を調整する作業が必要かもしれません。

AIサービスの選び方

AIは画面に入力して添削を受けるため、画面のわかりやすさ・入力のしやすさが重要です。

そのうえで、提案されたアドバイスに納得できるかどうかを考えてみましょう。

<チェックすべき項目>

  1. 入力のしやすさ
  2. 職務経歴書の仕上がり

AIサービス例

AIサービスには下記の2つなどがあります。

  1. 女性のための職務経歴書AI分析(β版)
    すでに作成済みの職務経歴書をコピペすると、AI分析結果が表示されます。既存の職務経歴書をブラッシュアップしたい方向けのサービスです。
  2. RESUMY
    例文から選択するだけで職務経歴書を作成できます。サクサクつくれるだけに、企業に提出する際は自分が伝えたいことと内容が合っているかの確認が必要です。

職務経歴書の添削サービス利用前に必要な準備3つ

職務経歴書への評価は採用担当者や求職者の経歴などによって異なるため、100点満点のものはありません。

添削を受ける際は、大前提として「第三者の視点での提案を聞いてみる」というオープンマインドをもっておくことが大切です。

素直に聞く姿勢を意識して、アドバイスを受けやすいように事前に準備しておきましょう。

職務経歴書の添削サービス利用前の準備
  1. 自分のスキルや経験をまとめておく
  2. 添削を受けたい部分を明確にする
  3. 複数作成した場合は比較して説明する

1.自分のスキルや経験をまとめておく

転職エージェントや有料のキャリアアドバイザーに添削を依頼したい場合は、事前に自分のスキルや経験を書面にまとめておきましょう。

転職エージェントや有料のキャリアアドバイザーは、どちらも対面やオンラインの面談の場を設けるため、面談までに質問や相談事項もメモしておくと面談時間を有効に活用できます。

自分で作成した職務経歴書をメールで送っておいてもいいでしょう。

2.添削を受けたい部分を明確にする

どの部分について相談・添削を受けたいのかを明確にしておくとスムーズです。

もちろん、「職務経歴書を総合的に添削してほしい」でも問題ありませんが、「職務要約の記載にまとまりがない…伝わりやすくするには?」「職務経歴の文章量が多すぎる…1枚で収めたい」など、相談が具体的だと求めているアドバイスを受けやすくなります。

3.複数作成した場合は比較して説明する

職務経歴書を何パターンか作成した場合は、比較しながら説明するとよいでしょう。

例えば「バージョン1からバージョン2に変更しましたが、どちらが強みが伝わる?」「実績を詳細に書いたパターンと、事例の概要だけ書いたパターンがあるが、自分の経歴ならどちらが良い?」といった聞き方が有効です。

転職エージェントが職務経歴書の添削で見ている基準3つ

転職エージェントが職務経歴書の添削でチェックしている基準を3つご紹介します。

転職エージェントが添削でチェックしている基準
  1. 応募先が求めている経験がアピールできているか
  2. 強みや人物像が伝わりやすい形式か
  3. 読み手に配慮した書類になっているか

1.応募先が求めている経験がアピールできているか

転職エージェントは、職務経歴書を通じて応募企業が求める人物像にマッチし、経験・スキルを満たしているのかを確認しています。

即戦力を求める企業の場合は、経歴欄の実績を確認し、成果を出せそうな人物かを判断しています。

経験したプロジェクトや実績は規模や役割、成果などを具体的な数値とともに書いておきましょう。

2.強みや人物像が伝わりやすい形式か

書類上の経験・スキルだけを読んでも人物像まではわかりません。

自己PRで仕事へのこだわりや強みを伝えることで、どのような人物なのかを確認しています。

また、人柄や仕事への姿勢が応募企業の社風にフィットしているかどうかも見ています。

3.読み手に配慮した書類になっているか

情報が整理されておらず長々と書かれていて要点がまとまっていない応募書類は、事務処理能力に疑問を抱かれてしまいます。

職務経歴書は企業に自分をアピールする提案資料でもあるので、営業や企画などのプレゼンテーションが必要な職種に応募した場合でも、実務能力に疑問を抱かれてしまう可能性があります。

読み手に配慮した書類になっているかも、書類選考通過のための重要な要素です。

職務経歴書の添削サービスを利用するべき理由3つ

転職エージェントや有料のキャリアアドバイザーに職務経歴書の添削を受けるのは、どのようなメリットがあるのでしょうか。添削を受ける理由をまとめました。

職務経歴書の添削サービスを利用するべき理由
  1. 採用担当者の目線で見てもらえるから
  2. 成功事例に基づいた指導を受けられるから
  3. 気づけていない強みを発見できるから

1.採用担当者の目線で見てもらえるから

転職エージェントやキャリアアドバイザーは、これまでの転職支援実績で蓄積した経験から、採用担当者の視点で職務経歴書をチェックします。

職務経歴書は、表現やまとめ方でも読み手の印象が変わります。

転職エージェントやキャリアアドバイザーに見てもらうことで、採用担当者の印象をアップするためのアドバイスを受けられるでしょう。

2.成功事例に基づいた指導を受けられるから

企業・業界・職種ごとに、どのような職務経歴書が書類選考を通過しやすいのか、転職エージェントやキャリアアドバイザーは、転職の成功事例を知っています。

書類選考を通過するのに必勝法はありませんが、伝え方を工夫することで書類選考の通過率が上がる可能性はあるでしょう。

3.気づけていない強みを発見できるから

転職活動を始める際に、自己分析やキャリアの棚卸しをすることはとても重要ですが、一人で振り返っていると、どうしても主観的になってしまいます。

転職エージェントやキャリアアドバイザーに相談すると、自分では気づかなかった意外な強みや得意分野が見つかることがあります。

「アピールできることがない…」と悩んでいる場合は、積極的に転職エージェントやキャリアアドバイザーに相談してみましょう。

職務経歴書の添削サービス利用時の注意点3つ

職務経歴書の添削を受ける場合は、どのようなことに気をつけておけばいいのでしょうか。注意点を3つご紹介します。

職務経歴書の添削サービス利用時の注意点
  1. 「正解」はないということを知っておく
  2. 複数サービスを利用するとアドバイス内容が異なることがある
  3. 有料の場合は事前にサービスの範囲を確認しておく

1.「正解」はないということを知っておく

転職エージェントや有料のキャリアアドバイザーに添削を依頼したら、100%書類選考を通過する職務経歴書になるとは限りません。

採用は、人材を求める企業と応募する求職者のマッチングになるので、職務経歴書のまとめ方が良かったとしても、他の応募者が応募企業にマッチしていた場合は、書類選考を通過できない可能性があります。

職務経歴書に「正解」はないということをあらかじめ理解しておきましょう。

2.複数サービスを利用するとアドバイス内容が異なることがある

職務経歴書はフォーマットが決まっていないうえに、応募する企業や経験・スキルによってまとめ方は異なります。

また、アドバイザーによって観点が異なるため、複数サービスを利用した場合、アドバイス内容に差が出ることもあります。

異なるアドバイスを受けて迷ってしまう可能性もあるので、自分で取捨選択できる見極め力が必要です。

3.有料の場合は事前にサービスの範囲を確認しておく

職務経歴書の添削は有料の場合もあります。事前にサービスの範囲を調べて、自分が求めている内容と価格が適切か確認しておきましょう。

特にキャリアコーチングまで含めると費用が高額になる傾向があります。

自分にとって本当に必要かどうか、慎重に判断するようにしましょう。

職務経歴書の添削に関するよくある質問4つ

職務経歴書の添削についてのよくある疑問にお答えします。

職務経歴書の添削に関するよくある質問
  1. ハローワークでも職務経歴書の添削をしてくれる?
  2. 転職エージェントに職務経歴書の添削だけを頼むことは可能?
  3. 転職エージェントは履歴書の添削や面接対策もしてくれるの?
  4. 職務経歴書作成を代行してくれるサービスは?

1.ハローワークでも職務経歴書の添削をしてくれる?

A.添削は可能ですが、一般の職務経歴書とフォーマットが異なります。

ハローワークでは、「ジョブ・カード」を活用した無料のキャリアコンサルティングをしています。

ジョブ・カードは一般の職務経歴書とフォーマットが異なるため、ハローワークを通じて転職活動をする場合は、ジョブ・カードの添削を依頼しましょう。

>>ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングはこちら

2.転職エージェントに職務経歴書の添削だけを頼むことは可能?

A.添削だけの依頼は断られる可能性があります。

なぜなら、転職エージェントは求人紹介を前提として転職支援サービスを提供しているからです。

また、応募する業界・職種に合わせて添削した方が効果的な職務経歴書を作成できるため、できる限り求人紹介を前提として依頼するようにしましょう。

3.転職エージェントは履歴書の添削や面接対策もしてくれるの?

A.転職エージェントは求人紹介を前提としているため、履歴書の添削や面接対策もしてもらえます。

不安な場合は職務経歴書とあわせて相談してみましょう。

4.職務経歴書作成を代行してくれるサービスは?

A.転職エージェントや個人のキャリアアドバイザーが、面談でヒアリングしながら一緒に作成してくれることもあります。

また、クラウドソーシングサイトで職務経歴書作成の代行を依頼することもできます。

【まとめ】職務経歴書の添削を受けて強みを最大限にアピールしよう

書類選考を通過することが、転職活動の第一歩です。転職エージェントやキャリアアドバイザーに相談することで、自分が気づいていない強みを発見できるかもしれません。

職務経歴書の添削は、転職活動を有利に進めるための効率的な方法のひとつでしょう。

スマホで職務経歴書をつくるなら【職務経歴書Web作成ツール】が便利

パソコンやスマホで職務経歴書をつくる場合は、簡単に職務経歴書が作成できる職務経歴書Web作成ツールがおすすめ。

株式会社キュービックが開発したミライトーチは、情報を入力していくだけで、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することができます。

煩わしい職歴の表作成なども自動で行ってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。

また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。

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