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職務経歴書に志望動機はいらない?書き方の手順・職種別の例文を解説

応募企業を選んだ理由や、入社意欲を伝えるのが志望動機です。

職務経歴書の志望動機は必須ではありませんが、記載することでより熱意を伝えられる可能性があります

本記事では、読みやすい志望動機を書くための3つのステップや職種別の例文について解説します。

職務経歴書に志望動機はいらない?入れる場合はどこに書く?

志望動機は履歴書に書くのが一般的のため、職務経歴書に志望動機を書かなくても問題ありません

しかし、志望度が高い企業に応募する場合は、入社意欲をアピールをするために職務経歴書にも志望動機を記載してもよいでしょう。

職務経歴書に記載する志望動機の位置にルールはありませんが、職務経歴書の最後に記載するのが通常です。

ハローワークが提供している応募書類の作り方のパンフレットでも、職務経歴書の最後に志望動機が記載されています。

参考:ハローワークインターネットサービス

【3ステップ】職務経歴書への志望動機の書き方

◼️志望動機

志望動機の例文

志望動機を記載する際におさえておきたいマナーと、3つのステップについて解説します。

志望動機を記載する際のマナー

  • 200~500字程度でまとめる
  • キャリアや自己PRとの一貫性を意識する
  • 応募先が求めている人物像を意識する
  • 同じ文末が3回以上続かないようにする

職務経歴書の志望動機は200~500文字程度でまとめ、キャリアや自己PRとは一貫していることが重要です。

さらに、応募先の仕事内容や求める人物像との共通点を意識しましょう。

履歴書の志望動機の書き方|書き始めに使えるフレーズ・例文あり

志望動機の書き方のステップ

【ステップ1】冒頭に志望動機を書く

結論を冒頭で伝えると、採用担当者が素早く志望動機を理解しやすくなります。

加えて、最初に興味を引いて読み進めてもらうという目的もあります。

簡潔に志望理由を伝えて、次のステップでその根拠となるスキルやエピソードを続けると、説得力が高まる志望動機になるでしょう。

なお、どの企業にも該当しそうな志望動機は、企業研究を十分に行っていないと判断される可能性があります。

また、給与や待遇が志望動機になっていると、条件のみで選んでいると評価されるため避けた方がよいでしょう。

よくあるNG例①:ありきたり・給与や待遇に触れている志望動機

  • 「〇〇の資格を生かせると思ったからです」
  • 「努力が自分に返ってくる仕組みに魅力を感じました」
  • 「福利厚生が充実しているので志望しました」

【ステップ2】根拠となるスキルとエピソードを書く

冒頭で伝えた志望動機の根拠となるスキルとエピソードを書きます。

求人を確認して応募先で生かせるスキルを選びましょう。

また、エピソードは具体性を意識すると、採用担当者がイメージしやすく説得力が増します。

なお、「応募先の商品・サービスが好きだから」という志望動機は、企業を選んだ理由としては説得力に欠ける傾向があります。

志望動機が主観的な感想だと、「違う商品の部署に配属されたら辞めるのでは」「他に好きな商品ができたら転職するのでは」という不安が残る可能性があるため注意が必要です。

よくあるNG例②:ユーザーとしての感想になっている

  • 「貴社の商品が大好きで長期間愛用しています」
  • 「貴社のサービスが好きなので、作る側の立場として関わっていきたいと感じました」

【ステップ3】どのように貢献していきたいかを書く

入社後は、生かせるスキルを通じて、どのように貢献できるのかを伝えましょう。

なお、自己の成長や得られるスキル・情報が目的の場合は、志望動機としては不十分です。

中途採用の場合は即戦力を求める企業が多いため、受け身の姿勢が強い人に興味をもつ企業は少ないでしょう。

志望動機の締めは、必ず応募先で貢献できることを書きましょう。

よくあるNG例③:受け身になっている

  • 「貴社のシステムを学ばせていただきたいです」
  • 「貴社のすばらしい教育環境で成長していきたいです」

「3つのステップを実践して作成したけど、適切な文字数にまとめられない…」と悩んでいる方は下記の記事も参考にしてください。

志望動機の文字数の目安とは|文字数が多い場合・足りない場合の対処法も紹介

【職種別】職務経歴書の志望動機の例文

志望動機の例文を職種別に紹介します。

【4つの職種別】志望動機の例文
    1. 営業職
    2. エンジニア職
    3. 看護師
    4. 薬剤師

1.営業職

貴社の○○業界における先進的な取り組みに貢献したいと考え、応募いたしました。

前職では主に法人向け営業を担当しており、企画力や交渉力を発揮するためのコミュニケーションスキルを伸ばしてきました。

取引停止していた企業に対しても積極的に提案することに努め、年間で○件程度の企業で取引を再開したという経験もあります。

この経験から、粘り強い営業によって新たに風穴を開けることの喜びを感じ、新規分野にも果敢に挑む営業スタイルをモットーに成果を出したいと考えるようになりました。

これまでに培った営業スタイルを生かし、貴社における将来の事業計画の実現に貢献したいと感じております。

営業職は、自身の営業戦略や経験によって培った営業スタイルを具体的に伝えることで、採用担当者が判断しやすくなります。

応募先の社風や営業方針に営業スタイルがマッチしていると、興味をもたれやすくなるでしょう。

【転職成功者4人の実例】営業職の職務経歴書の書き方とテンプレート&見本

2.エンジニア職

貴社が注力するオンラインサービスの開発業務に応募した理由は、大きく2つあります。

1つ目は多くのエンドユーザーが利用する大規模サービスに魅力を感じた点、2つ目は前職の開発経験が生かせるからという点です。

私は前職において主に金融機関向けのシステム開発に携わっておりました。

チーム(10名在籍)のリーダーとしてマネジメント業務にも尽力し、守秘義務と遅延厳守を掲げて、担当先企業からも高評価を得てまいりました。

前職で培ったJavaのスキルは貴社のサービスでも活用できるものであり、金融系の知識も役に立つと自負しております。

金融系の開発経験と知識を生かして、貴社のシステム開発に貢献したいと考えております。

エンジニア職は、担当した領域や業務内容について具体的に伝えましょう。

開発部門やプロジェクトでの役割やエンジニアとしてのこだわりなども書くとよいでしょう。

【経験者3人の実例】ITエンジニアの職務経歴書の書き方と見本&テンプレート

3.看護師

貴院を志望したのは、分娩件数や多様な分娩方法を取り入れている姿勢に魅力を感じたからです。

私は以前も産婦人科クリニックにて4年正職員として勤務しておりましたが、分娩件数の減少により分娩に携わる機会が急激に減ってしまったため退職しました。

しかし、これからも産婦人科で分娩に関わっていきたいという思いが強く、県内でも有数の分娩件数を誇る貴院で働きたいと感じていました。

分娩件数が多いだけでなく、無痛分娩や帝王切開後経膣分娩といったさまざまな分娩方法を取り入れており、豊富な知識を身につけながら勤務できることが魅力と考えております。

前勤務先で培った知識と技術を生かしながらスキルアップできるよう、積極的に介助に携わっていきたいと思っております。

看護師は経験領域を交えながら応募先で貢献することを伝えます。

応募する医療機関の理念や看護方針にも触れると、入職意欲の高さが伝わりやすくなるでしょう。

【看護師転職】履歴書の志望動機の書き方|診療科・病院・クリニック別例文あり

4.薬剤師

貴社を志望したのは、徹底的に患者や地域医療に向き合う姿勢に魅力を感じたからです。

私はこれまで、病院や調剤薬局において調剤業務や服薬指導の経験を積むとともに、患者さんとコミュニケーションをとり、薬に対する不安を取り除くことに尽力してきました。

その中で「地域の人の健康を守っていきたい」という想いが強く芽生え、貴社ならその環境が整っていると思い志望いたしました。

管理薬剤師として従業員をマネジメントしてきた経験をもとに、スタッフや店舗管理にも磨きをかけ、地域の人に親しまれる薬局づくりに貢献していきたいと思います。

薬剤師は勤務先によって求められる経験・スキルが異なります。

応募先にマッチした臨床経験や調剤経験などのエピソードを伝え、即戦力として活躍できる人材であることをアピールしましょう。

【経験者3人の実例】薬剤師の職務経歴書の書き方と見本&テンプレート

未経験職種に転職する際の志望動機の書き方&例文

異業種や未経験職種に転職する場合は、志望動機の書き方にポイントがあります。

未経験職種にチャレンジする際の、志望動機の書き方と例文について解説します。

志望動機を書く際のポイント

志望動機を書くポイント
    1. 未経験職種に興味をもった理由を書く
    2. 応募先で生かせる汎用的な能力を中心に書く

1.未経験職種に興味をもった理由を書く

志望動機の冒頭で、なぜ未経験職種に興味をもったのかを説明します。

これまでの経験からの気づきや業界・職種研究など、興味をもった根拠を伝えましょう。

「面白そうだから」「○○が好きだから」など、感覚的な根拠だけでは説得力に欠けるため、入社意欲や継続力に不安を抱かれる可能性も。

そのため、未経験職種の志望動機では職種理解だけでなく成果を出そうとする姿勢を伝えることが大切です。

2.応募先で生かせる汎用的な能力を中心に書く

業界・職種を超えて生かせる汎用的なスキルを「ポータブルスキル」と呼びます。

「課題発見力」「提案力」など、職種未経験でも活用できるスキルを明らかにして、志望動機で伝えましょう。

【例文】事務職→営業職

前職では事務職をしており、自分なりに業務改善やスピードアップなどに取り組んでいましたが、物足りなさを感じるようになりました。

営業であれば、自分の営業活動の成果が数値で明らかになり、顧客を広げれば知識・経験も蓄積されます。

当時の上司に営業部門への異動も相談したのですが、一般職だったため配属が叶いませんでした。

同じ業界で○○サービスを提供する貴社であれば、前職の業界知識が役に立つと考え、志望いたしました。

事務職で培ったPCスキルは、営業資料の作成や顧客分析などで生かせるものと考えております。

一日でも早く貴社の業績に貢献するために、入社後は営業活動を積極的に学ぶ所存です。

営業にチャレンジしようと思った理由が、冒頭で明確に伝えられています。

営業部門はどの企業にもあるため、異動ではなく転職を選択した理由を補足すると説得力が増すでしょう。

【例文】販売職→経理事務職

貴社に応募したのは、いち早く時代のニーズをつかみ、若者の心に寄り添うファッションを展開している積極的な経営方針に魅力を感じたからです。

前職はアパレルの販売職に従事しておりましたが、接客だけでなく店長補佐として売上や仕入など数字に関わる管理業務を任されていました。

仕事をこなすためにパソコンスキルや簿記3級の資格を独学で取得し、知識を深めていく中で、経理事務という仕事に興味をもつようになりました。

経理事務職は未経験ではありますが、服飾関連の専門商社である貴社と前職のアパレル販売職は共通項も多く、これまで培った経験や資格を生かして貢献できると考えております。

経理事務に興味をもった理由が明確に伝わります。

また、日常的な業務と並行して専門資格を独学で取得するなど、学ぶ姿勢や成長意欲をアピールするのもよいでしょう。

職務経歴書の志望動機は面接や履歴書と同じでもよい?

職務経歴書と履歴書の志望動機は、同じような文章でも大丈夫です。

また、履歴書の志望動機欄に「職務経歴書に別記」と書くという方法もあります。

むしろ、書類や面接によって内容を大きく変えてしまうと、どの志望動機が真実なのか判断ができなくなってしまいます。

志望動機の軸はどの書類や面接の受け答えでも同じ内容にして、表現やボリュームを変える程度にとどめましょう。

スマホで職務経歴書をつくるなら【職務経歴書Web作成ツール】が便利

パソコンやスマホで職務経歴書をつくる場合は、簡単に職務経歴書が作成できる職務経歴書Web作成ツールがおすすめ。

株式会社キュービックが開発したミライトーチは、情報を入力していくだけで、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することができます。煩わしい職歴の表作成なども自動で行ってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。

また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。

まとめ

職務経歴書の志望動機は、特に入社意欲の高さを伝えたい場合に記載します。

自己PRや経歴など他の情報との一貫性も意識し、人柄や熱意が伝わる職務経歴書を目指しましょう。

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