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派遣社員の職務経歴書の書き方|派遣先が多い場合や正社員になった場合は?

派遣社員の場合は、雇用元(派遣元)と派遣先を書くのが基本ルールです。

なお、複数の派遣先を経験した場合と1社の派遣先で働いていた場合では、職務経歴書の書き方が異なります。

本記事では、職務経歴書に派遣社員の経歴を記載する際の書き方や、自己PRの例文をケース別にご紹介します。

職務経歴書に派遣社員の経歴を書く際のポイント4つ

派遣社員が職務経歴書を書く際に意識したいポイントを4つ紹介します。

ポイントに従って職務経歴書をまとめ、経験・スキルや意欲などをアピールしましょう。

職務経歴書に派遣社員の経歴を書く際のポイント
  1. 雇用形態を明記する
  2. 派遣社員という働き方をしていた理由を伝える
  3. 勉強中の資格やスキルもアピールする
  4. 【正社員転職の場合】なぜ正社員を目指しているのか自己PRで伝える

1.雇用形態を明記する

派遣社員の経歴を書く際に重要なのは、雇用形態を明記することです。

正社員・契約社員・派遣社員など、雇用形態によって仕事の役割や責任範囲などが異なります。

複数の雇用形態で働いた経験があると、採用担当者も派遣社員であることを見落としてしまう可能性があります。

履歴書と職務経歴書では、カッコ書きなどを活用して雇用形態を明確に伝えましょう。

2.派遣社員という働き方をしていた理由を伝える

次に、派遣社員という働き方を選択した理由を補足しましょう。

派遣社員として働いていた理由を伝えることで、採用担当者が仕事に対する姿勢やキャリアの背景を理解しやすくなります

派遣社員を選択した理由は、職務要約や職歴欄などで伝えるのがよいでしょう。

<書き方例>

  • 「家庭の都合で残業ができず、派遣社員を選択しました」
  • 「大学卒業後の3年は音楽活動に取り組むため、時間の融通が利く派遣社員を選びました」

3.勉強中の資格やスキルもアピールする

勉強中の資格やスキルがあれば、職務経歴書でアピールしましょう。

派遣社員は、正社員に比べて定型業務を安定的に遂行する役割が多く、目標を課せられたり成果を求められたりするケースはめったにありません。

そのため、目標達成や成果を出した経験がない場合は勉強中の資格やスキルで向上心や仕事への意欲を伝えるとよいでしょう。

4.【正社員転職の場合】なぜ正社員を目指しているのか自己PRで伝える

正社員に転職する場合は、派遣社員から正社員を目指す理由を自己PRで伝えましょう。

その際、「正社員の方が安定しているから」という理由は、応募企業への志望意欲に欠けると捉えられる可能性があるため避けることをおすすめします。

応募企業の正社員として実現したいことを、前向きに伝えるとよいでしょう。

<書き方例>

  • 「責任範囲の広い仕事に挑戦し、やりがいを得たい」
  • 「主体性を発揮し、成果を出したい」

https://www.hop-job.com/resume/031/

【ケース別】職務経歴書に派遣の経歴を記載する際の書き方と例文

派遣の職務経歴書

派遣社員における経歴の書き方を解説します。

ケース別に職務経歴や自己PRの例文も紹介しているので、参考にしながら職務経歴書を作成しましょう。

【ケース別】職務経歴書への派遣の経歴の書き方
  1. 複数の派遣先で働いていた場合
  2. 1社の派遣先で働いていた場合
  3. 派遣から直接雇用された場合

【書く前に】派遣の経歴を書く際の基本ルール

  1. 雇用元・派遣先の両方を記載する
  2. 「入社」「退職」は使わない
  3. 正社員歴があり応募企業にアピールできる経験があればそれを優先する

派遣社員の場合は、雇用元と派遣先の両方を記載するのが基本ルールです。

ただし、派遣先企業と秘密保持契約を結んでいる場合は、雇用元企業のみを書いて「守秘義務のため派遣先は記載できません」と補足します。

また、派遣では「入社」や「退職」を使わず、雇用元に「登録」、派遣先に「就業」「派遣」などと記載します。

正社員歴があり、応募企業に生かせる経験がある場合は、その経歴を中心に職務経歴書をまとめましょう。

1.複数の派遣先で働いていた場合

複数の派遣先で働いていた場合は、派遣先の企業名や事業内容を職歴ごとに記載するとわかりやすくなります。

雇用元:株式会社◯◯から2社派遣スタッフとして就業

■期間:20XX年X月~現在
■職種:事務スタッフ、給与事務

就業期間 職務内容
20XX年X月~20XX年X月 株式会社△△

事業内容:食品メーカー 資本金:〇万円 売上高:〇万円 従業員数:〇名
総務部での庶務、事務
・勤怠管理(専用システム)
・請求書、稟議処理
・備品発注
・資料作成
・来客対応

20XX年X月~現在 株式会社××

事業内容:大手アウトソーシングサービス 資本金:〇万円 売上高:〇万円 従業員数:〇名
クライアントの給与計算をする部署で給与計算に関わる事務
・勤怠データのチェック
・給与計算システムへのデータ入力

 

2.1社の派遣先で働いていた場合

1社の派遣先で働いていた場合は正社員の経歴と書き方は変わりませんが、雇用元を必ず入れましょう

株式会社◯◯(雇用元:株式会社△△)

事業内容:電子機器製造・販売 資本金:〇万円 売上高:〇万円 従業員数:〇名

就業期間 職務内容
20XX年X月~現在 経理部(8人、内派遣スタッフ1名)での経理事務
・受発注の処理(SAP使用)
・請求書発行
・取引先との納期調整、価格交渉(電話、一部英文メール)
・見積書、納品書の作成

3.派遣から直接雇用された場合

派遣社員から正社員として直接雇用された場合は、職務内容に下記のような補足を入れるとわかりやすくなります。

  • 「※株式会社◯◯に紹介予定派遣社員として就業」
  • 「※正社員への雇用形態切り替え」

株式会社◯◯(紹介予定派遣として入社)

事業内容:食品メーカー 資本金:〇万円 売上高:〇万円 従業員数:〇名
期間:20XX年X月~現在

就業期間 職務内容
20XX年X月~20XX年X月 経理部(8人、内派遣スタッフ2名)での経理事務
株式会社△△から紹介予定派遣社員として就業
・売掛金、買掛金管理
・小口現金管理
・経費精算
20XX年X月~現在 経理部(8人、内派遣スタッフ1名)での経理事務
正社員への雇用形態切り替え
・損益計算書作成
・売掛金、買掛金管理
・経費精算

派遣社員の自己PRの書き方と例文

職務経歴書 自己PRの例文

下記の2ケースにおける自己PRの書き方と例文を解説します。

  • 派遣社員として転職する場合
  • 正社員にチャレンジする場合

派遣社員として転職する場合の自己PR例

私の強みは好奇心と順応力です。

ITに興味があり、派遣先では率先して業務ツールやシステムの使い方を学び、活用してまいりました。

その結果、従業員の方よりも機能に詳しくなることが多く、便利な使い方や効率化する方法を見つけては職場に提案していました。

また、多くの仕事はITを使うため、操作に慣れているとすぐに業務を進められるので、順応力も高いと自負しています。

ITへの好奇心や順応力を生かして、貴社業務に貢献したいと考えております。

  • 新しい経験や環境に対応できる順応力をアピール
  • ITに強く学習意欲の高さと汎用性をアピール
  • 自ら職場に働きかける主体性をアピール
  • 業務改善・効率化への意識が高いことを伝える

さまざまな企業を経験した派遣社員ならではの順応性はもちろん、雇用形態にかかわらず主体性や効率化への意識があることをアピールしましょう。

正社員にチャレンジする場合の自己PR例

私の強みは行動力です。

前職は派遣社員として営業アシスタントをしていましたが、営業メンバーやグループが目標達成することにやりがいを感じ、積極的に営業支援を行っていました。

例えば、スピーディーに目標達成をする営業メンバーにヒアリングし、提案資料作成のコツを教えてもらって汎用資料を作成。

また、競合他社のマーケティング手法をリサーチしてメンバーに共有したところ、どちらも評判がよく部会でも報告することになりました。

職場の目標達成のために主体的にサポートしているうちに、自分も営業として行動したいと考えるようになりました。

アシスタントではありますが、営業部門の経験を生かして貴社の事業成長に貢献したいと考えております。

  • 正社員に挑戦する明確で強い動機をアピール
  • 派遣社員の経験と応募する仕事との共通点を意識
  • 成果を出そうとする積極性、目標達成意欲をアピール
  • 周囲に働きかけを行う力やエピソードを伝える

正社員に挑戦したい理由や生かせる経験を明確に伝え、応募先で活躍したいという熱意をアピールしましょう。

職務経歴書に書く派遣の経歴に関するよくある質問4つ

派遣社員が職務経歴書を書く場合の、よくある質問にお答えします。

職務経歴書に書く派遣の経歴に関する質問
  1. 派遣社員の経験は職歴にならないって本当?
  2. 契約満了の場合、退職理由の記載はいる?
  3. 職務経歴書・履歴書に派遣先を書かないケースは?
  4. 短期の派遣も職務経歴書に書くべき?

Q1.派遣社員の経験は職歴にならないって本当?

A1.派遣社員も職歴のひとつです。

派遣社員だからといって職歴に記載しないと、空白期間ができてしまいます。

職務経歴書にはこれまでの職歴をすべて書くことが原則のため、派遣社員の経験も必ず記載しましょう。

Q2.契約満了の場合、退職理由の記載はいる?

A2.退職理由は、状況に応じて記載が必要です。

例えば3ヶ月や6ヶ月など、派遣期間が短い場合は、「契約更新をしない理由があったのでは」と懸念される可能性があります。

正当な理由がある場合は、退職理由を書いておきましょう

どのように書けばよいのかわからない場合は、転職エージェントに相談し、退職理由を書くか否か、書くならどのような表現がよいかを相談するという方法もあります。

Q3.職務経歴書・履歴書に派遣先を書かないケースは?

A3.雇用元と派遣先が秘密保持契約を結んでいる場合は、職務経歴書・履歴書に派遣先を書いてはいけません。

応募書類を作成する際は、契約内容を確認してみましょう。

Q4.短期の派遣も職務経歴書に書くべき?

A4.派遣が短期間だった場合も、職務経歴書に記載するのが原則です。

派遣先の社数が多く履歴書に書ききれない場合は、職務経歴書に詳細を書きましょう。

<履歴書の書き方例>

  • 「雇用元:○○株式会社、派遣先:△△株式会社など計○社に就業(詳細は職務経歴書に記載)」

スマホで職務経歴書をつくるなら【職務経歴書Web作成ツール】が便利

パソコンやスマホで職務経歴書をつくる場合は、簡単に職務経歴書が作成できる職務経歴書Web作成ツールがおすすめ。

株式会社キュービックが開発したミライトーチは、情報を入力していくだけで、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することができます。

煩わしい職歴の表作成なども自動で行ってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。

また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。

まとめ

派遣社員の経歴を職務経歴書に書く際は、雇用元と派遣先をそれぞれ記載するというルールがありますが、それ以外は基本的に正社員の書き方と変わりません。

応募先企業で生かせる経験・スキルを中心にまとめて、自己PRで強みや得意分野をアピールしましょう。

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