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職務経歴書の資格欄の書き方と見本|資格がない・勉強中の場合は?

職務経歴書の資格欄は、取得した資格を記載する他に、「生かせる経験・スキル(得意分野)」や「PCスキル」などの見出しを設けて専門スキルもアピールする方法があります。

本記事では、職務経歴書の資格欄の書き方のポイントと職種別の見本をご紹介します。

職務経歴書に資格・免許を書く際のポイント4つ

職務経歴書に資格・免許を記載する前に、ポイントと基本的なマナーを理解しておきましょう。

職務経歴書に資格・免許を書く際のポイント
  1. 応募先が求めている資格を優先する
  2. 資格と能力や経験を掛けあわせて書く
  3. 履歴書の内容と統一させる
  4. 勉強中や取得予定の資格も書く

1.応募先が求めている資格を優先する

履歴書や職務経歴書に記載する資格は、応募先で生かせる資格を優先して書くのがポイントです。

全く必要のない資格は、応募書類では省略しても構いません。

ただし、新卒や第二新卒で総合職に応募している場合は、どの部署に配属されるか応募段階ではわからないため、保有している資格はすべて書いておくとよいでしょう。

2.資格と能力や経験を掛けあわせて書く

業務遂行に必要な独占資格や応募企業で必須資格を設定しているケースを除いて、資格は実務経験や能力と関連しているかどうかが重要となります。

中途採用は、欠員募集も多く即戦力を重視する傾向があるからです。

そのため職務経歴書に資格を書く場合は、実績や経験を掛けあわせて書きましょう。

3.履歴書の内容と統一させる

職務経歴書に記載する資格は、履歴書と統一させましょう。

どちらか片方にしか書かれていないと、書き間違いと思われる可能性があります。

履歴書と職務経歴書を作成したら、双方を見比べて矛盾や見落としがないか、提出前に確認しておきましょう。

4.勉強中や取得予定の資格も書く

応募する仕事に生かせる場合は、勉強中や取得予定の資格も職務経歴書に書いておきます

その場合は、下記のように取得時期や状況を補足しておきましょう。

  • 「○年○月に○○資格を取得予定です」
  • 「現在、○○資格取得を目指して勉強中です」

【職種別】資格とスキル欄の書き方の見本

職務経歴書の資格欄

職種別に資格とスキルの書き方の例文を紹介していきます。

履歴書での資格の書き方は下記の記事を参考にしてください。

https://www.hop-job.com/resume/018/

【職種別】資格とスキルの書き方
  1. 技術職(開発エンジニア、インフラエンジニアなど)
  2. Web関連の職種(Webデザイナー、コーダー、ディレクターなど)
  3. 経理・財務関連の職種
  4. 事務系職種(一般事務、営業事務、秘書、法務事務など)
  5. 営業関連の職種
  6. 看護師
  7. 薬剤師
  8. 介護士
  9. 歯科衛生士

【書く前に】マナーをチェック!

  • 資格は正式名称で記載
  • 資格は取得・合格した順番に記載
  • 年月は「西暦」「和暦」をそろえて記載
  • 「取得」・「合格」の使い分けをする

職務経歴書に資格・検定を書く場合の基本的なマナーをまとめました。

資格名は正式名称で、取得・合格した順番に書きましょう。

年月は西暦と和暦のどちらでも構いませんが、職務経歴書全体で統一します。

なお、免許が交付される資格は「取得」、合格証が交付される資格は「合格」、認定証が交付される資格や講座は「認定」という表記を使うことが一般的です。

略称 正式名称
運転免許(第一種) 普通自動車第一種運転免許
英検 実用英語技能検定
漢検 日本語漢字能力検定
宅建 宅地建物取引士資格検定
TOEIC○○点 TOEIC公開テスト○○点

技術職(開発エンジニア、インフラエンジニアなど)

◾️生かせる経験・得意分野

  • Pythonを用いたプログラミング・データ解析
  • MUI、Reactを用いたWebアプリ開発
  • C#、AutoLISPを用いたAutoCAD互換の機能開発
  • 機械学習、AIに関する基本的な知識
  • SQLに関する基本的な知識

◾️資格

  • ディープラーニングG検定2021年第3回 合格
  • Coursera:Machine Learning Course修了
  • 今までに関わった環境や使用機器(サーバ、DB、ルーターやスイッチの種類等)を書く
  • 特にアピールしたい経験やスキルは「生かせる経験・得意分野」を作って伝える
  • どのような用途の担当フェーズを任されていたかを伝える

技術職(エンジニア)の場合は経験や得意分野によって書き方が異なるため、経歴にあわせて実績を記載したり、スキルを箇条書きにして対応できる範囲を可視化したりする方法がおすすめです。

Web関連の職種(Webデザイナー、コーダー、ディレクターなど)

◾️生かせる経験・得意分野

  • 多階層存在するページを鑑みたトーン&マナーの設計やレギュレーション策定のノウハウ
  • 大人数のプロジェクトメンバー (最大〇人以上)との関わりにおける、コミュニケーション能力
  • 膨大な情報をわかりやすくまとめ上げるデザインスキル
  • アートディレクターとして、複数のデザイナーの上の立場に立ちプロジェクトを担当した経験
  • アイコンやイラスト、 カスタムグラフィックなどのインターフェースを彩るグラフィック制作スキル
  • Retinaディスプレイに対応する高品質な画像表現の制作スキル
  • 多数のレスポンシブサイトの制作における、 デザイン制作スキル

◾️PCスキル

  • グラフィックツール:Illustrator / Photoshop / Sketch / Prott / Figma / STUDIO
  • ドキュメントツール:Keynote / PowerPoint / Excel / Word

◾️資格

  • 20××年×月 Webクリエイター能力認定試験 合格
  • 20××年×月 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 合格
  • 担当した領域やクライアントの規模を伝える
  • 特にアピールしたい使用ツールや媒体は「生かせる経験・得意分野」を作って伝える

Webデザイナーは技術職同様に経歴によってアピール方法が異なるため、担当した領域やクライアントの規模、得意分野や役割にあわせて資格やスキルの詳細を書くとよいでしょう。

経理・財務関連の職種

◾️PCスキル

  • 会計ソフト:勘定奉行〇年、freee〇年、GLOVIA、マネーフォワード
  • ワークフローシステム:バクラク申請〇年、ジョブカンワークフロー〇年、楽楽精算

◾️資格

  • 20××年×月 日商簿記検定試験2級 合格
  • 20××年×月 給与計算実務能力検定試験2級 合格
  • 20××年×月 経理・財務スキル検定 レベルB
  • 「簿記」など省略しがちな資格でも、必ず正式名称で書く
  • 勉強中の資格も書く
  • ツールは可能なかぎり「会計ソフト」「ワークフローシステム」などカテゴリに分けて書く

経理・財務関連の方が使用ツールを書く際は、採用担当者がわかりやすいようにできるだけ「会計ソフト」「ワークフローシステム」など、カテゴリで分類するとよいでしょう。

事務系職種(一般事務、営業事務、秘書、法務事務など)

◾️PCスキル

  • Excel2019:ピボットテーブル、IF関数、グラフ作成を駆使した資料作成
  • Powerpoint2019:一部素材加工、表挿入等し社内資料作成
  • Google スプレッドシート:集計、四則演算等で管理表修正、入力
  • メールソフト:サイボウズ、Gmail、Outlook
  • チャット:Chatwork、Slack
  • システム:SAP、勘定奉行

◾️資格

  • 20××年×月 普通自動車第一種運転免許 取得
  • 20××年×月 秘書検定2級 合格
  • 20××年×月 Microsoft Office Specialist Excel 2019 合格
  • PCスキルはどんなレベルでも細かく記載する
  • 応募先にあわせた使用方法を優先して書く

事務系の仕事では、どの業務で資格やスキルを発揮していたかわかるように、使用したソフトや活用した機能を具体的に書くとよいでしょう。

営業関連の職種

◾️生かせる経験・スキル

  • 英語:取引先と簡易な文法でのビジネスメール
  • 表彰、実績:営業本部でMVPを3回獲得、売上目標を常に120%達成という成果を残す

◾️PCスキル

  • Excel:オートフィルタ、グラフ作成、実績管理表入力
  • Word:議事録やマニュアルといった社内文書作成
  • 専用システム:Salesforce、SAP

◾️資格

  • 20××年×月 普通自動車第一種運転免許 取得
  • 20××年×月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 合格
  • 自動車免許を含め応募先に生かせる資格はすべて書く
  • 経験やスキルには実績を交えて記載する

営業関連の職業では、具体的な実績が重視される傾向があるため、スキルや経験を書く際はできるだけ数値での実績を交えて記載しましょう。

看護師

◾️生かせる経験・スキル

  • 内科、回復期リハビリテーション科、訪問看護業務の知識・スキル
  • 患者様のニーズに応えるため、医師を含む多職種連携を図り適切なケアを模索する協働力 ・さまざまな事象をアセスメントし、患者様のニーズを多角的に捉える力
  • 患者様の急変に対して冷静に対応することができる緊急対応力
  • 看護学生の指導経験

◾️PCスキル

  • Word:文書作成、社内報告書作成
  • Excel:基本的な関数・表作成
  • PowerPoint:簡単な資料作成

◾️資格

  • 20××年×月 普通自動車第一種運転免許 取得
  • 20××年×月 看護師免許 取得
  • 20××年×月 助産師免許 取得
  • 20××年×月 保健師免許 取得
  • 仕事に関連する資格はすべて正式名称で書く
  • PCスキルを記載し、電子カルテも問題なく使用できることをアピールする
  • 経験のある診療科を伝える
  • 看護師として欠かせない臨機応変な対応力や観察力などの能力をアピールする

看護師では、経験のある業務や診療科はもちろん、応募先の施設や診療科の看護師に特に求められる能力を伝えることが重要です。

薬剤師

◾️生かせる経験・スキル

  • 急性期の総合病院での調剤業務
  • 調剤薬局での服薬指導
  • 幅広い科目に関する処方知識

◾️PCスキル

  • Word:文書作成、社内報告書作成
  • Excel:関数・データ表作成
  • PowerPoint:社内向け文書作成

◾️資格

  • 20××年×月 普通自動車第一種免許免許 取得
  • 20××年×月 薬剤師免許 取得
  • 20××年×月 外来がん治療認定薬剤師
  • 仕事に関連するはすべて正式名称で書く
  • PCスキルを記載し、事務作業や電子カルテも問題なく使用できることをアピールする
  • 臨床経験や調剤経験など、勤務先での経験を伝える

薬剤師は、調剤薬局・ドラッグストア・病院・医療品関連企業など、大きくわけて4つの働き方がありそれぞれ中心となる業務が異なるため、勤務先を交えてスキルや経験を記載するとよいでしょう。

介護士

◾️生かせる経験・スキル

  • 精神障害者のご利用者に対して自立に向けた支援経験
  • チームリーダーとして他職種と連携した経験

◾️PCスキル

  • Word:文書作成
  • Excel:関数・データ表作成
  • PowerPoint:社内向けスライド作成

◾️資格

  • 20××年×月 普通自動車第一種運転免許 取得
  • 20××年×月 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
  • 20××年×月 同行援護従事者養成研修
  • 20××年×月 介護職員実務者研修(旧ホームヘルパー1級/基礎研修)
  • 仕事に関連するはすべて正式名称で書く
  • PCスキルを記載し、事務作業や介護記録システムも問題なく使用できることをアピールする
  • 経験のある施設の種類を伝える
  • 利用者との関わりや他職種との連携などコミュニケーション能力もアピールする

介護士は、他職種や利用者との関わりが欠かせない職業のため、資格や経験業務だけでなくコミュニケーションに関する実績や能力を記載するとよいでしょう。

歯科衛生士

◾️生かせる経験・スキル

  • 歯科診療所で歯科予防処置のほか、インプラントやホワイトニングなど自費診療の補助・施術の経験
  • 歯科口腔外科で手術前患者の口腔ケアをした経験

◾️PCスキル

  • Word:文書作成
  • Excel:関数・データ表作成
  • PowerPoint:社内向けスライド作成

◾️資格

  • 20××年×月 普通自動車第一種運転免許 取得
  • 20××年×月 歯科衛生士免許 取得
  • 仕事に関連するはすべて正式名称で書く
  • PCスキルを記載し、事務作業や電子カルテも問題なく使用できることをアピールする
  • 歯科診療所なのか歯科口腔外科など、経験した勤務先を書く
  • 各勤務先で経験した業務を具体的に伝える

歯科衛生士は、歯科診療所や口腔外科で業務内容が異なるため、資格や経験を書く際は勤務先も交えて書くとよいでしょう。

職務経歴書の資格欄に関するよくある質問3つ

職務経歴書の資格欄に関する疑問にお答えします。

職務経歴書の資格欄に関するよくある質問
  1. 仕事に関係ない資格は履歴書や職務経歴書に書かない?
  2. 職務経歴書の資格内容は履歴書と同じでもよい?
  3. 資格が多すぎて書ききれないときは?

Q1.仕事に関係ない資格は履歴書や職務経歴書に書かない?

A1.趣味の資格で仕事に関係しないものは、基本的に履歴書や職務経歴書に書く必要はありません。

できるだけ応募企業に生かせる資格を優先的に書きましょう。

Q2.職務経歴書の資格内容は履歴書と同じでもよい?

A2.履歴書と職務経歴書に記載する資格は統一しましょう。

どちらか片方だけに記載されている状態にならないように、作成できたら見比べて確認しておくと万全です。

Q3.資格が多すぎて書ききれないときは?

A3.資格が多すぎて書ききれないときは、応募企業に生かせる資格を優先して記載します。

もし履歴書の資格欄に収まらない場合は、「※詳細は職務経歴書に記載」などと補足し、職務経歴書に書きましょう。

スマホで職務経歴書を作るなら【職務経歴書Web作成ツール】が便利

パソコンやスマホで職務経歴書を作る場合は、簡単に職務経歴書が作成できる職務経歴書Web作成ツールがおすすめ。

株式会社キュービックが開発したミライトーチは、情報を入力していくだけで、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することができます。

煩わしい職歴の表作成なども自動で行ってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。

また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。

まとめ

応募する仕事によっては、特定の資格が応募条件のひとつになっている求人もあります。

もし応募する仕事に生かせる資格をもっている場合は、履歴書や職務経歴書で伝えることが重要です。

職務経歴書で経験・スキルや資格をアピールし、書類選考通過を目指しましょう。

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