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履歴書の資格欄に簿記を記載する際の書き方|例文もあわせて紹介

日商簿記や全経簿記など、簿記は経理の求人で必要とされることの多い資格です。

では、簿記は履歴書の資格欄にどのように書けばいいのでしょうか。

今回は履歴書に簿記を記載する際の書き方について、ポイントや例などをご紹介します。

履歴書資格欄への簿記の書き方

資格欄の書き方例

免許・資格
2014 12 日商簿記検定試験3級 合格
日商簿記検定試験2級 合格に向けて勉強中

簿記は経理で重視される資格のひとつで、履歴書に記載すると選考で有利になる可能性があります。

簿記を取得している場合は、4つのポイントに従って正確に記載しましょう。

履歴書の簿記の書き方のポイント
  1. 正式名称で記載する
  2. 合格証書に記載のある取得日の日付を記入する
  3. 応募先の業種や職種に適した資格を優先する
  4. 日商簿記2級の勉強中なら記載する

1.正式名称で記載する

簿記は主催団体によって複数の資格があります。

「簿記○級」だけではどの資格かわからないので、必ず正式名称で記載しましょう。

簿記・その他資格の正式名称一覧

簿記 正式名称 よくあるNG例
日商簿記
  • 日商簿記検定試験〇級
  • 商工会議所簿記検定試験〇級
  • 日本商工会議所簿記検定試験〇級
  • 日本商工会議所及び各地商工会議所主催 簿記検定試験〇級
  • ×日商簿記〇級
  • ×簿記〇級
全経簿記
  • 全経簿記検定試験〇級
  • 全国経理簿記検定試験〇級
  • 公益社団法人全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験〇級
  • ×全経簿記〇級
  • ×簿記〇級
全商簿記
  • 全商簿記検定試験〇級
  • 全国商業簿記検定試験〇級
  • 全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験〇級
  • ×全商簿記〇級
  • ×簿記〇級
給与計算検定 給与計算実務能力検定試験〇級 ×給与計算検定〇級
FP 〇級(等級)ファイナンシャル・プランニング技能士試験 ×FP〇級
PASS検定 経理事務パスポート検定〇級 ×PASS検定〇級

枠に入らない場合はどうしたらいい?

資格名が枠に入りきらない場合は、「日商簿記」であれば「日商簿記検定試験」など、資格の種類がわかる範囲で短縮しても構いません。

2.合格証書に記載のある取得日の日付を記入する

履歴書の資格欄には、取得年月を記載する欄が設けられています。

合格証書に書かれている取得日の年月を履歴書に記載しましょう。

合格証書を紛失し取得日がわからない場合は?

日商簿記の場合、合格証書の再発行はできませんが、「合格証明書」を発行してもらえます。

最寄りの商工会議所で発行することも可能です。

その際は、下記の4つが必要です。

  1. 検定名・級
  2. 受験年・受験地(商工会議所)
  3. 氏名(受験時のもの)
  4. 生年月日

また、運転免許証など、本人であることを証明できるものと発行手数料を用意しましょう。

3.応募先の業種や職種に適した資格を優先する

資格を記載する場合は、応募先の業種や職種で生かせるものを優先しましょう。

中途採用では即戦力となる経験・スキルを期待されるケースが多いため、所有する資格をすべて書いても選考で有利になるとはかぎらないからです。

特に簿記に関しては求人に「○○簿記○級以上」「必須資格:○○簿記○級」などと記載されている可能性があるので、自分が該当しているか確認してみましょう。

4.日商簿記2級の勉強中なら記載する

アピールのひとつとして、資格取得中であることを書くという方法もあります。

例えば、日商簿記2級を取得するために勉強中の場合は、自己PR欄などに「日商簿記検定試験2級合格を目指して勉強中です」と記載しましょう。

面接で簿記の知識を確認される可能性があるので、履歴書に取得予定の資格を書く場合は、合格が見込める習熟度に達している場合のみにしておきましょう。

履歴書に書ける簿記は何級から?

履歴書に書いていい簿記のレベルは何級からなのでしょうか。

試験の種類とともにご紹介します。

簿記の種類はおもに3つ!知名度が高いのは日商簿記

代表的な簿記の資格は3種類で、どの資格にも級があります。

1.日商簿記

日本商工会議所が実施している検定試験のひとつで、「商工会議所法」に基づく公的試験です。

簿記の基礎知識を得られる「簿記初級」をはじめとして、「3級」「2級」とレベルが上がり、最上位の「1級」は合格すると税理士試験の受験資格が与えられます。

他に、事業の収益性を把握するための基礎知識を学べる「原価計算初級」もあります。

2.全経簿記

全国経理教育協会が実施している検定試験のひとつで、経理に必要な知識を得られます。

「基礎簿記会計」をはじめとして、3・2・1級・上級がありますが、2級〜上級は同じ級でも商業簿記と工業簿記の2種類に分けて実施されます。

例えば1級の場合、「1級 商業簿記・会計学」「1級 原価計算・工業簿記」のどちらにも合格すると、履歴書に「全経簿記能力検定1級」と書くことができます。

また、最上位の「上級」に合格すると、税理士試験の受験資格が与えられます。

3.全商簿記

全国商業高等学校協会が実施している検定試験のひとつで、高校で使用する教科書に基づいて出題される基礎を重視した試験です。

3・2・1級がありますが、1級は会計と原価計算に分けて出題されます。

簿記の資格はどのレベルであっても書くべき

簿記検定の中では日商簿記が一般的ですが、どの資格・レベルでも履歴書に記載すれば経理の基礎知識を有していると評価されるため、何級であっても書いておきましょう。

「3級だから書くのが恥ずかしい」と遠慮する方もいるかもしれませんが、簿記の知識はアピールになるので必ず履歴書に記載しましょう。

ただし、即戦力が重視される経理の求人では、簿記検定2級以上を評価する傾向があるため、応募条件を満たす資格・レベルを記載する必要があります。

まとめ

経理の求人の多くは、経理経験や簿記の資格の有無を確認するケースが一般的です。

上位の簿記検定に合格していると、企業から評価される可能性があるので、経理の専門家を目指す場合は簿記検定にチャレンジしてみましょう。

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