履歴書の資格欄の書き方|正式名称や順番、書ききれない場合について解説
履歴書に設けられている資格欄は、どのように記載するのが正しいのでしょうか。
履歴書の資格欄の正しい書き方と正式名称の記載例、履歴書を作成する前に知っておきたい3つのポイントについて解説します。
目次
履歴書の資格欄の基本的な書き方:3つのポイント
履歴書の資格欄の基本的な書き方を3つのポイントに従って解説します。
ポイント1:資格は全て正式名称で記載をする
履歴書に記載する資格名は、採用担当者に正しく伝えるために通称ではなく必ず正式名称で記載します。
正式名称がわからない場合は、資格を認定している専門機関や団体のWebサイトなどで調べておきましょう。
●よく使う資格正式名称一覧
通称 | 正式名称 |
自動車免許 | 普通自動車第一種運転免許 など |
簿記 | 日本商工会議所簿記検定試験○級、全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験○級 |
会計士 | 公認会計士 |
中企士 | 中小企業診断士 |
社労士 | 社会保険労務士 |
英検 | 実用英語技能検定試験○級 |
秘書検 | 秘書技能検定試験○級 |
TOEIC | TOEIC Listening & Reading Test ○○点取得 |
FP | ファイナンシャル・プランニング技能士 など |
宅建士 | 宅地建物取引士試験 |
施工管理 | 建築施工管理技士○級、土木施工管理技士○級、建設機械施工管理技士○級 など |
ポイント2:資格は取得・合格した順番に記載する
履歴書に書く資格は、その資格を取得・合格した順に上から記載します。
合格・取得の違いは?
資格によって、「合格」「取得」と記載方法が異なります。
一般的に、自動車免許や認定医など免許証が交付される、専門機関から認定を得るといった場合は「取得」を使います。一方、合格点が設けられている資格の場合は「合格」を使います。TOEICは合格点が設けられていない試験なので「取得」と記載しましょう。
●合格・取得の書き方例
普通自動車第一種運転免許 取得 |
日本商工会議所簿記検定○級 合格 |
公認会計士 合格 |
中小企業診断士 合格 |
社会保険労務士 合格 |
実用英語技能検定試験○級 合格 |
秘書技能検定試験○級 合格 |
TOEIC Listening & Reading Test ○○点取得 |
ファイナンシャル・プランニング技能士 合格 |
宅地建物取引士試験 合格 |
建築施工管理技士○級 合格 |
免許と資格の記載の順番は?
履歴書の資格欄は、時系列に沿って記載した方が見やすくなります。
免許と資格の書き方の順番に決まりはありませんが、運転免許や医師免許など、仕事を遂行するうえで免許が必須となる求人もあるため、免許から順に記載することが多いようです。
ポイント3:年月は「西暦」「和暦」をそろえて記載する
資格欄に限らず、履歴書に記載する年月は必ず「西暦」または「和暦」のいずれかに統一して記載しましょう。
●西暦・和暦対応一覧
西暦 |
和暦 |
西暦 |
和暦 |
1965 |
昭和40年 |
2000 |
平成12年 |
1966 |
昭和41年 |
2001 |
平成13年 |
1967 |
昭和42年 |
2002 |
平成14年 |
1968 |
昭和43年 |
2003 |
平成15年 |
1969 |
昭和44年 |
2004 |
平成16年 |
1970 |
昭和45年 |
2005 |
平成17年 |
1971 |
昭和46年 |
2006 |
平成18年 |
1972 |
昭和47年 |
2007 |
平成19年 |
1973 |
昭和48年 |
2008 |
平成20年 |
1974 |
昭和49年 |
2009 |
平成21年 |
1975 |
昭和50年 |
2010 |
平成22年 |
1976 |
昭和51年 |
2011 |
平成23年 |
1977 |
昭和52年 |
2012 |
平成24年 |
1978 |
昭和53年 |
2013 |
平成25年 |
1979 |
昭和54年 |
2014 |
平成26年 |
1980 |
昭和55年 |
2015 |
平成27年 |
1981 |
昭和56年 |
2016 |
平成28年 |
1982 |
昭和57年 |
2017 |
平成29年 |
1983 |
昭和58年 |
2018 |
平成30年 |
1984 |
昭和59年 |
2019 |
平成31年 |
1985 |
昭和60年 |
2019 |
令和元年 |
1986 |
昭和61年 |
2020 |
令和2年 |
1987 |
昭和62年 |
2021 |
令和3年 |
1988 |
昭和63年 |
2022 |
令和4年 |
1989 |
昭和64年 |
2023 |
令和5年 |
1989 |
平成元年 |
2024 |
令和6年 |
1990 |
平成2年 |
2025 |
令和7年 |
1991 |
平成3年 |
2026 |
令和8年 |
1992 |
平成4年 |
2027 |
令和9年 |
1993 |
平成5年 |
2028 |
令和10年 |
1994 |
平成6年 |
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1995 |
平成7年 |
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1996 |
平成8年 |
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1997 |
平成9年 |
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1998 |
平成10年 |
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1999 |
平成11年 |
採用担当者が履歴書の資格欄で見ている2つのポイント
採用担当者が履歴書の資格欄で確認することは、大きく分けて2つのポイントがあります。資格をたくさん保有している場合は、ポイントに従って優先順位をつけて記載しましょう。
ポイント1:募集ポジションに活かせる資格を保有しているか
求人によっては、業務遂行上で必須となる資格が記載されているケースもありますが、必須でなくても保有しているとプラスの評価となる可能性もあります。
例えば、人事で社会保険労務士、不動産営業で宅地建物取引士など、募集しているポジションで有効となる資格を取得している場合は、履歴書でアピールしておきましょう。
ポイント2:取得から月日がたちすぎていないか
運転免許のように定期的な更新が必要な資格の場合は、取得から時間がたっていても問題はありませんが、更新不要で取得から時間がたちすぎている場合は「古い知識のままなのでは?」「実務で活かせるのだろうか」と採用担当者が不安視する可能性があります。
履歴書の資格欄の書き方でよくあるQ&A
履歴書の資格欄についての疑問にお答えします。
Q.資格はいくつまで書けますか?
応募する仕事に活かせる資格が複数あり、履歴書の資格欄に収まるようであれば数に制限はありません。もし現在使用している履歴書の資格欄に収まらないようであれば、資格欄が大きい履歴書を選択するといいでしょう。
Q.試験に合格し免許をまだ取得していない場合の履歴書の書き方は?
書き方に決まりはありませんが、「○○○○ 合格(免許申請中)」と記載しておくと、採用担当者が状況を理解しやすくなるでしょう。日付は合格した日を記載します。
Q.資格は何級から記載ができるの?
何級からでも記載をしても問題ありません。
Q.履歴書の資格欄に書ける資格はどんなものがある?
履歴書の資格欄に書ける資格は、国家資格や民間資格などさまざまな資格が挙げられますが、応募する仕事に活かせる資格であることが重要です。
例えば事務職に応募する場合は、オフィスソフトの操作スキルをアピールできるMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)やビジネスマナーをアピールできる秘書検定など、ITエンジニアの場合は情報処理技術者試験や各種ベンダー資格などが挙げられるでしょう。
Q.履歴書の資格欄に「MOS」を記載する場合の書き方は?
MOSは試験科目やレベルによってバージョンが異なります。
「(Word 2019)」や「MOS Word 2019 エキスパート、Excel 365 エキスパート、PowerPoint 365」など、ソフト名とバージョンなども記載しましょう。
Q.あえて書かない方が良い資格はある?
特にありませんが、応募するポジションで活かせない資格を羅列すると、採用担当者から「求人をよく読んでいないのだろうか」「仕事内容を理解しているのだろうか」と懸念される可能性があります。
履歴書に書く資格は、応募する仕事に活かせるものを中心に、優先順位を意識して記載しましょう。
Q.民間の資格を記載してもいいの?
民間の資格であっても、応募するポジションで活かせる資格であればアピールにつながる可能性があります。ぜひ記載しましょう。
Q.履歴書の資格欄の最後に「以上」の記載は必要?
書き忘れをしていないか判断するために、履歴書に書くべき内容がない場合は「特になし」、学歴や職歴などの項目を埋めた場合は最後に右に寄せて「以上」と書くのがルールです。
資格欄に資格を書いたら、最後に「以上」と記載しておきましょう。
まとめ
応募する求人に活かせそうな資格をもっている場合は、履歴書の資格欄に記載してアピールしましょう。
もし資格をもっていない場合は「特になし」と記載し、自己PR欄や職務経歴書で強みや経験・スキルなどをアピールすることが重要です。
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