薬剤師が転職で失敗…転職サイト選び2つの注意点【2023年版】

1.【体験談】転職サイト選びのミスは転職失敗への第一歩?

薬剤師は転職がしやすい職業ですが、必ず転職に成功できるとは限りません。まずは転職サイト選びが原因で転職に失敗しそうになった体験談を紹介します。

女性
強引に転職させようとするエージェントにうんざり…
埼玉県在住・29歳・女性

病院への転職がしたくて転職サイトに登録しました。エージェントに病院希望と伝えたのですが、なぜか調剤薬局への転職ばかり強引にすすめてきて…

もう一度病院に転職したい理由を丁寧に伝えたところ、エージェントの態度が急に変わってしまいました。一応3件の病院求人情報を紹介してくれましたが、雑な対応でびっくり。

なんだか嫌な思いをしましたし、転職なんてやめときゃよかったと感じました。

あとでわかったのですが、私が登録した転職サイトは病院への転職サポートに弱いサイトだったんです。

病院の転職に強みを持つ転職サイトを調べて登録したら、こちらのエージェントはとても丁寧で、希望条件に合った病院に転職できました。

最初から複数の転職サイトに登録しておけばよかった…と今でも思います。

これは「転職サイト選びがいかに重要か」を教えてくれる貴重な体験談です。転職サイトはやみくもに選ぶのではなく、しっかりと根拠を持って選ばなければなりません。

次の項目で詳しく説明していきます。

2.薬剤師が転職に失敗しないために|大事な2つの注意点

転職活動のポイント

  • ポイント1:転職サイトの強みと自分の希望条件をマッチさせる
  • ポイント2:複数登録してエージェントを比較する

ポイント1.転職サイトの強みと自分の希望条件をマッチさせる

薬剤師の転職サイトってどれも似たようなものでしょ?」と思っていませんか?それは大きな間違いです。

転職サイトはそれぞれ特徴や強みが異なるので、自分の希望条件と合致させる必要があるのです。

たとえば調剤薬局への転職を希望しているなら、調剤薬局の求人が多く転職ノウハウも豊富な転職サイトを選ぶべきです。そうすることで理想の求人が見つかる可能性はグンと高まります。

このポイントを知らず、調剤薬局にそれほど強くない転職サイトに登録してしまったら…結果は言うまでもありません。

ポイント2.複数登録してエージェントを比較する

薬剤師の転職サイトは複数登録が基本

転職サイトは1社だけでなく、複数登録をすべきです。 なぜなら転職サイトによって保有している求人数や種類が異なり、在籍しているエージェントの能力にも差があるからです。

転職サイトを1社に絞ってしまうと「エージェントとの相性が悪い」さらには「希望する条件の求人が少ない」といった不満が出た時、八方ふさがりになってしまいます。

ただしポイント1でお伝えした通り、「自分の希望とマッチした転職サイトを選ぶ」ことだけは忘れてはいけません。あくまで自分に合っている転職サイトをきちんと選び、そのなかから複数登録をすべきです。

実際、転職サイトを活用している薬剤師の81.2%が2社以上に登録をしています第三者調査機関ネグジット総研調べ)。 複数の転職サイトを使った転職活動は、もはや常識といえるのかもしれません。

3.薬剤師おすすめ転職サイトの選び方|3つのステップで紹介

転職サイトの選び方

では、先ほど紹介した2つのポイントを踏まえて、実際に転職サイトを選んでみましょう。3つのステップに分けて転職サイトを比較していきます。

全部のステップを踏まなくても、気になるサイトがあればその時点で登録してもOKです。費用は一切かからないので安心してくださいね。

  • ステップ1:希望する職場雇用形態から選ぶ
  • ステップ2:転職希望時期から選ぶ
  • ステップ3:転職目的・理由から選ぶ

-ステップ1「希望する職場と雇用形態」から選ぶ

まずは自分の「働きたい職場」と「希望する雇用形態」を決めましょう。

職場の種類

薬剤師の働く職場は主に以下の4つです。あなたはどれを希望しますか?

  • 病院
  • 調剤薬局
  • ドラッグストア
  • 企業

希望職場が決まっていないと、適切な転職選びはできません。

なぜなら、薬剤師の転職サイトにはそれぞれ「転職サイトAは病院求人に強い」「転職サイトBはドラッグストアの求人が豊富」といった強みがあるからです。

どの職場を希望するかによって、転職サイト選びが変わってくるのです。

雇用形態

薬剤師の雇用形態は以下の3パターンに分けられます。あなたはどの働き方を選びますか?

  • 正社員
  • 派遣
  • パート

こちらも自分の希望をしっかり決めておきましょう。転職サイトによって正社員、パート、派遣それぞれ保有している求人数に大きな差があるからです。

特に派遣を希望する場合は、派遣薬剤師を扱っていない転職サイトもあるので「なんとなく」で登録してはいけません。

 

以下の表は、薬剤師の転職サイト別に「職場の種類別」「雇用形態別」の保有求人数を調べたものです。希望する職場と雇用形態にマッチしている転職サイトを見つけてください。

「職場」と「雇用形態」で選ぶ転職サイト早見表

緑色の表示が、求人の多さを表します。

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転職サイト 職場 雇用形態
マイナビ薬剤師 1分で無料登録する
調剤薬局
ドラッグストア
病院
企業
正社員
パート
派遣
薬キャリ 1分で無料登録する
調剤薬局
ドラッグストア
病院
企業
正社員
パート
派遣
ファルマスタッフ 1分で無料登録する
調剤薬局
ドラッグストア
病院
企業
正社員
パート
派遣
ファーマキャリア 1分で無料登録する
調剤薬局
ドラッグストア
病院
企業
正社員
パート
派遣

-ステップ2「転職の緊急度」から選ぶ

転職緊急度とは「転職を急いでいるのか、そうでないのか」ということです。見落としがちですが、転職サイトによってスピード感がまったく異なるので注意したいポイントです。

転職サイト(担当のエージェント)と求職者のスピード感にズレがあると、以下のような問題が起こります。

  • 転職を急いでいるのにエージェントはのんびり
  • ゆっくり仕事を探したいのにエージェントに転職をせかされる

どちらにしても、転職が成功しそうには思えませんよね。 そんな事態を避けるため「この転職は急ぎか、急ぎでないか」を見直して、転職サイトを選びましょう。

選び方の一例

「今の職場をすぐにでも辞めたい…一日でも早く転職したい!」
→スピード重視の薬キャリ [PR]がおすすめ
「良い求人があれば転職してもいいかな、3.4か月後でもOK」
マイナビ薬剤師 [PR]ファルマスタッフ [PR]がおすすめ

-ステップ3「転職目的・理由」から選ぶ

最後は「転職の目的・理由」によって転職サイトを選んでいくステップです。

人によって「年収をアップさせたい」「キャリアアップしたい」など転職目的・理由は異なります。それと転職サイトそれぞれが持つ「強み」を合致させることが重要なのです。

一例を挙げると、年収アップが目的ならエージェントの交渉能力が高い薬キャリがおすすめです。 キャリアアップ(チェンジ)が目的なら、キャリアアドバイスに力を入れているマイナビ薬剤師を選ぶ、といった具合です。

以下に主な転職の目的・理由を挙げましたので、自分にピッタリの転職サイトを選んでください。

自分の転職目的・理由をクリック!

「キャリアアップ・チェンジしたい」「人間関係が心配」な方にはマイナビ薬剤師がおすすめ

マイナビ薬剤師

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マイナビ薬剤師の3つの特徴

  • マイナビグループで培ったノウハウで薬剤師のキャリアアップを全面サポート
  • エージェントが企業に直接足を運び、職場の人間関係や雰囲気状をしっかり把握
  • 薬剤師専用の転職サイトでは取扱い求人数最多

マイナビ薬剤師がおすすめな薬剤師

  • キャリアアップ(チェンジ)が目的で転職する薬剤師
  • 人間関係が理由で転職する薬剤師

キャリアアップ(チェンジ)目的で転職したい薬剤師におすすめすの理由

親身にキャリアの相談にのってくれる

「マイナビ薬剤師」は、人材紹介大手のマイナビグループですから、転職サポートのノウハウはかなりのものです。エージェントも優秀な人材が多く、キャリアに悩んでいる薬剤師に対して真剣に相談にのってくれます。

実際に私も、キャリアに悩んだ際にマイナビ薬剤師に登録し、エージェントに相談をしました。とても丁寧で親身な対応が印象に残っています。もちろん転職を無理に促すこともありませんでした。今すぐ転職の予定はないという薬剤師でも相談OKです。

薬剤師
ニーズに合わせたキャリア相談会を頻繁に開催

マイナビ薬剤師では、薬剤師一人ひとりの相談にのるキャリアチェンジ相談会、セカンドキャリア相談会などを頻繁に開催しています。

薬剤師転職のプロが、あなたの悩みを真剣に受け止め、最適な働き方のアドバイスをしてくれるでしょう。漠然とした悩みでもOKですので、キャリアに悩む薬剤師なら活用してはいかがでしょうか。

人間関係が理由で転職したい薬剤師におすすめする理由

企業に直接足を運び人間関係や雰囲気を丁寧にチェックしてくれる

薬剤師は人間関係の悩みによる転職が多い職種です。対策としては事前に職場の実態を把握することですが「それがわかったら苦労しないよ!」というのが現実ですよね。そこでマイナビ薬剤師のエージェントが大きな役割を果たします。

マイナビ薬剤師のエージェントは、求人を出している企業に直接足を運び、職場の雰囲気や人間関係についてプロの目でチェックしています。 求人情報には決して書かれない「人間関係の実情」について調べてくれるのです。 得られたリアルな情報を求職者に提供してくれるので、人間関係による転職失敗の可能性を格段に減らせるでしょう。

だからこそ表向きの求人情報には決して書かれない「人間関係の実情」についても求職者に提供できるのです。その情報を事前に教えてもらえば、人間関係による転職失敗の可能性は格段に減るでしょう。

マイナビ薬剤師利用者の評判・口コミ

■30代 女性■
何よりも、エージェントに会って話せたことがうれしかったです。求人の紹介も大手の薬局からドラッグストアまで、私の条件をかなえる職場を真剣に探して紹介してくれました。

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「年収をアップさせたい」「子育てと仕事を両立したい」方には薬キャリがおすすめ

薬キャリの評判

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薬キャリの3つの特徴

  • 医療機関から絶大な信頼を獲得し、年収交渉を有利に進められる
  • 大手転職サイトで唯一ママ薬剤師専用のページがある
  • エージェントとのやり取りが電話なので、最短即日・最大10件の求人紹介でスピーディーな転職が可能

薬キャリがおすすめな薬剤師

  • 年収アップが目的で転職する薬剤師
  • 子育てと仕事を両立したい薬剤師

年収アップが目的で転職したい薬剤師におすすめの理由

年収交渉が得意

薬キャリを運営しているエムスリーグループは、26万人以上の医師が利用し、医療従事者に抜群の知名度を誇る「m3.com」を運営しています。それが医療機関からの絶対的な信頼に結びつき、年収交渉がしやすい関係を構築できているのです。

条件に合った求人獲得が得意

薬キャリは、現在求人を出していない医療機関に対して連絡を取り、求人を獲得する交渉力があります。実力がある薬剤師なら、その能力に見合った年収を引き出す交渉も得意としています。

子育てと仕事を両立したい薬剤師におすすめの理由

ママ薬剤師専用ページ「薬キャリmama」が使える

薬キャリは、大手薬剤師転職サイトで唯一ママ薬剤師専用のページ(薬キャリmama)が用意されています。育休産休の実績がある薬局などを効率的に検索できますよ。

ママ薬剤師専任エージェントが在籍

薬キャリにはママ薬剤師専任のエージェントが在籍しており、育児と仕事をうまく両立したいママ薬剤師に最適な提案やサポートを行なってくれます。ママ薬剤師が無理なく働ける職場を紹介してくれるでしょう。

薬キャリ利用者の評判・口コミ

■35歳 男性■
初めての転職だったが、エージェントが求人紹介から条件交渉までやってくれて助かった。3週間とかからずに納得できる調剤薬局に転職できた。

■41歳 女性■
子供が同世代のママ薬剤師が多い店舗を紹介してくれたので、早退や欠勤も「お互い様」と思えました。フルタイム並の勤務でしたが、無理なく子育てと両立できています。

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「プライベートを充実させたい」ならファルマスタッフがおすすめ

ファルマスタッフ派遣

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ファルマスタッフの3つの特徴

  • プライベートも確保できる「派遣薬剤師」の利用数トップ
  • 日本調剤が母体のため、派遣が活躍できる調剤薬局への転職ノウハウが豊富
  • 全国に支店があり、原則どこでも面談可能

ファルマスタッフがおすすめな薬剤師

  • プライベートを重視したくて転職する薬剤師

プライベート重視で転職する薬剤師におすすめの理由

派遣の求人数と質、サポート体制も業界トップクラス

派遣薬剤師は高時給の求人が多く、働き方の柔軟性も高いため、プライベートと仕事を両立したい薬剤師におすすめです。

ファルマスタッフは経営母体が日本調剤のため、調剤薬局の派遣求人数・質が業界トップクラスです。サポート体制も高い評価を獲得しています。

さらにリゾート居住付きの派遣求人も扱っているので、リゾート地でゆったり過ごしながら働きたい薬剤師にもおすすめです。仕事もプライベートも充実させたいならファルマスタッフへの登録は必須ですね。

ファルマスタッフ利用者の評判・口コミ

■30代 女性■(チェーンの調剤薬局→個人の調剤薬局への転職)■
転職をする時、何よりも優先したのは「早く帰れて、時間に融通がきく調剤薬局」という点でした。 自分ひとりの力では限界があるのでファルマスタッフさんに相談。「こんなに都合の良い職場は見つからないだろうな…」と思っていましたが、条件にピッタリの求人を紹介してくれて驚きました。 それだけでなく面接同行や給与の交渉などもしてくれて、最初から最後まで頼りっきりの状態でした。 転職を考えている友人にも、自信を持ってファルマさんをおすすめできます。

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転職サイトを使って転職した「カネさん」の体験談

この記事を監修した私の「転職サイト体験談」を紹介しますね。

当時の私は薬剤師の仕事に悩んでいたこともあり、薬剤師以外の業界に転職を果たしました。勇気がいることでしたが、今はやりがいを感じながら働く毎日です。

転職成功の鍵を握っていたのは、私が相談したエージェントさんでした。 転職の全体的な流れ、職務経歴書の書き方、企業の内情などを親身に教えていただき、安心して転職活動ができたことを今でも鮮明に覚えています。

もしあのエージェントさんがいなかったら、笑顔で働く今の生活はなかったでしょう。本当に「転職の時にエージェントさんに相談して本当に良かった」と思っています。

今さら聞けない「転職サイトの気になるポイント」に答えます

この項目では、転職サイトのさまざまな疑問に答えていきます。

転職サイトを一言で説明すると?

転職サイトとは、転職活動をトータルにサポートしてくれる存在です。 誰もが知る大手から中小まで数多くのサイトがあります。薬剤師専門ではない総合転職サイトではCMでもよく見るdodaなどが有名ですね。

登録すると転職のプロである専属のエージェントがつき、転職活動に関するさまざまなサポートをしてくれます。

薬剤師の場合、業界の専門性が高いので薬剤師専門の転職サイトがほとんどです。だからこそエージェントは薬剤師の業界について薬剤師以上に詳しく知っています。 転職活動が初めてという薬剤師にとっては非常に心強いですよね。

転職サイトは無料って本当?

転職サイトは無料で利用できます。「本当に無料なの?」「後からお金がかかるんじゃないの?」と不安があるかもしれませんが、転職活動を終えるまで求職者が利用料を払うことは一切ありません

そもそも、転職サイトが求職者からお金を取るのは法律で禁止されていいます。 転職サイトは採用が決まった時点で企業側から報酬を受け取り、ビジネスを成立させているのです。

転職サイト登録後に転職を中止してもいいの?

気がひけるかもしれませんが、問題はありません。もちろん違約金が発生することもありませんので安心してください。ただし、メールや電話でエージェントに転職を中止することを報告しましょう。

また完全に転職を中止するのではなく「いずれは転職したいので情報だけは引き続き送ってほしい」といった要望も可能です。

もし転職する気になったら、改めて担当だったエージェントに連絡すればすぐに転職活動を再開できます。

転職する予定がなくても転職サイトに登録して良いの?

問題ありません。「将来のキャリアについて不安があるので相談したい」「どんな条件の求人があるのか知りたい」という場合でも利用可能です。

エージェントはこういった直接の転職活動でない利用者に対しても、無理に転職をすすめることはありません。じっくり相談に乗ってくれるはずです。

エージェントって何をしてくれるの?

転職サイトに登録すると専属のエージェントが付いて転職活動全般をサポートしてくれます。

サポートの内容はさまざまで、たとえば希望求人の検索、企業との連絡、内定後の条件交渉などがあります。これらを求職者の代わりに担当してくれるので、内定獲得までの時間と労力を大幅に削減できます。 またエージェントは、薬剤師の転職という分野に特化しているため専門性が非常に高いです。

ほかにも「将来的にこのようなポジションを目指しているけれど、どんな職場に転職すればいいの?」といったキャリアに関する悩みについても相談に乗ってくれます。

エージェントの言うことって正しいよね?

転職エージェント

転職エージェントは頼もしい存在なのですが「彼らの言うことをすべて信じて任せきってしまう」のも問題です。

まずは自分自身がどうしたいのかという信念をしっかり持ってコミュニケーションを取りましょう。 また、経営に余裕のない企業が運営している転職サイトのエージェントは特に注意すべきです。なぜなら…

  • ノルマ達成のため望まない転職を強引にすすめてくる
  • 転職希望者の意志や希望を無視して、紹介料がたくさん入る職場をすすめてくる
  • 転職人数を増やすために一人ひとりに向かい合う余裕や時間がなく、いい加減な対応になる

これを避けるためには、「誰もが知る大手企業であるかどうか」を基準に転職サイトを選びましょう。大手であれば、経営状況に波はあっても会社が傾くことはありません。「まずは求職者の希望ありき」という姿勢で向き合ってくれるでしょう。

いわゆるハズレのエージェントにあたってしまった体験談を見ていきましょう。

担当者が希望と違うものをごり押ししてきた挙句、転職活動が終わる前に担当者が転職していなくなっていた。

サポートが遅い、企業とのやりとりにタイムラグや意思疎通のズレが生じた。 結局、希望企業もこちらで探して提示したので仲介は必要なかったと思えた。

担当者が新人だったのか、相手の企業に聞きたい事を聞いてなかったり、頼りにならなかった。

エージェントの能力の低さは、転職失敗に直結することがわかりますね。

もし「ハズレ」のエージェントに当たってしまったら転職サイトの窓口にエージェントを変えたいと申し出るか、転職サイトそのものを変更しましょう。

参考までに、「いいエージェント5か条」を紹介します。参考にしてみてください。

いいエージェントの五箇条

  • どこがよかったのか、入社するうえでの懸念点はどこかをフィードバックしてくれる
  • 案件ベースでの「いい、悪い」ではなく、自分のキャリアにとってどういう価値があるかという視点でアドバイスをくれる
  • 企業に、回答期限の延長や年収の交渉をしてくれる
  • 「他にいい求人案件は、ないですか?」という質問に粘り強く付き合ってくれる
  • 社長や役員、人事責任者などとの強いパイプがあり、彼らとの面接を自由にセットできる

引用:北野唯我 著「転職の思考法」(ダイヤモンド社)

転職サイト利用者の体験談

3名の薬剤師に、転職サイトを利用して転職した体験談を聞きました。「なるほど!こうすればいいんだ」と参考になるポイントもたくさんありますので、転職活動の参考にしてください。

30代 男性

調剤薬局で仕事にやりがいを見いだせない毎日を送っていました。そんな状況を打破すべく、薬剤師資格を生かして製薬メーカーへの転職を決意しました。

登録した転職サイトはマイナビ薬剤師です。 エージェントには、無理を承知で「調剤薬局の時よりも年収を上げたい」という希望を伝えました。内心「まあ、現実的に無理だろうな…」という思いもあったのですが、エージェントは根気よく求人を探してくれました。

そして、ついに業務内容も年収も希望にぴったりの医薬品管理オペレータの求人を見つけてきてくれました。さらにエージェントのサポートにも助けられ無事内定をいただけました。

こんな理想的な職場は、エージェントに頼らなければ絶対に見つからなかったはずです。今は薬剤師として充実した毎日を送っています。

33歳 女性

他の求人サイトと比較しても、ファルマスタッフの派遣求人は豊富でした。 時給も高額なものが多かったので、派遣として働きたい自分としてはかなりありがたかったです。

31歳 女性

子どもが生まれて再就職がしたくて仕事を探していました。 子どもがいるので仕事探しが難しいと思っていたのですが、ファルマスタッフのエージェントさんにメールでしっかりと話を聞いてもらって、子育てと両立できそうな職場を紹介してもらえました

4.薬剤師は年代・年齢で転職難易度が変わる?20代~50代まで解説

通常、年齢を重ねるにつれて転職のハードルは上がるといわれています。実際に「年齢が気になって一歩が踏み出せない」という薬剤師もいるでしょう。

その点について、薬剤師専門の転職エージェントにリアルな現状を聞いてみました。職場別の転職難易度とオススメの転職サイトを紹介していきます。

調剤薬局:調剤経験の有無がポイント

20〜30代で調剤経験があるなら、転職はそれほど難しくありません。管理薬剤師の経験があるかないかで条件面に多少差がつく程度です。

しかしこれはあくまで「調剤経験がある前提」の話。例えばOTC販売のみのドラッグストアから調剤薬局へ転職を考える場合、調剤未経験可の職場を選ぶ必要があります。 sの場合、覚えが早い20〜30代が優遇され、40代,50代と年代が上がるにつれて難易度は上がっていきます。

調剤薬局は調剤経験の有無がとても大きな意味を持ちます。未経験の場合はなるべく若いうちに転職を決断するべきです。

ドラッグストア:年齢はあまり関係がない

結論からいうと、ドラッグストアへの転職は薬剤師が働く職場の中でもっとも転職がしやすい職場です。20~50代、なかには定年後に再雇用されて働く薬剤師も珍しくありません。 理由のひとつに店舗数の多さが挙げられます。日本チェーンドラッグストア協会の調査によると、ドラッグストアは全国で2万店を超え、とにかく人手が必要なのです。

一方でOTC薬品のみの扱い、調剤併設などの店舗形態によって仕事内容も変わりますので注意しましょう。

病院:何より強い意志が大事

病院薬剤師はハードな一方、仕事になりますが、チーム医療や最新の医療を学べますし、患者との距離も近くやりがいを強く感じられる職場です。

規模感と診療科目にこだわらなければ、内定を獲得できる可能性はあると考えて良いです。 しかしハードな現場であることを踏まえると、必然的に年齢が上がるにつれて厳しい職場となるでしょう。20代のうちに転職をしておくのが理想的です。

ある程度の年齢になって病院に転職したいなら「がん治療の臨床経験を積みたい」など明確な目的や強い意志が必要です。

企業:難易度はかなり高い

薬剤師にとって、製薬メーカーなど「企業」への転職は難易度が高いと考えてください。理由としては、企業は新卒で人を確保するので中途採用自体が少ないこと、そして求人探しが難しいことが挙げられます。

年齢的な制約でいうと、「30代で企業の就労経験がない」といった場合は、非常に狭き門になるでしょう。

薬剤師

私は以前、企業への転職に挑戦したのですが、エージェントから「調剤薬局の経験はまったく評価されないので成長性重視の採用になる」と言われたことがあります。

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5.薬剤師におすすめの転職時期・タイミング

一年のうちで、転職に適した時期・タイミングは求人が増える時期、もうひとつはボーナス後の時期の2つです。それぞれみていきましょう。

求人が増える時期

1年のうちで求人が特に増えるのは以下の時期です。

2~3月

4月に年度が切り替わり、欠員が出ることを見越して求人募集が活発になるのがこのタイミングです。 特に病院や企業に関しては、この時期しか中途採用を行わないケースも多く、タイミングを逃すとさらに1年待たなければないこともあり得ます。

2〜3月はこまめに求人をチェックしましょう。

9~10月

11月から年末にかけての繁忙期に備えるため、特に調剤薬局とドラッグストアの募集が増える時期です。

雇用側としても、好条件を出してでも人手を確保したい時期です。求人が増えるだけでなく、思わぬ好条件の職場が見つかるかもしれません。

ボーナス後の時期

転職の時期としてボーナスシーズンを狙うのもおすすめです。

7~8月,12~1月

それぞれ夏・冬のボーナスが出たあとのタイミングです。資金に余裕があると心にも余裕ができ、あせらずじっくりと求人を比較検討できます。

「今すぐ転職したい!」「もう限界!」というほど切羽詰まっていなければ、のんびり求人を探せるボーナス後のタイミングがおすすめです。

ただし、これらの時期は絶対ではありません。大事なのはあせらずに2〜3社の転職サイトを併用して求人を比較検討することです。 自分に最適な時期を考えて転職に踏み切りましょう。

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6.企業と病院への転職は難しい?職場別の難易度を徹底解説

薬剤師にとってなじみ深い職場といえば調剤薬局とドラッグストアです。一方の病院や企業は転職も難しそうで、なんとなく実態もつかめないですよね。

この項目では、そんな「ちょっと手が出しづらい」企業と病院、そしておなじみの調剤薬局やドラッグストアの転職難易度について紹介していきます。

企業も病院も転職難易度は高め

企業

企業薬剤師と一口に言っても研究開発、MR、品質管理など職種はさまざまです。共通していえるのは、いずれも企業への転職はかなりハードルが高いということです。

企業未経験者ならさらに難易度は上がるはず。そもそも企業の薬剤師求人は少なく、運良く見つけられたとしても待ち受けるのが採用面接の壁。 薬剤師資格だけを重視される調剤薬局やドラッグストアとは違い、志望動機や転職理由をとことん質問されます。 それでも企業を目指すのなら「自分が企業に求めるものは何か?」「転職して何を実現したいか?」をしっかり考えて臨みましょう。

未経験転職に不安がある場合は、面接同行や履歴書添削を行なっている転職エージェントを活用するのも一つの手です。

■20代 女性(東京都)■
門前薬局で3年ほど働いたのですが「薬についてもっと勉強したい」と思い企業への転職を決意。 まず転職サイトに登録し、エージェントからDI(医薬品情報管理)の求人を紹介してもらいました。書類選考、性格診断をクリアし、面接では「どんな薬の深い知識を身につけたいか?」といった質問があったのを覚えています。 無事内定を獲得し、企業未経験ながら希望のDI職に就くことができました。

病院

病院への転職は、企業ほどではないにせよ難易度は比較的高い傾向にあります。求人も調剤薬局やドラッグストアに比べると多くはありません。

また病院薬剤師を目指すなら、デメリットの把握が重要になってきます。その最たるものが医師や看護師といった立場が違うスタッフの存在です。 これは裏を返せばチーム医療に参加できるという大きなメリットでもあるのですが、薬剤師は格下に見られがちといった人間関係の問題が発生しやすいのです。

さらに病院薬剤師は体力面、精神面でもハードな仕事なので、しっかりとした夢・目的がなければ長続きはしないでしょう。

■20代 男性(千葉県)■
病院で4年ほど働いた後に、再度病院への転職活動を始めました。 面接では「なぜ病院から病院なのか?」と聞かれましたが「今の病院は外科中心でした。こちらの病院は内科中心なのでそちらに関わりたいと思っています」と伝え、無事内定をもらいました。 転職回数に不安があるなら、率直に自分の想いを伝えた方が良いと思いますね。

カネさんおすすめ!病院薬剤師が主人公の漫画
アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり(徳間書店)著/荒井ママレ 医療原案/富野浩充
病院薬剤師の「みどり」が、さまざまな病と悩みを抱える患者に真剣に向き合い、成長していく物語。 総合病院勤務の薬剤師が医療原案を担当しているので、医師との人間関係や診療科の壁など、病院薬剤師ならではの薬剤師の悩みがリアルに描かれています。

調剤とドラッグストアは未経験でも転職しやすい

企業や病院とは逆に、調剤薬局・ドラッグストアは転職がしやすい職場です。 理由としては、シンプルに求人数が多いことが挙げられます。言い方を変えれば人手が足りていないということですね。

大手転職サイト「マイナビ薬剤師」で求人数を検索してみると、調剤薬局とドラッグストアの求人数がほかを圧倒しています。

  • 調剤薬局(37,348件)
  • ドラッグストア(調剤併設/OTCのみ合算)(16,567件)
  • 企業(632件)
  • 病院・クリニック(2,786件)

※2019年12月時点

調剤薬局とドラッグストアへの転職のポイントは膨大な転職先から自分に合った職場をしっかり選ぶことです。

選択肢が豊富にあるからといって「失敗したらまた転職すればいいや」と安易に転職すると、職場を転々とする事態になってしまうでしょう。

7.求人探しの前準備!転職の方法と求人情報を見る際のポイント2つ

この段落では転職活動の詳しい流れと、求人情報を見る際のポイントを紹介していきます。転職サイトに登録して求人探しに入る前に、大まかな全体像を掴みましょう。

転職の方法・流れを詳しく知りたい!

転職活動の方法

この項目では、転職の方法を8つのステップに分けて詳しく解説していきます。

転職の全体像

STEP1:転職の情報収集

まずは転職に関する情報収集から始めます。転職の全体像を把握したり、どんな職種・職場があるのか、どんな企業があるのか…などをリサーチします。 同時に以下のポイントも重要になるので、実行しておくことをおすすめします。

1.転職でかなえたい希望条件に優先順位をつける

まずは自分が転職するうえで重要視する条件をピックアップしておきましょう。給与、待遇、勤務地、人間関係…。人によっては産休・育休の充実度、研修の充実度などが挙がるかもしれません。

それらの条件に順番を使えるのも大事です。「これは絶対譲れない」「これは妥協しても良い」といった形で優先順位を付けておけば、職場選びの大きな基準になるはずです。

2.経歴の棚卸しをする

2つ目は経歴の棚卸しです。 自分が今までどんな仕事をしてきたのか、それによって何ができるのかを明確にしましょう。履歴書と職務経歴書をまとめるためにも必要なことです。 また棚卸しをすることで薬剤師としての立ち位置がわかり、おのずと応募する企業が絞られてきます。そうなると現実的に狙える年収も見えてくるはずです。

STEP2:転職サイトに登録

続いては転職サイトへの登録です。前述の3つのステップに沿って転職サイトを選びましょう。

登録ページでは名前など基本的な情報や、おおまかな希望条件を入力します。簡単な入力で済むので、1〜2分で完了するはずです。 転職サイトは登録から利用まですべて無料です。一切お金はかかりません。

STEP3:転職エージェントと希望のすり合わせ

転職サイトに登録すると、早ければその日のうちに転職エージェントから連絡が入ります。

エージェントとの相談は電話・メールで済ませるケースと、事業所やカフェ等に出向いて対面で行なわれるケースがあります。相談の時間は30分~1時間程度です。登録ページで入力した内容をもとに、どのような条件を希望するか、いつまでに転職したいか、といったヒアリングが行なわれます。

ここで遠慮してしまうと、希望する条件の求人が見つかりにくくなるので、遠慮せず細かな条件までしっかり伝えましょう。

STEP4:応募したい企業を選ぶ

早ければ相談を終えたその日のうちに5~10件程度の案内がメールで届きます。自分に合った求人があるかチェックしましょう。 求人情報から見えてこない点、どうしても確認しておきたい点などがあれば、エージェントに気軽に相談してください。親切に教えてくれるはずです。

気になる企業があったらエージェントに連絡して応募しましょう。履歴書と職務経歴書の書き方に自信がないなら、エージェントがアドバイスをしてくれますよ。

STEP5:選考面接を受ける

書類選考を通過したらいよいよ面接です。複数社応募している場合でも、企業への連絡など面倒な手続きはすべてエージェントが担当してくれます

面接の前に、受け答えについてエージェントに相談しておきましょう。内定の可能性がグンとアップするはずです。どうしても不安だという方は、面接に同行してフォローしてくれるサービスもあるので利用しましょう(転職サイトによりサービスの有無が異なります)。

STEP6:条件交渉

無事に内定をもらえたら次は条件交渉です。「年収があと50万円高ければいいのに…」など不満が残っている時は、エージェントに相談して交渉してもらいましょう。 エージェントは、企業が求職者をどう評価しているのかを客観的に把握していますから、絶妙な交渉で落とし所を見つけてくれるはずです。

STEP7:内定承諾

企業側の条件に納得して入社を決意したら、晴れて内定承諾となります。この際も、企業側と直接やり取りをするのではなく、エージェントが用意した内定承諾書にサインをします。

STEP8:退職・入職調整のサポートをしてもらう

忘れてはいけないのが、今働いている職場の退職手続きです。退職の連絡は民法上14日以内と規定されていますが、企業ごとに「1ヶ月前までに連絡しなければいけない」といった就労規則があるはずです。事前に確認しておきましょう。

また、退職したいと申し出てすんなり受理されるとも限りません。引き止めにあうことも多く、後任への引き継ぎ期間も必要になります。可能な限り早めの連絡を心がけましょう

話がこじれてしまうのが不安な方は遠慮せずエージェントに相談しましょう。転職のアフターフォローもエージェントの仕事です。 転職の最初から最後までをフォローしてくれる頼もしいパートナーといえそうですね。

求人情報を見る際のポイントは?

この見出しでは、自分で求人を検索する際、あるいは転職エージェントに求人情報をもらった際にぜひチェックしてほしい求人情報のポイントをお伝えします。

求人情報には種類がある

実は求人情報には種類があるということはご存知でしょうか?1つは公開求人、そしてもう1つは非公開求人です。さらに、非公開求人は「企業名非公開求人」と「サイト非公開求人」に分かれます。詳しく見ていきましょう。

公開求人とは

公開求人とは、求人サイトや転職サイトで企業名や雇用条件が公開されている求人のことを指します。誰でも調べることができるため、気軽に求人を見ることができる点がメリットです。

ただし、平均的な条件の求人が多いため好条件の求人を地道に探すのは時間と労力がかかることがデメリットとして挙げられます。

企業名非公開求人とは

求人の概要のみ公開しているが、具体的な条件や企業名は伏せてある求人のことを指します。これらは転職サイトに登録することで詳細の条件を見ることができます。

企業名を公開しない理由は?

  1. 応募が殺到することを防ぐため
  2. 現役薬剤師に求人の詳細を伏せるため

不特定多数の求職者が殺到することや、既にその職場で働いている薬剤師に転職の条件を知られることを避ける場合に適用されることが多いです。

サイト非公開求人とは

続いてサイト非公開求人とは、求人サイトには掲載されず転職サイト登録後に転職エージェントが個別で紹介してくれる求人のことを指します。

企業名非公開求人とは異なり、急募求人企業側が求職者に求める条件が非常に高い場合がサイト非公開求人として扱われます。

急募求人の場合は転職のスピード感を求められるので、サイトに掲載してのんびり応募を待つのではなく、条件が合いそうな求職者に直接声をかける必要があるのです。

また、企業側がかなりハイスペックの薬剤師を求めている場合も、数より質重視で面接を進めるためにあえてサイトに求人を掲載せず水面下で採用を進めるといった場合もサイト非公開求人として扱われます。

企業名非公開求人にせよ、サイト非公開求人にせよ、企業名を公開しないのにはそれなりの理由があります。好待遇で転職するなら確実にチェックしておきたい求人と言えるでしょう。

求人情報をチェックする際のポイント2つ

公開求人、非公開求人問わず、求人情報を見る際は以下2つの点を必ず確認しましょう。

  1. 勤務地:転勤の有無に影響する
  2. 福利厚生:年収に影響する
勤務地

転職する際、希望の勤務地はもちろん伝えると思います。しかし、転職後の「転勤」まで想定している方は少ないのではないでしょうか?

調剤薬局やドラッグストアのチェーン店の場合、全国に店舗を構える場合は転勤がある可能性が高いです。「最初の店舗は希望通りだったけど、転勤で別のところに飛ばされた…」「転勤はほぼないと聞いていたのに急遽決まってしまった」といった事態を防ぐために、勤務地は必ず確認しましょう。

勤務地の候補はもちろん、転勤の有無、ある場合は頻度や断れるのか?といった点も確認必須です。

福利厚生

実は福利厚生の充実度合いにより、年収に60万円もの差が出ることがあります。

年収に大きく影響するものとして挙げられるのが「住宅手当」です。年収が400万円だとしても、住宅手当が月5万円付与されれば年収は460万円に。一方で年収450万円でも住宅手当がゼロなら…お分かりですよね。

転職時は年収に目がいきがちですが、福利厚生も年収に影響するという点はしっかり念頭に置いておきましょう。

8.現役薬剤師200人に聞いた!みんなの悩みと転職理由

薬剤師の転職事情

職場の同僚や上司はもちろん、身近な人にも転職の相談はしにくいですよね。だからこそ、自分以外の薬剤師が転職をどのように考えているのか気になるものです。 この項目では、現役薬剤師200名を対象にしたアンケートの結果をもとに「薬剤師のリアルな転職理由」に迫ります。

転職を決意した理由は?

そもそも、薬剤師はなぜ「転職しよう」と思うのでしょうか?アンケートの結果は以下のようになりました。

転職理由
環境・生活の変化 50.0%
現在の待遇への不満 47.0%
会社の人間関係が合わない 29.5%
会社の将来性に不安 22.0%
スキルアップできない 19.0%
仕事にやりがいを感じない 15.0%
仕事の内容が合わない 13.0%
会社の風土が合わない 12.0%
その他※ 7.0%

※その他…ハンティングされた、経験年数の節目を理由にキャリアチェンジしたかった等

「こんな理由で転職しても良いのかな?」と悩んでいた方も、このデータを見て「自分と同じ理由だ!」「この理由も共感できる…」と安心できたのでは?

結局、悩みは皆同じなので安心してください。 大事なのは「なんとなく」で転職をせず、転職理由をしっかり明らかにして、その理由を解消できる職場をみつけることです。

9.転職活動を勝ち抜くヒント|履歴書の書き方は?面接の通過率は?

続いては、転職活動で役立つヒントを紹介します。 ポイントはたくさんあるのですが、ここではあえて超重要なポイントをしぼって紹介します。企業の採用担当者にヒアリングした方法なので、実践的な方法ばかりです。

履歴書・職務経歴書は必ず「残した結果」を書く

履歴書でまず気になるのが手書きかパソコン作成か、という点でしょう。これは企業によって好みがわかれますが、パソコンスキルが見えやすいという意味で大手企業ほどパソコンを好む傾向があるそうです。

さて、履歴書や職務経歴書の書き方でもっとも大事なポイントは「今までの仕事でどんな結果を残せたか」までしっかり書くことだそうです。

たとえば「管理薬剤師を○年経験しました」と書いたとしてもどんな結果を残したのか見えません。この場合は「管理薬剤師を○年勤めて後発品のシェアを○%広げました」といった書き方をすべきです。

自分の経歴を振り返って、アピールポイントをしっかり練っておきましょう。

職場別の面接通過率を知っておく

気になる面接通過率の現実について、転職エージェントに話を聞いてみました。もちろん個人の状況やタイミングによって異なりますので、あくまで参考として目を通してください。

調剤薬局

調剤薬局の面接通過率は80~90%で、難易度はそれほど高くはないようです。条件をすり合わせるだけの条件面接というケースも多いようです。

しかし薬局業界全体のトレンドとして、診療報酬改定などでコストカットの流れがきているのも事実だそう。 少し厳しくなっている傾向なので、油断はできませんね。

ドラッグストア

調剤薬局と同様に、ドラッグストアも80~90%と高い通過率を誇っているそうです。

一方で新卒を多く採用した年は、中途採用の通過率が下がる場合もあるので、こちらも油断は禁物です。万全の体制で転職活動に臨む必要がありそうですね。

企業

企業に関しては、面接のみでなく、筆記試験や性格診断を設けている企業も多いので単純なパーセントで表現するのは難しいそうです。いずれにしても難易度が高いのは間違いなさそうですね。

具体的な通過率が気になる場合は、転職エージェントを通じて間接的に聞いてみるのも良いでしょう。

病院

年収や残業時間などの条件面で妥協ができるなら通過の可能性は高いとのこと。 ただし病院は、基本的に新卒で採用枠が埋まってしまうので、病床数が少ない施設や慢性期病院などが狙い目とのことでした。

許容される転職回数を知っておく

あなたは今まで何回転職をしましたか?回数が多い場合、転職活動への悪影響を心配している方もいるでしょう。 しかし「自分の転職回数は企業に許容してもらえるか?」という点を把握しておけば、面接でのアピール内容などを調整できるはず。

結論からいうと、採用側は転職回数が2〜3回までなら問題なしと判断することが多いそうです(もちろん年齢によって大きく異なります)。 大事なのは転職の理由です。「飽きたから転職した」「上司とケンカしてしまった」といった自己都合の場合と、配偶者の転勤や出産育児といったやむを得ない理由とでは、印象はまるで違います。

自分の転職回数は転職にどの程度影響するのか、そしてそれをカバーするためには何ができるのか。これを真剣に考えるべきです。 不安がある方は転職エージェントに相談してはいかがでしょうか。

10.あとがき

この記事を企画した管理人は、薬剤師の仕事に悩み、薬剤師以外の業界に転身を果たしました。とても勇気がいることでしたが、今となっては転職して良かったと心から思っています。今はやりがいを感じながら働く毎日です。

ここまで、薬剤師の転職について詳しく説明してきました。

さまざまなヒントなどを紹介しましたが、一言でまとめると自分にあった転職サイトを活用し、エージェントにサポートをしてもらうことが転職成功の一番の近道ということです。

私自身の経験としても紹介しましたが、やはりエージェントは頼もしい存在です。自分だけで仕事を探して失敗してしまうより、転職のあらゆるステップでサポートしてくれるエージェントを味方につけるべきだと思います。

それだけで理想の職場が見つかる可能性が一気にアップするのですから、活用しない手はありません。 最高の転職を実現するために、この記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。

この記事を監修した人
カネさん
HOP!ナビ薬剤師 編集部
カネさん
薬学部卒業後、高知県の調剤薬局に就職。3年間、臨床経験を積む。その後、転職活動の合間に都内で派遣薬剤師として勤務。大手医療系人材紹介会社に入社し転職エージェントとして求職者をサポート。現在はHOP!ナビ薬剤師でキャリアに悩む薬剤師さんに向けて記事の企画や監修を行う。