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外国人が増え続けている日本。「外国人患者が薬局に来て、とまどってしまった…」という薬剤師もいるのでは? そんな経験はないという薬剤師も他人ごとではありません。薬剤師にも英語力が求められる時代は確実にやってきます。
この記事では、薬剤師と英語の関係について詳しく説明します。また「英語を使って仕事がしたい!」という薬剤師に、英語をフルに使った薬剤師の職場も紹介します。
実際に英語を使って活躍している薬剤師の体験談も必見です
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この記事の目次
【マンガ】「ウチの薬局にも外国人がやってきた」
外国人が増え続けていることを日常生活で感じることも多くなりました。 他の薬剤師は「外国人対応」に対してどう感じているのでしょうか。また、実態として外国人対応はどの程度増えているのでしょうか。
ここに、薬剤師409人から聞いたアンケート結果があります。 このアンケートと、今後の日本の方向性などを踏まえて、薬剤師の将来性を予測してみましょう。
1.そもそも薬剤師に英語は必要か
今後は英語が必要と言われても、実感がわかない薬剤師もいるでしょう。本当に薬剤師に英語力が求められているのでしょうか、その根拠についてみていきましょう。
薬剤師の外国人対応の実態
以下のグラフは、全国の調剤薬局で外国人対応を経験したことのある薬剤師409人に向け、アンケートを行った結果をまとめたものです。このデータから、薬局にやってくる外国人患者の多さをうかがい知ることができます。
【外国人患者の来店頻度】
(一般社団法人 くすりの適正使用協議会、東京慈恵会医科大学「調剤薬局における外国人患者への対応実態調査 2018」を参考に編集部で作成。)
外国人対応の経験がある薬剤師のうち約55%は、月1回以上のペースで外国人患者の来局対応をしていることがわかります。さらに13%は、なんと月10回以上というハイペースで外国人患者の対応をしています。
つまり外国人患者の対応は、日常的なものになりつつあるのです。しかし、現在の調剤薬局では、外国人対応スタッフがまったく足りていません。それを証明するのが以下のデータです。
【外国語に対応するスタッフの有無】
外国人の来局が増え続ける中で、「外国語に対応できるスタッフがいない」と答えた薬剤師が約8割近くを占めています。
では、現場で働く薬剤師はどのような気持ちなのでしょう?当然不安はあると思われますが…。
【外国人患者への対応に不安を感じることはありますか?】
このように、88%の薬剤師が外国人患者への対応に不安を感じていることが分かります。
以上のデータをまとめると、自信をもって外国人患者に対応できる薬局は、現在ほとんど存在しないと言っても過言ではありません。
しかし、前述の通り日本では外国人旅行者が増え続けています。さらに、東京オリンピックの開催なども大きな起爆剤となり、地方であろうと世界各国の外国人と接する機会はさらに増えるでしょう。
そんな時代を迎えるにあたり、いま薬剤師ができることはもちろん調剤業務だけでなく英語力を磨くことです。薬剤師と英語の関係について、さらに詳しくみていきましょう。
2.ドラッグストア・調剤薬局・病院…英語が必要になるシーンとは?
外国人が増えるとはいえ、自分の職場にはおそらく来ないだろうと考えていませんか?この項目では薬剤師の職場別に、英語の必要性についてみていきます。
ドラッグストア
ドラッグストアは、風邪薬、頭痛薬などの市販薬以外にも、品質の良い化粧品や健康食品などが多く並び、外国人観光客にとっては魅力的なスポットです。
そのためそこで働く薬剤師も商品の説明など、ある程度の英会話が必要とされます。特に中国や韓国の訪日客は、幼い頃から英語を学び、自国以外では英語を使うことがほとんどです。
当然、日本でも英語を使うでしょう。日本の薬剤師も英語が話せるとコミュニケーションがとれ、うまく接客できますね。
調剤薬局
調剤薬局を訪れる外国人はドラッグストアとは異なり、日本在住の人が多いようです。基本的な日本語は理解できるはずですが、処方薬やその服用方法などについて理解するのは苦労するはずです。
さらに最近では訪日外国人が増えていますから、急な体調不良などで調剤薬局を訪れるケースも増えるでしょう。
薬局で働く薬剤師も日常会話のみならず、薬や処方箋の説明程度はできた方が安心です。また、薬に関する情報を英語で伝えるのは難しい場合もあるので、英語の注意書きを渡すなどしておくと親切です。
病院
病院の場合、突然のけがや事故、体調不良やアレルギーにみまわれた外国人が来院する可能性があります。看護師や医師は英会話ができる人ばかりではありませんので、英会話ができる薬剤師は大変重宝されるでしょう。
外国人患者に対し、完璧に対応できる病院はそれほど多くありません。だからこそ、英語スキルのある薬剤師の存在は際立つでしょう。
3.都市部だけじゃない!地方にも外国人は確実に増える
2020年の東京オリンピックが決定し、日本では外国人観光客がさらに増えることが予測されています。日本政府観光局は、2016年の訪日外国人旅行者が前年比21.8%増の2403万人だったと発表しました。 この増加数は驚異的ともいえる結果です。あなたの街でも外国人を見かける機会が増えたのではないでしょうか。
最近では京都や東京、金沢などの有名観光地のみならず、近隣エリアである地方都市を訪れる外国人も増えてきました。接客業の人は、誰もが外国人観光客と接する可能性があるのです。
かつてはホテルマンや客室乗務員など、一部の業種のみ必須だった英会話。時代は変わり、販売員や薬剤師、病院関係者や医療関係者などでも英会話スキルが必須となる時代がすぐそこまで来ています。
4.英語が苦手な人でもなんとかなる!パターンを抑えて可能性を広げる
薬剤師のなかには、英語がどうしても苦手という人もいるでしょう。学生時代に英語が不得意で、今でも苦手意識がぬぐえない…。そんな人は「今後、薬剤師も英語が必要になる」と聞いて困惑しているかもしれません。
しかし、ここはひとつ気持ちを切り替えてみませんか?
英語が必要と言っても、英語を完璧にマスターしなければならないというわけではないのです。日頃の調剤風景を思い出してください。会話の内容はだいぶ限定されているはずです。
「本日はどうされましたか?」
「このお薬を食後にお飲みください」
「このお薬は症状が出た時にお飲みください」
「お会計は○○円です」
「お大事にどうぞ」
このように、パターンはほぼ決まっているはず。つまり、覚えなければならない英単語やフレーズはそこまで多くないのです。フレーズは完璧に覚えなくても、あらかじめメモをしておけば外国人の患者さんにも対応できますね。
その際に役立つと思われるのが、くすりの適正使用協議会が公開している「英語版くすりのしおり®」です。用法や副作用についても記載があるため、投薬・服薬指導の際にも安心して薬剤の情報を伝えることができます。
英語版くすりのしおり®公式サイトはこちら
今後英語を勉強するにしても、最大の敵は自分の英語能力ではなく「苦手意識」と考えてください。英語は自分の可能性を広げるものです。
生涯学習などでお年寄りが「まっさら」な状態から英語を学習し、海外旅行を楽しめるまでになったという例も珍しくありません。
以上のことから「英語が苦手な人でもなんとでもなる!」と断言できるのです。
5.経験者に聞いた!英語の勉強は「百利」あって一害なし!
薬剤師が学ぶ英会話は、ビジネス英会話とメディカル英語が中心となります。普段の仕事や勉強も忙しいのに、そんなの学ぶ時間はないよと思う人も多いでしょう。
それでもビジネス英会話とメディカル英会話をマスターしておくと、薬剤師としての仕事の幅がぐんと広がります。
私は週に2~3人外国人の患者さんがくる都内の薬局で働いていました。英語でコミュニケーションをとって接客をしたら患者さんがリピートして来てくれるようになり、ほぼかかりつけ薬剤師状態でした。英語が話せると、やはりやりがいも大きくなります。
さらに現在は外国人対応のできる薬剤師が限られているため、転職や派遣勤務の際に年収を上げてもらうことも可能です。
以前の職場では、英語が話せても周りの社員と同じような評価でした。しかし今の職場では英語が話せる分、給料も+αしてもらっています。能力給で+月2~3万、年間では50万ほど多くいただいています。給与の面でも、英語が話せてよかったと思っています。
また海外の先進的な治療技術、薬学などの分野に関する論文を読み込むこともできます。周囲の薬剤師よりも圧倒的な知識を身に着けるチャンスですね。
これから薬剤師としてキャリアを磨きたいと思っている人にとって、大きなきっかけがつかめるかもしれませんね。
6.英語が苦手な薬剤師のための勉強方法
とは言え、英語に苦手意識を持っている薬剤師も多いはず。そんな人でも楽しく学べる英会話の勉強方法をご紹介します。
オンライン英会話
英会話教室に通う時間がないという人は、Skypeなどインターネットを使って好きな時間に好きな場所で、ネイティブスピーカーと会話をしながら学べるオンライン英会話がおすすめです。受講料も手頃で、運営会社によっては対応時間も長いためスケジュールに合わせて受講できます。
英会話スクール
留学や出張などに向け、短時間でしっかりマスターしたいという人には英会話スクールがおすすめです。実際に教室に通って講師に会って本場の英語を学べます。さらに受講生同士横のつながりもできるので楽しいですし、実践的な英会話をマスターできます。
英会話カフェ
英会話スクールより気軽な雰囲気の中、ビジネス的な会話もフランクな会話も自由に楽しむめます。まったく英語がわからない状態でも、続けていくうちに簡単なコミュニケーションがとれるようになります。好きな話ができるので、堅苦しい英会話が苦手な人は、英会話カフェがおすすめです。
英会話教材
コツコツと一人でも努力を続けることができるタイプなら、英会話教材を使った学習がおすすめです。最近の英会話教材は、ドラマや映画を使うなどして楽しく学べますし、人気が高まりつつあります。絶妙な言い回しなど、多彩なバリエーションが学べるので表現の幅が広がります。
プライベートレッスン
最近では、プライベートの英会話レッスンを行う外国人も増えています。友人からの紹介、FacebookやリンクトインなどのSNSを通じて交流が始まり、レッスンをお願いするという流れもあるようです。友達感覚でレッスンしたい、まずは英語に慣れたいという人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
書籍で学ぶ
英会話をスムーズに学ぶなら、基礎である文法や語彙力を増やす努力も大切です。上記でご紹介した方法は実践方式が多いので、その後に書籍や問題集など参考にして文法などを学ぶ方法がおすすめです。会話以外の英文メールなどにも応用できます。
7.せっかく頑張った英語を使いたい!英語力をフルに活かせる職場は?
せっかく英語を勉強するのだから、身に付けた英語力をフル活用できる職場も知りたいですよね。ここからは英語をバリバリ活かせる製薬企業のお仕事を詳しく説明していきます。
製薬企業でこそ、英語力はフルに発揮される!
日々の業務で英語を多用する職場はダントツで製薬会社です。最近はTOEIC700点以上を採用基準とする企業も増えています。
具体的な英語活用シーンは、日本で開発した医薬品の海外展開、海外の新薬などを輸入し販売する際などです。また最近は、外資系製薬会社も増えてきました。外資系企業であれば、社内公用語が英語とされる可能性も高まります。
このように薬剤師は、製薬会社をはじめとする企業でも英語力を生かして活躍できます。しかし、「企業薬剤師」といっても仕事の内容は様々です。英語力が生かせる代表的な仕事を紹介します。
1.学術担当
学術の主な仕事はDI業務です。DIとはDrag informationのことで、薬の副作用や、処方に関する事など様々な医薬品の情報収集を行います。
―英語が必要となる場面は?
業務のすべてに英語が必要なわけではありませんが、海外の症例報告論文を読んだり、英語で書かれたガイドラインを読む機会が多いでしょう。企業にもよりますが、話すことよりも「読み、意訳する」機会が多いので、文法や語彙力などが求められます。
薬事申請時のメディカルライティング業務には専門用語を知っておく必要もあります。
MR
MRの仕事は、自社の医薬品の特徴を病院や医師に説明することで販売促進につなげる「営業」の仕事です。また、医薬品が正しく使われるための情報を医師やコメディカルに提供します。
―英語が必要となる場面は?
結論から言いますと、業務上英語が使えなくても問題ありません。しかし、業務に必要な情報を取得するのに英語が使えると周囲のMR達より有利になるでしょう。
なぜなら、ドクターに喜ばれる最新の情報は基本的に英語で書かれていることがほとんどだからです。また医療業界のトレンドや最新情報も英語で発信されることが多く、日本語でのガイドラインが出される頃には過去のものとなってくることも珍しくなくなりました。
自分自身のMRとしての価値を高め、クライアントである医師にも喜んでもらいたらなら英語力は必須なのです。
CRO
CROは製薬会社が医薬品開発のために行う治験業務を受託代行する会社のことです。主な業務は下記の通りです。
1.CRA
モニター業務とも呼ばれ、治験契約、モニタリング業務、症例報告書のチェック、回収などを行います。医療機関とコンタクトを取り治験を進めていくものです。
2.DM
症例の管理業務、CRAの症例のデータ分析なども行います。
3.QC
治験の品質管理業務。治験実施計画書に基づき進められているかをチェックする役割です。
4.安全性管理
医薬品に関する有害事象や副作用などの情報収集、評価報告などを行います。
国際共同治験やジェネリック医薬品などを含めた新薬開発が盛んなため、英語を使用するシーンは大変多いです。電話応対や会議、ミーティング、メールなど日常の仕事のあらゆるシーンで英語が必要です。
しかし、ネイティブな英語が必須というわけではなく、基本的な英語の読み書きから始めて少しずつ成長していくイメージです。安全性管理業務などは、TOEIC850以上など高度な英語スキルが求められますが、業務を通じて身に着ける人がほとんどです。
こちらの薬剤師さんも、英語を学びながらお仕事をしているようです。
大好きな英語を活かして働いています 40代女性
私は治験薬を専門で扱っている物流会社で働いています。輸入薬剤の管理や検品、海外のクライアントとのやりとりが日々の仕事です。外資系の企業なので会話やメールのやりとりも英語。薬剤師の資格を活かせるだけでなく、大好きな英語を毎日使えるのは本当に幸せです。
2.製薬企業で必要とされる英語力は?
それなりに英語ができるようになったけど、製薬会社を夢見る人にとってはまだまだ不安が大きいはず。自分の英語が通用するのか、どれくらいの英語力が必要とされるのか…。ここでは、製薬企業の「学術」「MR」で必要とされる英語力について説明します。
学術に求められる英語力
学術には、主に英語の「読み書き力」が求められます。業務的に海外の症例論文を読むことも多いので、会話よりも読み書きが必要になのです。重点的に語彙力を高める学習をおすすめします。
MRに求められる英語力
MRにはメディカル英語、リーディング、ライティング力が必要とされます。MRの主業務であるドクターへの情報提供はもちろん、自身の知識習得の際にこれらの能力を磨いておけば必ず役に立ちます。
8.英語がフル活用できる職場は、転職サイトで探す
上記からみてもわかるように、英語力を生かして活躍できるフィールドは沢山あります。またメディカル英会話やビジネス英会話ができれば、仕事の幅は海外にまで広がります。
学生時代に英語が得意で英語を使う仕事に憧れている薬剤師や、今からでもメディカル英会話を学ぼうと考えている薬剤師は、ぜひ、上記でご紹介した専門性の高い仕事に転職する事も検討してはいかがでしょうか。
薬剤師として英語を活用して仕事をする職種は専門的なものが多く、ポストが空くタイミングも限られています。そのため薬キャリAGENTなどの転職サイトを有効活用して転職先を探すと良いでしょう。
通常の薬剤師求人よりもお給料が高いものや、一般に出回らない非公開求人などに巡り合えるチャンスもあるかもしれません!
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また「これから英語を勉強していきたい」という方にも、英語の活用機会のある調剤薬局の求人があります。英語でコミュニケーションをとりながらお仕事ができるのは嬉しいですね!
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