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「企業薬剤師になりたいけど、未経験で転職できるのかな…」
企業薬剤師は薬剤師の中でも転職難易度が高く、この様な不安を抱える人も多いかもしれません。
この記事では企業薬剤師における8つの職種やそれぞれの仕事内容、メリット・デメリットを紹介します。さらに、企業への転職を成功させる方法をお伝えします。
企業薬剤師について深く理解した上で、自分にあった転職先を見つけていきましょう!
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事の目次
1. 企業薬剤師とは|8つの職種と仕事内容を紹介!
企業薬剤師と一口に言っても数多くの職種があります。当然仕事内容はまったく異なりますし、向き不向きも変わってきます。 だからこそ「まだ企業薬剤師に自分がなるイメージが持てない…」「自分に合っている職種はどれ?」と悩む薬剤師も多いはず。
ここではそんな方に向けて、企業薬剤師の職種を難易度低め(未経験向き)・難易度高めに分けて詳しく紹介していきます。 まずは職種の一覧表をチェックして、どの仕事が自分に向いているのかイメージしてみましょう。
職種別|主な仕事内容
職種 | 主な仕事内容 |
---|---|
臨床開発 モニター(CRA) |
|
治験コーディネーター (CRC) |
|
管理薬剤師 |
|
MR |
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メディカル ライター |
|
DI |
|
安全性管理部 |
|
製薬企業の 研究職 |
|
企業薬剤師の求人は求人数が少ないため、転職難易度が高いです。そのため、企業への転職を成功させたいのであれば、転職サイトの利用をおススメします。
転職サイトに登録することで非公開求人の情報を知ることができます。また面接などの転職活動に不安をもっている人に対しては面接対策などのフォローも行ってくれます。
なかでも、大手転職サイトのリクナビ薬剤師は、非公開求人が75%を占めており、公開されていない求人を紹介してくれるでしょう。
難易度低め(未経験向き)な職種3選
- 臨床開発モニター(CRA)
- 治験コーディネーター(CRC)
- 管理薬剤師
- 企業薬剤師の研究職
臨床開発モニター(CRA)
CRAとは、Clinical Research Associateの略で、臨床開発モニターとも呼ばれています。
CRAの仕事では、治験の開始から終了まで、医師、看護師、CRC(治験コーディネーター)と多くのコミュニケーションが発生します。治験の状況を正確に把握し、スムーズに進行させていくのが主な仕事です。
責任は重大ですが、新薬を待つ患者の期待に応える仕事です。大きなやりがいを感じることができるでしょう。
また医師をはじめ、医療の専門家とやり取りが発生するため、医療関連の深い知識をを身につけられます。社会貢献とともに自身のスキルを向上できるので、成長意欲が高い方におすすめの仕事です。
今回紹介している3職種の中でもっとも生涯年収が高いのもポイントです。
やりがい
- ドクターから感謝を伝えてもらえる
- 既存役で治らなかった患者の治療に関わることができる
具体的な業務
- 治験に関する治験契約
- モニタリング業務
- 治験実施施設(病院)の訪問
- 症例報告書(CRF)のチェック
こんな薬剤師さんにおすすめ
- キャリアアップ重視の薬剤師
- 将来的に年収を上げたい薬剤師
CRAは定期的に担当の医療機関に定期的に訪問する必要があります。遠方の医療機関が担当だと出張が多くなるのも特徴です。
治験コーディネーター(CRC)
CRCは、Clinical Research Coordinatorの略で、治験コーディネーターとも呼ばれています。
医療機関において、治験責任医師・分担医師の指示のもとに、医学的判断を伴わない業務や、治験に係わる事務的業務、業務を行うチーム内の調整等、治験業務全般をサポートします。
CRCは実際に患者と関わる機会が多いため、医療従事者だった方が多いようです。
やりがい
- データ上で治験の成果を確認できる
- 患者とコミュニケーションが取れる、感謝を伝えてもらえる
具体的な業務
- 治験に関する治験契約
- 治験業務フローの作成
- 被験者の相談窓口
- 診察、検査の立会い
- 治験実施状況の報告
こんな薬剤師さんにおすすめ
- 医療現場で患者との触れ合いを大事にしたい薬剤師
CRCは被験者である患者のサポートにあたるので、元看護師等などが多い職業です。現場の経験を活かしたい薬剤師には特におすすめです。
管理薬剤師
管理薬剤師は薬品の管理を担う、いわば薬の責任者です。
薬品を扱う場所では1拠点につき1人、管理薬剤師の常駐が必須です。そのため、ドラッグストアや調剤薬局、病院内薬局ではもちろん、製薬企業や医薬品卸業といった企業にも管理薬剤師が存在します。
専門性がそこまで高くなく、臨床の経験も活かすことが出来るため、ほかの職種と比較して未経験からの転職の難易度は低めです。また、基本土日休みで残業もほとんどないため、安定した働き方をしたい薬剤師におすすめです。
やりがい
- 他職種の人と連携して仕事を進められる
- 製品の品質維持に貢献できる
具体的な業務
- 薬剤在庫管理
- 行政対応
- 品質管理
- 分析業務
こんな薬剤師さんにおすすめ
- 安定感を重視して働きたい薬剤師
最近はネット通販系の倉庫が求人を出しているケースも多いです。今後、インターネットで流通出来る医薬品が増えればまずます需要が高まるでしょう。
なぜこれらの職種は未経験でも転職できるの?
ここで紹介したCRA、CRC、管理薬剤師に共通しているのは「薬剤師資格が有利に働く」という点です。
CRCとCRAは医療機関に実際に足を運び、ドクターや患者と直接かかわる機会が多い職種です。薬のエキスパートである薬剤師は現場の即戦力と見なされるため必然的に市場価値が高まります。
また管理薬剤師は、製薬会社や化粧品会社等の製造業では拠点ごとの設置が義務付けられています。そのため求人数が豊富なことも転職のしやすさに繋がっています。
「未経験だけど何とか企業薬剤師になりたい!」という方は、ぜひこの3つの職種を検討してみてはいかがでしょうか。
実際に以下のように未経験で企業薬剤師に転職することができた人もいます。
Kさん 門前の調剤薬局→製薬企業
3年経って一通りの業務が理解できるようになり、任される仕事も増えてきました。一方で大学時代に薬に関して勉強したことが臨床の場で活かせていないと思い、もう一度薬の勉強する環境を求めて、企業への転職を決意しました。
希望としては、卸の管理薬剤師、製薬会社でした。転職サイトに登録してエージェントさんから求人を紹介してもらい、未経験であった企業薬剤師として勤めることができました。
未経験転職におすすめの転職サイト
ファーマキャリアは、条件に合う職場が見つからなくてもオーダーメイドで求人を探せることが特徴です。「年収も上げたい、土日休みと家近も何とかGETしたい…」こんなワガママな条件にも対応してくれるのがファーマキャリアです。
難易度高めのレア職種5選
- MR
- メディカルライター
- DI
- 安全性管理部
- 製薬企業の研究職
MR
MRとは、自社製品のプロモーション活動を行う製薬会社の営業職のことです。
病院やクリニックを訪問して医師と面会を行い、有効性や自社製品の長所などを説明します。あわせて有効性や安全性に関する情報を集め、薬の適正使用のための情報提供も担います。
ほかにも、病院内で勉強会を開催したり、会社主催の講演会の案内を行うのもMRの役割です。製薬会社と現場の医療スタッフとの橋渡しとなる存在として、非常に重要な役割を担っています。
また、営業職として売り上げに関するノルマがあるのも大きな特徴です。
やりがい
- 自社医薬品が多くの患者に使ってもらい、医療に貢献したと実感できる
- ノルマを達成できると、社内で評価してもらえる
具体的な業務
- 自社医薬品の販売促進
- 自社医薬品に関する情報収集
- 担当医療機関での勉強会実施
こんな薬剤師さんにおすすめ
- 強い向上心と忍耐力があり、自社の発展に尽力することにやりがいを感じられる人
メディカルライター
メディカルライターとは、医療に関する情報を専門的に執筆する仕事です。
絶対に薬剤師の資格が必要というわけではありませんが、医療に関して専門的な知識がないとできない仕事です。その点、プロフェッショナルである薬剤師にはぴったりの仕事と言えるでしょう。
就職先は多岐にわたり、製薬会社やCROでは、新薬開発時の治験に関する書類など専門性の高い文書の作成を行います。
ほかにも医療系の雑誌出版社、広告代理店などのライターもメディカルライターと呼ばれ、医療従事者向け、患者向けの記事を執筆するほか、インターネットに掲載する文章を執筆することもあります。
やりがい
- 新薬開発時の重要書類を一手に担うことができる
- 自分の書いた文書によって多くの人の健康に携われる
具体的な業務
- 治験に関する申請書類、報告書等の作成
- 医療系記事を読み手にわかりやすく執筆
- 文章の翻訳、校閲
こんな薬剤師さんにおすすめ
- 文章を書くことが好き、得意な人
- 高度な専門知識を文章にまとめ、世の中に価値を提供していきたい人
DI
病院ではさまざまな医薬品を取り扱っています。 一般的な薬剤師や医師が、常にすべて把握しておくことは容易でありません。
そこを一手に担うのが、医薬品管理専門の薬剤師であるDI業務担当者です。
DI業務を受け持つ薬剤師は、医薬品の情報を日々管理します。 また管理のみならず、必要に応じて新薬情報の収集や、研究機関などへの情報提供も一括して担います。
やりがい
- 医薬品の管理を通して、医療業界に大きく貢献できる
- 患者の助けになれる
具体的な業務
- 自社製品の管理
- 他社製品の情報収集
- 医薬品情報の提供や問い合わせ対応
こんな薬剤師さんにおすすめ
- 地道な情報収集が苦にならず、幅広い情報を体系的にまとめたり管理するが得意な人
安全性管理部
安全性管理部(通称PV・ファーマコヴィジランス)は、新薬の開発から提供後まで継続的に行われる「安全性情報監視」を主に行います。そのため、製薬業界の中でも薬の安全性にかかわる極めて重要な業務です。
さらに他部門と連携して医師や薬剤師に適切に共有し、必要に応じて、国への報告を行うことも重要な役割です。
患者さんに起こる様々なケースを分析し、幅広い知識や経験をもとに因果関係を考察したり、新たな事実を導き出したりすることが求められるので、論理的思考力が欠かせません。また薬学の知識はもちろんのこと、疫学や科学、生物学などの幅広い分野の知識も必要になります。
やりがい
- 幅広い分野の知識を習得することができる
- 様々な人と連携するので、コミュニケーション力を活かせる
具体的な業務
- 副作用の情報(有害事象)を収集し、分析や考察
- 傾向や仮説を導き出し報告書作成
こんな薬剤師さんにおすすめ
- コミュニケーション力を活かしたい薬剤師
- 幅広い分野の知識を得たい薬剤師
近年はバイオ医薬品などの新たなテクノロジーによる医薬品の開発が進んでいて、安全性管理の役割はますます高まっています。
製薬企業の研究職
製薬企業の研究職は、新薬の研究や開発を行う仕事です。
具体的には合成部門、製剤部門、薬理部門の3つの業務があり、いずれも高いレベルの知識や技能が求められるので、未経験にはハードルが高いと言えます。
また企業薬剤師の中でも最も人気が高い職種であるため、転職の難度も非常に高いと考えられるでしょう。
やりがい
- 新薬の開発など先端技術に携わることができる
具体的な業務
- 薬の合成や分析などの実験
- 薬の成分を服用しやすい形に製剤
- 副作用についての調査、有効性の確認など
こんな薬剤師さんにおすすめ
- 高年収を求める薬剤師
- 新薬開発や研究に携わりたい薬剤師
新たな病気が流行することもある現代において、製薬企業の研究職は、とても貴重で人々の役に立てる職業です。
企業薬剤師に転職するなら…
未経験での転職が難しい職種に転職するためには、求人が出回ったタイミングでいち早く情報を教えてくれる転職サイトへの登録が重要です。
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2.企業薬剤師のやりがい・メリットは?経験者が語る魅力3つ
企業薬剤師は、ほかの職場にはないメリットがたくさんあります。
この項目では、MRとして企業で活躍した薬剤師の体験談を元にメリットを紹介していきます。じっくり読んで、自分が働く姿をイメージしてみましょう。
生涯年収が高い
昇給制度が整っている分、生涯年収が他の職場に比べて高いと言われています。企業とほかの職場の年収を一覧にしてみたので参考にしてくださいね。
職場/職種ごとの年収一覧表
職場 | 平均年収 |
---|---|
ドラッグストア | 500~1,000万円 |
調剤薬局 | 450~800万円 |
病院 | 380~700万円 |
企業 | 400~1,000万円以上 |
職場 | 職種/役職 | 平均年収 |
---|---|---|
企業
|
||
薬事・学術 | 400~800万 | |
品質管理 | 480~750万 | |
CRC・CRA | 500~800万 | |
MR | 500~1000万 | |
研究開発 | 500~1000万以上 |
※大手薬剤師専門人材紹介会社にヒアリングした情報を元に作成
福利厚生が整備されている
企業の福利厚生は、病院や調剤薬局といった他の薬剤師の職場と比べると非常に充実しています。
特に製薬会社は福利厚生が良いことで有名ですね。各社によって異なりますが、9割近い家賃補助が出る企業もあり、スポーツジムやアミューズメント施設、旅館などを格安で利用できる企業も多いようです。
見た目の年収だけでなく、こういった補助も手厚くされているのは企業ならではです。
また、企業では、有給が取りやすいです。
これは企業薬剤師の一番のメリットかもしれません。 たとえば調剤薬局だと通常1~2ヶ月前に有休を申請しなければなりませんが、私の場合なんと前日の申請でも有休を取れていました。 もちろん職種や企業にもよると思いますが、一般企業と同じように自由にお休みを取れるのは非常にうれしいですよね。
法定休日に沿って土日祝日が基本的に休日というのも、調剤薬局やドラッグストアで働く薬剤師から見ると天国に思えるのではないでしょうか。
評価体系が明確
一般的に、仕事を評価する際に必要なのは「過程」と「結果」です。普段の仕事ぶりはどうか、目に見える成果を挙げているかといったことがその人の評価につながっているのです。
ところが、薬剤師として働いているとこれらの評価は難しくなります。その理由は2つあります。1つ目は、いち薬剤師として何か目に見える実績を挙げるのが難しいということです。薬剤師の基本業務である調剤、監査、服薬指導といった業務は「できて当たり前」と見られる仕事です。調剤ミスなく仕事ができたからといって、それが評価につながるとも限りません。
2つ目は、近くに上司がいないことです。調剤薬局やドラッグストアでは、店舗ごとに管理を任されていますので、エリアマネージャー等が普段の仕事ぶりを見る機会は限られています。そのような環境では、正当な評価がなかなか難しいのです。
一方、企業では上司とは同じ部署で働くことが多く、「過程」をしっかり見てもらうことができますし、会社の規模が大きければ大きいほど、結果や過程に対する評価が明確にされています。評価がしっかりされている職場なら、将来のキャリアプランも立てやすいですよね。
以上3つが、実際に企業で働いた薬剤師から聞いたメリットです。ほかにも調剤を担当しなくて済む、患者とのコミュニケーションが必要ない、といった点をメリットに感じる企業薬剤師もいるようです。
3.メリットばかりじゃない!企業薬剤師のデメリット3つ
次に企業薬剤師のデメリットを紹介します。
良いところだけを見て就職を決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになる可能性があります。
メリットとデメリットをしっかり把握し「自分に合っているか、許容できるか?」を判断しましょう。
転勤や出張が多い
職種によっては、転勤や出張が多い可能性があります。例えば製薬会社のMRなどは5年前後で全国転勤を繰り返すことになります。また、臨床開発モニターは出張が多い職種です。
これらの仕事をしていると、私生活への負担が大きく、生活基盤を安定させるのが難しくなります。若いうちは色々な地方に行けるので楽しみも多いですが、結婚して家族を持つようになると負担の方が上回るでしょう。将来的なライフプランと合わせて、転勤や出張が多くても良いかを考えなければなりません。
患者に直接関われる仕事が少ない
企業で薬剤師と働く場合、患者と直接関わる機会は少なくなります。まったく機会がなくなるケースも多いでしょう。
もちろん、間接的には患者のためになる仕事なのですが、直接接するのは自社の社員や製薬関係の社員、医師や薬剤師などの医療従事者がほとんどです。
そのため、患者に貢献することでやりがいを感じていた薬剤師が企業に転職すると、やりがいを感じにくくなってしまうかもしれません。
転職後は年収が少し下がる
企業に転職した場合、現在の収入より若干の減少、あるいは維持と考えておくべきです。
というのも、企業薬剤師に転職してから半年~長ければ1年ほどは研修が仕事の大半を占めるのです。そのため初年度の年収低下はある意味仕方がないことなのです。 しかし、これは最初の1年だけです。企業にもよりますが、2年目以降は不満を感じるような年収にはならないはずです。
これは転職エージェントに聞いた一例ですが、調剤薬局勤務・年収450万円の薬剤師が未経験で企業に転職した際、初年度の年収は420万円だったそうです。 募集要項に○万円〜○万円と年収が記載されている場合、未経験だと一番低い数字になるケースが多いとのことでした。
いかがでしたか?これらのメリット・デメリットをふまえて、改めて自分は企業薬剤師を目指すべきなのかをしっかり考えましょう。
4.企業薬剤師におすすめな薬剤師の3つの特徴
ここからは、企業薬剤師に向いている人の3つの特徴をお伝えします。
ひとつでも自分に当てはまるものがあれば、様々なメリットのある企業薬剤師への転職に挑戦してみてはいかがでしょうか。
1)上昇志向が強い人
「キャリアアップを目的に仕事を頑張りたい」という薬剤師は企業が向いています。
企業は評価体系がしっかりしているので、入社してからのキャリアビジョンも立てやすいのが特徴です。
ほかの職種ではそうはいきません。ドラッグストアや大手チェーン薬局ならキャリアを積むことも可能ですが、特に個人薬局や病院に勤務するとキャリアは限られてしまいます。
そのため「もっと大きなフィールドで働きたい」「キャリアアップしたい」という方は臨床よりも企業が向いているといえるでしょう。
2)週末にしっかり休みたい人
企業で働くと、基本的に土日が休みとなります。ほかの薬剤師の職場を見てみると、ドラッグストアは年中無休なのでシフト制になることが多いです。調剤薬局は多くの薬局は土曜日に営業して、代わりに水曜や木曜が休みになる店舗が多い傾向にあります。
土日に休めるようになると、体をしっかり休めることができますし、薬剤師以外の友人との予定も合わせやすくなります。「プライベートを優先させたい」という方にはおすすめの働き方です。
3)調剤業務が苦手な人
薬剤師として働くと、調剤薬局でも病院でも、調剤業務からは逃れられません。ミスができないというプレッシャーもありますし、日々狭い調剤室の中で調剤業務を繰り返しでいると飽きてしまう、ストレスが溜まるといった声もよく聞く話ですよね。
「薬剤師になったけど、自分には調剤業務は向いていないのかも…」と思い悩むくらいなら、企業で働くことをおすすめします。仕事内容のまったく異なる職種がたくさんありますので、今の仕事より自分に合った仕事が見つけられるかもしれないですよ。
5.未経験でも企業に転職できる?難易度が高い2つの理由
「企業に転職したいけど、正直自分に転職できるのか不安…」 今まで調剤薬局や病院などで働いていた薬剤師にとって、企業で働くのは未知の世界でしょう。ハードルを感じるのは当然のことです。
結論から言いますと、やはり企業への転職は難易度が高いのは間違いありません。 しかしあくまで「難易度が高い」だけで、転職できる可能性は十分にあります。大事なのは可能性をアップさせるためのポイントを押さえることです。
その方法についてじっくり触れていきますが、まずは企業への転職は難易度が高い理由を知っておきましょう。
企業への転職難易度が高い理由2つ
- 求人数が少なく、見つけること自体がムズカシイ
- 企業の採用面接は「落とす前提」で進む
それぞれ詳しく説明していきますね。
求人数が少なく、見つけること自体がムズカシイ
企業薬剤師の求人数は、調剤薬局やドラッグストアと比べると圧倒的に少ないのは明らかです。
そもそもポジション自体が希少なので当然といえば当然です。企業の仕事はプロジェクト単位で動くことも多く、その期間は離脱しづらいため一度埋まったポジションがなかなか空かないということも理由に挙げられます。 「転職したい!」と思ったタイミングで運良く企業の求人に巡り会える可能性は限りなく低いと言えます。
売り手市場のため、他の職種と比べて面接の難易度が高い
運良く求人に巡り合えたとしても、次に立ちはだかるのが「面接の壁」です。これが非常に強敵なんです。
企業求人は薬剤師のみならず一般転職の方も候補者に含まれているため、薬剤師資格があるだけでは優遇されません。さらに言うと、調剤薬局や病院等で臨床経験を積んでいたとしても、その経験はさほど評価されないのです。 企業側は一般転職者と薬剤師を同列で評価して面接を行ない、そして「なぜメーカー志望なのか?」「なぜ他社ではなくウチなのか?」と、転職理由や志望動機をとことん聞いてきます。
また最近は、医療従事者を製薬メーカー等に派遣する派遣会社が増えており、ますます倍率が上がっています。 通常の転職と同じ心構えで臨むと、面接通過の可能性はかなり低いと考えてください。
6.企業薬剤師への転職を成功させる方法は転職サイトを利用すること!
ここまで、企業に転職するハードルの高さをお伝えしました。「私じゃ無理だろうな…」「企業への転職は夢のまた夢」と肩を落としている方もいるかもしれません。しかしあきらめないでください。
企業薬剤師への転職を成功させるコツとして、以下の2つがあります。
- 大企業への転職にこだわらない
- 志望動機や面接対策を強化する
1人でコツをおさえるのは難しいので、転職サイトの利用がおすすめです。
薬剤師転職サイトを活用すれば、以下の2つのことを実現してくれるので、内定獲得の可能性をグンと上げることができます。
- 非公開求人を含め、市場に出回る前の求人情報をキャッチして紹介してくれる
- 自己分析、履歴書の作成、採用面接をしっかりサポートしてくれる
転職サイトは、ネットで検索しても出てこない「非公開求人」を多数保有しています。なぜ非公開にしているのかというと、高条件の求人なので、公募してしまうと応募が殺到するため、企業としては表に出したくないためです。それを転職サイトが会員のみに紹介しているのです。 自力で検索する手間を省き、レアな「お宝求人」を見つけるには非公開求人をチェックするのがもっとも効率的といえるでしょう。
そして気になる面接のサポート。転職サイトのエージェントは、志望動機の答え方、面接での応対方法はもちろん、面接の練習などさまざまな形でサポートしてくれます。 これら2つの点をもとに転職サイトを比較してみました。転職サイトによって特徴に差があるため、しっかり特性を理解したうえで使い分けをしましょう。
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