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環境保護・環境汚染に世界的な注目が集まる中、日本においてもエコロジーに対する関心が年々高まっています。環境部門の資格にも関心が高まっていますが、その中でも『公害防止管理者』とは、どのような業務を行う資格なのでしょうか。資格取得の方法や年収、適性についても説明してまいります。
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1,公害防止管理者とは
1971年に制定された『特定工場における公害防止組織の整備に関する法律』によって、製造もしくは加工を行う業種、もしくは電気・ガス・熱を供給する業種は、ばい煙・特定粉じん・一般粉じん・汚水関係・騒音関係・振動関係・ダイオキシン類を発生する施設を有する場合、『公害防止管理者』を選任して『公害防止組織』を設置することが求められています。
公害防止に関わる仕事と役職
公害発生施設の区分ごとに資格を有する『公害防止管理者』を配置しますが、常勤の従業員が21人以上の事業所の場合は『公害防止管理者』を統括する『公害防止統括者』が必要となります。
また、ばい煙発生量が1時間当たり4万立方メートルを超え、なおかつ排出水量が1日平均1万立方メートルを超える工場には、『公害防止管理者』を統括して管理する『公害防止主任管理者』を配属し、その上位立場として『公害防止統括者』を配置しなくてはなりません。
ただし、公害防止管理者と公害防止主任管理者に任命されるためには、免許取得が必須となりますが、公害防止統括者は資格不要で任に就くことができます。
公害防止管理者の業務内容
公害防止管理者は、次に示す業務を行います。
- 公害防止設備の点検方法やデータの測定・記録・監視・評価・報告・保管を行う。
- 公害防止設備の状況・データから評価をし、公害防止統括者に報告する。
- 異常事態が発生したときに、生産管理部門に指示を出すなどの応急措置を実施する。
- 地方自治体などが立ち入り検査を行うときに応対する。
- 非常時訓練の実施と非常時対策。
- 公害防止に関わる従業員教育を実施する。
2,公害防止管理者資格の取得方法
公害防止管理者の資格は国家資格で、勤務先の施設の製造物・排出物・廃棄物によって13の種類(大気関係第1種~第4種公害防止管理者、水質関係第1種~第4種公害防止管理者、騒音・振動関係公害防止管理者、特定粉じん関係公害防止管理者、一般粉じん関係公害防止管理者、ダイオキシン類関係公害防止管理者、公害防止主任管理者)に分けられています。
区分免除と科目免除
13の資格は、それぞれ区分ごとに受験する必要があります。合格した区分に含まれる科目は、後年他の区分を受験する際に試験が免除されます。また、区分を構成する一部の科目に合格すると、以後3年はその科目の受験が免除されます。
試験を受けて公害防止管理者になる方法と受験資格
公害防止管理者国家試験は、大学卒や専門学校卒・高等学校卒・中等学校卒など、学歴に関わらず受験することができます。また、実務経験や年齢も問われませんので、誰でも申請して試験を受けることが可能です。年に1回行われる希望区分の試験を受験し、合格すると公害防止管理者の資格を得ます。更新制度はありませんので、一度資格を取得すると永久的に使用できます。
認定講習を受けて公害防止管理者になる方法と受験資格
認定講習を受けるためには、各区分で求められる技術資格(区分によって、薬剤師や環境計量士など求められる資格が異なる)を有しているか、公害防止に関わった実務経験を示す証書と学歴証明書を提示する必要があります。ここでの学歴証明書としては、薬学関連もしくは工学関連の大学・短大・高等専門学校を卒業している場合はその卒業証書、専攻が薬学・工学以外の大学・短大・高等専門学校を卒業している場合は履修科目が分かる証明書と卒業証書を指しています。
ただし、公害防止経験実務が10年以上ある場合(大気3種・水質3種・主任資格講習を受講する場合は12年以上)は、学歴証明書は不要です。
これらの受講資格を満たすものが、既定の講習時間聴講し、修了試験に合格すると公害防止管理者の資格を得ることができます。認定試験による場合と同様、資格認定講習による合格も、更新は不要の永年資格となります。
3,公害防止管理者の年収と適性
ダイオキシン類関係公害防止管理者の場合、実務経験がなくとも薬剤師の国家資格だけで受講することができますので、薬剤師にとっては非常にハードルが低い国家資格と言えるでしょう。
薬剤師が公害防止管理者として働く場合、主に化学薬品系の工場に勤務することになりますが、公害防止管理者としての責任のある役割に就いたとしても、一般的な薬剤師の年収より少し低めの350万円~450万円になることが多いです。
公害防止が業務の第一目的となりますので、ルーティーンワークをこなすことが多くなります。単調な作業を苦に思わない性格と、小さな変化から改善点や危険を察知する力が求められると言えるでしょう。
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