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個数を数えて調剤する錠剤とは異なり、量を測って調剤することを『計量調剤』と言います。計量調剤は具体的にはどのようなときに使用するのか、また実施の際のポイントと調剤加算などについて説明してまいります。
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1.計量調剤とは
薬剤師が2種類以上の水剤や散剤、顆粒剤や軟膏剤・硬膏剤を計量して混合し、内用薬や外用薬・頓服薬を製剤することを『計量調剤』と言います。
計量調剤と計数調剤の違い
PTPシートに封入された錠剤やカプセル剤、使い捨てのチューブなどに入った軟膏などの医薬品を処方せんに従って計数し、正しい数を調剤することを『計数調剤』と言います。計数調剤は、全ての作業を薬剤師の目と手で実施するのが基本ですが、薬局によってはPTPシートの自動薬剤払出機などを使用することもあります。また、計数調剤業務において、『計数調剤加算』というものは存在しません。
一方、『計量調剤』は患者に合わせたオーダーメイドの調剤方法とも言えます。処方箋に記された情報に従い、薬を正しく計量して調剤することが必要です。また、水剤定量分注機などの計量調剤専用の機材を使用することも特徴です。計量調剤を行うと、調剤計算の際に『計量混合加算』をします。
2.計量調剤のポイント
計量調剤を行うときに注意すべきポイントは、次の通りです。
散剤や顆粒剤の計量調剤
計数調剤の場合は剤形やタグなどから鑑査のときにチェックしやすいですが、散剤や顆粒剤の場合は製品の色や形では見分けることが難しいため、秤量ミスや分包誤差などが起こりやすくなっています。
薬品の取り間違いをなくすためにも調剤台は常に整理整頓しておき、調剤機器や調剤器具に薬品が付着していないか調剤の度に確認するようにしましょう。また秤量する薬剤に関しては、加工情報をしっかりと記載し、最終鑑査においてチェックがスムーズにできるように取り図ることも大切です。
散剤は乳幼児に処方されることも多いので、製剤業務において賦形剤を添加するときは小児用の薬量を意識するように注意しましょう。
液剤の計量調剤
液剤も、乳幼児に処方されることが多くあります。また、注射薬など効果と副作用の強い薬剤を使用することも少なくありません。量をしっかりと計量することと配合変化が起こらないか処方鑑査すること、処方の単位を間違えないことは計量調剤の基本となります。また、賦形を添加する場合は計量計算が変わってきますので、さらに注意が必要です。
液剤も酸剤と同じく、見た目では正しく調剤されているのか監査を行うことが非常に難しいです。調製前に、調剤者以外の薬剤師に薬剤を確認してもらうなど、ダブルチェックの必要性があるといえるでしょう。
また、液剤は化学的に不安定なことが多いですので、提供顧客に保管方法や服用期限・1回分の計量方法などについて丁寧に服薬指導を行う必要があります。口頭だけではなく、薬袋に要点を記載するなど、患者がチェックしやすいように指導することもできるでしょう。
軟膏剤・硬膏剤の計量調剤
軟膏剤などの外用薬を計量調剤するときは、均一によく混合することに注意が必要です。液材や散剤と比べると混ざりにくく混ぜにくいのが軟膏剤・硬膏剤の特徴ですので、しっかりと均一に混ぜましょう。
液剤や外用薬を入れる容器は、基本的には薬局から患者への貸出となります。投薬時に容器代を請求し、服薬期間が終了して患者が容器を返却に来た場合は、速やかに容器代も返還します。
3.計量混合加算について
計量調剤を行うと、調剤点数に計量混合加算を行います。患者ごとに計量調剤を行う場合と、予めまとまった数量の薬剤を計量混合しておいて、需要がある度に必要な分量だけを調剤する『予製剤』の場合には、加算される点数が異なります。
予剤と計量調剤
予製剤は『予剤』とも呼ばれます。処方頻度が高い散剤や軟膏剤をまとまった量作っておいたものや、一定濃度で液剤を混合して必要に応じて希釈して使用するもの、散剤として使用されることが多い錠剤を予め粉砕しておいたもの、散剤を処方されることが多い量ずつに予め分包したもの、提携する病院や診療所が頻繁に使用する処方内容に沿って調剤しておいたものなどは、全て『予剤』とみなします。
調剤報酬点数
液剤の場合は35点、散剤もしくは顆粒剤の場合は45点、軟膏剤もしくは硬膏剤の場合は80点、計量混合加算として請求できます。使用する薬剤が予製剤である場合は、それぞれ20%の点数、つまり、液剤は7点、酸剤と顆粒剤は9点、軟膏・硬膏剤は16点が加算されます。
剤形変更などの自家製剤を行った場合には、計量混合加算に加えて自家製剤加算も請求することができます。ただし、1調剤行為につき1加算のみ請求します。
4.まとめ
予剤を使うことで調合ミスが減ることが予想されます。ですが、液材など化学的に不安定な物質を予剤にする場合は、服用できる期間をラベルで記すことや適切な場所に保管するなどの配慮が必要となります。予剤を使用する場合も1つずつ調剤する場合も、丁寧に処方を確認することでミスを最小限に減らすことができるでしょう。
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