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精神的にも身体的にも依存しやすい『向精神薬』には、適正使用の監視と適切な管理が不可欠です。向精神薬取り扱いの責任を負う『向精神薬取扱責任者』の業務内容や年収、資格取得の条件や申請方法、そして適性ややりがいについて説明してまいります。
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1.向精神薬取扱責任者の業務内容
向精神薬の輸入・輸出を行う営業所や製造所、販売所、また向精神薬の研究を行う機関、向精神薬を使用する病院・薬局などの医療機関で、向精神薬の取り扱いにおける責任を持つ人を『向精神薬取扱責任者』と言います。
それぞれの指定された場所や施設において、向精神薬が乱用されないように、また不正使用されないように管理し、向精神薬による事故が発生した時には迅速に対応することが、『向精神薬取扱責任者』の仕事です。
また、向精神薬の譲り受けや譲り渡し、保管、廃棄、取り扱った年月日などを記録し、法に違反する行為が行われないように業務従事者を監督する仕事も、向精神薬取扱責任者に任されています。
2.向精神薬取扱責任者の資格要件
向精神薬取扱責任者の資格を申請するためには、大学において薬学もしくは化学の専門課程を修了しているか、高校において薬学もしくは化学の専門科目を修めて卒業し、向精神薬の輸出入・製造・小分け・譲渡・向精神薬に化学的変化を与えて向精神薬以外の物質に加工する業務のいずれかに4年以上従事しているか、向精神薬の輸出入・製造・小分け・譲渡・向精神薬に化学的変化を与えて向精神薬以外の物質に加工する業務のいずれかに7年以上従事していることが条件として求められます。
向精神薬取扱責任者としての登録先
向精神薬の輸出業者、輸入業者、製剤業者、使用業者は、直接厚生労働大臣に、もしくは地方厚生局長に委任して厚生労働大臣に、向精神薬取扱責任者としての登録申請書と有資格者である免許証を提出します。向精神薬の小売業者と卸売業者は、業務所の住所に従って都道府県知事に登録申請書と有資格者である免許証(薬剤師免許が使用されることが多い)を提出します。
3.薬局における向精神薬の取り扱い
向精神薬は危険性と有効性によって、第1種向精神薬(メチルフェニデートなど)、第2種向精神薬(フルニトラゼパムやペンタゾシンなど)、第3種向精神薬(トリアゾラム、ブロチゾラムなど)の3つに分類されています。
向精神薬小売業者としての許可申請
薬局開設者は都道府県知事に申し立てや届出を行わなくても、向精神薬卸売業者・向精神薬小売業者としての免許を受けたものとして扱われます。向精神薬小売業者・卸売業者として販売を行う場合は、期日内に向精神薬取扱責任者の許可を申請しなくてはなりません。
向精神薬取扱責任者の変更届
薬局における向精神薬取扱責任者を変更するときは、所在地による規定の様式に従い、当該免許保持者を記載した届出書を提出する必要があります。書類の提出期限は、責任者の変更施行期日から30日以内となっています。
処方せんの取り扱い
向精神薬が記載された処方せんを取り扱うときは、不審点や不明瞭な点があるときは、必ず処方医に疑義照会を実施するようにしましょう。パソコンによって作成された処方せんやコピー、陰影が不自然なものなどが持ち込まれることもありますので、念入りに処方せんの真贋をチェックします。
向精神薬の保管
向精神薬は、人目につかない場所に鍵をかけて保管することが望まれます。ペンタゾシンなどの注射剤は特に盗難や乱用の対象になりやすいので、保管には充分に気をつけましょう。
向精神薬の廃棄
向精神薬を廃棄するときに許可を申請する必要はありませんが、特に取り扱いに注意を要する第1種向精神薬と第2種向精神薬を廃棄したときは、その旨の記録を作成するようにしましょう。廃棄するときは再生不可能な状態にするために、焼却や希釈、他の薬剤との配合などを行うことが必要です。
薬局管理者の義務
薬局店舗ごとに、薬局管理者自身が向精神薬取扱責任者となるか、他の有資格者を向精神薬取扱責任者として任命するかしなくてはなりません。
4.向精神薬取扱責任者の年収とやりがい
薬剤師の国家資格を有していればだれでも向精神薬取扱責任者として登録できますので、特に責任者としての資格が年収に反映されると言うことはありません。ですが、薬局の中でも責任ある地位に付く人が向精神薬取扱責任者として登録されることが多いですので、平均的な年収は一般的な薬局薬剤師より少し高めの450万円~600万円前後となっています。
向精神薬を受け取る患者だけでなく従業員全てに目を配る必要がありますので、名前だけでなく実質上の薬剤取り扱い責任者として、非常に責任感が要される仕事となります。規則を正しく守っていくことで大きな達成感とやりがいを得ることが可能ですが、不正はどんなことでも許さないと言う正義感も求められますので、性格的な向き不向きがあるかもしれません。
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