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話を伺った人:小林綾子(こばやし・あやこ)さん
東京都港区にある「ニホンドウ漢方ブティック品川本店」にて副店長を務める。(2018年3月取材当時。現在はニホンドウ漢方ブティック横浜高島屋店に移動) 薬学部を卒業後は、研究室で新薬の開発に従事。「せっかく薬剤師の資格をとったのだから、もっと人と関われる仕事に就きたい」との想いから、薬日本堂株式会社に転職。健康と美容を総合的にアドバイスする漢方専門相談員として、入浴方法や食事の取り方などのライフスタイルに合ったアドバイスもおこなう。
ニホンドウ漢方ミュージアム
東京都港区にあるニホンドウ漢方ミュージアムは、「ブティック」「スクール」「ギャラリー」「レストラン」の4つのブースからなる、世界初の提案型大型複合ショップ。薬日本堂監修の薬膳レストラン「10ZEN」や体脂肪やストレス度、骨密度のチェックができる体験ブースなど、漢方を五感で体験できる。入場は無料。
日頃の生活習慣を変えることが体質改善の第一歩
――これまで『薬局』=『病気になったときだけ行くところ』というイメージがありました。ですが、「ニホンドウ漢方ブティック」さんは、木目調の家具で温かみがあり薬局とは思えないおしゃれな空間ですね。
小林さん:ありがとうございます。ブティックの隣には、薬日本堂が監修している薬膳レストランも併設されているので、食事をきっかけに漢方に興味を持って相談に来てくださる方がとても多いですね。コスメ用品などが充実しているのも、当薬局の大きな特徴です。この近くで働く30〜40代の女性が、仕事帰りにふらっと立ち寄ってくださいます。
――仕事といえば、私は1日中座りっぱなしで手足の冷えに悩んでいるのですが、「血行不良」「冷え」「生理痛」といった女性特有の問題を抱えている方がやっぱり多いのでしょうか?
小林さん:季節の変わり目、暑さ、寒さなど天気によっても体質は変わるので一概には言えないのですが、「冷え」「血行不良」といった婦人科系の悩みを抱えている女性は多くいらっしゃいます。よくよく話を伺ってみると「お風呂はシャワーだけ」「朝食は食べない」など、お風呂の入り方や食事など、生活習慣が乱れがちな方がとても多いと感じます。
――逆説的に言えば、生活習慣をほんのちょっと変えるだけで体質は改善できるということでしょうか?
小林さん:生活習慣を見直すことは体質改善の第一歩です。お風呂の入り方ひとつとっても、ストレスが溜まりやすい方なら、深呼吸をしながらぬるめの湯船に浸かることで手足の冷えが改善されることもあるんです。それと並行して漢方でのケアをおこなうことで、血行不良による冷えや疲れやすさといった、体の不調の改善につながります。
ただ、漢方は西洋医学のように病気に対しての対処的な療法をおこなうわけではありません。もともとの体質にもよりますが、効果を感じられるまでに時間がかかることもあります。
根気よく続けることで効果を発揮する漢方薬の力
――効果が体にじわじわと現れる漢方薬は、服用する期間が長い分、根本から体の機能を整えることができるんですね。でも、強い薬を飲んで早く痛みを鎮めたいと思っている人にとって、効果を実感できるまでに時間がかかる漢方薬での治療はストレスになってしまいそうです。
小林さん:そこが漢方の難しいところなんです。処方にもよりますが、漢方薬は体質改善を目的に服用することも多いので、即効性が低く効果を感じにくいものもあります。そのため、途中で飲むのをやめてしまう人もなかにはいます。
それと、漢方を続けられない理由として多いのが、「口の中が苦くなる」という飲みにくさによるもの。飲んだあと、口の中に粉が残る不快感を気にされる方もいらっしゃるので、当店では、本来の漢方薬の形であり、煎じた液体を服用する煎じ薬をオススメしています。
――煎じ薬?
小林さん:漢方薬には、「粉薬(顆粒剤)」と「錠剤」、「煎じ薬」の3種類があり、当店がオススメしている煎じ薬は、30〜40分、土瓶で煮出す必要があるので手間はかかりますが、生薬の成分が凝縮されているから、粉薬よりも体感を得やすいんです。
――根本的な体質改善を目指すからこそ、お客様の体調についてじっくり相談に乗ることで、信頼関係を築いていくことができますね。
小林さん:一般的な薬局では、単にお薬を処方するだけでそれっきりになってしまうことが大半だと思います。ですが、私たち漢方相談員はそうではない。「週に1度は湯船に浸かりましょうか」とか「1日3食食べられていますか?」とか、ひとりひとりのお客様の生活の中に、深く関わることができるんです。
だからこそ、お客様からの「生理痛が軽くなりました」とか「むくみにくくなりました」って言葉を聞いたとき、本当に嬉しくなります。そのお客様の言葉が、漢方相談員としての原動力になっているんです。
――自分の体のことを自分のこと以上に気にかけて、親身になって相談にのってくれる人がいる。そう思うだけで心強いですね。
小林さん:そう思ってもらえる存在でありたいと思います。仕事のことや家庭のこと、恋人とのことなど、誰しもが何かしらの悩みを抱えながら毎日を過ごしているはずです。だからこそ私は、「この人になら何でも話せる」と思ってもらえるような、お客様にとっての心の拠り所でありたいと思っています。
まとめ
「もっと人と関われる仕事に就きたい」と思っていた小林さんの薬剤師人生を変えた「ニホンドウ漢方ブティック」との出会い。薬が飲みにくくて飲むのを途中でやめてしまったり、「決してうまくいくことばかりではない」と、小林さんは話します。嬉しいことも辛いこともすべて、お客様と一緒に乗り越えた先にある喜びこそが、相談員としての原動力になっているのです。
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