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昨今、医療現場で漢方薬や生薬のニーズが増えています。東洋医学への関心が高まりつつあり、漢方薬を処方する医師が増加しています。
漢方薬・生薬認定薬剤師は薬局勤務薬剤師などに人気の資格です。
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この記事の目次
1.大活躍!漢方薬・生薬認定薬剤師とは
医療の現場において、漢方製剤の優れた効能や効果が見直されてきています。西洋医学の医師たちも漢方薬を処方するケースが増えてきました。漢方薬は年配の方を中心にじわじわと知られるようになり、最近では若い年代でも漢方薬を好む人が増えてきています。
このような背景の中、漢方薬・生薬認定薬剤師制度は平成13年に発足しました。漢方薬・生薬に関する専門的知識を修得し、能力と適性を備えた薬剤師であることを認定する資格です。
漢方薬・生薬認定薬剤師は漢方に関する基礎的知識と処方調剤の考え方、漢方薬・生薬の基礎的知識などを学びます。患者さんが漢方薬・生薬を服用するときに、専門家として適切なアドバイスをすることが求められます。
次の段落では漢方薬・生薬認定薬剤師の取得方法について紹介していきます。
2.漢方薬剤師になる方法
「漢方薬剤師」として働くには、どうすればよいのでしょうか。
そのためには、日々漢方に関する勉強を続けることが大切です。一般的に漢方に関する知識・スキルを身につける手段としては、次の2つがあります。
- 漢方薬局で働く
- 漢方薬・生薬認定薬剤師の資格を取る
それでは、これらの方法について詳しく見ていきましょう。
漢方薬剤師として働きたいなら漢方薬局!
「漢方の知識を身につけて、漢方薬剤師として働きたい」と考えている方は、漢方をメインで扱っている漢方薬局で働くのがベストです。
漢方薬局でしか扱っていないような漢方薬も多いため、実践を積みながら知識、スキルを磨けるでしょう。
「漢方の知識が少ないから、患者さんにしっかり説明できるか不安・・・」という方も、漢方薬局であれば、入社後に専門知識を身につける機会があるので安心です。
また、製造メーカーなどが漢方の勉強会を主催していることも。こまめにチェックして、積極的に参加してみましょう。
漢方薬・生薬認定薬剤師資格を取得して働くのがオススメ
資格取得には公益財団法人日本薬剤師研修センターおよび一般社団法人日本生薬学会により実施される、漢方薬・生薬研修会の受講を終了して、試問を受験して合格する必要があります。
研修会は9回の講義研修(全45講演)と1回の薬用植物園実習(必修)からなり、座学、インターネット、ビデオ集合研修から選ぶことができます。遠方や多忙など時間の都合がつきにくい人にも受講しやすいシステムです。
研修会には原則として出席率80%以上かつ、薬用植物園実習レポートを提出しなければならないなど、試問受験資格などについて定められています。
研修会受講費は5~6万円(受講形態により異なる)、「漢方薬・生薬認定薬剤師」認定証の発行を希望する薬剤師は、約2万円が別途必要です。また、受講時には薬剤師の資格が必須です。
3.漢方薬・生薬認定薬剤師は3年に一度資格の更新が必要
漢方薬・生薬認定薬剤師認定証の有効期間は3年間です。
認定証の更新は、3年間に規定された必須研修を含む漢方薬・生薬に関連する研修を受講することにより可能です。
研修会では、漢方薬の基本的な知識に限らず、生薬や薬用植物についても幅広く学ぶことができます。ハーブやサプリメント、健康食品などセルフケアを行いたい患者さんにも対応ができるでしょう。
漢方薬は効能を十分発揮され、安全に使用されるためには適切な指導が大切です。資格取得後も継続して研修を受けていく漢方薬・生薬認定薬剤師は、患者さんや処方する医師に対しても、常に自信をもって関わっていくことができます。
4.漢方薬局で働く漢方薬剤師の仕事内容は?
漢方を専門的に扱う「漢方薬局」で働く漢方薬剤師。実は、漢方薬局は一般的な調剤薬局とはまったくの別物ということをご存じですか?
調剤薬局でも漢方薬を扱うことはあります。しかし、調剤薬局で扱う漢方は、医療用漢方です。ほかの医薬品と同様、保険が適用され、医師の処方せんがなければ調剤できません。
一方、漢方薬局では、薬剤師が直接患者さんから症状をヒアリングします。症状に応じて漢方薬を調剤し、患者さんに渡すことができるのです。薬剤師は保険が適用されない一般用漢方も調剤できます。
漢方薬局で働く漢方薬剤師は、自分で考えて患者さんに処方提案をするため、責任の大きい仕事とも言えるでしょう。
そのため、漢方薬の知識を深めたい方にはもちろん、決められた調剤しかできない調剤薬局の仕事に不満のある方にも人気です。
漢方薬剤師のメリットや魅力
漢方は即効性のあるものではなく、長い時間をかけて体質改善を目指すものであることがほとんどです。そのため患者さんとの付き合いも長期になり、親密な関係を築けるでしょう。
長い付き合いで健康のトータルサポートができるのも、漢方薬局ならではの魅力と言えます。
漢方薬剤師のおもな仕事内容は、カウンセリングと調剤です、特にカウンセリングは、適切な調剤を行うためにも重要です。
患者さんの健康状態や症状をしっかり把握していなければ、効果的な治療を行うことはできません。
現在日本国内で一般用漢方製剤として承認されている漢方は294種類、そのなかで保険適用の医療用漢方は148種類あります。
膨大な種類のなかから患者さんに最適な漢方を選ぶため、ときには1人の患者さんのヒアリングに1~2時間かかることもあるようです。
続いて、漢方薬剤師ならではの苦労やデメリットを紹介しましょう。メリットとあわせて、しっかり確認しておきたいですね。
漢方薬剤師のデメリット2つ
(1)求人が少ない
漢方を専門に扱う薬局は、調剤薬局に比べて圧倒的に求人が少なく、なかなか働き口がないのが現状です。数少ない求人に応募が集中するため、求人倍率が高くなることを覚悟しておきましょう。
(2)年収が低い
漢方薬局の薬剤師は、正社員で年収350~500万円程度が相場。調剤薬局やドラッグストア勤務の薬剤師よりも低いのが現状です。
やりがいだけではなく、漢方薬剤師ならではのデメリットも把握したうえで、キャリアプランを考えることをオススメします。
5.今後も需要が増えていく漢方薬・生薬認定薬剤師
漢方を処方する調剤薬局や、漢方薬、生薬を扱うドラッグストア、病院薬剤師などで働くと、その資格の専門性を十分に生かすことができます。
漢方薬・生薬認定薬剤師の資格を活かせる職場の探し方
漢方薬・生薬の専門的な認定資格を所持する薬剤師は、各職場でキャリアアップにもつながります。漢方薬は、西洋薬の併用も可能など、現代医学に欠くことができない薬です。
これからの薬剤師に有望な資格といえるでしょう。
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