- 🕒
- 更新
派遣薬剤師は高時給！求人情報の比較と派遣のメリット・デメリット
※当サイトはマイナビ・リクルート等各社サービスのプロモーションを含み、アフィリエイトプログラムにより売上の一部が運営者に還元されることがあります。 なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
派遣薬剤師は時給が高く、都市部では時給3,000〜3,500円、年収にするとフルタイム勤務で年収576～672万円です。
派遣薬剤師として働く場合は、同じ職場での勤続年数が限られていたり、キャリアアップが難しいという面がありますが、残業が少なく、人間関係が楽というメリットもあります。
そのため、プライベートと両立して効率的に働きたい薬剤師におすすめの働き方です。
派遣薬剤師とは
- 薬剤師向けの派遣会社に登録して、希望条件に合った求人を紹介してもらう
- 福利厚生や有給休暇がもらえる（登録した派遣会社の規定に則って支給）
- 派遣先はドラックストアや調剤薬局など
- 病院への派遣は紹介予定派遣や産休・育休中人材の代替のみ
| 派遣会社 | 特徴 | ||
|---|---|---|---|
| ファルマ スタッフ |
派遣が初めての薬剤師におすすめ | ||
|
|||
| 薬キャリAGENT | 早く派遣先を見つけたい薬剤師向け | ||
|
|||
| ファル・メイト | 時給に不満がある派遣薬剤師向け | ||
|
|||
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
目次
派遣薬剤師は高時給！時給相場とその理由
派遣薬剤師は正社員に比べて給与が高く、効率がいい働き方です。ここでは派遣薬剤師の時給相場や年収、高収入が得られる理由を解説します。
派遣薬剤師は年収576万円程度で正社員よりも高い
派遣薬剤師は時給3,000円ほどの求人が多く、フルタイム勤務をした場合は年収576万円です。
一方で正社員薬剤師は年収450〜500万円程度で、正社員よりも派遣薬剤師よりも年収が高い傾向にあります。
また派遣薬剤師の求人の中には時給4,000円程度など、かなり高時給な求人もあります。
| 時給 | 月収 | 年収 |
|---|---|---|
| 2,800円 | 44.8万円 | 537.6万円 |
| 3,000円 | 48万円 | 576万円 |
| 4,000円 | 64万円 | 758万円 |
また都心部や地方、調剤薬局や病院・クリニックなどの勤務する場所によって時給相場は変わり、実際に募集されている派遣求人を調べてみると、調剤薬局の時給はドラックストアよりも高額です。
| 時給相場 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 業種 | 東京 | 大阪 | 福岡 | 宮城 |
| 調剤薬局 | 3,000～4,000円 | 3,000～4,000円 | 2,500～3,000円 | 3,000～4,000円 |
| 病院・クリニック | 2,500～3,500円 | 2,000～3,000円 | 2,500～3,000円 | 2,000～3,500円 |
| 企業 | 2,800～3,200円 | 2,800～3,300円 | 募集なし | 募集なし |
| ドラッグストア | 3,000～3,500円 | 募集なし | 募集なし | 募集なし |
| ドラッグストア(調剤あり) | 2,800～3,500円 | 2,800～3,500円 | 2,500～3,100円 | 2,800～3,500円 |
※ファルマスタッフに掲載されている求人の一例（2024年6月）
派遣薬剤師が高時給なのは即戦力を求めているから
そもそも派遣薬剤師の給与が高くなるのは、人材不足で即戦力を求めているためです。
一般的には、正社員の退職や長期的な欠勤が発生した店舗、風邪やインフルエンザが流行る繁忙期、人手が慢性的に足りない店舗などで派遣薬剤師の募集がかけられます。
つまり薬剤師が不足することで店が回らないリスクがあるため、高い人件費を払ってでも人手不足を解消したいというのが店舗側の意図なのです。
また派遣薬剤師は調剤業務を任されることがほとんどなので、調剤業務ができる、つまり即戦力であることが求められることが多いです。
未経験では派遣薬剤師として働けない？
派遣求人は即戦力を求められていますが未経験だと働けないというわけではありません。
派遣求人の中でも「未経験歓迎」の求人はあります。
ただし未経験可の求人は他に比べて時給が安いことが多い点についてはあらかじめ知っておくといいでしょう。
また経験やスキルに不安があったりブランクがある場合は、派遣会社の研修制度の利用がおすすめです。
特に大手派遣会社のファルマスタッフでは、業界トップクラスの充実した研修制度が整備されています。
派遣薬剤師として働く方法と労働条件
派遣薬剤師として働くには派遣会社に登録して、コンサルタントから派遣求人を紹介してもらいます。
派遣会社には調剤薬局や病院・クリニックなどのさまざまな求人が集められています。
それらの中から、求職者がコンサルタントに勤務地や給与などの希望条件を伝えると、条件に合うような派遣求人を紹介してもらえるのです。
派遣薬剤師を始めるまでの流れ
- 派遣会社(転職サイト)に登録
- 派遣会社から求人を紹介
- 雇用契約を結ぶ
- 就業を開始する
派遣薬剤師は派遣会社の労働条件が適用される
正社員は直接調剤薬局や病院に雇用されているため、それらの労働条件が適用となります。一方で、派遣は派遣会社が雇用元になるため、福利厚生や有給休暇、保険については派遣会社の労働条件が適用されます。
また求職者に支払われる賃金も勤務している調剤薬局や病院ではなく、登録している派遣会社から支払われます。
派遣薬剤師も福利厚生や有給休暇がある
出産や子育てを控える女性薬剤師にとっては、保険や育休産休、有給休暇などの福利厚生も気になります。
派遣薬剤師は正社員と同じく福利厚生や有給休暇を利用でき、各種保険や育休産休が整備され、正社員に引けを取らない福利厚生が用意されています。
実際に薬剤師の派遣会社のホームページに掲載されている情報は以下のとおりです。ホームページ状には記載されていなくても、育休産休・有給休暇は、各種法律に基づき労働者が請求できる権利なので「休暇を取得できない」ということはありません。
| 育休産休 | 有休 | |
|---|---|---|
| 薬キャリAGENT | 取得可能 | 法律に則って支給 |
| ファルマスタッフ | 記載なし | 6ヶ月以上 就業の場合支給 |
| ファル・メイト | 取得可能 | 記載なし |
| アプロ・ドットコム | 記載なし | 記載なし |
派遣薬剤師の保険と年金
派遣薬剤師に関係する保険は、主に「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」「薬剤師賠償保険」の5つです。
| 健康 | 年金 | 雇用 | 労災 | 賠償 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 薬キャリAGENT | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ファルマスタッフ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ファル・メイト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| アプロ・ドットコム | × | × | × | × | ◯ |
健康保険に関しては、薬キャリAGENTは関東ITソフトウェア健康保険組合、ファルマスタッフは東京薬業健康保険組合に加入していると明記がありました。
加入する健康保険によって、受けられる福利厚生の質も変化します。
福利厚生が特に充実している派遣会社が薬キャリAGENTです。
薬キャリAGENTでは、ママ薬剤師への出産付加金9万円給付、勤務歴3ヶ月で産休育休取得ができるなど福利厚生が充実しており、業界内でもトップクラスを誇ります。
派遣薬剤師のメリット！プライベートと両立しやすい
派遣薬剤師は高い時給で、プライベートとの両立がしやすいのがメリットです。そのほかにも派遣薬剤師にはたくさんのメリットがあります。
▼派遣薬剤師のメリット
- 時給が高い
- 働き方（シフト）が自由で家庭も大事にできる
- 残業がほとんどない
- 給与交渉がしやすい
- 職場を変えやすい
- 正社員になる前に派遣で職場体験できる
派遣薬剤師は正社員に比べてサービス残業がありません。仮に残業をしたとしても、時間分の給与は支払われます。
また派遣薬剤師の雇用元は派遣会社です。そのため給与交渉は派遣会社と勤務先（調剤薬局や病院）が行うので、言いづらい給与アップの交渉がしやすいのもメリットといえるでしょう。
そのほか正社員が退職を伝えたり、転職活動を続けるのが難しい場合もあるかもしれません。しかし、派遣なら派遣会社から他の求人を紹介してもらうことで職場を変えられます。
「思っていたのと違う」など派遣先での就業を続けられないと感じたときは、派遣会社に申し出て改善されなければ別の派遣求人を紹介してもらいましょう。
また正社員になる前に派遣として働ければ、あらかじめどのような職場なのかを確認できるというのもメリットです。
派遣薬剤師のデメリット！同じ職場に長くいられない
派遣薬剤師はメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。
派遣薬剤師のデメリットは同じ職場での勤務期間が限られていたり、未経験だと給与が安い可能性があるなどのデメリットがあります。
▼派遣薬剤師のデメリット
- 同じ職場の勤続年数に上限がある
- 契約解除になる可能性がある
- キャリアアップがしづらい
- 即戦力を求められる
- 仕事内容が限定的になりやすい
- ボーナスがもらえない
派遣薬剤師は正社員と違って最長3年間の契約期間が決まっています。契約更新されなければ退職しなければなりません。
そのほか高時給のかわりに即戦力となるスキルを求められているため、未経験なら時給が安くなる可能性もあります。
また派遣薬剤師は調剤や服薬指導のみを担当するなど、仕事内容が限定的になることが多いため、キャリアアップは難しいかもしれません。
派遣薬剤師に向いている人と向いていない人
派遣薬剤師は基本的に同じ職場で長く働くことができません。そのため新しい職場に早くなじめるようなコミュニケーション力が高い人に向いているかもしれません。
一方で同じ職場で長く働き、キャリアアップを目指したい人は派遣ではなく正社員として働く方がいいかもしれません。
そのほか派遣薬剤師に向いている人と向いていない人について紹介します。
派遣が向いている人
- 結婚、出産、育児などライフスタイルに変化があった女性薬剤師
- 子供が幼稚園や学校に行っている間残業なしで働きたいママ薬剤師
- 実際に働いてから正規入社したい方
- 職場との関係を割り切れるタイプの方
- 短期間（２〜3ヶ月）で一気に稼ぎたい方
すでに紹介したように、派遣薬剤師は職場を転々とするため人間関係が希薄になりやすいことから、仕事とプライベートを割り切りたい人に向いています。
そのほか限られた時間を有効に使って収入を増やしたい人も、正社員よりも派遣として働く方がいいかもしれません。
派遣が向いていない人
- 将来的に管理職としてキャリアアップしたい薬剤師
- 同じ職場で働き続けたい薬剤師
派遣薬剤師は繁忙期などの期間限定雇用が多いので、長期間での雇用はまず望めません。管理職ならではのマネジメントなど、組織的な業務もまかせられることはないでしょう。
将来的に管理職としてのキャリアを歩みたい薬剤師や、長期間雇用を望むタイプは、派遣薬剤師に向いていません。
派遣薬剤師の求人探しの注意点
薬剤師が派遣求人を探すには、派遣会社に登録してコンサルタントから求人を紹介してもらいます。
そのため勤務時間や待遇など、自身がどのような働き方をしたいのかをコンサルタントにしっかりと伝えなければいけません。
▼派遣薬剤師の求人探しの注意点
- 経験やブランクなどスキルに不安がある場合は派遣会社に伝える
- 紹介先の情報はあらかじめ詳しく聞く
- 希望条件の優先順位を決める
派遣会社のコンサルタントから自身にあった求人を紹介してもらうためには、見栄をはったりせず、素直に伝えるのが一番です。
また紹介先についてよく知っておくことで、勤務後の「思っていたのと違った…」というミスマッチを防げます。
さらに求人に対して希望条件を上げればきりがありません。すべてを満たす理想の求人はなかなか見つからなかったり、人気ですぐになくなってしまうかもしれません。
だからこそ譲れない条件を決めておくことで、スムーズに派遣求人を見つけることができるでしょう。
派遣薬剤師おすすめの派遣転職サイト
ここからは薬剤師が派遣求人を探すのにおすすめの派遣会社を2つ紹介します。
どちらも、派遣求人だけではなく正社員やパートなど人材紹介を行っている転職サイトで、派遣薬剤師のサポートも充実しているのでぜひ検討してみてくださいね。
ファルマスタッフは派遣が初めてでも安心！サポート体制が強み
ファルマスタッフは大手薬局チェーンの日本調剤のグループ会社で、派遣薬剤師としてはじめて働く人も安心できるような研修制度が整っている転職支援サイトです。
もともと派遣として働く人材の育成は派遣事業者の義務となっていますが、ファルマスタッフはグループ会社の日本調剤薬局株式会社のていねいなサポートが特徴です。
また全国12ヵ所にある拠点をもとに、求人を扱う病院や薬局とのつながりも深く、求人票だけでは分からないような職場の雰囲気などの情報を教えてもらうこともできるでしょう。
| 拠点（支店） | 全国12ヵ所 札幌、東北、大宮、船橋、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、九州 |
|---|---|
| 取扱保険 | 社会保険、雇用保険、労災保険、薬剤師賠償責任保険 |
| その他 | 有給休暇、定期健康診断、保養所 |
薬キャリAGENTは即日最大5件の派遣求人紹介！実績多数
薬キャリAGENTはエムスリーのグループ会社が運営する転職支援サービスです。都市部に比べると地方の求人数は減ってしまいますが、全国の求人を扱っています。
登録後は希望条件に合わせた派遣求人を最大5件まで即日で紹介してもらえるので、早く派遣求人を探したい人にはおすすめのサイトです。
また薬キャリAGENTは基本的に電話やメールでのサポートとなるため、プライベートが忙しい方も自身のペースで派遣先を探すことができます。
| 取扱保険 | 社会保険、雇用保険、労災保険、薬剤師賠償責任保険、出産育児給付金など |
|---|---|
| その他 | 有給休暇、定期健康診断、保養所 |
派遣薬剤師のよくある質問
ここからは派遣薬剤師が気になる疑問について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
派遣薬剤師が働けるのは何か月？
派遣薬剤師が働ける期間は約1〜3ヶ月程度で、その後は契約更新をして最長3年間は同じ職場で働けます。
ただし派遣先から契約更新を断られた場合は退職しなければなりません。
その後は登録している派遣会社から別の派遣先を紹介してもらうことになります。
派遣薬剤師の平均時給はどれくらい？
派遣薬剤師は時給3,000円程度です。
調剤薬局は求人が多く、病院やクリニックに比べて時給も高い傾向です。
また東京や大阪など、都心部の調剤薬局求人は時給3,000～4,000円程度です。
派遣薬剤師は登録している派遣会社経由で給与交渉を行えるので、高い時給で働ける可能性もあります。
単発の派遣薬剤師として働くには？
派遣薬剤師の求人の多くは一定期間の雇用としているものが多いですが、1日だけなどの単発派遣求人もあります。
ただし薬剤師がスポットで働くためには条件があり、下記の条件を1つ以上満たしていないと労働派遣法の違反となってしまうので注意が必要です。
▼単発派遣薬剤師の条件
- 60歳以上の高齢者。
- 学校教育法の学校（専修学校、各種学校を含む）の学生または生徒。（定時制、通信制の課程の在学者等を除く）
- 本業の年間収入の額が500万円以上。
- 主たる生計者ではなく、世帯の年間収入の額が500万円以上。
そのほか、公務員薬剤師と管理薬剤師は兼業が禁止されていたり、それ以外の薬剤師でも就業規則で兼業を禁止されている場合は当然ながらスポットで働くことはできません。
しかし単発派遣は空いた時間を使って、効率よく働けるためおすすめの求人とも言えます。
薬剤師の紹介予定派遣の求人って何？
紹介予定派遣は将来的に正社員として雇用してもらえる可能性がある求人です。
派遣社員として最長6ヶ月働いたあと、本人と派遣先の合意があれば、正社員などの直接雇用になります。
また紹介予定派遣は正社員として就職する前に、あらかじめどのような職場なのかを体験できるというメリットがあります。
そのほか派遣薬剤師は病院やクリニックなどでの勤務が原則認められていませんが、紹介予定派遣の場合は認められているケースもあります。
薬剤師は派遣と正社員のどっちがいいの？
薬剤師が効率よく働き、収入を増やしたいなら派遣のほうがおすすめです。また人間関係に悩まされたくない人や、正社員として働く前に職場を見ておきたい人も派遣として働く方がいいかもしれません。
一方で、同じ職場で長く働いてキャリアアップを目指したい人ややりがいを求めている人は正社員として働く方がいいでしょう。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
