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「Site Management Organization(SMO、治験施設支援機関)では具体的にどんな仕事するの?」
薬剤師が活躍する場といえば調剤薬局や病院ですが、なかには「企業」で働く薬剤師もいます。
しかし、企業薬剤師は薬剤師の中でも難易度が高く、転職を希望しても上手くいかないことも珍しくありません。
企業薬剤師の難易度が高い理由は以下です。
- 求人数が少なく、見つけること自体が難しい
- 売り手市場のため、他の職種と比べて面接の難易度が高い
調剤やドラッグストアなどでは1回で終わる面接が3回あったり、志望理由なども細かくチェックされるため、企業への転職では面接は最難関です。
この記事では企業の中でも「SMO」の仕事をすることにスポットをあて、仕事内容ややりがい、企業への転職を成功させるヒントをお伝えします。
企業への転職を成功させるヒント
- 企業の求人数が多い転職サイトを利用する
- 転職サイトの専任のエージェントに面接対策をしてもらう
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1.SMOにおける薬剤師の業務内容
SMOは病院などの医療機関と契約し、治験コーディネーター(CRC)を派遣して治験業務がスムーズに行われるように支援します。治験コーディネーターは、担当医師への治験実施の説明や、被験者の選定や患者への説明などあらゆる方向からの治験支援を行います。
また、治験が医薬品の臨床試験基準(GCP)に則って行われているか確認するのも、治験コーディネーターの仕事です。1998年に改定されたGCP省令に沿って治験を行うことが法律で定められていますので、治験コーディネーターの責任は重大ということができるでしょう。
その他にも主に事務に携わる治験事務局の仕事があります。こちらは医療機関ではなくSMO本社・支社内での業務となり、仕事の内容上、薬剤師の資格を持つ人は治験コーディネーターと比べるとかなり少ないと言うことができます。
2.SMOで働くために求められる資格・あると優遇される資格
治験コーディネーターには特別な資格は必要ありません。ですが、医薬品や治療法に関する説明を医療者や患者に行うことがCRC業務の柱の1つとなりますので、薬剤師や看護師、臨床検査技師などの医療関係の有資格者が適任であると言うことができるでしょう。
そのため、薬剤師の国家資格を持っているならば、SMOに転職や就職する際に大きなアピールポイントになると言うことができます。
また、日本SMO協会が行っている『公認CRC制度』や日本臨床薬理学会の『認定CRC制度』の資格を取得しておくなら、CRCとしてのスキルアップ・レベルアップが望めるでしょう。
3.SMOとCROの違い
新薬を開発する際には治験実施が欠かせません。治験は主に医療施設で行われますが、治験を行う舞台である医療機関をサポートする会社が『SMO(治験施設支援機関)』、薬剤を開発する医薬品メーカーをサポートする企業が『CRO(受託臨床試験実施機関)』と、サポートする対象によって治験関連業務の業界を区分けしています。
4.CRCの年収とやりがい
SMOにおいて治験コーディネーターとして働く人の平均年収は380万円~450万円と、一般的な調剤薬局の薬局薬剤師や病院薬剤師と比較すると若干低くなっています。ですが、実際に病院側の立場に立ちながら他の医療従事者と協力して患者と接することは、大きなやりがいにつながりますので、給料以外の利点もあるということができるでしょう。
また、MRのように複数の医療機関で営業活動を行う仕事と比較すると、基本的に1か所の施設で業務を行うことや勤務時間が規則的であることなどのメリットもあります。知識や経験が優遇されますので、転職希望者や再就職者にも広く門戸が開かれている職種と言えるでしょう。
定時勤務や残業の少なさ、休暇の取りやすさなども、様々な事情を持つ人が働きやすい理由として挙げることができます。
5.CRCの適性
治験薬の有効性や安全性に関する知識はもちろんのこと、他の医薬品や検査方法・治療方法に関する幅広い知識も求められます。また、新薬と言う未知の薬品を扱いますので、新しい技術や治療法にも通じていることが求められます。「最先端の医療に携わっている」という思い込みを持たずに、謙虚にこつこつと勉強を重ね、広い情報を取得していくことも治験コーディネーターには必要なことなのです。
また、製薬会社や病院の立場だけでなく、被験者の立場に立った治験を進めていくことも治験コーディネーターの役割ですので、患者の人権と健康を守るという強い信念と倫理観を持っていることも求められるでしょう。
患者の「怖い」「不安」といった声に耳を傾け、どのように改善することができるのか、どのように対処することができるのか、ともに悩み善処していくことが治験コーディネーターの基本姿勢となるべきです。
治験は治験コーディネーターが1人で行う事業ではありません。他の医療スタッフや製薬メーカーの社員、患者と多くの人と協力することで実現できる事業ですので、高いコミュニケーション力や明るい人柄、ポジティブな姿勢なども治験コーディネーターにふさわしい資質ということができます。
6.まとめ
治験施設支援機関(SMO)から病院などの医療機関に派遣されて治験業務を行うことが、SMOに就職する薬剤師が担当することの多い治験コーディネーター(CRC)の仕事です。治験コーディネーターは、病院内で被験者と接触しながら、倫理的・法的・医学的に適切な状況で治験が行われているか厳しく管理する責任を持っています。
高い倫理観や患者の気持ちに沿うことができる思いやり、医薬品や治療方法に関する深い知識も求められる仕事として、薬剤師にとって非常にやりがいのある職種の1つと言うことができるでしょう。
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