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「薬剤師と医療機器メーカーの繋がりって何だろう？」「薬剤師だけど、医療機器メーカーで働くことってできるのかな...」
この記事では、薬剤師と医療機器メーカーの関係について紹介していきます。薬剤師の知識を生かして医療機器メーカーへの転職を考えてみるのもいいかもしれません。
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この記事の目次
1.医療機器メーカー業界とは
医療機器メーカーとは、病院や調剤薬局などで使う医療機器などを売る会社です。しかし、意外な事に、日本の医療機器メーカーはかなり世界に後れを取っているのです。1990年代に起こったPL訴訟により人の命にかかわる医療機器や医薬品を扱う企業が世界に参入しにくくなった事や、日本には材料や素材が不足している事、既に業界が半ば独占状態になっているという事が理由に挙げられます。
そのため、医療機器メーカーに転職を目指す場合、外資系の企業への転職も視野に入れておく必要もあり、ある程度の英語力が求められる場合もあります。もちろん、薬剤師の職業で得た、医薬品や医療品に関する知識は役に立つでしょう。
2.薬剤師と医療機器メーカーの繋がりは？何故、薬剤師の求人募集がある？
薬剤師は医療機器に直接に触れることはないにしても、常に医療機器を身近に感じながら仕事をしています。例えば処方箋に抗凝剤のワーファリンがあれば、ペースメーカーを埋め込んだ患者さんなのか、そうではないかなど、必ずお尋ねします。あるいは座薬が処方されているけど、この患者さんは人工肛門だったなどと考え、医師に疑義照会したりします。このようなことからも薬剤師の専門的知識を利用した雇用は、医療機器メーカーにとって大変歓迎すべきことです。
医療機器メーカーに雇用された薬剤師が病院、調剤薬局に営業で出向いた場合、そこの医療スタッフと同レベルで営業や医療用具の安全性や開発の話ができることを考えれば、医療機器メーカーが薬剤師を求める理由は明らかです。
3.医療機器メーカーの仕事内容
医療機器メーカーで薬剤師が働く場合、どのような仕事内容があるのでしょうか。以下、3点紹介します。
医療機関等の営業
医療機関に出向き、当社製品の営業活動を行います。薬剤師ならではの専門知識を駆使して、当社製品の販売に力を注ぎます。
製品開発、生産技術、品質維持のための管理
メディカルテストなどで出たデータを収集して申請を行います。
そのデータは自社の技能工たちと共に分析して、生産技術の向上や品質管理にも利用します。
薬事関連
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA))への承認、特許等の申請関連業務
- 薬事に関連するリコールや品質問題の処理
- 医療機器の市場調査をし、分析して次の製品開発に繋ぐ
4.薬剤師と医療機器メーカーの仕事内容の違いはこれ！
医療機器メーカーでは主に医療機器や医薬品を販売する部門と、臨床研究や製品開発する部門の大きく二つに分けられます。研究開発分野は高い専門性が求められかなり狭き門になります。そのため、ほとんどの場合がマーケティング部門に転職することになるでしょう。
病院などのメディカル業界に対して医療機器を販売し営業活動する仕事ですから、営業手腕が大きく仕事に影響します。病院の医師や調剤薬局の経営者などと人脈を結ぶ、優れたセールス術が必要になり、かつ医療機器や医薬品の知識も必要です。医療機器や医薬品などの知識に磨きをかけつつ、今までに経験のない営業知識を身につけなければなりません。実力主義の厳しい世界かもしれませんが、成果を出して活躍できれば月給もその分上がり、1000万円も狙えます。
もちろん、マーケティング部門だけでなく、製品管理や品質管理、臨床実験データの管理を行う事務部門の求人もあります。その場合は高い事務管理能力が求められ、時には英語の文献を読みこなす英語力なども求められる場合もあります。
どちらにせよ、今までに経験のない全く新しい仕事なので、かなりやりがいが得られる仕事と言えるでしょう。
5.医療機器メーカーの求人の上手な探し方
医療機器メーカーの求人は、薬剤師ほどは多くありません。しかし、薬剤師専門の転職サイトや転職エージェントは独自のネットワークを持っています。薬剤師専門転職支援サイトに会員登録すれば、あなたの希望にピッタリの医療機器業界の求人を見つけることができるでしょう。そして、製薬業界や医療機器業界に詳しい薬剤師専門のキャリアコンサルタントが、様々な企業情報を探し出し、相談にも乗ってくれます。中には経験者歓迎の企業もありますから、あなたの薬剤師としての経験を登録しておけば、スキルを生かした転職先も見つけることができます。
医療機器メーカーはほとんどが東京や大阪などの大都市に本社がありますが、各都市に支社があるはずですから、勤務地はある程度選べます。大企業の正社員になれば、年収も上がりやすく福利厚生が手厚い企業が多いです。キャリアアップすれば商社の社員並みの収入を得ることができ、年収1000万円も夢ではありません。
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