※当サイトはマイナビ・リクルート等各社サービスのプロモーションを含み、アフィリエイトプログラムにより売上の一部が運営者に還元されることがあります。 なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
療養が長引くと、皮膚に『床ずれ』もしくは『褥瘡』と呼ばれる症状が生じることがあります。生活の質を下げる大きな問題『褥瘡』に関する専門資格、『日本褥瘡学会認定師』。一体、どのような業務を行う資格なのでしょうか。また、資格取得の方法や条件、年収や適性などについても説明してまいります。
転職サイト名 | 求人数が 多い職場 |
無料登録 |
---|---|---|
マイナビ 薬剤師 |
ドラッグストア 企業 |
|
薬キャリAGENT | 調剤薬局 病院 |
|
ファルマ スタッフ |
調剤薬局 ドラッグストア |
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
1.日本褥瘡学会認定師とは
褥瘡とは、長期療養や寝たきりの状態になることで、患者の血流が著しく悪化し、尾てい骨やかかと、ひじなどの骨が隆起している部分の皮膚が、赤くなったり裂けたり、ただれてしまったりする症状です。症状が進むと組織が壊死することもあります。
高齢者社会が進む中、褥瘡に悩む方も増加しています。褥瘡を正しく理解し、適切に予防・処置する医療従事者も多いに求められているのです。
『日本褥瘡学会認定師』は、日本褥瘡学会が認定する専門資格です。今後もより一層増えていくと思われる褥瘡の正しい知識や情報と具体的な治療技術を身につけた専門家として、医療・介護の現場で活躍することが求められています。
2.日本褥瘡学会認定師の業務内容
褥瘡が生じないように予防することから、生じたときの処置・治療、褥瘡に悩まされる患者や家族の精神的なケアや褥瘡予防のための教育・指導を行うのが、日本褥瘡学会認定師の仕事です。保有する医療系資格によって、『認定褥瘡医師』、『認定褥瘡看護師』、『認定褥瘡薬剤師』、『認定褥瘡管理栄養士』、『認定褥瘡理学療法士』、『認定褥瘡作業療法士』と呼ぶこともあります。
褥瘡ができてしまった患者への対処療法も行いますが、褥瘡医療を向上させるための研究活動や症例報告、褥瘡に関連する教育講演の参加やセミナー受講も行います。
3.日本褥瘡学会認定師の受験資格と申込方法
日本褥瘡学会認定師の資格試験を受けるためには、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士のいずれかの資格を有し、資格を所得してから4年以上が経過している必要があります。
その上で、認定申込書と審査料、受験資格を有する者であることを証明する免許証の写し、履歴書、医療歴証明書、規定数の症例の記録、日本褥瘡学会公認教育セミナーの受講証明書(2回以上セミナーや講習会に参加・受講したことを証明する書類)を日本褥瘡学会事務局に提出し、日本褥瘡学会認定師資格取得を申請します。
日本褥瘡学会認定師の資格試験に合格すると、資格登録金を収めて認定証を受け取ります。
薬剤師が日本褥瘡学会認定師を目指す場合
薬剤師が日本褥瘡学会認定師(認定褥瘡薬剤師)を目指す場合は、褥瘡を持つ患者に対する褥瘡治療薬や創傷被覆材の選定記録、薬効や副作用の評価録、薬剤管理指導録などを記録したもの10症例分を提出します。これらの症例記録は、4年以内の記録のみ有効です。
日本褥瘡学会や日本褥瘡学会地方会で筆頭演者として発表した場合は、1編を1症例としてカウントすることもできます。ただし学術集会発表者としての症例報告は5例以下でなくてはならず、共同演者の場合は症例報告にカウントできません。また、保有する医療系資格によって、求められる記録や症例数が異なりますので注意が必要です。
また、日本褥瘡学会認定師の資格は5年ごとに更新する必要があります。更新時には、更新登録料と規定数分の症例記録を提出します。
日本褥瘡学会認定師の内訳
どの医療系資格を持つ方も、日本褥瘡学会認定師にはまんべんなくいますが、特に皮膚科や外科の医師や看護師、病棟に勤務する薬剤師や理学療法士が多い傾向にあります。
4.日本褥瘡学会認定師の年収とやりがい
定期的に褥瘡に関する症例報告を行う必要があるなど、『日本褥瘡学会認定師』の資格は取得するのも維持するのも容易ではない資格ですが、年収に反映されることはあまり多くはありません。そのため、認定褥瘡薬剤師として病院などの医療機関で勤務する場合は、他の一般的な病院薬剤師と同じく、450万円~600万円の年収を得ることになるでしょう。
病棟で勤務する場合、患者の褥瘡の処置を担当する機会は多くありますので、専門的な知識を有する薬剤師として活躍できる機会も必然的に多くなります。知識を活用して予防や処置に対するアドバイスを行ったり、適切な治療を行うことで患者の不快感や痛みが軽減されるのを見たりすることは、日本褥瘡学会認定師としての大きなやりがいにつながると言えるでしょう。
5.日本褥瘡学会認定師の適性
褥瘡に対する治療は、まだまだ研究・開発の余地がある分野です。1人1人の医療スタッフが努力することで、予防方法や治療方法を向上させることができます。日本褥瘡学会認定師の資格自体が定期的な症例記録の提出を求めるものであることからも分かりますように、研究を熱心に行う姿勢や処置における工夫を積極的に行う姿勢が必要とされているということができるでしょう。
新たな業務知識やスキルアップに興味があるなら職場を変えてみるのもオススメ
今すぐ転職する気はなくても、将来的に得たい業務知識、スキル獲得に関する相談も転職サイトでは受け付けています。
また、薬剤師専門の転職エージェントは、薬剤師のスキルアップに関するプロです。新たに学びたいスキルや興味のある職場がある場合は希望する職種や仕事内容について相談してみると良いでしょう。
WEB情報では分からない仕事内容や将来性など、あなたが得たいスキルを身に着けられる職場を紹介してくれますよ。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。