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「患者からの問い合わせにうまく対応できない」「医師とのコミュニケーションがうまく取れない」
こうした薬剤師の悩みを解決するのがコミュニティサイト「ヤクメド」です。
今回はサービスの魅力を探るべく、事業責任者である冬木さんに詳しいお話を伺いました。
冬木 裕人(ふゆき ゆうと)さん
2017年にメドピア株式会社に入社。製薬企業向けマーケティング部門の事業開発、セールスなどの担当を経て2019年には執行役員に就任。現在はヤクメドの事業責任者も務める。
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
ヤクメドは薬剤師の「困った…」を解決するためのサービス
ーまずヤクメドのサービス内容について教えていただけますか
ヤクメドは薬剤師限定のコミュニティサイトで、主に3つのサービスを提供しています。
- 薬剤評価掲示板
医薬品の添付文書に加え、医師による医薬品評価がわかる - 調剤事例集
疑義照会や処方変更など、調剤の事例を投稿・閲覧できる - コミュニティ
業務の悩みや人間関係の悩みなど、薬剤師に気軽に相談ができる
特に利用者から好評なのが調剤事例集です。調剤業務の実体験について、事例を把握できるという点が価値につながっているようですね。
たとえば最近では「子どもが薬を嫌がる時はみそ汁に混ぜると良い」という投稿に高い評価がつきました。
「子供が薬を飲んでくれない」という母親からの相談が多いなかで、なかなか解決策を見つけられない薬剤師が多かったのでしょうね。
また、「薬剤評価掲示板」についても、普段医師となかなか密なコミュニケーションを取れず、処方箋でしか医師の処方意図を知る機会がないなかで、医薬品に対する医師の評価投稿が見られる点が評価され、多くの方にご利用いただいています。
サービスを開始して1年ほど経ちますが、こういった有益な投稿が1,000件以上集まっています。
ーなぜヤクメドを立ち上げようと思ったのですか?
きっかけはスギ薬局との業務提携でした。それにより薬剤師との接点が増え、次第に薬剤師業界全体の理解も深まっていきました。
これまでの薬剤師の仕事は調剤や監査など、いわば「対物業務」の割合が多く、ある程度「こうすればいい」という正解が見えていました。しかし最近では服薬指導や疑義照会など「対人業務」の割合が増えてきています。これには対物業務のような「正解」がありませんよね。
たとえば「ジェネリック医薬品は飲みたくない」という患者の対応です。先発品と同等の効能であることを理解してもらう方法は、どのガイドラインにも載っていません。
ー確かに患者にとって考え方はさまざまですし、絶対的な正解といえる対応はありませんよね
そうなんです。正解がないなかで答えを見つけるためには、実際に薬剤師が直面した実体験こそが役に立つと考えています。
しかし現場の事例は、基本的に勤めている薬局内でしか共有されず、ほかの薬局から情報を集めることはできません。
さらに薬局は規模が小さく、薬剤師も多くて4〜5人、少ない場合は1〜2人ですから、有益な情報を獲得するのは困難です。
そこで「Webに薬剤師の知見や実体験を共有できる仕組みを作れば、大きな価値につながるのでは」と考えサービスの立ち上げに至りました。
特に力を入れているのは「投稿の質」と「情報提供のスピード」
ーヤクメドを運営するうえで、特に力を入れている点はありますか?
「投稿の質」と「情報提供のスピード」ですね。
まず投稿の質ですが、ヤクメドのようなユーザー投稿型の場合、サービスの質は投稿内容で決まります。多くの薬剤師に役立つサービスを作るには、より質の高い投稿が増えるような工夫をしなければなりません。
実はヤクメドができる前にも薬剤師のコミュニティサイトはいくつか存在していたのですが、質の低い投稿が多くて薬剤師の役に立っているとはいえない状況でした。
その原因は2つあると考えています。まず1つ目は薬剤師でない方が投稿・閲覧できてしまうケースです。薬の知識を持たない一般人の情報が増えれば、質が低くなるのは当然ですよね。
そこでヤクメドでは、登録の際に薬剤師資格を確認する仕組みを導入して対応しました。
2つ目は投稿すると報酬がもらえる仕組みです。これによりお金目的の利用者が増えてしまうんですね。
サービスの拡大という意味では一つの手であるかもしれません。しかしヤクメドでは情報の質にこだわるため、報酬制度はとっていません。
「薬剤師限定のコミュニティに絞る」「投稿による報酬制度は採用しない」これらの方法により、高い質を実現できていると考えます。
ー次に情報提供のスピードについても詳しく教えてください。
調剤報酬改定やオンライン診療の解禁などのタイミングで、現場では混乱が起こりますよね。それを最小限に抑えるには「情報提供のスピード」が重要です。
そのために、場合によっては利用者からの投稿を待たず私たちが情報を整理して提供するケースもあります。
最近のケースを紹介すると、2020年4月10日付で、電話等による服薬指導を可能とする時限的緩和措置が厚労省から出されました。
発表後は0410対応に関する疑問や悩みの声が非常に多く、現場が困っていることは明白でした。そこでメドピアのスタッフがオンライン服薬指導に関する情報を集め、解説記事を4月中にリリースしました。
情報提供のスピードを意識しているからこその対応だと思いますし、困っている薬剤師の助けになれたと考えています。
役立つ情報をより多くの人に届けられるサービスへ
ーヤクメドは現時点でも薬剤師に大きな価値を提供しているサービスだと思いますが、今後の展望などはありますか?
高い評価を受けた投稿が、より多くの人に届くよう設計していきたいと考えています。
今後薬剤師の業務はさらに複雑になり、必要とされる情報も増えていくでしょう。そのため「欲しい情報を簡単に獲得できる」ことが重要になるはずです。
たとえば投稿者をフォローできるようになればいいですね。「この人の投稿は役に立つ」と思った時にフォローできる機能があれば、毎回その人の投稿を探す必要はなくなります。
さらに、フォロワー数が多い投稿者をランキング化するのも役立つかもしれません。
ー最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージはありますか?
ストレートに「ヤクメドにぜひ登録していただきたい!」ということをお伝えしたいです。
ヤクメドは薬剤師限定のサービスのため、初回登録時の資格認証が少し面倒だと感じてしまう方が多いようです。しかし登録さえすれば、必ず役に立つ情報を提供できる自信があります。
ヤクメドは現状の「薬剤師の知見が閉ざされている状態」を解消し、薬剤師全体のスキルの向上につながるサービスだと信じています。
ぜひ薬剤師の皆さんに利用していただきたいですね。
ヤクメドはこちら
※この記事は弊社別メディア「ココファーマ」からの転載です。
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