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薬局の経営支援を行う石黒さん。「未来まで継続・発展する薬局を一緒に作りたい」という想いの下、さまざまな薬局経営者の伴走者として、薬局を発展させる取り組みを行っています。
石黒さんの薬局経営支援、これからのビジョンについてお話を伺いました。
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
話を伺った人:石黒秀行(いしぐろ・ひでゆき)さん
某保険会社勤務。会社員として働く傍ら、財務・事業継承コンサルタントとして、薬局経営支援にも力を注いでいる。
前職では10年以上、調剤併設ドラッグストアに勤務。創業期から年商200億円以上の成長期まで会社を牽引。現場では店長、エリアマネージャーとして複数店舗の利益責任者。本社では店舗出店、予算管理、人材育成、新卒・中途採用の責任者として活躍。
自宅では、味噌を手作りするほどの高い健康志向の持ち主。
薬局経営の鍵はビジョンや理念の明確化
――石黒さんは、薬局の経営支援活動に注力されているそうですが、具体的にはどのような活動をされているのでしょうか。
石黒さん:薬局経営者のビジョン達成のための支援、具体的には会社の現金を増やすこと、従業員や患者さんの満足度を上げることを行っています。
――幅広く経営支援を行われているのですね。薬局経営者はどのようなことに不安や悩みを感じているのでしょうか。
石黒さん:スタッフが集まらない、育成もできないという悩みを持つ経営者は多くいらっしゃいます。
――そうなんですね。石黒さんが特に意識してアドバイスされているポイントはありますか。
石黒さん:それは、「正しい考え方・ゴールの設定」です。
――と言いますと?
石黒さん:まずは、薬局のビジョンや理念を明確にして、他の薬局さんとの差別化をして欲しいということをお伝えしています。
――他の薬局さんとビジョンや理念を差別化することによって、どのような効果があるのでしょうか。
石黒さん:例えば、患者さんがお薬を受け取る際に薬局ごとの区別をしている方はあまりいらっしゃらないと思います。
「薬局は、どこも一緒じゃないかな」と思ったことはありませんか。
――確かに、言われてみれば...。あります。
石黒さん:そこなんです!薬局を経営されている方の中には、ビジョンや理念がなかったり、あるけど、どこかで聞いたことがあるようなことを掲げていたりする場合がほとんどなのです。
そこで、私は患者さんと薬剤師が魅力に感じることができる、ビジョン・理念の作成のお手伝いをしているのです。
――理念が変わると、経営の未来が変わるということでしょうか。
石黒さん:はい。他とは違うビジョンを持ち、実行すれば薬剤師も患者さんも集まると信じています。
――具体的に経営者の方へはどんなアドバイスをされているのでしょうか。
石黒さん:大きく2つのポイントがあります。
採用面接のポイントは、理念に共感する方なのかを見極めること。
入社後の人事評価のポイントは、理念に沿った仕事ができているかを見極めることです。
理念を軸にスタッフとコミュニケーションをとることができれば、スタッフ自身も日々の仕事の意義が明確になると考えています。
社長の仕事は、社員の夢の実現、幸せな人生へ導くことです。
働きがいのある会社を一緒に作っていきたいですね。
税金を払うのはもったいない?本当の仲間(アライアンス)を見つけて欲しい
石黒さん:実は、税金を払うのはもったいないという間違った損得勘定の経営者も多いんです。
――そうなんですね。そういった経営者の方にどのようなアドバイスをされているんですか。
石黒さん:前提として「税金は未来への必要経費である」ということを伝えています。
適正な利益を出し税金を払う。自己資本を積み増し、ずっと続く経営をして欲しいと考えています。
――なるほど。しかし、経営者の方がすべて1人で経費管理や資金調達を行っていくのは大変だと感じます。そういった場合はどうしたら良いのでしょうか。
石黒さん:すべてを1人で行っている方は、ごく少数だと思います。
ほとんどの経営者は、金融機関、弁護士、税理士、社労士、広告・マーケティングの専門家と一緒に経営をしています。
――そんなにたくさんの方々が携わっているんですね。安心しました。
石黒さん:実は、ここにも問題があるのです。
――え...。どういうことですか。
石黒さん:専門家に協力依頼をして経営することは問題ありません。重要なのは、ただの専門家の集めるだけではなく、それは「本当の意味でのアライアンスを組めていますか?」ということなんです。
――「本当の意味でのアライアンス」とは何ですか。
石黒さん:経営者の方の中には、古くからお付き合いがあるといった理由だけで、何となくアライアンスを組んでいるケースがあります。
ただ、その専門家は、本気で御社を良くしようと心の底から思ってくれている方なのでしょうか。想いのない実務家ではありませんか。
ということを、経営者の方に投げかけるんです。
――薬局経営という1つの船に乗り込むメンバーを真剣に選ばなければならないということですね。
正しいモニタリングでキャッシュフローが改善される
石黒さん:経営者の方の中には、運転資金を長期融資で調達していたり、運転資金の資金調達方法である金利負担のみの返済金不要資金調達方法を知らない方がいらっしゃいます。
――はい。
石黒さん:私は、日々、経営に必要なキャッシュフローについて、さまざまな経営者の方のサポートを行っています。
損益計算書で赤字でも会社は潰れませんが、黒字でも資金繰りに窮すると会社は潰れてしまいます。
――黒字でも潰れてしまうとは、とても驚きました。
石黒さん:ちょっと豆知識ですが、助成金制度は薬局経営にも使えるんですね。
――助成金ですか。助成金と聞くと、中小企業やベンチャー企業の設備投資や起業する際の運転資金として使うというイメージが強いです。どんな場面で活用できるのですか。
石黒さん:人材育成や設備投資などさまざまなシーンに活用できます。例えば、アルバイトから正社員に切り替えるためのキャリアアップ・人材育成関係。それまでパートやアルバイトとして働いていたスタッフを正社員に切り替えることで、一人につき最大で72万円が国から支給されます。
薬剤師業界では人手不足が深刻な問題となっていますが、経営が厳しく採用にコストをかけられない薬局は多いです。助成金は人手不足を解消する味方にもなると考えています。
――助成金にそういった役割があることは知りませんでした。
石黒さん:はい。ただ、1つ注意して欲しいということは、助成金があったとしても経営者の考え方が誤っていたら経営が良くなることはありません。
だからこそ、魅力的な理念・ビジョン作りから一緒にお手伝いしていきたいですね。
まとめ
最後に石黒さんは「魅力的な理念やビジョンを作り、患者さんの潜在ニーズに即したアプローチができる薬局が、地域で選ばれる薬局になる近道だと思う」と語ってくれました。
健康寿命が伸びている今の時代だからこそ、薬剤師に求められる役割は大きくなると感じます。
薬局の経営に困っている方は、一度、石黒さんに相談してみてはいかがでしょうか。
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