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「薬剤師の初任給相場ってどれくらい?」 「初任給ってどれくらい重視すべきなのかな?」
薬学生も、すでに薬剤師として働いている方も、給料について気になる方は多いと思います。
この記事では、初任給で職場を選ぶ時のポイントから職場別の給料シミュレーションまで、幅広く紹介していきます。 初任給は今後の収入を大きく左右しますから、ここでしっかりと疑問を解決しておきましょう。
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この記事の目次
1.初任給で職場を比較する際に押さえておきたいポイントと注意点
個人差はあれど、就職する時に初任給を気にしない「初任給の内訳は?」「税金ってどれくらい引かれるの?」など、気になることはたくさんありますよね。
給料の内訳や内容を正しく理解しておかなければ、入社後「思っていたよりも額が少ない!」なんてことも。まずは初任給の内訳から見ていきましょう。さらに初任給で企業を選ぶ際のポイントも紹介します。
そもそも初任給ってどういう内訳?
基本給と各種手当
初任給は「基本給」と「各種手当」で構成されています。基本給とは、毎月固定で支払われる給料のことです。その基本給に上乗せして、各種手当が支給されます。
各種手当とは、諸費用として支払われる賃金を指し、深夜休日出勤手当・時間外手当・役職手当などが挙げられます。福利厚生の一環として、独自の手当がある企業も。
また毎月の給料から「税金」と「社会保険料」が引かれますが、初任給では社会保険料のうち「健康保険料」と「厚生年金保険料」は引かれません。引かれるのは、雇用保険料と所得税のみとなります。シミュレーションをしてみましょう。
【初任給の一例】
- ・基本給:206,000円
- ・時間外手当:20,000円
- ・住居手当:20,000円
支給額:246,000円
※支給額から雇用保険料(738円)と所得税(6,420円)を控除
手取り額:238,842円
翌月(2回目)の給料からは社会保険料がかかる。
初任給で引かれなかった健康保険料・厚生年金保険料は、翌月の給料から引かれます。
翌月以降の手取り額:246,000円- 控除額36,180円=206,978円
初任給に比べ、かなり手取りが減る印象ですよね。求人情報に記載されている金額との差に注意しましょう。
初任給で職場を比較するならここをチェック!
入社してから「収入面で不満がある…!」と後悔しないためにも、初任給を見るときは2つのポイントを押さえましょう。
基本給をしっかり確認する
初任給の額だけを確認するのではなく、「基本給がいくらなのか」に着目しましょう。なぜなら、基本給はボーナスの額に大きく影響するからです。ボーナスは、「基本給の〇〇ヶ月分」と決められている場合がほとんどなのです。
基本給が上がれば上がるほど、ボーナスの額も高くなります。また基本給は勤続年数に合わせて高くなるので、今後の年収にも関わる非常に重要な項目なのです。
昇給のタイミングを確認する
初任給が高くても、昇給がほとんどなく年収が頭打ちになる企業も多いようです。これではいつか不満が爆発してしまいますよね。
だからこそ企業のホームページや口コミサイトで、昇給タイミングや頻度のチェックを忘れずに。ネットでわからない情報は、OB/OG訪問などを活用し、実際に働いている社員に話を聞くことをおすすめします。
初任給を見るときの注意点
就職に失敗して後悔しないためにも、求人情報は以下のポイントをチェックしておきましょう。
求人情報を隅々まで確認する
初任給の高さだけで飛びつくのは失敗の原因。求人情報は隅々まで目を通しましょう。「ボーナスが低い」「適用されない手当がある」といった落とし穴があるかもしれません。初任給だけではなく、5年後や10年後の給料もイメージしながら職場を探しましょう。
残業手当が含まれているか確認する
支払われる給料の中に「残業手当」が含まれる場合には要注意。残業手当は、通称「みなし残業」と呼ばれるものです。あらかじめ一定時間の残業代が含まれているため、たくさん残業をしても残業手当以上の金額は受け取れません。
通勤手当は実費支給か、上限ありか
通勤手当支給と書いてあると、「どんなルートを使っても全額支給されるんだろうな」と思いがちですが、企業によってルールは異なります。実費支給とあれば、どんなルートを使っても実際にかかった交通費が支給されます。 ただし最短・最安ルートの額が支給されるケースが一般的です。
「上限あり」の場合は、交通費2万5千円かかっていたとしても、会社規定で2万円までと明記されていれば、5千円は自己負担になります。働きたい職場が遠い場合、交通費の自己負担が発生する可能性もあるため、その点も考慮しましょう。
2.【職場×年代別】給料シミュレーション
さて、初任給について理解は深まりましたか?
続いては「年齢とともに給料はどう推移していくのか?」をシミュレーションしていきます。
あくまで一例ですが、自分が希望する職場をイメージしながら読んでください。
給料シミュレーション
働くうえで初任給はもちろん、今後の給料の伸び幅は気になりますよね。
以下の表をご覧ください。職場別×年代別に、給料の推移を明らかにしたデータです。ミライトーチMedia薬剤師の独自調査によって算出しました。
職場 | 初任給 | 初年度の年収 | 20代 | 30代 | 40代 |
---|---|---|---|---|---|
調剤薬局 | 月22~30 万円 |
350~400万円 | 350~420 万円 |
430~530 万円 |
500~620 万円 |
ドラッグ ストア |
月25~35 万円 |
350~450万円 | 350~460 万円 |
450~550 万円 |
500~650 万円 |
病院 | 月20~25 万円 |
300~350万円 | 340~450 万円 |
430~550 万円 |
520~640 万円 |
企業 | 月22万円 前後 |
300~300万円 前半 |
平均493万円 | 平均684万円 | 平均872万円 |
まず初任給で比較すると、ドラッグストアの年収の高さが際立ちます。企業薬剤師は初年度の年収ベースでは低いものの、年代が上がるにつれて高くなっていることがわかります。
総合的にみて、初任給で選ぶならドラッグストアが魅力的。しかし長期的な視点で考えると、ドラッグストア一強というわけではないようです。企業薬剤師は未経験で転職することが難しく、30歳前後が中途採用の年齢足きりラインとなっているので、希望するなら早めに決断するのが良いでしょう。
調剤薬局
調剤薬局は大手か中小かを選ぶかで、給料の上がり幅やもらえる手当が大きく異なります。大手の場合、店舗数が多いため役職ポジションも多く、数年で管理薬剤師になれるケースも。役職手当がつくと一気に給料は上がります。
一方、中小の調剤薬局では、空きポジションが出にくいため何年経っても昇給・昇進ができない場合もあるようです。
とはいえ大手薬局は、業務範囲が広い、昇給の難易度が高いなど大変な点も多くあります。調剤薬局は店舗数が多く、働き方もさまざまです。キャリアプランをイメージしながら最適な調剤薬局を選びましょう。
ドラッグストア
ドラッグストアは初任給がほかの職場より高く、初年度の年収も100万円ほども高いのが魅力です。しかし年収の上がり幅は緩やかなので、800~1000万円以上の高年収を目指す薬剤師にはおすすめできません。
またドラッグストアは、OTC販売のみの店舗と調剤薬局が併設されている店舗に大きく分かれます。それぞれ勤務内容や身に付くスキルが異なります。
どんな経験を積んでスキルアップすれば生涯年収が上がるのか、今後のキャリアプランについて一度考えてみましょう。それらを踏まえて、どちらの店舗を選択すべきか検討しましょう。
病院
「病院薬剤師は給料が低いよね…」と思っている薬剤師は多いはず。確かに初任給は20万円、手取りにすると17万円程度とドラッグストアや調剤薬局と比較するとかなり給料は下がります。しかし勤続年数が長くなれば給料は上昇し、40代にもなると調剤薬局やドラッグストアとの差はほぼ埋まるといえます。
病院薬剤師は若いときから臨床実験やチーム医療に携われるため、志の高い薬剤師におすすめです。給料面だけではなく、やりがいのある仕事をしたい薬剤師には病院での勤務は適しているでしょう。
企業(製薬会社のMRの場合)
企業薬剤師は職種によって給料にかなりの差があるため、ここではMRを例に紹介します。
MRは製薬会社の花形で給料も高そうなイメージがありますが、初任給は意外と低め。というのも企業薬剤師は専門性が高いため、最初の数年はほとんど研修がメインになってしまうからです。
その分、勤続年数につれて給料は一気に上昇します。30~40代になると、ドラッグストアや調剤薬局勤務の薬剤師よりも200万以上年収が高くなるケースも。年収1000万円という大台を目指せるのが、企業薬剤師の魅力といえますね。
3.薬剤師が就職後に給料をUPさせる方法とは
ここまで初任給と就職後の給料の推移について見てきました。想像より高かった、安かったなど色々な意見があるかと思います。
この項目では、就職後に給料を上げるために何をすべきか?という問いに対して3つの方法を紹介していきます。
給料UPの方法3選
「薬剤師の資格を活かして、どんどん年収をアップさせていくぞ!」と意気込んでも、薬剤師の給料は大幅にアップするものではありません。
なぜなら薬の値段は、国の定めによって決まっているため、薬局などの売り上げが急激に増えることはないからです。しかし以下の3つの方法を実践すれば、給料アップにつながります。具体的な方法を見ていきましょう。
資格を取る
資格取得は年収を上げるために効果的な方法です。資格を取得したこと自体が評価されるわけではなく、まかされる業務が増えるほか、仕事の難易度が上がるからです。
また転職時には、資格を持っていることで年収が高くなったり、年収交渉ができたりするケースも。
特に専門知識を有する専門薬剤師は重宝されます。がん専門薬剤師や感染制御専門薬剤師のような専門資格は、年収交渉にも有利に働くので挑戦の価値ありです。
役職に就く
役職に就けば、役職手当が支給されて年収が上がります。管理薬剤師は店舗に1名必要なので、比較的早い段階からでも目指せます。将来的にエリアマネージャーなど、さらなるキャリアアップを目指すためにもおすすめです。責任がともなう仕事ではあるものの、店舗での裁量権も大きく、やりがいも増すでしょう。
転職する
今の職場で年収アップが見込めない場合、転職も選択肢となるでしょう。転職と聞くとネガティブなイメージを持たれがちですが、自分の市場価値を確かめる有効な手段といえます。
自分のスキルや経験を求めている企業とマッチングできれば、年収が上がる可能性も十分あります。転職をする際には、転職サイトを活用して複数の企業からぴったりの企業を見つけましょう。
4.なるべく高い給料で働きたい!活用すべき転職サイト2選
初めて就職する場合も、すでに社会人で転職を考える場合も、高い給料で働くに越したことはありませんよね。 この項目では、給料UPのために活用すべき転職サイトについて紹介していきます。
おすすめ転職サイト
「就職後、着実に年収を上げるためにはどうすればいいんだろう?」 「今の給料に納得していないがいかない…」
このような悩みは転職サイトの活用で解消できます。
転職サイトのエージェントに相談すると、以下のサポートを受けられます。
- 給与交渉をしてもらえる
- 実際の職場の雰囲気がつかめる
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- 職場に足を運び実態を調査
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- 人間関係など職場の実態が気になる人
5.【Q&A】都市部と地方の給料差ってどれくらい?
薬剤師のエリア別年収はさまざまな意見があり、どれが本当なのか混乱している薬剤師も多いでしょう。
以下の図は、厚生労働省が毎年実施している賃金体系調査による都道府県別年収ランキングです。
薬剤師の給料はエリアで変動するものではなく、「エリアの需要に対する薬剤師の数」で変わります。例えば都会にはたくさんの薬局や病院がありますが、その分、薬剤師の数も飽和状態。一方、薬局の数に対し薬剤師が足りていない地方では、給料が高いケースもあります。
ただ単にエリアで判断するのではなく、「エリアごとの相場」を確認するようにしましょう。
6.まとめ
就職で気になるのはやはり初任給。とはいえ職場により幅があるため、初年度だけではなく長い目で見て考えるようにしましょう。
たとえばドラッグストアは初任給が高いものの、その後の給料の上がり幅は緩やか。一方、初任給が低めな病院薬剤師は、40代を過ぎると1000万円を超えるケースもあります。初任給だけにフォーカスするのではなく、昇給スピードも非常に重要なのです。
また年収をアップさせるためには、転職活動も有効な手段です。スキルや経験が評価されれば、大幅な年収アップも目指せます。
転職を考えるなら、転職サイトの活用がおすすめです。エージェントが高年収の求人を探し、年収交渉など転職をフルサポートしてくれます。
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