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新人看護師として実際に働き始めてみると、理想と現実のギャップに悩むこともあるでしょう。そんな時に頭をよぎるのが、「転職」という選択肢。
けれども、経験を積む前の転職は失敗しそうだと不安を感じる人も多いはず。ですが、理由によっては今すぐにでも転職をしたほうがいい場合や成功例もあります。
新人で経験やスキルが不十分だから我慢するしかないと諦めず、初めての転職を成功させましょう。
おすすめの看護師転職サイト3選 | |||
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順位 | 転職サイト名 | 総合満足度 | |
1 | 看護roo! |
4.66
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2 |
レバウェル看護 (旧 看護のお仕事) |
4.40
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3 | ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) |
4.2
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この記事の内容
新人看護師が病院を辞める理由
新人看護師が仕事を辞める理由にはどのようなものがあるのでしょう。
ミライトーチMedia看護師では新人1~2年目で転職を経験した看護師にアンケートを実施。その結果、厚生労働省が発表した病院や看護学校の考える新人看護師の退職理由と大きなズレがあることがわかりました。
新人看護師が辞めるのはどうして?
一般的には、「同じ会社で3年経験を積まないと転職時に不利になる」というのが常識のように語られています。それは、ひとつの仕事を身に付けるのには最低でも3年はかかると考えられているからです。
学生時代から専門知識を学び実習を重ね、国家資格を取得した看護師でも、それは同じようです。
いえ、一般企業に勤務する新人以上に、看護師は「新卒から最低3年は同じところに勤務」という縛りは強いかもしれません。
全産業を対象にした厚生労働省の発表によると、新卒入社して3年以内に退職したのは高卒入職者で39.2%、大卒入職者で32.0%に上ります(厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します」)。
実に約3人に1人が新卒入社の会社を3年以内に辞めているのに対し、新人看護師に限定した調査では、離職率は7.8%(日本看護協会「2018年度 病院看護実態調査」)と低い水準となっています。
病院奨学金の返済のために一定期間のお礼奉公が必要な新人看護師が一定数いるとはいえ、この差は大きいといえます。それだけ、新人看護師の早期退職は少なく、タブー視されています。
それでも、早期に病院を辞めた新人看護師は一体どんな理由で退職したのでしょうか。ミライトーチMedia看護師では、新人看護師時代に転職を経験したナースを対象にアンケート調査を実施しました。
【新卒1~2年目で病院を退職した理由】
1位 | 叱られる・責められることが多く、ほめる・認める風土がなかった(12.4%) |
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2位 | 自分自身の精神的な弱さ(11.3%) |
3位 | 人間関係が悪く、コミュニケーションが希薄だった(10.3%) |
4位 | 交代制・夜勤など不規則な勤務形態が合わなかった(7.2%) |
5位 | 忙しすぎて先輩看護師から教えてもらえなかった(6.2%) |
医療ミス・医療事故を起こすのではないか不安(6.2%) | |
結婚・妊娠・出産・育児などライフステージの変化(6.2%) |
ミライトーチMedia看護師調べ
「叱られる・責められることが多く、ほめる・認める風土がなかった」が1位(12.4%)という結果になりました。
ほめたり認めるという風土がない病院では、先輩看護師たちもそのように育ってきたので、後輩看護師に対しても同じようにふるまってしまうのでしょう。
しかし、その負の連鎖は新人看護師の早期退職の大きな要因となっているようです。
次いで、2位に「自分自身の精神的な弱さ(11.3%)」、3位に「人間関係が悪く、コミュニケーションが希薄だった(10.3%)」と続きます。
ICU勤務だったのですが、急変や看取りも多くあり、つらくなってしまったことと、人が亡くなるということに慣れてしまっている自分に気づき、自分の感情の変化に怖くなってしまったため1年で転職しました。(32歳女性 大学病院のICU病棟を1年で退職)
一番の理由はプリセプターの方と相性が合わなかったことです。
仕事初日に挨拶をした後、仲間の看護師に「私、ああいうタイプの子嫌い。ハズレ引いたわ」と言うのが聞こえました。
朝は機嫌が悪くイライラしている日が多く、点滴の手技など「なにそれ?」と威圧的に言われ、どうすればいいかは教えてくれませんでした。
いつかは普通に接してくれると思い頑張りましたが、先輩の態度は変わらず萎縮してしまい、顔を合わせるのも怖くなって人間関係が理由で退職しました。(28歳女性 総合病院の循環器病棟を5ヶ月で退職)
新人で褒められるというのはなかなかないかもしれませんが、忙しい病棟でどの看護師もピリピリしており、毎日叱られる日々。時には理不尽なことで怒られ無視をされる時もありました。
中にはヒステリックに怒る先輩もいて、同じ勤務日はどうしたら怒られずにすむのかばかり考えてしまい、患者本位の看護ではなくなっていきました。
残業も多く、家に帰ってからも勉強、復習と息をつく間もなく、半年過ぎた頃、眠れなくなりました。
ごはんもおいしいと感じられなくなり、こんなにつらいばかりならもう生きたくないとまで考えてしまうほど心の調子を崩してしまったことが、辞めるきっかけとなりました。(25歳女性 県立病院の循環器病棟を8ヶ月で休職、その3ヶ月後に退職)
病院・学校が考える新人看護師が辞める理由
一方で、看護学校や病院では、新人看護師が辞める理由をどうとらえているのでしょうか。厚生労働省が看護学校や病院を対象に調査を行っています。
【新卒看護職員の職場定着を困難にしている要因】
調査対象:大学、短大の看護学部部長、看護師養成所の教務主任
1位 | 基礎教育修了時点の能力と現場で求める能力とのギャップが大きい |
---|---|
2位 | 現代の若者の精神的な未熟さや弱さ |
3位 | 看護職員に従来より高い能力が求められるようになってきている |
4位 | 個々の看護職員を「認める」「ほめる」ことが少ない職場風土 |
5位 | 現場の看護職員が新卒看護職員に仕事のなかで教える時間がない |
6位 | 新卒看護職員が看護の仕事の魅力を感じにくい状況がある |
7位 | 新卒看護職員を計画的に育成する体制が整っていない |
8位 | 交代制など不規則な勤務形態による労働負担が大きい |
9位 | 自分が医療事故を起こすのではないか、という不安で萎縮している |
10位 | 看護業務が整理されていないため新人が混乱する |
調査対象:200床以上の全病院の看護部長
1位 | 基礎教育修了時点の能力と現場で求める能力とのギャップが大きい |
---|---|
2位 | 現代の若者の精神的な未熟さや弱さ |
3位 | 看護職員に従来より高い能力が求められるようになってきている |
4位 | 現場の看護職員が新卒看護職員に仕事のなかで教える時間がない |
5位 | 交代制など不規則な勤務形態による労働負担が大きい |
6位 | 現代の社会・経済的な状況が経済的自立の必要性を弱めている |
7位 | 新卒看護職員が看護の仕事の魅力を感じにくい状況がある |
8位 | 自分が医療事故を起こすのではないか、という不安で萎縮している |
9位 | 個々の看護職員を「認める」「ほめる」ことが少ない職場風土 |
10位 | 新卒看護職員を計画的に育成する体制が整っていない |
厚生労働省「新人看護職員研修の現状について」より
1位から3位までは学校も病院でも同じ結果となりました。看護師資格を取得して働き始めてからも学び続けることは多く、現実の厳しさに直面することが少なくないようです。
ひとりでこなせる仕事は少ないというのに、現場で求められるものはそれ以上。そうした現実にプレッシャーを感じる看護師は多いようです。
興味深いのは、病院と学校で回答がわかれた4位以下の結果です。
学校に対する調査では、4位に「個々の看護職員を『認める』『ほめる』ことが少ない職場風土」が入っており、これは新人1~2年目で退職した看護師のアンケートで1位に入った「叱られる・責められることが多く、ほめる・認める風土がなかった」に当たります。
それに対して、病院は9位と低い順位となっており、新人看護師が辞めるのは病院のネガティブな風土ではなく、教育に割く時間がないほどのハードワークや不規則な勤務形態が理由だと考えているようです。
一方、病院・学校で1位に上がった「基礎教育修了時点の能力と現場で求める能力とのギャップが大きい」は、新人で転職した看護師のアンケートでは8位(5.2%)となっており、新人看護師が感じている悩みと、学校・病院との認識にも大きなズレがあることがわかりました。
「精神的な弱さ」はいずれの調査でも2位にランクインしており、メンタル面の弱さが早期退職の原因のひとつであることに違いはないようです。
しかし、そのような結果を招いたのは、どうやら看護師の労働環境や教育体制にも原因がありそうです。
しかし、新人看護師が退職理由の上位に挙げている「医療ミス・医療事故を起こすのではないか不安」「人間関係が悪く、コミュニケーションが希薄だった」は、雇用側・指導側のアンケート項目には入っていません。
つまりこれらの理由で退職している新人に対して「精神的な弱さ」でひとくくりに片付けてしまっているのではないかと考えられます。
新人看護師が転職するメリット
「石の上にも3年」とは言いますが、3年を待たずして転職したほうがメリットが大きいケースもあります。新人時代に転職に踏み切った先輩ナースの体験談をもとにご紹介しましょう。
メリット1.自分に合った職場を選べる
看護学校を卒業後、そのまま系列病院に入職する看護師は多いもの。一般企業への就職活動に苦戦する友人と比べると、すんなりと就職が決まったのではないでしょうか
。しかし、決まった道があったからこそ、「自分に合った職場を選ぶ」ことをしてこなかったと振り返る人や、わずかでも現場で働いてみたからこそ自分の進みたい道が見えてきたという人もいます。
自分がどのような職場でどのように働きたいのか、どのような分野でキャリアを積みたいのか、それがわかった今だからこそ、自分に合った職場を選べるというもの。配属された職場が合わないと感じていて、さらにはっきりとした自分の希望があるのなら、そのまま今の職場に何年も留まる意味はないでしょう。
やりたい診療科があるのに、勤務する病院にそれがなかったり、病院内での異動ができない場合も転職したほうがいいケースだといえます。自分に合った職場を選べば、いきいきと働けるようになり、着実に看護師としてのキャリアを積むことができるはずです。
自分自身も美容に興味があり、美容なら率先して勉強すると思い、美容外科クリニックへ転職しました。
学ぶことが多く、以前の職場より興味が湧いて業務にあたれるので良かったです。給料はボーナスはないところが多いですが、月収が高いので病棟と大きくは変わらないと思います。
土日は休みにくい面もありますが有給も取れ、日勤のみなので夜勤等なく時間もきっちりその時間に終われるので、あまり悪いところはなかったです。(28歳女性 小中規模病院の内科から美容外科クリニックへ転職)
出産がきっかけとなり、自分の経験を看護に活かせるのではないかと産婦人科への興味が強くなりました。
総合病院などの産婦人科ではどうしても助産師がメインとなるため看護師の勤務は難しいとのことですが、個人クリニックであれば看護師が活躍する場も多く、なおかつ子育て中でも融通が聞きやすいという求人サイトのキャリアアドバイザーさんからのアドバイスもあり、産婦人科クリニックに応募。
産婦人科という特性や、病院と違いスタッフが少なくコミュニケーションが取りやすいことから子育てに対する理解もあり、ドクターや同僚との信頼関係もとても良好で、長く勤めたいと考えることのできるクリニックでした。(28歳女性 総合病院の消化器外科病棟から産婦人科クリニックに転職)
メリット2.新卒と同等の教育が受けられる
入職から2年未満の新人看護師はまだ一人前といえず、転職先が見つかるのか、みつかって入職してもついていけるのかといった不安を感じる人は多いことでしょう。
しかし、スキルに自信がないからといって転職を諦めることはありません。中途採用でも新卒看護師と一緒に研修が受けられたり、プリセプターが付いて丁寧に教えてくれたりと、教育体制が整った施設もあります。
前出の新人看護師時代に退職したナースのアンケート回答では「忙しすぎて先輩看護師から教えてもらえなかった」というのが転職理由の一つに挙げられています。
研修制度があるだけではなく、現場でも先輩看護師に指導してもらえる職場を選びたいものです。
実はこれには見分け方のポイントが。ひとつは、勤務する看護師の年代です。
自分と同年代のナースの若い看護師が多い職場の方がなじみやすいと感じるかもしれませんが、しっかりと指導を受けたいと思っているなら、ベテラン看護師が多い職場を選びましょう。
経験を積んでいるからこそ仕事をこなすのにも余裕があり、新人看護師への指導を積極的にしてくれるケースが多いようです。
ベテラン看護師が多い職場というと慢性期病棟や療養型病院が挙げられますが、いずれも患者さんの状態が比較的落ち着いているため、指導を受けやすい側面を持っています。
新卒一年目で早期退職してしまったので、次は教育体制が整ったところがいいと思いました。
転職サイトのキャリアアドバイザーさんにクリニックだけれど家の近所で教育体制が整っていて、離職率が低く給料も前よりも上がる産婦人科クリニックがあると紹介されて決めました。
地元ということもあり看護学校が一緒の先輩がいて、その方がプリセプターになりとても丁寧に教えてくれたので、外来業務や点滴、処置、入院対応を自立してできるようになり良い経験になりました。(28歳女性 総合病院の循環器病棟から産婦人科クリニックに転職)
もう一度病棟で看護技術や疾患、治療などを勉強したいと思い、求人サイトで教育体制が整っている規模の大きすぎない病院を検索し応募しました。
中途入職でしたが、新人看護師と同じようにプリセプターをつけてくれ、新人研修にも参加させていただけました。
その後も他の新人看護師と同じように2年目研修、3年目研修とステップアップでき、約10年間勤務することができました。病棟スタッフも中途で何もできない新人が入ってきたにもかかわらず、手厚く教えていただけました。(33歳女性 大学病院の消化器外科・泌尿器科・眼科など外科系の病棟に勤務後、クリニックのパートを経て、中規模亜急性期病院の一般内科病棟に転職)
メリット3.今の悩みが解決される
夜勤や残業の多さ、体調不良、人間関係など、看護師として働いている以上、多かれ少なかれ悩みはつきものです。
悩みが大きくふくれあがり、業務に支障をきたすようであれば、新人期間であっても転職を考えてもいいでしょう。
夜勤がつらい、不規則な生活で体調不良が続いている、プリセプターや先輩看護師とうまくいかないなど、我慢して働き続けたから解消されるものではありません。
看護師自体を続けることが苦しくなってしまう前に、新しい職場で心機一転働くほうが賢明です。
職場によって風土、風潮、カラーはさまざまです。今の環境では解決できない問題があるのなら、新人看護師のうちに転職したほうが違和感なく新しい職場になじめるでしょう。
大学病院のような学べるところが理想でしたが、忙しく人間関係に悩み精神的につらく続けられなくなりました。
とにかく人間関係が良好であまり残業がなく負担の少ないところをキャリアアドバイザーさんに探してもらい、人事の方や看護部長さんの印象がよかったところへ転職しました。(28歳女性 大学病院の婦人科から療養型病院に転職)
大学病院のときに、夜勤で生活リズムが崩れ、体調を崩し精神的にも不安定になりました。
日勤のみで日曜日など決まった休日があり、あまり患者さんの急変がないところを条件に探しました。
これらの条件に当てはまり、知り合いの方からの紹介で信頼もできることから転職先を決めました。(32歳女性 大学病院のICU病棟から個人経営の消化器外科クリニックに転職)
前職場では先輩看護師との人間関係を気にしながら働き、忙しすぎてまともに休憩もなく、家でもレポート作成などで忙しかったので、ゆっくり規則正しく働きたいと思っていました。転職先のクリニックは人間関係も良好で先生も先輩看護師もとても優しくて、スキル不足なわたしにもいろいろ教えてくれました。
オペ後の患者さんや重症の患者さんがいないのでプレッシャーも少なく、心に余裕を持って働くことができました。(28歳女性 赤十字病院の消化器内科・消化器外科・婦人科から内科外科消化器内科クリニックに転職)
新人看護師が転職するデメリット
転職にはメリットだけでなく、デメリットも伴うもの。
特に、新人1~2年目で転職した看護師には風当たりが強く、転職の際に苦労するケースも少なくありません。
新人時代に転職を経験したナースの体験談と医療機関の採用担当者が注目しているポイントをご紹介します。
新人看護師が転職するうえで不利になる点をあらかじめ知っておけば、事前に対策もできるでしょう。
デメリット1.「すぐ辞める看護師」と思われる
経験を積まないままに転職活動をスタートさせた場合、採用担当者から「今回もすぐに辞めてしまうのでは?」と不安視されてしまうのはよくある話です。
ミライトーチMedia看護師が施設の採用担当者に行った取材では、採用する際には転職回数の少なさよりも1ヶ所にどれだけ長く勤めていたかがポイントになることがわかりました。
特に、最初に勤めた職場でどれだけ教育を受けて経験を積んできたのかが重視されるようです。
その最初の職場を短期間で辞めてしまうと、職場に定着しないだけではなく、看護師として学ぶべきことを身に付けていないと判断される場合も。
書類選考を通って面接にこぎつけてからも、聞かれるのはやはり新人で短期で辞めた理由です。避けては通れない問題なので、採用担当者も納得できる転職理由を説明できるようになっておきましょう。
さらに、次の職場でどういった看護をやりたいか、どういった看護師になりたいかと、長く勤めたいという気持ちも伝えるようにしましょう。
2年目で退職したため、「すぐ辞めるのではないか」と思われたのか面接では必ず転職理由を聞かれました。
前の現場の悪口は言いたくないですし、思い出したくもないです。それでも聞かれたらやんわりかつ明確に答えないといけません。これが案外苦痛でした。(24歳女性 市立の総合病院から大学病院へ転職)
その後、何度か転職をして長く勤務した病院もありますが、転職の際の面接では必ず、新卒で1年未満で辞めた際のことを聞かれます。
そのたびに、1年目で辞めたことを後悔しています。(36歳女性 大学病院消化器内科から精神科クリニックへ転職)
看護師を採用する際は、回数ではなく勤務経験、長さを重要視しています。
資格取得後、最初に勤務した病院で短期間で辞めている人は、看護師というものはどういうものか最低限知っているべきことが欠けているケースが多いので不安に感じます。最初の病院で4,5年勤務しているというなら、逆に転職回数はあまり影響しません。(中規模総合病院の採用担当者・男性)
看護師さんを採用する場合は、新卒で大規模病院で働いて、新人看護師の3年カリキュラムを経ているというのが前提となります。(医療介護福祉サービスを複数運営している法人の採用担当者・男性)
デメリット2.応募できる転職先が限定される
いくら売り手市場の看護師とはいっても、勤務経験が短い新人看護師にとってはその恩恵を受けることはむずかしいのが現実です。
応募条件で目にするのが、3年や5年以上の臨床経験。いくらやる気があっても、希望通りの職場であっても、応募基準に満たなければ意味がありません。
なかには「看護師資格をお持ちの方」といった、経験年数を問わない求人もあります。しかし、経験を積んだ看護師の履歴書と比べられてしまうと、やはり新人看護師は分が悪いものです。
転職活動をするのは最初の職場で経験を3年積むまで待つか、常に情報収集をしながら働き、希望の求人にはすぐに応募するというフットワークの軽さが必要になりそうです。
2年で辞めてしまったため、転職する際に応募基準に満たないことが多く、苦労しました。
だいたいは3年以上経験がないと転職不可なので、せめて3年ぐらいは同じところで働いておいた方が後々のためにはいいのかともしれないと思いました。(24歳女性 総合病院から総合病院へ転職)
求人を探していくうえで、募集条件の中でかなり多かったのが勤続年数3年以上というものでした。
どうしても1年未満の自分では厳しく、あったとしてもクリニックで、男性看護師の募集は少ないため選んでいる余裕がありませんでした。
とにかく見つけたらすぐ応募という感じでした。(25歳男性 総合病院からクリニックへ転職)
デメリット3.スキルが不十分なまま即戦力とみなされる
規模が大きな病院や急性期病院からの転職で気をつけたいのがこのケースです。
大規模病院での勤務経験を持つ新人看護師は、ほかの新人看護師よりも比較的転職先が見つかりやすいもの。
なぜなら、短期とはいえ大規模病院に入職していた優秀な看護師というイメージが持たれ、さまざまな症例を経験した即戦力だと判断されがちだからです。
周囲のイメージと自分自身のスキルの格差が大きく、実力が伴わないまま現場に放り込まれることもあります。
転職のしやすさだけではなく、教育やフォロー体制が整っているかどうかにも注目して転職先を探しましょう。
急性期だから学べると思って転職したのですが、指導者的立場の方がおらず、どうしていけばいいのかわからない状況です。
ほとんど放置されており、ミスしたら怒られるの繰り返しで、聞いても忙しすぎて教えてもらえないということもあります。(23歳女性 リハビリ病院の神経難病病棟から急性期の内科病棟へ転職)
小児科の経験と保健師の資格も生かし、発達障害や特別支援教育に興味があったので、保育園の看護師を選びました。
しかし、医療職は自分1人だったのですべての判断を委ねられることがあり、相談できなかったことがきつかったです。
また、技術は全く身に付かないので、次に病院へ勤務を始めたときは浦島太郎状態で苦労しました。(38歳女性 3次救急センターのある病院から保育園の看護師に転職)
一応既卒として入職することになってしまうので、教育が新卒とは異なることもあり、不安な面がありました。
また、回復期はそこまで積極的な治療が必要でない患者さんが多かったので、手技を向上させることは難しいように思います。(30歳男性 総合病院の消化器外科病棟から中規模の脳神経外科病院に転職)
新人看護師が転職すべき職場の特徴
看護師は、新卒で入職した病院でどれほど長くしっかり勤務できたかがその後の転職を大きく左右するため、できることなら長く働くに越したことはありません。
ただし、中にはなるべく早く転職したほうがいいケースもあります。それはどんな職場なのでしょうか。
転職すべき職場1:慢性的に看護師が不足している
看護師不足の職場で働き続けるのは、ひとりひとりの負担が大きくなり、新人看護師ではなくてもつらいものです。
先輩看護師たちも日々の業務で手一杯ですから、新人教育を行う時間的余裕も精神的余裕もないでしょう。
このような職場では、適切な新人教育が受けられるかは疑問が残ります。また、業務量の多さから健康面でも心配です。
看護師不足の病院では、新人看護師の教育を十分に行えないだけでなく、患者さんに対する処置の質にも影響が出る恐れもあります。
転職の1番の原因は、人員不足で忙しかったからです。就職した頃は、それなりにスタッフもたくさんいたのですが、どんどん人が減っていきました。
人が減ったことで忙しくなり、それが嫌でまた人が辞めていくの繰り返しで、心身共に限界になったので転職しました。(23歳女性)
2年目で妊娠し、産休後復帰予定でした。しかし人手不足や外科病棟という多忙な科であることもあり、常勤である以上は夜勤の免除が難しいことや残業や時間外研修が月平均20時間以上あることから子育てしながらの勤務に不安を感じ、子どもがいても無理なく常勤で働ける職場への転職を考えました。(28歳女性)
転職すべき職場2:健康被害が生じている
常に緊張感を持って業務に臨み、ときには患者さんの死に直面したりと、ハードな看護師の日常につらさを感じるときもあるでしょう。
うまく気持ちの切り替えができずに、心身のバランスを崩してしまう看護師も少なくありません。
キャリアアドバイザーに取材したところ、健康を害している場合はたとえ新人看護師であってもすぐに転職することを勧めるケースなのだとか。
看護師としてのスキルを身に付けるためには、ある程度の忍耐力を持って働くことは大切だとはいえ、体調や精神面で無理をしたまま勤務を続けていると、看護師として働くことができなくなる恐れがあるからです。
せっかく看護学生時代を乗り越え、資格を取ったのですから、この先も看護師として熱意を持って働くためにも、いったん退職してリセットするのは悪いことではありません。
急性期から終末期まで幅広く仕事量も多く精神的につらくなりました。患者さんも亡くなることが多く仕事だと思うと眠れなくなりました。
入職してから4ヶ月くらいから吐き気や不眠が出て仕事にいくと全てが不安で手が震えうまく仕事が出来なくなりました。退職してからしばらくは医療職につかず半年くらいしてから転職サイトを利用して探しました。(28歳女性)
新卒で配属されたのは消化器外科、泌尿器科、眼科などの病棟でした。患者さんの疾患、治療などが幅広く、勉強が追いつかず病状などが理解できていないまま患者さんの受け持ちをすることが怖く感じました。
また、慣れない仕事で帰りが遅いにもかかわらず、毎日、疾患・治療・看護技術の勉強を行い、睡眠時間がきちんと取れず体調がすぐれない日々が続きました。
初めての看護技術の際に先輩についてもらうことができず、とうとうインシデントを起こしてしまい、立ち直れないほど落ち込んでしまいました。
入職3ヶ月後に師長が体調の異変に気付いてくださり、そのタイミングで退職の希望を伝えました。しばらく休職することや、部署移動の提案もしてくださったのですが、今後のことは全く考えられず、とにかく仕事から逃げたいと思い退職しました。(33歳女性)
転職すべき職場3:看護観が合わない
新人看護師とはいっても、患者さんとどのように接したいか、どのような看護をしたいかという希望を持っている人も多いことでしょう。
職場の環境や考え方と、自分が大切にしたい看護観が違う場合、そのギャップにストレスを感じてしまうこともあります。
現実というものはしばしば理想通りにはいかないもの。とはいっても、自分の信念を曲げて看護観の合わない職場で働き続けることはストレス以外の何物でもありません。
せっかく夢をかなえて看護師資格を取ったのですから、次は自分がどんな看護師になりたいのかを考え、それを実現できる職場で
一番の原因は、病院のルールを患者様に押し付けるような風土があったことです。病気を持ち精神的にも不安を抱える患者様にとって、患者様ファーストの看護を提供できる環境に乏しく、そこにジレンマを強く感じてしまいました。(26歳女性)
退職した一番の理由は、自分の看護観と違うかもしれないと思ったことです。私は療育に携わる看護師を目指し入職しましたが、重症度の高い重症心身障害児者の高い病棟であったこともあり、定時内に治療を行うのにいっぱいいっぱいで、思うような看護ができなかったからです。(24歳女性)
人間関係は良好でしたが、職場は時間外勤務でも残業手当をほとんどつけてくれず、患者のためなら自分の身は削ってでも働けという雰囲気でした。看護部長が言うことは絶対という風潮もわたしには合わなかったため退職しました。(26歳女性)
転職すべき職場4:興味がある分野、キャリア計画と違う
看護師としてやりたい仕事がはっきりと決まっているのに、今の職場ではそれがかなわない場合も転職をしたほうがいいケースです。
希望の診療科に配属されず、今のままでは異動もできないのであれば、このまま働き続けていてはキャリア形成の回り道になってしまいます。
早期退職者の転職活動は難航しがちではあるものの、このパターンは進むべき道が明確であることから、受け入れてくれる施設は比較的見つかりやすいかもしれません。
看護師になり、勤務したのが産婦人科でした。学生時代、あまり産科分野は好きではなかったのですが、就職先を決めかねていたのでとりあえず学校に求人がきていたので就職してしまいました。
看護師と助産師の仕事の違いがあり、どうやって産婦さんに接すれば良いのかわかりませんでした。人間関係もよくなかったため、1年目の秋には転職活動をはじめ、病床数500床の病院に採用され、その産婦人科は3月末付で一年で退職しました。(41歳女性)
配属された大学病院の歯科口腔外科病棟が全く興味の持てる科ではありませんでした。異動できるのは5年以上働いてからと言われたため1年で退職することにしました。
4月に入職しすぐに退職したいと思ったので、ゴールデンウィークには次の職場探しを始め、合同就職説明会へ参加したりさまざまな病院でのインターンシップに参加しました。(30歳女性)
転職すべき職場5:現職場より上のレベルの職場へ転職希望
大学病院や有名な大規模病院など、今の勤務先よりもレベルの高い職場で働きたいという希望がある場合は、すぐにでも転職活動をはじめたほうがいいでしょう。
まずは現在の職で経験を積んでからという意見もありますが、他に魅力的な職場があるのならば、そこで新たに学び、キャリアを積む方が張り合いもあるというもの。
新人看護師を受け入れる施設側にも、若い看護師は育成のしがいがあるというメリットがあります。
国の機関の看護師へ転職しました。他の病院などでは絶対に経験できない特殊な医療をしていて、医療関係だけでなくさまざまな職種の人が働く場で多くの刺激を受けることで、一社会人としてさらなる成長をしたかったためです。
大学病院で興味のない科でなんとなく働くのではなく、自分が納得しながら自分の道を切り開けたことが一番よかったと思います。自身が一生懸命取った資格を大事にできていることを誇りに思います。(30歳女性)
就職を決めた理由は給料面が主でしたが、内科病棟への転職で新たなキャリアアップをしたいという気持ちが強くなり就職活動に力を入れました。(33歳男性)
転職しないほうがいいのはこんなケース
今抱えている悩みはどのようなものでしょうか。配属された診療科について? それとも人間関係?ひょっとしたら、転職しなくても解決できる問題かもしれません。
配属された診療科が合わない、病院内に希望する診療科がある、人間関係が悪かったりプリセプターとの相性が良くないといったことなら、異動希望を申し出る手段もあります。
病院内での異動ならば転職とはならないので、経歴に傷もつきません。お給料をはじめとする待遇面に不満がない場合はなおさらです。
また、転職しても悩みが必ず解決する保障はなく、新しい悩みが増えるケースも少なくありません。
「人間関係が嫌で転職したけれど、新しい職場はさらにギスギスしたところで、前のほうがマシだった」「夜勤はしなくてもよくなったけれど、思った以上に給料が減ってしまった」などの声もあり、新人は特に転職すべきかどうか冷静な判断が求められます。
転職先も人間関係が悪く、同じ年齢層の人はいませんでした。
また、面接の内容と就職後の環境は全く異なっていて、そのことについて問うと、私が悪いような言い方をされ、その病院では働いていけないと感じるきっかけになりました。
就職してみないとわからない現実もあるため、現場で働く人が良い点とうたっている言葉に信憑性は感じられません。転職するうえでは何を信頼して転職先を探すかが課題になると感じました。(33歳男性)
大学病院に比べて、個人のクリニックは従事する人数が少ないため、急な休みが取りにくく、またなんでもこなさなくてはならないため、看護師以外の仕事も多かったです。(32歳女性)
訪問看護ステーションに転職しました。前の病院と比べ夜勤もなく、日勤だけで精神的・身体的疲労はとても改善されましたが、年収の方は大幅に下がりました。
昇給や有給消化など福利厚生の部分はまだ整理されていないところがあります。転職で悩みは解決しましたが、別の悩みが出るものだなと感じました。(24歳女性)
新人看護師が転職すべき時期
転職したいという気持ちが決まったら、すぐにでも転職活動を始めたくなるもの。
しかし、転職の時期にも向き不向きがあるようです。新人看護師にとってベストなタイミングでの転職はいつなのでしょうか。いつから転職活動を始めたらいいのかをご紹介します。
転職成功時期:新人が入職する年度替えのタイミング
新人看護師が転職するなら、採用枠の多い時期がおすすめです。
年度末退職者の補充や新卒看護師が多く入職する4月、年度末退職者とボーナスをもらってから退職した人の補充をする7月、9月、12月が狙い目。
なかでも、もっとも入職者が多い4月は新人看護師にも転職成功のチャンスがあるといえそうです。また、職場のフォロー態勢が整っているのもポイント。
新しい年度が始まるこの時期は新卒看護師も多く入職するため、研修が充実。看護師として一人前というには不安のある新人看護師なら、新卒看護師と同じタイミングで入職して一緒に研修を受けられるのは心強いですね。
4月入職の求人情報は1月ごろから出てくるので、スムーズに応募できるように準備を始めておきましょう。
退職の意思を伝え始めたのは入職から8ヶ月たった時です。まだプリセプター教育途中でしたが、外来に回らせてもらい、丸1年で退職できるようにお願いしました。
最初はやはり引き止められて話し合いが続きましたが、私自身も続けることが本当にできないという旨を伝え、年度かわりで退職しました。(29歳女性)
年度末で退職しようと思い、11月頃、看護師長さんに伝えました。転職活動は1月頃から始め、友人の紹介でクリニックに転職しました。(32歳女性)
毎年12月に次年度の意向調査があり、その際に結婚を理由に退職する旨を看護師長さんに伝えました。その後はスムーズで、年度替わりの3月末で退職できました。(38歳女性)
転職失敗時期:求人数が少なく年度途中の春、夏、年末年始時期
新人看護師にとって、求人数が少ない時期の転職は難しいもの。年度末の3月は、4月の大量入職を控えているため採用枠が少ない傾向にあります。
また、スタッフの多くが休暇を取る8月や年末年始は採用活動自体を控えることが多いようです。
たとえ入職できたとしても人出不足で忙しく、フォロー体制が整っていない可能性もあるので避けたいところ。
また、4月は新人看護師の転職時期にぴったりであるとご紹介しましたが、年度がスタートした4月に入ってからも求人が出ている案件には注意が必要です。
なぜなら、4月のはじめに入職した看護師だけでは足りないほど人員不足に陥っている可能性があるからです。
退職は1年目の途中で言いましたが、スタッフが足りず、新しい看護師が入る時期でもなかったのでなかなか辞めさせてもらえず、2年目の10月頃に面談をして、翌年の3月にようやく辞めることが決定しました。(23歳女性)
退職の意思を伝えたのは入職から10ヶ月位です。看護師長にメールで伝えました。
この頃にはすでに精神的に疲弊していたこともあり、今思えばよく看護師長に直接しかもメールでそのようなことを告げたなと思います。
それでも、退職できたのは2年目の6月です。あと1ヶ月いればボーナスもあるよと言われましたが、お金よりも早くこの人間関係を断ちきりたいと思っていました。(36歳女性)
入職した時点で、そんなに長くは働かないと思う旨を看護師長に伝えていました。
その後、2年目の8月に、結婚のため辞めたい旨を申し出るも却下され、ギリギリの翌年3月まで働かされました。
以前から転職サイトは見ていましたが、働きたいと思うところがなかったため、退職直後の4~6月は派遣看護師として働きながら転職活動をし、7月に現在のクリニックに転職できました。(26歳女性)
実は新人看護師は時期を選ばず退職がしやすい?
退職を希望しても引き止められてなかなか仕事が辞められないという話を聞くと、退職の申し出をちゅうちょしてしまいそうです。
多くの施設で看護師が不足しているため仕方のないことではありますが、できればスムーズに退職したいところ。
どの時期なら、すんなりと退職できるのでしょうか。
実は、新人看護師においては引き止めにあうことが多くはなく、意外にもスムーズに退職できるようです。
ミライトーチMedia看護師が行った調査によると、7割近くの新人看護師が退職を申し出てから3ヶ月以内で退職しており、半年以内となると9割以上となります。
退職の意思表示から実際に退職するまでの期間が非常に短いのですが、これは一人前としてカウントされていない新人看護師だからこそ。ちょっぴり複雑な気もしますが、強い引き止めにあって退職時期が引き延ばされるよりはいいでしょう。
新人看護師は時期に関係なく辞めやすくても、円満退職のためにも退職時期に配慮したいもの。
退職者が多いと見越して採用活動を行っている、ボーナスの支給後や年度末なら、職場や他の看護師へ与える影響を最小限にとどめることができそうです。
退職の意思を伝えたのは入職から10ヶ月。プリセプターも看護師長さんもまともに話を聞いてくれる感じではなかったので、看護部長さんに直接話に行きました。退職したのはそれから3ヶ月後の5月です。(28歳女性)
退職の意思を伝えたのは新卒で就職して3ヶ月目でした。看護師長とその後、看護部長に伝えました。今いる病棟は人が少ないからと部署移動などはしてもらえず、2ヶ月後の入職5ヶ月で退職しました。(28歳女性)
新人看護師に人気の転職先
新人看護師が転職するならどのようなところがいいのか、ミライトーチMedia看護師が独自に行ったアンケートより、新人看護師が転職先として実際に選んだ職場を口コミと共にご紹介します。
病院
スキルを身に付けたい新人看護師にとって、教育体制が整っている病院は転職先としてもおすすめです。
セミナーや院内研修があるのはもちろん、中途採用でもプリセプターをつけてくれることも多いようです。
ただし、病院勤務がつらかった看護師さんは、次の転職先に病院を選んだらまた同じ悩みを抱えてしまうのではないかと不安に思う方もいるでしょう。
その場合は、比較的状態が安定した患者さんが多く、落ち着いて看護を学ぶことができる療養型の病院を選んではいかがでしょうか。
療養型の病院に転職しましたが、最初は右も左もわからず、新しい分野だったので大変でしたし、働いてる方の年齢層も上で気軽に相談しづらかったです。
しかし、残業はないし、周りのスタッフはやさしく怒ることなく教えてくれるし、困った時は声をかけながら一緒にしてくれるし、なにより仕事量が以前より少なかったので患者さんとじっくりと向き合って関わることができました。(28歳女性 大学病院の婦人科から、療養型の病院に転職)
もう少し勉強がしたいと思い、急性期病院を選びました。前の病院では、人員不足が原因で辞めたので、どのくらい人がいるのかも確認し、見学などの際に聞いて決めました。
雇用形態や忙しさ、入退院の数や救急車の受け入れ態勢など、忙しさに関連するところはすべて質問して考えました。(23歳女性 リハビリ病院の神経難病病棟から、急性期の内科病棟へ転職)
全くの新人ではないけれど1年での転職だったのでかなり不安がありました。
しかし、一から看護技術を学び直すという覚悟をキャリアアドバイザーの方にお伝えしたので、親身になって探してくださいました。
また、福利厚生などがしっかり整っているところを希望していましたので、給料面でも過不足はなかったです。
仕事面では、教育体制が整っていましたので、仕事の悩みや人間関係の相談もしやすかったです。セミナーや院内研修もあり、整った環境で勉強もできました。(41歳女性 個人の産婦人科病院から、総合病院へ転職)
クリニック
新人看護師の転職先としてもっとも人気だったのがクリニックです。
ミライトーチMedia看護師が行ったアンケートでは、新人1~2年目で転職した看護師さんのうち、半数以上がクリニックを転職先に選んでいました。
日勤のみで夜勤がなく、日曜や祝日に休みが取れるのも人気の理由。病院に勤務していたころと比べて、転職後は時間的にも精神的にも余裕が生まれたという声が多く寄せられています。
心身ともにゆとりがあるおかげで新しいスキルを身に付ける意欲もわき、さらなるステップアップを遂げた人もいました。
転職した産婦人科医院は、以前いた総合病院循環器内科のようにステルベンがたくさんあるような環境ではなかったので、精神的なプレッシャーがなくなり、悲しいこともあるけれど生命の誕生に携われ仕事に行くことが以前のように苦ではなくなりました。(28歳女性 総合病院の循環器病棟から、産婦人科クリニックに転職)
個人経営の消化器外科クリニックなので、お昼休みが長く取れ、一度家に帰り、家の用事をすませてから午後の勤務に当たれることはとても良かったと思います。
院長の都合で休みになることもあったので、休日は多かったです。(23歳女性 大学病院のICU病棟から、個人の消化器外科のクリニックに転職)
給料が良く、人間関係も良好だったので透析クリニックに転職しました。
以前は総合病院のオペ室勤務だったので静脈注射を数回しかしたことがなく、注射くらいできないと困るだろうと注射ばかりする透析科を選択したというのもあります。
無意味な残業や早く出勤してもタイムカードは押せないなんてことはなく、きちんと給料が支払われました。
仕事の内容もほぼ毎日同じなので、全体を見て、自分が今何をしているのか、するべきなのかを把握しやすく、動きやすいと感じました。(41歳女性 地域の総合病院オペ室病棟から、透析クリニックに転職)
どうせ転職するなら新しいことにチャレンジし、技術を身に付けたいと思い内視鏡の取り扱いがあるクリニックに転職しました。
規模としては大きくありませんが、20年も地域の患者さんのかかりつけ病院になっているため、毎日たくさんの患者さんが来院するクリニックでした。
人間関係も良好で、歳の離れた先輩ばかりですが、不慣れな処置、わからないことは全て丁寧に指導してくださったため、半年足らずで全ての業務を1人でこなせるようになりました。
長く働けるところをじっくり選んだので、多少時間はかかりましたが、吟味して転職して本当に良かったと思っています。(26歳女性 大学病院の外科病棟から、内視鏡の取り扱いがあるクリニックへ転職)
訪問看護
病院で患者さんの看護をするのではなく、患者さんの家に出向いて看護するのが訪問看護。
患者さんと長いお付き合いになることも多く、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合いたいという人に向いています。
あらかじめスケジュールを決めて訪問するので、自分のペースで仕事を進めやすいという特徴もあります。
点滴や採血といった看護や最新医療に触れる機会が少ないため、訪問看護から別の職場に再転職する場合は注意が必要です。
私は訪問看護に興味があったのと、未就学児から高校卒業後まで長期的に看護することができ、自宅での療養や施設での関わりとどちらもみることができると思ったため、転職先に訪問看護ステーションを選びました。
訪問看護なので自分の技量や経験について不安がありましたが、先輩看護師と相談しながらアセスメントすることができ、研修などを通して補うことができました。
救急のように点滴や採血といった診療の補助はあまりないので、そこは自分の看護観に合うかどうかをしっかり見たほうがいいです。(24歳女性 病院の長期療養病棟から、訪問看護ステーションに転職)
元々学生の時から訪問看護に興味がありました。実際に今の職場を見学した時も、患者さんの生活に看護師が入らせていただくというスタンスで看護を提供しており、私の理想の看護を目の当たりにしました。
また、この職場は転職サイトではなく、病院時代の同期が学生時代にインターンをさせてもらったところであり、同期からの「とても楽しかった!」という言葉が決め手となりました。
自分のやりたい看護ができ、男性の比率が高いため職場に女性特有のネチネチした雰囲気が一切ありません。給料も夜勤がない割に、基本給が看護師1年目と比べて4万円ほど高いので満足しています。(26歳女性 大学病院の脳神経外科から、訪問看護ステーションへ転職)
派遣・パート
やりたい仕事、条件に合う職場を選んで働く派遣看護師という選択肢もあります。
いろいろな現場を有期で回るため対応力、コミュニケーション能力は必要ですが、人間関係のしがらみが少ない点は人気です。
派遣会社に登録の際は、技術チェックのヒアリングなども行われるため、現場で自分のスキル以上の働きを求められることは少なく、気負わず働くことができそうです。
しかし、看護師歴や臨床経験が求められるため、新人看護師では登録できない派遣会社も少なくありません。
また、長時間労働がつらく辞めた、結婚や妊娠・出産・育児で以前のようには働けないという人は、正職員ではなくパートという雇用形態を選んで入職する看護師さんも多いようです。
非正規職員となるため、社会保険や福利厚生、賞与の面では不安もあるでしょうが、時給換算すると正職員よりも高額というパート看護師さんもいます。
時間に融通のきく派遣看護師に転職しました。実際、自分自身で日時、派遣場所等含めた条件提示ができ、派遣会社の仲介人が条件に合うところをクライアントと交渉してくれます。
勤務日数が減ったことにより減給し、なおかつ福利厚生はないために自身で負担する税金が増額しました。
派遣はやめておいた方が良かったのではないかと思う時期もありましたが、働いてみると、派遣先と派遣元、両者共に丁寧に接してくださり、私の条件にあった仕事先を探し出し、体調に合わせて就業時間の交渉をしてくださったのでとても良かったです。(23歳女性 私立の総合病院の循環器内科から、クリニックや施設、デイサービスの派遣看護師に転職)
体調が万全ではなく自信もなかったため、まずは実家から通える夜勤のないクリニックで短時間のパートから始めました。
さまざまな患者さんと接するうちに、もう一度病棟で看護技術や疾患、治療などを勉強したいと思い、その後、教育体制が整っている規模の大きすぎない病院に再度転職しました。(33歳女性 大学病院の消化器外科、泌尿器科、眼科など外科系の病棟から、クリニックのパートに転職。その後中規模の亜急性期病院の一般内科病棟に再転職)
もう間違えない! 転職先の選び方
次の職場では長く働くためにも、転職先はしっかりと見極めたいもの。インターネットや求人情報に頼らず、実際に自分の目で確かめましょう。
面接や見学の際にしっかりとチェックすべきポイントを看護師専門のキャリアアドバイザーさんに教えてもらいました。
- 挨拶に対して返事があるか?
- 患者さんに対する看護師の言葉づかい
- 職場が整理整頓されているか
挨拶に対して返事があるか?
キャリアアドバイザーさんのコメント
挨拶されたら挨拶を返すのが自然なことのように思いますが、ときには挨拶が返ってこない施設もあるそうです。施設見学の際に自分から看護師さんへ「こんにちは」と声をかけてみましょう。そのとき、返事がない・返事が小さい・笑顔がないなどの施設は、何らかの問題を抱えている可能性が高いといえます。
患者さんに対する看護師の言葉づかい
キャリアアドバイザーさんのコメント
患者さんに対して命令口調であったり、上から物を言うような口調、雑な口調の看護師は、自分より弱い立場である新人看護師に対しても同じような対応をしがちです。そのような先輩看護師のもとで学びながら働くのはむずかしいだけでなく、看護の質にも疑問が残るので、看護師がどのように患者さんに声をかけているかも要チェックです。
職場が整理整頓されているか
キャリアアドバイザーさんのコメント
雑然とした職場では、不思議なことに人間関係も雑なケースが多いように感じます。きれいに整理整頓されているというだけではなく、看護師や医師、スタッフの動線がスムーズになるような工夫がされている施設は、人間関係も良く業務もスムーズに行われている印象です。
ただし、片付いていない・汚れているというのと、施設が古いというのは別。たとえ建物や施設が古くても、掃除が行き届き、片づけられていれば安心して勤務できる職場といえるでしょう。
新人看護師の転職の流れ
転職を決意したらまずは何をしたらいいのでしょうか?
転職活動を始めるだけでなく、勤務先との調整も必要です。辞めるとはいえ職場に迷惑をかけないよう、また、自分が困ることがないようにしっかりと準備をしましょう。
ここでは、新卒1~2年目で病院を退職した経験を持つナースに対して行ったアンケート結果を交えつつ、転職までの流れをご紹介します。
1.退職を相談
転職することに決めたら、退職の意志を伝えなくてはなりません。
このとき、誰に伝えるのがベストでしょうか。新人時代に退職経験のあるナースに聞いてみました。
順位 | 退職を伝える相手 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 看護師長 | 53.3% |
2位 | プリセプター | 20.0% |
3位 | 看護部長 | 6.7% |
3位 | 同期 | 6.7% |
ミライトーチMedia看護師調べ
仕事を辞めたいと話すのは勇気がいるものですが、すでに退職の意志が固まっているからか、上司である看護師長に直接伝えた人が多数。
なかには、辞めさせてほしいと看護部長に直訴した人もいました。
退職の意志を伝える順番は悩ましく、相談相手を誤れば職場に居づらい思いをすることも多いようです。
その点、最初に伝えるのが看護師長なら角が立つことが少なく、さらに退職までの勤務形態や配置換えを検討してくれるというメリットもあります。
ただし、アンケート結果を見てみると、新人期間に辞めるということ自体、良い印象では受け止められないため、誰に最初に相談しても風当たりは強く、退職日までつらかったという感想が多いようです。
信頼している先輩看護師に先に退職の意思を伝えたところ、それがプリセプターに聞かれてしまい、自分から伝えたときには無視されて口も聞いてもらえませんでした。人間関係が崩れてしまい、辞めるまでの数ヶ月がつらかったです。(23歳女性)
一番最初に相談したのは看護師長でした。勤務表はすべて師長が作成していたため、有給消化をすると辞めるまでの期間の勤務に迷惑がかかると思ったからです。
看護師長にきちんと相談したため、いつ誰に報告するのが良いか教えていただけたので特に問題はありませんでした。(26歳女性)
最初に看護師長に退職を言ってしまったことで、仲の良かった先輩に無視されてしまいました。なぜ自分にひとこと相談がなかったのかと…。(24歳女性)
プリセプターに相談している段階で他の先輩看護師に話がもれてしまいました。その後は先輩看護師からの当たりが強くなり、仕事をするのがつらくなりました。
同期に話すのがその後になってしまい、相談してほしかった、と少し責められてしまいました。(30歳女性)
2.転職サイトに登録
退職の意志を職場に伝えたら、いよいよ転職活動をスタート。転職活動の方法は、転職サイトを利用した人が圧倒的多数でした。
新人で転職した際の転職方法
順位 | 転職方法 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 転職サイト | 64.7% |
2位 | ハローワーク | 11.8% |
3位 | eナースセンター | 5.9% |
3位 | 知り合いの紹介 | 5.9% |
(ミライトーチMedia看護師調べ)
インターネットで簡単に利用できる転職サイトはやはり便利。24時間いつでも求人情報を見ることができるので、働きながらでも簡単に仕事を探すことができそうです。転職サイトでは、キャリアアドバイザーに転職のアドバイスを受けながらインターネットには掲載されていない非公開の求人情報も紹介してもらえます。その際は登録手続きが必要ですが、わずか数分で完結するほど手軽です。転職サイトごとに扱っている求人情報や得意分野が異なるので、複数のサイトに登録するとより多くの情報を得ることができますよ。
3.ヒアリング
転職サイトに個人情報を登録した後は、電話で簡単なヒアリングが行われます。それからすぐに求人紹介がスタートする場合もあれば、さらにくわしい経歴や希望条件、現在の状況をヒアリングするために、担当のキャリアアドバイザーから連絡があることもあります。キャリアアドバイザーによるヒアリングは、直接会って行う他、オンライン会議ツールや電話などでも行えます。
初めての転職に不安を感じているなら、キャリアアドバイザーはきっとあなたの力になるはず。希望条件がはっきりしない場合や面接対策の相談にものってくれます。
4.応募
新人で退職していることで、応募先が限られることが多く、気になる求人を見つけたとしても応募できるとは限りません。ただし、転職サイトのキャリアアドバイザーから紹介された求人に関しては、新人での退職を応募先は了承済みであることが多いので、応募できないといったことはありません。
応募の際は、ほかの求人案件と比較検討することも大切です。確認しておきたいポイントは、雇用形態、施設形態、給与額に加えて、長期で勤務することも考え昇給率にも注目しておきたいですね。
転職サイトによっては「第二新卒歓迎」の求人を多く扱っており、新人看護師にとってありがたいものです。ただし、第二新卒歓迎をうたっている施設の場合、慢性的な人手不足というケースも多く、即戦力とみなされてほとんど指導が受けられないまま即戦力として勤務しなければならない恐れもあります。
教育体制が整っているかどうか、自分のスキルでやっていけるかどうか、長く勤められるかどうかを見極めてから応募しましょう。スキルに自信がない限りは、前職と同じような職場は避けた方が無難です。
5.履歴書、職務経歴書作成
面接が決まったら、履歴書と職務経歴書を作成します。新卒で入職した病院の在職期間が短いところも正直に記入しましょう。
書類の作成が苦手だという人は看護師に限らず多いもの。心配な人は、転職サイトのキャリアアドバイザーに添削を依頼をしましょう。基本的な記入方法だけでなく、応募先にあわせたアピールの仕方も教えてくれます。このような履歴書や職務経歴書の添削サービスは無料で受けられるにもかかわらず、依頼する看護師はなんと1割にも満たないのだとか。
また、直接応募の場合は、看護師の約3割が書類審査で落とされてしまうという調査結果もあります(ミライトーチMedia看護師「看護師が転職に失敗しない履歴書の書き方!志望動機の例文付き」https://aucfan.com/hop-job/nurse/post-935/)。
面接に進むためにも、プロの手を借りてしっかりと準備しましょう。
新人看護師の早期退職に限らず、面接時に退職理由は必ず聞かれるもの。履歴書と職務経歴書を作成する際に、退職履修をきちんと説明できるように準備しておきましょう。
6.退職日を決める
転職活動を進めつつ、並行して退職準備を行いましょう。看護師長に退職の意志を伝えたら、退職日を調整します。引き継ぎに必要な日数や残っている有給休暇を消化することを考えて、退職日を決めましょう。年度末である3月末の退職はわりとスムーズに物事が運びやすい傾向があります。
7.面接・見学
転職活動は職場に選ばれるだけではなく、自分が職場を選ぶ視点を持ち進めることも大切です。面接では緊張してしまいそうですが以下の点に気を付け、見学の際は長く勤められる職場かどうか下記のチェックポイントでしっかりと見定めましょう。
面接で気をつけるポイント
- 前の職場を短期で退職した理由をきちんと説明できるようにしておく
- 短期で退職したことに対して言い訳をしたり他責発言はしない
- 新しい職場では長く勤めたいという意思をアピールする
職場見学でチェックするポイント
- 職場の看護師に挨拶したとき、返事を返してもらえるか
- 患者さんに対する看護師の言葉づかい
- 整理整頓されている職場かどうか
8.条件交渉・内定
内定の連絡は早くて面接当日、大抵は面接から1週間以内に先に電話かメールで連絡があり、その後、内定通知書が送られてきます。無事に内定がもらえたら、給与や勤務時間、休日日数に間違いはないか、内定通知書をしっかりと確認しましょう。
内定通知書に書かれてある条件を変更してもらいたい場合は、このタイミングで交渉をします。ほかにも選考中の病院や施設がある場合は正直に伝え、内定承諾の返事をいつまで待ってもらえるかなど相談が必要です。
転職エージェントを利用した場合は、条件交渉や内定辞退の連絡は、担当のキャリアアドバイザーが代わりに行ってくれます。また、内定通知書に明記されていない条件、例えば「夜勤は免除」「オンコール対応はなし」などは別途、採用条件提示書に明記してもらいましょう。採用条件提示書の作成依頼もキャリアアドバイザーから伝えてもらえると気が楽ですね。
9.退職届提出
内定連絡があったら、気が急いてすぐに現職場に退職届を出したくなってしまうかもしれません。しかし、内定通知書、採用条件提示書が届き、その中身を確認するまでは退職届を提出するのはやめておきましょう。
それは、内定をもらえても条件交渉がまとまらず入職に至らないケースや、給与や勤務条件を変更してくる悪質な施設もあるからです。退職希望の意志は先に伝えておいて問題ありませんが、退職届は転職先が確定してからにしましょう。
10.退職
退職までに、引き継ぎに1ヶ月、代わりの看護師の募集・採用に1~2ヶ月と計算すると、退職意思を伝えてから退職日までは3ヶ月、短くても2ヶ月は必要です。
法律的には退職日の1ヶ月前にその意思を伝えることが定められていますが、看護師は、病床数や患者数に対して一定数以上の配置人数が定められているため、職場や同僚に迷惑をかけないためにも、内定が出てから退職意思を伝えるのでは遅いケースが多いといえます。
短期で比較的スムーズに退職できるのは、先に紹介した通り、年度替わりの3月末を希望退職日とするような場合です。
「看護師 転職 流れ」の記事にリンクをはる新人におすすめの看護師転職サイト
- 初めて転職する人でも徹底的にサポート
- 高給与・好条件求人が多い
- 1人のキャリアアドバイザーが看護師と転職先の双方を担当する一気通貫制
- 事業所は大都市の3拠点
- 対面での面談でじっくり相談ができる環境が整っている
- 病院などの職場の内部事情に詳しく、転職後のミスマッチを防げる
- マイナビブランドを活かし、企業や美容クリニックなどの人気求人も保有
- 仕事と家庭を両立したい人
- ブランクがある・臨床経験が少ないなどでスキルに不安がある人
- 入職から1年未満の早期離職をする新人看護師
新人看護師の転職Q&A
初めての転職は、わからないことだらけ。誰かに相談したいのに、職場の人には聞けない内容だってありますよね。ここでは、新人1~2年目で転職を経験した看護師へのアンケート結果をもとに、転職を検討中の新人看護師の疑問にお答えします。
Q.2年未満の経験だと転職が難しいの?
新人1~2年目で転職した看護師さんの8割近くが「満足」「やや満足」と回答しています。
看護師に限ったことではありませんが、経験を積まないうちの転職は難しいと言われています。ミライトーチMedia看護師が行ったアンケートによると、1~2年目の新人看護師が看護師長や先輩看護師に退職を相談したとき、かなり厳しいことを言われた人も多いようです。
「強い口調で辞める理由を追求され、『実力がないんだから辞めても次の病院を見つけるのは大変だと思うよ。それなら今頑張った方がいいじゃん』と言われてつらかったです」(32歳女性)
「看護師長に『4年以下の看護師はどこに行っても使えない。退職は間違っている』と言われてなかなか退職を受け入れてもらえなかった」(23歳女性)
こういった辛辣な声を受けながらの転職ですが、結果はどうたったのでしょうか?
新人1~2年目で転職した看護師の満足度
順位 | 満足度 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 満足 | 33.3% |
2位 | やや満足 | 46.7% |
3位 | どちらともいえない | 13.3% |
4位 | 不満足 | 6.7% |
※ミライトーチMedia看護師調べ
転職先が見つからないかのように言われていたものの、8割近くの人が成功といえる転職をしていました。
同僚の看護師や医師に「看護師はどこでも働けるところがあるから大丈夫」と励まされて転職したという人もいたようで、経験の浅い看護師の転職は難しいとは一概には言えないようです。
Q.退職意思最初に誰に伝えればいいの?
看護師長に最初に相談するのが、他の看護師に迷惑をかけずに辞められるでしょう。
辞めることを職場に伝えるのは気が重いもの。できれば波風立てることなくすませたいところです。
前述の「新人看護師の転職の流れ」でご紹介したアンケート結果の通り、最初に相談したのが看護師長という人が半数以上を占め、次いでプリセプターに相談したというのが2割となっています。
そのため、看護師長に相談してからプリセプターに退職を報告するパターンと、プリセプターに相談してから看護師長に退職意思を伝えるパターンの2つに大きくわかれていました。
お世話になっているプリセプターだからこそ先に相談したいという気持ちも、シフト調整をする看護師長に先に話すべきだという気持ちもわかります。
しかし、どちらを選んでも、もう一方の「先に私に言ってほしかった」という感情を回避するのは難しいようで、退職日まで気まずい思いをする方が多いようです。
退職すると心が決まっているのなら、感情は抜きにして、看護師長に一番に意思を伝えるのが得策です。なぜなら、退職までのシフト調整をするのは看護師長というケースが多いからです。最初に看護師長に退職の意思を伝えたことによって、そのあとにどういった順番で退職の報告をしたらいいかアドバイスしてもらったり、有給消化の便宜をはかってもらえて助かったという人もいました。
Q.採用担当者の印象がいい転職のタイミングは?
同じ経験が浅いとはいっても、それが1年未満なのか1年以上になるのかでは採用担当者の印象は大きく違います。
たった1ヶ月の違いでも、11ヶ月の退職は1年未満としかならず、12ヶ月での退職は1年の「経験給」として判断されます。
まだ1年未満の勤務だけれど転職したいという新人看護師は、年度替わりの3月末を退職日として辞めるのが一番波風が立たないでしょう。
年度替わりということで、自分が抜けた穴は4月採用の新人看護師が埋めてくれますし、自分も1年の経験給がついたうえで、4月から新しい職場に入職できます。
ブランク期間ができないうえ、4月入職の新人と一緒に研修が受けられるので、足りないスキルを補うことができるでしょう。
まとめ
新人1~2年目で、初めての転職ですから、不安に思うこともあるでしょう。しかし、新人看護師だからといって転職をためらうことはありません。
新人看護師の転職はデメリットばかりではなく、メリットもたくさん。わからないことがあったら、プロの手を借りましょう。
看護師転職サイトをはじめとする転職サポートをじょうずに活用して、自分にぴったりの職場を見つけてくださいね。看護師としてのキャリアを積んでくださいね。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
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看護roo! |
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レバウェル看護 (旧 看護のお仕事) |
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ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) |
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ナースではたらこ |
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マイナビ看護師 |
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