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「クリニックの仕事は病院より楽そう…」
「夜勤のないクリニックへ転職したい…」
そう思う看護師さんが多いようですが、メリットがある一方でデメリットも存在します。
クリニックで看護師が働くメリット
- 夜勤がない
- 休みが固定できる
- 患者さんに寄り添った看護ができる
クリニックで看護師が働くデメリット
- 給料が低く福利厚生が十分ではない
- 出勤日数が多い・拘束時間が長い
- 消耗品が足りない・医療機器が少ない
クリニックは、求人数が少ないにもかかわらず、志望する看護師が多い人気求人であり、特有の転職事情を押さえて転職活動をする必要があります。しかし、転職には一定の経験が重視されたり、病院とは異なる仕事内容にギャップを感じたり、必ずしもメリットばかりではありません。
この記事では、クリニックで働く看護師の仕事、給料、福利厚生を詳しく紹介。クリニックへ転職する際の注意点も、転職のプロ・キャリアアドバイザーのアドバイスを交えお伝えします。
クリニック転職におすすめの転職サイト3選
- クリニックの求人数が多い|レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
- クリニックへの転職に強い|マイナビ看護師
- クリニックへの転職サポートが万全|看護roo!
おすすめの看護師転職サイト3選 | |||
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順位 | 転職サイト名 | 総合満足度 | |
1 | 看護roo! |
4.66
|
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2 |
レバウェル看護 (旧 看護のお仕事) |
4.40
|
|
3 | ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) |
4.2
|
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事の内容
クリニックで働く看護師の仕事や働き方
クリニックで働く看護師さんはどんな仕事や働き方をしているのでしょうか?仕事内容や1日のタイムスケジュール、病院との違いをご紹介します。
一般的なクリニックの仕事内容
一般的なクリニックの仕事内容は主に以下の通りです。
- 診療の介助・補助
- 院内清掃
- 医療器具類の滅菌作業
- 綿球作り
- 物品・薬品の補充・在庫管理・発注
- レセプトの作成・管理
- カルテの整理
クリニックで勤務する看護師の主な業務は、医師の補助作業です。看護師が問診やバイタルチェックを行った後、医師の指示に基づいて検査や点滴、採血を行い、カルテに記入します。病棟勤務を経験した看護師にとっては、クリニックでの看護業務は難しいものではないようです。
しかし、クリニックで看護師が担当する業務は多岐に渡ります。病院では研修医をはじめとする他職種のスタッフがやっていた仕事を、クリニックでは看護師が担当することも。使用物品の洗濯や消毒、在庫管理、掃除に限らず、受付業務や電話応対の補助を行うこともあるようです。
クリニックの1日のタイムスケジュール
一般的なクリニックの1日のスケジュールは以下の通りです。
8:30頃 | 出勤 |
---|---|
8:30~9:00 | ミーティング、予約確認、清掃、物品の補充、器具の消毒 |
9:00~12:00 | 午前診療(問診、診療の介助・補助) |
12:00~15:00 | 午前診療のカルテ整理、清掃、物品の補充・発注、器具の消毒などを終え、昼休憩 |
15:00~18:00 | 午後診療(午前診療と同じ) |
18:00~18:30 | 午後診療のカルテ整理、清掃、物品の補充・発注、器具の消毒 |
18:30頃 | 退勤 |
クリニックには、午前診療が終わってから午後診療が始まるまでに「中抜け」と呼ばれる休憩時間があるのが特徴。クリニックによって異なりますが、2~4時間ほどの空き時間があるようです。
診察がずれ込んだり、清掃や物品の補充といった業務もあるため、診療の合間がすべて休憩時間になるわけではありませんが、病院と比較すると休憩時間に余裕があります。昼食をとるだけではなく、勉強時間にあてたり、いったん帰宅して家事をすませるママ看護師もいるようです。
朝が早い透析クリニックと健診クリニック
一般的なクリニックと比較すると、透析クリニックや健診クリニックには以下の3つの特徴があります。
- 診療開始の時間が早い。クリニックによって違いはあるものの平均して1時間ほど早く、その分看護師の出勤も早く、7時半~8時には職場に到着して業務の準備にあたっている。
- 午前と午後を通しで診療しているクリニックが多い。そのため、看護師は交代で休憩を取る。
- 診療開始時間が早いぶん業務が終了するのも早く、夕方には退勤できることが多い。
クリニックでも専門によっては勤務時間帯や休憩の取り方が大きく違うようです。
美容クリニックはショップ店員のような勤務形態
美容クリニックの場合、他の一般的なクリニックと勤務形態が大きく異なります。主な違いは次の3つがあります。
- 土日祝日も診療を行っている美容クリニックが多く、一般的なクリニックのように勤務日やお休みが固定ではなくシフト制。
- 診療開始の時間が遅く、診療終了時間も遅いのが特徴。午前10~11時に診療を開始し、退勤は20時を過ぎるころ。
- 午前と午後を通して診療するため、一般的なクリニックのように中抜けの時間はなく、担当患者の予約が入っていない時間に交代で休憩を取る。
保険適用外の診療が多く医療よりサービス業という側面が強い美容クリニックでは、看護師の勤務形態もショップ店員に近いところがあります。
美容クリニックに関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。
病院、特に病棟とクリニックの看護師の仕事内容を比較すると、クリニックのほうが肉体的にも精神的にも負担が少ないのが特徴です。病院とは違って比較的病状が軽い患者さんが多く、人の生死にかかわる機会もほとんどないため、看護師の心の負担も軽くなります。診療時間が決まっているため、残業が少ないのも特徴です。
病院勤務と比べるとプレッシャーは減るものの、業務の幅は広がって看護業務以外のサポート業務が増加します。また、クリニックではスタッフの数が少ないため、急に休みを取った看護師がいると業務量が増えることも。
午前の診療が終わると長い昼休みに入るため、残業は少ないものの拘束時間は長いのも特徴です。研修制度や委員会、勉強会がないクリニックも多く、スキルアップのためには自ら学ぶ機会を作ることが必要です。
開業したてのクリニックや立ち上げ(オープニングスタッフ)での看護師の仕事は?
オープニングスタッフのメリットはやりがいや入職しやすさ
欠員補充の求人とは違い、クリニック立ち上げのオープニングスタッフは一度に複数名を採用するため入職しやすいのが魅力的。入職のタイミングが全員同時になるのも、人間関係を構築していくうえでのメリットになりそうです。
オープニングスタッフとして勤務する場合、開業前にマニュアルの作成やクリニックの内装にかかわることも。クリニック立ち上げに関する業務はやりがいが感じられそうです。
オープニングスタッフのデメリットはマニュアルや制度が不十分なこと
その一方、ルールやマニュアルが整備されていないことをデメリットとして感じる人も。運営や経営が軌道に乗るまでは苦労したという経験談も寄せられました。研修や教育制度が整っていないことも多いため、スキルに不安のある看護師には不向きかもしれません。
クリニックで働く看護師の給料・年収事情
クリニックで働く看護師さんの給料や年収はいくらくらいなのでしょうか。一般的に、病院勤務の看護師より収入は下がると言われていますが、どれくらい下がるのか、収入減で不便はないのかなどご紹介します。
クリニックの手取り給料と平均年収
病院とクリニックの看護師の平均月給と平均年収は次の通りです。
平均月給 | 平均年収 | |
---|---|---|
病院勤務 | 約33万円 | 約483万円 |
クリニック(小規模診療所)勤務 | 約25万円 | 約300万~400万円 |
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
上記の通り、クリニック勤務の看護師は病院勤務の看護師よりも収入がダウンします。その理由は、クリニック勤務は外来対応が中心のため夜勤がなく、残業が少ないから。夜勤手当や残業代がなくなる分、収入が減るというわけです。夜勤をこなしてきた看護師の場合、クリニックに転職すると年収が100万円ほど下がることも。
しかし、保険診療外の美容クリニックなら病院勤務時よりも基本給がアップするケースもあります。さらに、売り上げによってはインセンティブがもらえることもあるので、なくなった夜勤手当分がまかなえるかもしれませんね。
病院より低い? クリニックのボーナスの相場
求人情報を確認したところ、クリニックのボーナス額はさまざま。基本給の数ヶ月分を賞与とする規定を設けているところもあれば、賞与額は別途としていたり、なかにはボーナス自体がないクリニックも。求人情報を確認したところ、ボーナスがあるクリニックの相場は、基本給の1~3ヶ月分を賞与として支給することが多いようです。
一方、国公立病院機構や大学病院などでは、あらかじめ年〇回、〇ヶ月といったボーナス支給の規定が設けられている場合がほとんどで、求人票にも明記されています。
クリニックと病院を比較すると、ボーナスの額で言えば病院に軍配が上がります。そのため、基本給が病院より高いからと転職しても、年収では下がるケースが多いのです。
クリニックを辞めたら退職金はもらえる?
クリニックでは退職金の支給があるのでしょうか?
大学病院をはじめとする総合病院では退職金制度を設けているところがほとんど。求人票には退職金の額までは記載されていませんが、退職金支給の規定が定められており、〇ヶ月以上勤務などの条件に応じて支給されます。
一方クリニックでは、ボーナス同様に退職金の有無もさまざま。退職金があるクリニックもあれば、支給されないところもあるようです。キャリアアドバイザーによると退職金が支給されるクリニックは、3、4割と少数派。退職金制度があっても、求人票に明記しているクリニックは少ないようです。
総合病院は9割以上が退職金制度を備えており、まったく支給がないところはないのではないかと思います。でも、クリニックでは中小企業退職金共済制度の利用で退職金を捻出するところもありますが、院長の気分やその時の情勢などで変わってしまうケースがほとんどです。
クリニックで働く看護師のお休みと福利厚生
クリニックで働く看護師は休みが取りやすいのか、年間どれくらい休みが取れるのか、健康保険や年金などの福利厚生はどうなっているのかなどご紹介しましょう。
クリニック勤務の休暇日数や休みの取りやすさ
クリニックに勤務する看護師の年間休日は110~130日。日曜や祝日は休診、土曜日は午後休診と、多くのクリニックの休診日は固定されています。なかには、平日にも休診日を設けるクリニックもあるので、平日に4日、土曜日に半日だけ勤務というパターンもあります。
病院勤務と比べると休日が多いように感じますが、休診日以外の休みは取りづらい面が。クリニックでは看護師の数も絞られており、診療日に休みを取るとほかの看護師にしわ寄せがいくことから、有給休暇や長期休暇がなかなか取得できないようです。
病院とクリニックで福利厚生を比較
クリニックへ転職するなら、お給料だけではなく福利厚生にも注目したいところ。しかし、病院と違って、クリニックには社会保険以外の福利厚生がほとんどないのが特徴です。
一般的なクリニックの求人情報を確認したところ、交通費はほとんどの場合支給されますが、福利厚生の欄には、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険の4つだけというケースがほとんどです。制服貸与すら記載されていないクリニックも多く、看護師が自分で制服を用意しなければならないことも。
国公立病院や大学病院では、産前産後休暇や育児休暇、短時間勤務制度といったママ看護師にやさしい子育て支援制度がありますが、これらの制度を取り入れているクリニックはほとんど見当たりません。
パートや非常勤、派遣でも福利厚生は受けられる?
勤務時間が短いパートや非常勤の場合、社会保険の加入要件を満たさない場合もあります(厚生労働省「社会保険適用拡大サイト」)。そのため、非常勤看護師が加入できるのは労災保険のみだったり、一律対象外とするクリニックも存在します。入職前にしっかり確認しておきましょう。
社会保険以外の福利厚生についても、非常勤看護師は受けられないケースもあります。ただし、そもそも福利厚生は社会保険のみとするクリニックが多いため、常勤でも非常勤でも待遇に差を感じることは少ないでしょう。
クリニックで看護師が働くメリット
看護師がクリニックで働く場合、主に次の3つのメリットがあります。
メリット1.夜勤がない
病棟からクリニックへの転職を希望する看護師の多くが、クリニックには夜勤がないことを理由に挙げています。夜勤を含む変則的な勤務形態と違い、クリニックでの勤務時間は基本的に診療時間とその前後。仕事をする時間帯が日中のみと固定されるため、規則正しい生活を送ることができます。
勤務日が曜日で固定されることで、身体的・精神的負担も軽くなります。
メリット2.休みが固定できる
24時間365日休みのない病院に対し、クリニックは診療日時や休みも固定。勤務する看護師の勤務時間や休日も同様に固定となります。
日によって出勤時間が変わったり、休日の曜日が毎回異なることもありませんから、先の勤務の見通しが立ちやすく、プライベートの予定を入れられます。結婚や出産をしても家族と過ごす時間が確保できるのもメリットです。
メリット3.患者さんに寄り添った看護ができる
一人ひとりの患者さんにじっくりと寄り添った看護ができるのが、クリニックの特徴です。クリニック勤務の看護師の仕事は看護だけに留まらないため、患者さんに対してきめ細やかな対応をすることも可能。自分の理想とする看護を実践できるでしょう。
クリニックは地域のかかりつけ医であることから、患者さんとのお付き合いが長くなる傾向にあります。長期的な看護をしたい人にはぴったりの職場です。
クリニックで看護師が働くデメリット
看護師がクリニックで働く場合、主に次の3つのデメリットがあります。
デメリット1.給料が低く福利厚生が十分ではない
総合病院と比べると、クリニックの基本給は低く、福利厚生も充実しているとは言い難いのが実情です。個人経営のクリニックは経営状態や経営者の一存で待遇が変わってしまうことも。
クリニック勤務で福利厚生が充実したところへの転職を望むなら、グループ展開しているクリニックが狙い目です。病院ほどではないものの、一般的なクリニックよりは福利厚生の種類が多いことも。クリニックで行っている施術を割引で受けられる美容クリニックもあります。
デメリット2.出勤日数が多い・拘束時間が長い
一般的なクリニックでは、土曜に午前診療を行っていることが多く、丸1日お休みなのは日曜祝日のみ。固定休がありスタッフの人数も少ないため、有休が取りづらい環境であるクリニックは、実質、病院勤務よりも休日が少ない傾向にあります。
拘束時間でも、クリニック特有の中抜けがあるため、午後診療の終了時間が遅く病院に滞在する時間が12時間近くに及ぶことも。拘束時間も長い点がデメリットに挙げられます。
デメリット3.消耗品が足りない・医療機器が少ない
病院と比べると、クリニックが医療機器や衛生用品にかけられるお金は限られています。そのため、病院なら使い捨てされる消耗品がクリニックでは複数回使われていたり、医療機器が十分に揃えられないことも。
また、経営状態や経営者のモラルによっては感染管理や清潔・不潔の判断が甘いクリニックもあり、病院から転職してきた看護師はその落差に悩むこともあるようです。
クリニックで働く看護師の口コミ|辞めたい・つらい・しんどい・疲れたと感じるのは?
クリニックに転職した看護師が辞めたい・つらい・しんどい・疲れたと感じるのはどういったときでしょうか? 実際にクリニックへ転職した看護師さんに聞いてみました。
- 清潔・不潔の区別があいまいで衛生管理が不十分な点が許容できず退職。
- 病院のように残業代が◯分ごとに出ると思っていたが、切り捨てなことに不満で退職。
- いざ入職したら点滴をしたことがなかった看護師さんで、スキル的に問題があり退職。
クリニックに向いている看護師のタイプ3つ
クリニックに向いている看護師は、主に次の3つのタイプが挙げられます。
1.外来業務に抵抗がない
毎日同じ患者さんを看護する病棟とは異なり、クリニックには毎日違う患者さんが来院します。その場に応じて対応が異なり、臨機応変に看護する必要があります。一人ひとりの患者さんと向き合う時間も病院より長いため、コミュニケーションスキルは必須です。また、短時間の問診で患者さんの状態を知り、的確なアセスメントができる人がクリニックでは求められます。
2.医師や患者とのコミュニケーションが好き
縦割り分業制をとることが多い病院とは異なり、クリニックでは看護師が担当する業務が多く、患者や医師・看護師・スタッフとの距離が近いのが特徴です。そこで、他のスタッフとの連携をいとわず、患者さんへも寄り添える看護師が求められます。
特に、院長をはじめとする医師との距離も近く、サポートに入る機会が多いもの。医師とのコミュニケーションから学ぶ機会が多いのはメリットだと言えるでしょう。
3.地域密着で長期間に及ぶ看護にやりがいを感じる
クリニックには継続して通院する患者さんが多いため、一人ひとりの患者さんとのお付き合いが長くなるのが特徴です。病院のように「退院すれば終わり」ではなく、患者さんの看護を継続して行えます。そのため、病気だけでなく、患者さんという「人」を看ることができるのもやりがいのひとつ。じっくりとコミュニケーションを取りながら看護にあたれるのは、クリニック勤務のメリットだといえます。
未経験や新卒、1年目・2年目の新人看護師でもクリニックに転職できる?
クリニックに転職するためには一定の看護師経験が求められることが多いですが、1年目・2年目の看護師では転職できないのでしょうか?
看護師1年目・2年目でもクリニックに転職することは可能です。ミライトーチMedia看護師に寄せられたアンケートには、新卒1年目・2年目の看護師の転職事例も多く見られます。
アンケートでは、新卒1年目・2年目で前職を辞めた理由として「叱られる・責められることが多く、ほめる・認める風土がなかった」「忙しすぎて先輩看護師から教えてもらえなかった」「人間関係が悪く、コミュニケーションが希薄だった」といった人間関係に関する理由が上位を占めていました。こうした人間関係に起因する悩みは、職場を変えることで改善することもあるため、看護師経験が浅いからといって転職を諦める必要はありません。
新卒1年目・2年目でクリニックに転職したい場合、面接時の注意点として以下の3点が挙げられます。
- 自信を持って前向きに志望動機を伝えること。
- 一から学ぶ意欲をアピールすること。
- 前の職場を非難するような発言はしないこと。
上記を意識すれば、今後の成長を期待され、採用してもらえる可能性が高まります。
2年目で辞める看護師さんは、プリセプターが離れたタイミングで業務が煩雑になり、いろいろ任されることが多くなって夜勤もつらいしインシデントの責任が重いことを退職理由に挙げる方が多いです。1年以上の経験があるので一般クリニックでも採用されるケースがあります。
3年目・4年目の看護師が転職できるクリニックはどこ?
教育体制や研修体制が整ったクリニックは少ないためか、中途採用者に求められるのは即戦力。3年の臨床経験を採用条件としているクリニックが多いようです。そのため、3年目・4年目の看護師は、クリニックへの採用条件をある程度満たしており、1年目・2年目の新人看護師より選択の幅は広がります。
ただし、中には経験者優遇の診療科もあり、特に産婦人科クリニックや透析クリニックは専門知識や経験が求められるため、未経験者の入職は難しいのが実情です。
クリニックに強い看護師転職サイト3選
クリニックに強い看護師転職サイトでおすすめは次の3つです。
- クリニックの求人数が多い|レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
- クリニックへの転職に強い|マイナビ看護師
- クリニックへの転職サポートが万全|看護roo!
クリニックの求人数が多い|レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
- 仕事と家庭を両立したい人
- ブランクがある・臨床経験が少ないなどでスキルに不安がある人
- 入職から1年未満の早期離職をする新人看護師
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は求人数が多いことが特徴で、公開求人数だけでも148,350件(2023年11月現在)。そのうち、クリニックの求人は30,878件と、全体の約20%を占めます。
クリニックは求人が少ないといわれていますが、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)を利用すれば選択肢が広げられます。
クリニックへの転職に強い|マイナビ看護師
- 対面での面談でじっくり相談ができる環境が整っている
- 病院などの職場の内部事情に詳しく、転職後のミスマッチを防げる
- マイナビブランドを活かし、企業や美容クリニックなどの人気求人も保有
マイナビ看護師はクリニックへの転職に力を入れており、特に美容クリニックへの転職には多くの実績があります。
転職サポートサービスは全国を網羅しているので、住まいの近くのクリニックへの転職もかなうのではないでしょうか。
クリニックへの転職サポートが万全|看護roo!
- 初めて転職する人でも徹底的にサポート
- 高給与・好条件求人が多い
- 1人のキャリアアドバイザーが看護師と転職先の双方を担当する一気通貫制
- 事業所は大都市の3拠点
転職サポートの手厚さで評判の高い看護roo!。新人看護師でクリニックへの転職を希望している場合は安心して任せられるでしょう。
特に看護roo!は東京・大阪といった首都圏や大都市での転職サポートに注力しているため、都市部のクリニックを希望する看護師におすすめです。
クリニックへ転職するための履歴書・志望動機・面接対策
クリニックへ転職する際の履歴書、志望動機の書き方や面接対策は、病院へ転職する際と違うのでしょうか? クリニックへの転職に合わせた履歴書や志望動機の正しい書き方、面接に備えた服装や身だしなみの準備、面接の際に心がけることなどをまとめました。
クリニック向きの履歴書や志望動機の書き方(例文付き)
履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成しても失礼にはあたりません。ただ、医療機関の採用担当者の好みもあるため、転職サイトのキャリアアドバイザーに確認のうえ、作成すると良いでしょう。
志望動機を書く際に気をつけたいことは、どの医療機関にも当てはまる内容にしないこと。インターネットで見つけた例文をそのまま使用するなんてもってのほかです。
経歴、転職に至った経緯、応募先を決めた理由や魅力、入職後どのように働きたいかという4つの柱を押さえて、アンサーファーストを意識して作成しましょう。たとえネガティブな転職理由であったとしても、そのまま書かないこと。前向きな表現に言い換えて作成しましょう。
ここで実際にクリニックへの転職に成功した看護師さんの志望動機例文をご紹介しましょう。
履歴書の書き方について詳しくはこちら▼
志望動機の書き方について詳しくはこちら▼
クリニックの面接前に準備しておく服装・身だしなみ
面接には黒か紺のスーツを着ていくのがベスト。しかし、一般企業とは違って看護師はスーツを着て働くわけではないことから、転職面接においてスーツ着用は絶対条件ではありません。
大切なのは、清潔感と面接に見合った服装であること。無地のシャツに無地のボトムス、シンプルなパンプスといった格好でもOK。襟付きのシャツにジャケットを羽織ってスーツ姿に準じた格好で面接を受ける人も多いようです。
髪型は勤務中と同様にまとめ、お化粧はナチュラルメイクにしましょう。A4サイズの書類がそのまま入れられるビジネスバッグも忘れずに。
面接時の服装について詳しくはこちら▼
クリニックの面接で聞かれる質問と正解な答え方
クリニックの面接では、主に次の質問がされます。
- このクリニックを選んだ理由
- このクリニックでやりたいこと
- これまでの経験や実務内容
- 退職理由
- 看護観
中でも、必ず聞かれるのは、そのクリニックを選んだ理由です。これは、求職者の本気度が試され、認識にズレがないかを確かめるため。事前にホームページを確認し、クリニックの理念や方針に沿った内容の答えを準備しておきましょう。
答える内容も大切ですが、コミュニケーション力も大切。個人経営のクリニックでは同僚や患者さんとの人間関係が重視されるため、面接時の印象が結果を大きく左右します。
転職の際の面接についてくわしくはこちら▼
まとめ
同じ医療機関といえども、病院とクリニックでは仕事内容や勤務形態が大きく異なります。そのため、病院の転職活動とは違った対策をクリニックでは練らなければなりません。クリニックに転職したいなら、まずはクリニック特有の仕事内容や働き方をしっかりとリサーチしましょう。
また、クリニックへの転職は自身のキャリアプランにも影響します。夜勤がないため規則正しい生活を送ることができる魅力はありますが、クリニックから病院への再転職が難しい面も。こうしたメリットやデメリットも理解したうえで、クリニックへの転職活動に臨みましょう。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
看護roo! |
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レバウェル看護 (旧 看護のお仕事) |
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ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) |
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ナースではたらこ |
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マイナビ看護師 |
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ただし、3年目以降で夜勤をバリバリやっていた看護師さんだと年収が100万円は下がります。病院に居続ける限り順当に給料は上がり続けますが、クリニックの場合は昇給率が低く、平均年収は首都圏でも370万円から380万円程度です。