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「3年目の途中だけどもう転職したい」
「丸3年は我慢するべき?」
「看護師3年目は転職しないほうがいいの?」
3年目は多くの看護師が転職について考える時期です。
看護師としての基本が身についたといえる3年目の看護師は、転職市場での価値が高く転職先の選択肢もとても多くなります。
では、3年目は看護師にとってはじめての転職に最適な時期なのでしょうか?実は、3年目が転職に最適な時期かどうかは、今の状況や今後の働き方やキャリアプランによって違ってきます。
先輩看護師の体験や転職市場の評価を参考に、3年目の転職のメリットやデメリットを考えていきましょう。3年目で転職してもいいのはどんな場合かもご紹介します。
おすすめの看護師転職サイト3選 | |||
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順位 | 転職サイト名 | 総合満足度 | |
1 | 看護roo! |
4.66
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|
2 |
レバウェル看護 (旧 看護のお仕事) |
4.40
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3 | ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) |
4.2
|
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この記事の内容
初めての転職に最適な時期は4年目以降
3年目は看護師にとってはじめての転職に最適な時期なのでしょうか?結論から言うと、3年目では転職せず、4年目以降に転職するほうがいいです。
転職市場での評価が最も高くなるのは、病棟看護師としての経験を積み重ねた4年目以降の看護師です。
ではなぜ、3年目ではなく4年目の方が良いのでしょうか?3年目の看護師と4年目の看護師はどこが違うのでしょうか?
4年目以降になるとリーダー業務や育成以外に、各種委員会への参加など任される役割が増えます。また、同じ環境にいることで学びが深くなり、看護の視点が変わるともいわれます。
そういった過程を経て、見えなかった部分が見えてきたり、当初は拒絶していたものも受け入れることができ、看護師としてだけでなく人間的にもより成長できるからです。
新卒で入職した職場で4年以上の経験がある看護師は病院以外の職場や企業などほぼすべての転職先への転職が可能になり、転職時に好条件を引き出しやすくなります。
特に大きな支障がなければ、3年満了時では転職せず、4年もしくは5年満了時に転職することが望ましいです。
何年目に転職すべきか詳しく紹介している記事も参考にしてください。
どうしても3年目で転職したい場合も、転職先はたくさんありますし決して難しくはありません。ただし、同じ3年でも、3年目途中で転職せず3年満了時に転職するほうがいいです。
では、3年目の途中ではなく3年満了まで働いたほうが良い理由を説明していきます。
転職するなら3年満了時まで我慢すべき3つの理由
3年で転職する場合は、3年目の途中での転職はあまりおすすめしません。
ほんの何カ月かの違いですが、3年満了時の転職と3年目途中の転職では評価が大きく違うため、転職先の選択肢にも影響します。可能であれば、3年満了まで今の職場で働き4年目に入るタイミングで転職したほうが良いでしょう。
3年満了時に転職したほうが良い理由は3つあります。
3年満了時まで我慢すべき3つの理由
- 新人看護師の教育カリキュラムが完了していない
- リーダー業務やプリセプターの経験がない
- 3年間やり切ったことが高く評価される
新人看護師の教育カリキュラムが完了していない
一つ目は、新人看護師の教育カリキュラムは入職から3年で完了するように組んでいることが多く、3年目の途中での転職は教育を受け終えることができないからです。
体系的に学べる機会はあまりありません。新人看護師の教育カリキュラムを最後まで受けているかどうかは、その後の看護師としての考え方や取り組みにも少し影響があります。また転職先では十分な教育を受けられない可能性もあります。
リーダー業務やプリセプターの経験がない
二つ目は、2年目で基礎的な看護知識・技術を学び、3年目で一通りの業務が自立してできるようになると、早いところでは、3年目の途中から、リーダー業務やプリセプターを任されるようになります。
このリーダー業務やプリセプターの経験があるかどうかは、転職市場での評価に大きく影響するからです。
3年間やり切ったことが高く評価される
三つ目は、3年目が終わる前に転職しないで、3年間やり切ったことへの評価がとても高いためです。
新人の3年間は、様々な苦労があり、精神的にも肉体的にも大変ハードです。リアリティショックを受け止めることができず離職する人もいます。その3年間を乗り越えたことで看護師としても人としても、とても貴重な経験をし成長しています。
そのことは転職市場でも高く評価されます。辛いことや難しいことがあっても、途中で投げ出さずにがんばりぬいたことは、物事にまっすぐに取り組む根気強さがあり、短絡的に考えず柔軟性のある人物と受け止められています。
そして、どんな職場でも即戦力となることができると考えられています。
3年目もまだ辛いことが多く毎日仕事に行くことが嫌でした。でも、そこを乗り越えると徐々に怒られることも少なくなり、後輩もできて他のやり甲斐も感じられるようになりました。3年目で転職しなくて良かったです。
次の章では、3年目で転職すべきかどうかを、今置かれている状況別に見ていきましょう。
3年目で転職していい看護師
- 今の職場で続けることが難しい
- 興味がある分野で働きたい
- 今よりもレベルが高い医療機関で働きたい
- 結婚や出産の予定がある
今の職場で続けることが難しい
「仕事に行くのがつらい」
「3年目が終わるまで我慢するのは難しい」
「看護師を続ける自信がない」
2年目は何とか乗り切ったものの、人間関係や労働環境など今の職場に悩みがあり、仕事を続けることが難しい場合は転職を考えてみましょう。
これまでの2年間で身につけてきた看護知識・技術の基礎は、他の職場でも求められている力です。さらに経験を積んで応用力をつけていく環境は、今の職場以外にも見つかります。
最も避けてほしいのは、丸3年勤務しなければいけないと思い込み、つらい状態を我慢し過ぎてしまうことです。
体力的にも精神的にも限界まで追い込まれてしまうとダメージが大きくなり、立ち直るまで時間が必要になってしまうこともあります。
そうなる前に転職し環境を変え、自分に合ったペースで働ける職場を選ぶことが大事です。国家試験に合格し看護師の資格を持っているのですから心配ありません。新しい環境で少しづつ自信を取り戻していけばいいのです。
新卒で入職した職場で2年以上働いた経験があれば転職先の選択肢も増え、少し制限はあるものの専門領域に特化したクリニックでも病院以外の職場でも転職可能です。
今の職場が本当につらい場合は転職していいと思います。つらいことから逃げるための転職ととらえるのではなく、看護師を継続するための転職と考えればいいと思います。
病院内の暗黙のルールで辞めるのは3年目と言われることが多いですが、周囲に合わせる必要はないです。自分が何をしたいか、どんな環境で働きたいかを考える事が重要です。
市役所の保健師に転職したため、日勤のみで体調はすっかりよくなり、人の死に接することがなくなったため、精神的にも回復することができました。
興味がある分野で働きたい
看護師3年目は興味がある分野が明確になってきます。キャリアプラン重視で専門性を高めるための転職には適した時期ともいえます。
専門的な資格を取得するためには、資格の取得要件を満たす医療機関や診療科目への転職が必要な場合もあります。
今の職場では、部署異動の希望が通らない、学びたい診療科がないなど興味ある分野で働くことが難しい場合は、転職も選択肢の一つになります。
あと何ヶ月か我慢して急性期病院での臨床経験を3年にしておくほうが良いですが、全く興味がなく、やる気も起きない状況であれば学ぶべきことも身につかないので、3年目の途中で転職してもいいでしょう。
やりたいことが明確になっている場合は、3年たってから転職しても、今すぐ転職してもどちらでもよいといえますが、自分自身の選択を正しいものにするための努力を惜しまない覚悟も必要です。
ただし、希望の分野や法人によっては3年では経験が足りず応募要件を満たせない場合もあります。事前に十分な情報収集を行いキャリアプランの実現に向けた準備をしておきましょう。
配属先が希望の部署ではなかったので全く興味を持てず 知識もなかなか頭に入らず、業務も多く残業も多かったため毎日苦痛でした。今の病院は希望の科に配属され、同じような忙しさでも楽しく働けています。
病棟経験があることで基礎ができていると評価してもうことができ、希望する美容クリニックへ転職が決まりました。
今よりもレベルが高い医療機関で働きたい
無我夢中だった時期を過ぎ、3年目になるとできることが増え、周囲がよく見えるようになってきます。
今のままでは、看護師として十分なスキルが身につかないのではないか、若いうちにもっと様々な経験が積める環境で働きたい、という気持ちになることもあるでしょう。
規模が大きな医療機関で働いている看護学生時代の同期の話を聞いて焦りを感じることもあるでしょう。
3年目で今より規模が大きな職場、2次救急から3次救急など医療レベルが高い職場への転職は難易度は高くなりますが、3年目であれば今後の成長に期待して採用される可能性もあります。
30代以降では、転職先で求められるものが高くなり挑戦が難しくなる場合もあるためチャレンジしてみるべきです。
結婚や出産の予定がある
看護師3年目になると、結婚や出産などライフイベントがすでに決まっている人や、近い将来に予定が入りそうな人も増えてきます。
結婚・出産後は「キャリアよりも家事や育児を優先したい」「今の職場では両立が難しい」という場合は転職に適した時期といえます。
看護師としての経験を積むという点では、3年満了まで勤務したのち転職することが望ましいですが、結婚や出産時期にあわせて早めに転職し新しい職場に慣れておくと、生活環境の変化と職場の変化の時期をずらすことができ負担は少ないかもしれません。
転職時期は、結婚・出産後にどう働きたいか、育児が一段落した後どう働きたいかなど、キャリアプランとライフプランの両方を考えて決めることが大事です。
3年目なら、転職先の選択肢が多いので、家事や育児と仕事が両立しやすく、福利厚生がいい職場を選べば、同じ職場で長く勤務でき、いろいろと融通してもらいやすくなります。
3年目で転職しない方がいい看護師
- 看護師として経験を積みたい
- 転職する目的が明確ではない
- 大学病院や国公立病院で勤務している
- 病院以外の職場や他職種へ転職したい
看護師として経験を積みたい
3年目になり周囲が転職を考え始めると、転職しなくてもいいのかなと不安になると思います。しかし、看護師として経験を積んでいきたいのであれば転職せず4年満了時または5年目で転職するほうが学びが多く成長につながります。
急性期病院以外で働くつもりがない場合も、焦って転職せず同じ職場で勤務を続けることをおすすめします。
臨床から離れる場合は早めに転職して問題ないと思います。しかし、臨床を続けたいのであれば、リーダー業務の独り立ちまでができるようになる4年目を終えてからの転職がいいと思います。(5年目・女性)
転職する目的が明確ではない
漠然と転職を考えている、明確なキャリアプランがまだない、結婚や出産等のライフイベントの予定がないなど、転職する目的が明確ではない状態で転職してしまうと、転職後に現職場とのギャップを受け入れられず後悔してしまうことが多いです。
転職して初めて、新卒で入職した職場が看護師として成長するには恵まれた環境であり、職場の条件や福利厚生もよかったことに気がつく看護師も多いのです。
3年目では転職せずに同じ職場で4年、5年と勤務を続けることで、3年目では気が付かなかったことが見えてきたり、深く考えることができるようになったりするので、転職を考えるのはそれからの方がいいでしょう。
大学病院や国公立病院で勤務している
民間病院では早いところでは2年目後半からリーダー業務の担当が始まり、3年目ではプリセプターを担当することも多く、3年目ですでに多くの業務経験があり、即戦力として働く力がついています。
それに比べ、大学病院や国公立病院では教育体制が充実している分、独り立ちが遅いとみられています。独り立ちしてからの経験が重視されるため4年満了もしくは5年目までの経験を積んでから転職したほうが評価が高くなります。
特に大学病院や公立系の病院で多いことですが、3年未満の看護師が、点滴、採血、注射などの実務をすることが、民間病院と比べかなり少ないです。その為、同じ3年未満でも、民間病院と大学病院や公立病院では実務経験値が異なるという認識をもっています。(採用担当)
病院以外の職場や他職種へ転職したい
急性期病院を離れ、病院以外で働きたい場合や他職種への転職を希望する場合、転職先の選択肢は増えており、転職も容易ですが、丸3年働いたのちの転職をおすすめします。
病院以外の職場や他職種に転職後に、「やりがいがない」「給与が 少ない」といった理由で、医療機関に戻る看護師も 多いのですが、急性期病院での臨床経験が3年あるかどうかで評価が大きく異なるからです。
医療機関で3年間働いたことは、看護師としての経験という側面だけでなく、ビジネスパーソンとしても高く評価されています。そのため、企業など他職種へ転職する場合は、3年目の途中での退職はもったいないですね。
【3年目の転職のメリットとデメリット】
メリット | 3年経験が評価される転職先の選択肢が多い 体力、柔軟性があり新しい環境に適応しやすい ライフプラン重視の転職に良いタイミング 専門性を高めるための転職に良いタイミング |
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デメリット | 3年ではまだ学べていないことがある 4年目以降の方が転職先の選択肢が多く条件もよくなる 経験不足で専門性の高い職場には転職できない場合がある 「お礼奉公」が終わっていないと返金が必要 退職金が出ない |
次の章からは看護師3年目で転職するメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく紹介していきます。
看護師3年目の転職のメリット
看護師3年目の転職のメリット
- 3年経験が評価され転職先の選択肢が多い
- 体力、柔軟性があり新しい環境に適応しやすい
- ライフプラン重視の転職に良いタイミング
- 専門性を高めるための転職に良いタイミング
3年経験が評価され転職先の選択肢が多い
看護師としての基礎はすでに身についている3年目の看護師は、売り手市場で転職先の選択肢が多くなります。
病棟での経験年数や経験した業務内容、任されていた仕事により評価が変わりますが、経験が3年あれば、どこでも即戦力として働けると期待されています。一部の高度な専門性を求められるところ以外はほぼ転職可能になります。
臨床3年の経験がないと応募できない求人もありました。3年の経験があると、リーダー業務や新人教育などある程度のことを経験できていたので、新しい職場でも即戦力となって働けました。(4年目・女性)
看護の基礎を一通り身につけた段階での転職だったので、最低限の知識や技術がありました。一人前の看護師として働けるタイミングで転職できて良かったです。(4年目・女性)
体力、柔軟性があり新しい環境に適応しやすい
年齢的にも「体力」があり、環境が変わっても体調を崩すことなく一定の業務量をこなすことができます。また凝り固まった考え方やこだわりがなく、「柔軟性」があり新しい環境にもすぐに適応できる点が強みになります。
同じ職場での経験が長くなりすぎると、新しいやり方になじむことができず苦労しますが、3年目であればそういった懸念はありません。
受け入れる側も、3年目の看護師であればそれほど構えず受け入れるてくれるのですぐになじむことができます。
私は3年目での転職を経験して、転職時期として3年目というのは一番良い時期なのではないかと思いました。それ以下では仕事を覚えきっていない状態での転職になりがちですし、それ以上だと新しい環境に対するストレスがかなり大きくなると思います。(4年目・女性)
新しい病院に行くとキャリアが0になってしまうので、自分のプライドがあまり高くないうちに転職できて職場に馴染みやすかった。転職先の人達も、新入職者は若い方が接しやすそうだった。(3年満了時に転職・消化器外科病棟→高度救命救急センター・5年目女性)
ライフプラン重視の転職に良いタイミング
3年目になると結婚や出産といったライフイベントも現実的になってきます。結婚後は今のような働き方はしたくない、家事や育児を優先したいという方もいるでしょう。
家庭と仕事をバランスよく両立したいが看護師としての成長も諦めたくないという方もいるでしょう。
3年目は今だけではなく、少し先のライフプランやキャリアプランを考えて転職するには最適の時期といえます。
専門性を高めるための転職に良いタイミング
興味がある分野や専門性を高めたい分野がある場合、キャリアプランを考えた転職には良い時期です。早めに転職して専門性を磨くこともできますし、今後、希望の職場に転職するために必要な条件を満たすための転職にもよい時期といえます。
美容系・不妊系の専門的クリニックは専門分野になるため、経験を踏まえるというよりも新たに知識を学ぶ必要があります。ベテランよりも年齢が若い看護師を好む職場も多いので病棟勤務が少なくても興味があれば転職可能です。
有名な法人の中には3年経験では採用されないところもあるので希望の分野や医療機関、施設の募集状況を確認する必要があります。
一般的な看護師としてのスキルはある程度身につけてきたが、新たな分野に挑むことになるため、再度勉強していくことになり不安はありました。でも現在の職場で吸収できることも身につけたと思うならば、新たな分野にいくことも良いと思います。タイミング的には3年目の転職は良いと思います。(3年満了時に転職・総合病院血液内科病棟→精神科病棟・5年目女性)
ずっとICUに興味があったが外科病棟に配属になった。まずは3年という風潮があり3年目でプリセプターを経験してから異動しようと考えたが、どうせ異動するならもっと集中治療で有名な病院に行きたいと思い転職しました。転職することにはあまり不安はありませんでしたが、経験値がたくさんあるわけではないので採用試験に合格できるか不安でした。(3年目満了時に転職・消化器外科病棟→高度救命救急センター・5年目女性)
看護師3年目の転職のデメリット
看護師3年目の転職のデメリット
- 3年ではまだ学べていないことがある
- 4年目以降の方が転職先の選択肢が多く条件もよくなる
- 経験不足で専門性の高い職場には転職できない場合がある
- 「お礼奉公」が終わっていないと返金が必要
- 退職金がない場合がある
3年ではまだ学べていないことがある
3年目~4年目にかけては、病棟看護師としてより一層の成長が見込める時期です。
具体的には、以下の3つの経験ができる時期になります。
病棟看護師として重要な3つの経験
- プリセプター経験
- 実務経験
- リーダー経験
中でも、採用時に「プリセプター経験」「実務経験」を重視する職場が多く、経験の有無や習熟度が採用の可否につながります。
理由は、プリセプターを経験すると後輩に教えるために、改めて学びなおすことで今までに得た知識やスキルの習熟度が上がります。うまく伝えられず試行錯誤するうちに、コミュニケーション力も高くなりますし、やる気をなくさないように指導したり相談にのったりすることでマネジメント力も高くなります。
このようにプリセプターを経験することは、今までとは比べ物にならないくらいの成長機会になるのです。
クリニカルラダーを取り入れてる病院も多くありますが、一定水準を越さないとプリセプターにはなれませんし、リーダーもできません。採用する側にとっては、プリセプター経験があるかどうかを聞くことで看護師の力量を把握することができるのです。
また、プリセプターやリーダー業務を習得する過程で、今まで担当してくれた先輩看護師に相談でき指導が受けられる環境はとても恵まれているといえます。その環境を捨て転職することは、とてももったいないことなのです。
教育や管理業務の経験がないままでの転職でしたので、転職時は4年目という計算から、指導経験もないまま、後輩指導の職務に任命された時は心配でたまりませんでした。自分を育てて下さった方がいる現場で、教育や管理業務まで学んだ上での転職の方が、力をつけて働けただろうなと感じています。
特に大学病院や公立系の病院では、3年未満の看護師が点滴・採血・注射などの実務をすることが民間と比べかなり少ないです。民間病院の3年未満と、公立病院の3年未満でも、実務経験値が異なります。採用側は、3年しっかり教育して4年目から実務業務だけでなくリーダー業務も任せたいと考えているため、そこまでの区切りがついている方が採用されやすいです。(採用担当:男性)
4.5年のある程度の看護技術を習得しており先輩の助言なく一人で判断できる力を持ってから転職すると、今後より働きやすくなると思います。(6年目:女性)
私の以前の職場は、4年目でプリセプターになります。プリセプターは経験しておきたかったなと今では後悔しています。あとは、いまでも続けている同期の給料を聞くと続けておけば良かったなと思いました。(6年目:女性)
4年目以降の方が転職先の選択肢が多く条件もよくなる
看護師としてまだ習得できていない経験やスキルがある3年目よりも全てを経験している4年目以降に転職するほうが、転職先の選択肢は格段に増えますし、条件も良くなります。
経験は4年以上あれば、条件交渉はし易いです。「即戦力」「根気あり」「やりたいこと(退職理理由)が明確」なので法人へ打診し易く説明ができる点などからです。また法人としても採用意欲が高い経験だと思われます。(採用担当:男性)
経験不足で専門性の高い職場には転職できない場合がある
高度な専門性が求められる職場では、3年の経験では十分とは言えず、経験不足で応募すらできない場合があります。
仮に応募可能だったとしても看護師としての経験値が高くスキルも十分な4~5年以上の看護師と比較されるわけですから採用難易度も高くなります。
「お礼奉公」が終わっていないと返金が必要
看護学校に行くために奨学金を利用すると、3年満了時まで勤務することで奨学金の返済が免除になることが多いです。3年満了前に退職すると、全額返金しなければいけないケースや退職時に一括返金を求められるケースもあります。
返済する奨学金の額にもよりますが、それを支払ってでも転職したほうが良いかどうかは検討の余地があります。
退職金がない場合がある
退職金制度があっても勤続年数が丸3年ないと退職金が支給されない医療機関が多く3年目の途中の退職は退職金の支給対象になりません。何ヶ月かの違いで支給対象でなくなるのは少しもったいないですね。
就業規定を確認して、退職金がなくても転職したいかどうか考えておきましょう。転職を迷っているなら、退職金を受け取るために残るという選択をしてもよいと思います。
看護師3年目の転職で注意すべき3つのポイント
初めての転職となる看護師3年目途中や3年満了時の転職は今後の看護師としてのキャリア形成にも大きな影響を与えます。
では、3年目の転職時にはどんなことに気をつければいいのでしょうか?3年目の転職時に注意すべき3つのポイントを紹介します。
3年目の転職で注意すべき3つのポイント
- 転職の目的を明確にする
- ライフプランとキャリアプランを考える
- 長く勤務できる職場を選ぶ
転職の目的を明確にする
看護師経験3年の転職で一番大切なことは、明確な目的をもって転職するということです。
3年目の途中や3年満了時には多くの看護師が転職します。転職先の選択肢はたくさんありますし、条件がいい求人もありますが、3年目の転職に失敗し後悔する看護師もいます。
転職後に後悔する人の多くは、転職の目的について真剣に考えず、3年たったからと何となく条件がよさそうな職場や業務量が少なそうな職場に転職しています。
自己分析せず、転職の目的を考えずに転職先を選んでしまうと、選んだ職場が転職の目的に合っているかどうかの判別ができません。転職先の条件を考える前にまず、自己分析し転職の目的を考えておくべきです。
キャリアアドバイザーに教えてもらった振り返るべきポイントをまとめてみました。まずは、深く考え込まず思いつく限り書きだしてみましょう。
振り返るべきポイント
- なぜ転職したいの?
- 今の職場の嫌いなところは?
- 今の職場のいいところは?
- どんなことがつらいの?
- どんなところが不満なの?
- 不満や辛いことはどれくらいなら我慢できるの?
- どんな職場で働きたいの?
- 将来はどうなりたいの?
- 看護師になった理由は?
- これだけは譲れないことはどんなこと?
同期が転職を成功させ、生き生きと働いている様子を耳にすると、同じ職場にとどまっていることに不安を感じ、焦りが生じるかもしれません。
しかし、明確な目的がない場合や今まで身に着けた経験ではまだ不安がある場合は、転職しないで4年目以降も現職場で働き、目的がはっきりしてから転職するほうが良い結果につながります。
ライフプラン・キャリアプランを考える
転職先を決める場合は、不満や悩みの解消のためだけではなく、キャリアプランやライフプランも考える必要があります。
転職先を選ぶ前に、近い将来、結婚や出産といったライフイベントの予定があるかどうか、その後どういった働き方をしたいのかを考えることが大切です。
看護師のライフプランとキャリアプランのバランスは大きく3つのタイプに分けられます。
ライフプランとキャリアプランのバランス
- キャリアプラン重視型
- ライフプラン重視型
- キャリアプラン・ライフプラン両立型
まず、自分がどのタイプにあてはまるかを考えてみましょう。
キャリアプラン重視型の場合は、将来のキャリアプランやキャリア構築のためのスキルが身につくところ、必要な経験が積める職場を選びます。
ライフプラン重視型の場合は、今後も正職員として働くのか、パート勤務でもよいのか、結婚や出産を機に退職するのか、家事や育児が落ち着いた後はどういった働き方がしたいのかまで考えておくといいでしょう。
キャリアプラン・ライフプラン両立型の場合は、ライフイベントの予定を考え、それまでにどの程度のスキルやキャリアを身に着けておきたいかを考えておくべきです。
また、結婚出産後も仕事を続けられる環境の職場でずっと働きたいのか、環境の変化に合わせて職場を変えるつもりなのかまで考えておくといいですね。
3年目の転職では、将来のキャリアプランを設計することが大切です。なぜ今転職したいのかだけでなく、将来のキャリアプランまで見据えて考える必要があります。
転職時に本当に大切なのは年数ではなく経験であるため、どこでどんな経験を積むべきかまで考えておくといいです。(大手転職サイトキャリアアドバイザー・男性)
長く勤務できる職場を選ぶ
新卒で入職した職場を3年未満で退職した場合は、転職先ではなるべく長く勤務し、「長続きしない人」という印象を 払拭する必要があります。
次の職場も1~2年未満で転職することになると、「忍耐力がない人」という印象を持たれてしまい、「またすぐやめてしまうのではないか」「何か問題がある人ではないか」と採用は見送られるのです。
看護師は人手不足で転職先には困らないとはいえ、転職回数が多い場合や短期間で転職を繰り返している場合は評価が下がり、希望の職場では採用されなくなります。
看護師として経験を積み重ねたいのであれば、同じ職場で長く働くほうが任される業務の幅が広がリます。病棟運営やスタッフのマネジメント、他部署との連携など病棟看護師として必要な経験があるかどうかは、今後の転職にも影響します。
生活環境の変化等があっても4~5年は続けられそうな職場を選んでおきましょう。
長く働ける職場を選ぶポイント
- 離職率が低い
- 3年未満で転職してきた看護師がいる
- 福利厚生がいい職場
- 人間関係がいい職場
- 通勤が楽な職場
「長く働ける職場を選ぶポイント」で紹介した内容は当たり前のことばかりですが、希望条件だけを重視していると忘れがちです。求人を比較するときはぜひ参考にして、長く働けそうな職場を選んでください。
看護師3年目におすすめの転職先
初めての転職を成功させるためには、今まで積み上げた経験やこれから積み上げたい経験を考えて転職先を決めることが大事です。3年目の看護師に最適な転職先をいくつかご紹介します。
急性期病院
急性期病院は、体力的にも年齢的にも問題がない時期に看護師としてもっとスキルを磨いておきたい、即戦力として第一線で働ける力はつけておきたいという方の転職先として人気があります。
新卒で急性期病院に入職する看護師が多いので他の職場への転職と比べると不安も少なくなじみやすいでしょう。
少し業務量を減らしたいが看護師としての経験は積んでおきたい場合は、中規模急性期病院や2次救急病院へ、もっと医療レベルが高いところでスキルアップしたい場合は、大学病院や有名法人の大規模急性期病院、3次救急病院に転職します。
地元に帰るなどで地方に転職する場合は、大学病院や都市部の大規模病院での経験が高く評価されるので地域の中心病院でも採用されやすいですし、その後の転職にもとても有利です。
急性期病院は運営主体も規模も医療レベルも様々です。医療機関により設備や教育体制も違い業務フローがちがうことは理解しておきましょう。
急性期病院外来
夜勤のない職場を希望しているが、看護師としての経験は積んでおきたい場合や、急性期病院を離れることに不安がある場合は、外来勤務を考えてみましょう。
転職する前に、現職場での部署異動が可能かどうか相談したほうがいいですね。
急性期病院の外来は少し年齢層が高く、30代後半以降でも問題なく転職できると思いがちですが、ほとんどが病棟勤務からの部署異動のため、20代で転職しておく方が採用されやすいです。
夜勤や当直なしで正職員採用が可能かどうか、希望に関係なく病棟へ異動させられることがないかを確認しておく必要があります。
介護医療院
救急医療よりも老年看護に興味がある場合は、介護医療院に転職するとといいでしょう。
2017年に廃止が決まった、介護療養型医療施設の転換先で医学管理や看取り、ターミナルケアなどの医療的ケアも行える施設です。医療処置よりもケアが中心になります。
急性期病院からの転職の場合はギャップが大きすぎて、すぐに急性期病院に戻る看護師もいます。一人一人に向き合った看護がしたいというだけでなく、施設の特性を踏まえたうえで転職しましょう。
30代40代でも転職可能な職場なので大規模急性期病院からの転職の場合は、やりがいが感じられず物足りないかもしれません。
介護施設
看護師としてのスキルアップにはあまり興味がなく、将来は施設管理者を目指す場合は、介護施設に転職すれば早くから経験を積んでおくことができます。
急性期病院で働きたくない場合や、医療処置よりもケアの方が好きな場合におすすめです。
病院とは施設形態が違うので、中~大規模急性期病院からいきなり転職すると戸惑うかもしれません。30代40代でも転職可能な職場なので、今よりも規模が小さい急性期病院に転職した後の転職でも問題ありません。
訪問看護
訪問看護師は、訪問先の状況に合わせて判断し対応すべきことが多く、患者の病状の予測をし、あらかじめ医師の指示を仰いでおく、家族が対応できるように指導しておくなど総合的な判断力が求められます。
利用者や家族の信頼を得るためには一定の看護経験やコミュニケーション力も必要になるため、病棟経験5年以上あることが望ましいです。
しかし、2025年に向けて訪問看護の必要性はますます高まり、新人看護師を受け入れる訪問看護事業所も増えています。
医療機関での看護にはあまり興味が持てず、在宅看護の支援を行いたい場合は、独り立ちできるまで時間をかけて指導してくれる教育制度が整った訪問看護事業所への転職がおすすめです。
訪問看護事業所は、人手不足で業務過多なところも多く、経営状態が芳しくないところもあります。十分な情報収集を行い見極めることが重要です。
介護施設や医療機関を持っている法人が運営しているところは、教育制度が整っていることが多いので転職先の候補に入れておきましょう。
はじめての転職で、平均年齢が高く経験者しか採用しない職場に転職するため技術面や人間関係が上手くいくか不安でした。病棟と訪問看護はまったく業務形態が違い慣れるまで大変で、いろいろな疾患を見なければならず毎日勉強の日々でした。転職して給料が上がり、介助量が減ったため体が楽になり休日も充実した時間を過ごせるようになりました。(3年満了時に転職・総合病院内科病棟→訪問看護・5年目女性 )
美容・透析・不妊クリニック
クリニックの中には、専門に特化したクリニックがあります。
その中でも3年目の看護師におすすめなのは、20代の看護師の受け入れが多い美容クリニック、透析クリニック、不妊クリニックです。
特殊な診療科になるため、専門性を高めることができるうえ、他のクリニックよりも給与が高めで待遇がいいところが多くなります。
一般クリニック
3年目看護師の中には、家庭との両立がきっかけで残業や夜勤のないクリニックへの転職希望も多いです。
3年の経験があればクリニックへの転職は可能ですが、クリニックでの勤務は経験できる範囲が狭く、重症患者とふれる機会が減るため、看護師としての基礎知識を学ぶチャンスを減らしてしまうことになります。
クリニックの勤務は看護師の経験年数としてカウントされない場合もあり、急性期病院へ戻ることが難しくなるので将来のキャリアプランも考え判断するようにしましょう。
クリニックに転職する理由をよく考え、それはクリニックでなければ実現しないのかどうか検討すべきです。
クリニック以外にも、夜勤がない職場や夜勤回数を減らせる職場、残業がない職場、などさまざまな条件の職場があります。
そのため、夜勤無しの転職を希望する人にも、クリニックの求人を安易には提案しない転職エージェントが多いです。
病院以外
急性期病院を離れたい場合や、医療機関以外で看護師の資格や経験を生かして働きたい場合は以下の4つがおすすめです。
- 保育園
- 産業看護師
- クリニカルスペシャリスト
- 治験
ただし、病院以外で働く場合は業務内容が違うため、求められるスキルも全く違います。看護師としての経験だけでは通用しないことも多く、新たに学ぶことも多くなります。
特に企業に勤務することになる産業看護師やクリニカルスペシャリストは、求人も少ないうえ、面接も医療機関よりも厳しいため採用難易度はとても高くなります。
治験業界も元薬剤師やMR経験者が多く、看護師の資格はそれほど優位になるわけではなく難易度は高いです。
1回や2回の不採用で諦めることなく、採用されるまで挑戦し続ける気持ちが必要です。
病院以外の職場や企業、他職種への転職について紹介した記事がありますので、参考にしてください。
3年目看護師の転職活動5つのコツ
初めての転職では、転職活動の進め方にもコツがあります。事前に知っていれば対応できることも知らなければ何もできません。転職活動をスムーズに進めるコツを5つに絞ってお伝えします。
転職活動5つのコツ
- 入職時期を決めて早めに転職活動を始める
- 事前に退職準備を始めておく
- 情報収集をして比較する
- 病院見学する
- 一人で決めずに周囲に相談する
退職理由の伝え方については後ほど看護師3年目の転職理由・退職理由の伝え方の章で紹介します。
入職時期を決めて転職活動を早めに始める
年間で採用枠が多い月
- 4月(年度末退職の補充)
- 7月(4月採用枠の未達、4月入職者の退職補充)
- 9月(夏の賞与後退職の補充)
- 1月(冬の賞与後退職の補充)
採用枠が多い時期を参考に入職時期を検討してくださいね。入職したい業界によって前後しますが、入職希望月3ヶ月前位から転職活動を始めるといいですね。
3ヶ月前から転職活動を始める理由は3点あります。
3ヶ月前から転職活動を始める理由
- 3ヶ月以上前は募集が始まっていない
- 転職先から早めに入職してほしいと言われやすい
- 3ヶ月以上前では退職できるかどうか分からない
大学病院や大手の法人の中には正職員の通年採用は行わず、4月入職のみ一斉採用を行う場合がありますし、7月くらいから採用が始まります。
来年4月採用の囲い込みは、人気がある法人や募集枠が少ない法人は募集開始が早いです。年1回の募集時期を逃さないように、早めに転職活動をすることをおすすめします。
事前に退職準備をしておく
3年目看護師の場合は、転職活動と並行して退職調整も始めると良いです。看護師は退職調整に時間がかかる職業で、転職活動よりも退職調整の方が苦労すると言われるほど。
特に新人看護師は、簡単には退職届を受理してもらえず引き留められることもあります。そのため、有給休暇の残数も考えながら、転職活動と退職調整を同時に進めていきましょう。
円満な退職のために間違えてはいけないのが、退職を伝える相手とタイミングです。まずは直属の上司に相談しましょう。今まで他の誰よりも時間を費やして指導してくれたのですから、退職を人づてに聞くことになれば不快にさせてしまいます。引継ぎや人員補充などを考え、2カ月ほど余裕を持って伝えましょう。
情報収集をして比較する
3年経験がある看護師の需要は多く、転職先はすぐに見つかりますが、配属先や年収、夜勤回数や年間休日数といった条件面だけで選ばず十分に情報収集することが大切です。
情報収集が不充分だと、転職後に運営方針や体制、患者層(疾患、年齢)、設備、業務の進め方など、転職前には気づかなかった違いに戸惑うことが多いです。新卒で急性期病院や総合病院などに入職した場合は、人材や設備が比較的そろっている環境にいることを認識しておきましょう。
今の環境を基準にしたままでは、転職先の設備や体制などを受け入れがたく感じる恐れがあります。ギャップはあるものと考え、それを受け入れられるかどうかよく考えてみましょう。
新卒では大学病院や規模が大きな総合病院などに就職することが多く、転職先では思っていた以上にギャップを感じ、なかなか受け入れられず退職してしまうこともあります。あらかじめ設備や体制の整い方については比較しないようアドバイスしています。(大手転職サイトキャリアコンサルタント・女性)
ライフプラン重視で転職する場合は、勤務時間や業務内容、残業の状況といった日々の業務に関することだけでなく、産休・育休制度や託児所の有無なども調べておきましょう。他には、妊娠時の配置換えや業務内容を考慮してもらえるかどうかといった内部情報まで把握できるといいですね。
2交代勤務なのか3交代勤務なのか、各時間帯の始業時間や終業時間は勤務先により様々です。夜勤以外の変則シフト(早番・遅番・中番など)の有無も事前に調べれられることは全て調べておきましょう。
病院見学する
可能な限り応募先の病院を見学をし、実際に働いている看護師の動きや言動を見ておくといいですね。
看護師経験が3年あれば、病院に足を運び病院全体の雰囲気、外来や病棟、ナースステーションの様子を見るだけでもたくさんの情報を得られるはずです。ただし、きれいな施設や新しい施設は正しく情報を読み取れないことがあるので気をつけましょう。
見学時に通り過ぎるスタッフに挨拶をすると、挨拶を習慣的に行う職場かどうかが分かります。 多くの医療機関や施設に行きましたが、挨拶が出来る職場は人間関係を含め明るい職場が多いように思います。ですから求職者の方には、病院見学時は挨拶をして返事があるかどうか確かめていただくことをおすすめしています。(元大手転職サイトキャリアコンサルタント・女性)
一人で決めずに周囲に相談する
新人看護師の転職は、履歴書にも傷がつき、今後の看護師のキャリアにも影響するため、中途半端に転職してしまうともったいないです。
しっかり周囲、先輩にも相談し、納得した上で、転職を決断するべきです。相談することで気持ちが軽くなることもありますし、自分では気がつかなかったアドバイスがもらえることもあります。
切羽詰まっていると他に方法がないと考えがちですが、転職は一つの手段で、現職に残るのも一つの選択肢なのです。
相談できる人が周りにいない場合は、看護師転職サイトのキャリアアドバイザーを活用しましょう。
看護師3年目の転職理由・退職理由の伝え方
3年目の新人看護師は、職場や働き方に関する悩みが退職理由の人も多いでしょう。しかし、それをそのまま伝えてしまうと、マイナスな印象を与えてしまいます。
だからといって、嘘をつく必要はありません。事実を前向きな要素に変換して意欲や誠実さを伝えましょう。事実を変換するポイントを知れば、履歴書や面接で自分の意思を伝えやすくなります。
次に、よくある退職理由の事例を3つ見ていきましょう。
人間関係が悪いため退職したい
職場の人間関係に悩み転職する人は多いですが、退職理由として採用側に伝えるのは良くありません。伝えたいのは「やりたいこと」と「やる気」。若い新人だからこその強みです。目指しているキャリアプラン、なぜそれを目指しているのか。人間関係には触れず、自分がやりたいこと、意気込みなどを、具体的に明確に表現していきましょう。
多忙・残業が多いため退職したい
忙しさや残業時間をどうしたいかではなく、「どんな看護をしていきたいか」を伝えるようにします。例えば「3次救急の病院は急変も多く、症例も特化しています。残業が多くなりがちですが、私は地域に根ざした病院で「患者様に寄り添った看護」を行いたいと思い志望しました」というように志望理由を伝えていきます。多忙や残業の多さを理由に転職するとは言わずに、自分の大事にしたいこと、やりたいことを伝えましょう。
夜勤の負担で体調を崩すため退職したい
夜勤で体調を崩したことを伝えると、入職後も休みがちにならないか心配されてしまいます。そのため志望理由は、日勤の看護ならではの魅力を感じていることを切り口にすると良いでしょう。例えば「夜勤よりも日勤の方が看護師の人数が多く、看護師1人あたりの患者数が少ないため、一人ひとりに寄り添った看護を集中して行えると思い志望しました」。このように、したくないことではなく「やりたいこと」に焦点を当て伝えていきましょう。
新人看護師が転職する場合、入職先の職場も新人看護師の伸びしろに期待をします。すぐに退職されてしまいそうという印象を与えてしまうと採用に繋がりません。希望の転職先でやりたいことやキャリアビジョンを伝えることで、長く努めることを希望している旨を伝えるとよいです。(元大手転職サイトキャリアアドバイザー・男性)
3年目の転職におすすめの看護師転職サイト
初めての転職では、看護師転職サイトの利用をおすすめします。転職サイトというと求人紹介のイメージが強いかも知れませんが、それだけではありません。
転職に関するさまざまな相談にも乗ってくれます。まだ転職するかどうかを迷っているという相談でも大丈夫。
将来どのように働いていきたいか漠然としているなら、キャリアプランも一緒に考えてくれます。転職の方向性だけでなく、いつ転職活動を始めるべきか、転職先への入職はいつ頃を目標にするか、などアドバイスも受けられます。
転職に慣れていないうちは特に、転職サイトを利用して情報収集や相談をすると良いでしょう。
ミライトーチMediaとは
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