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看護師の転職は何年目がベスト?経験年数別にみる転職のメリット・デメリット

看護師の転職は何年目

何年目に転職すればいいの?

3年目だとまだ早い?

3年目と5年目ではどんな違いがあるの?

新卒で入職した職場からの転職を検討し始めた時、気になるのが何年目に転職すれば良いのかということですね。できれば自分にとって一番いい時期に転職したいもの。

この記事では、何年目に転職するべきか悩み転職した先輩看護師の体験談やアドバイス、経験年数による転職市場での評価の違いをもとに、最適な転職時期(経験年数)についてご説明します。

おすすめの看護師転職サイト3選
順位 転職サイト名 総合満足度
1 看護roo!ロゴ 看護roo!
4.66
2 レバウェル看護のロゴ レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)
4.40
3 ナース専科 転職ロゴ ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
4.2

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

看護師は何年目に転職してる?ーアンケート結果

「初めての転職は何年目がいいのだろう?」と悩んだことがある看護師を対象にアンケートを実施しました。

転職について悩み始めた時期や転職した時期、誰に相談したかなどをまとめて紹介します。

看護師が転職について悩みはじめる時期は?

何年目に転職するか悩んだ時期

【何年目に転職するか悩んだ時期:全体】

1年目 16.67%
2年目 23.33%
3年目 33.33%
4年目 6.67%
5年目 13.33%
6~7年目 0.00%
8年目以降 6.67%

「何年目に転職するか」悩む看護師は、3年目が33.33%と最も多く、2年目が23.33%、1年目が16.67%と続き、2年目と3年目で全体の56%以上を占めていました。

この結果には、「急性期病院でまず3年は働く」と言われ続けていること、「お礼奉公が終わる時期」が影響していると思われます。

看護師が初めて転職するのは何年目?

では、半数以上を占めた、2年目と3年目に「いつ転職すればいいのか」と悩んだ看護師が実際に転職したのは何年目だったのでしょうか?転職時期に違いはあるのでしょうか?

【2年目で悩んだ看護師が転職した時期】

2年目 28.57%
3年目 42.86%
4~5年目 28.57%
6~7年目 0.00%
8年目以降 0.00%
3年目で悩んだ看護師の転職時期

【3年目で悩んだ看護師が転職した時期】

3年目 40.00%
4~5年目 30.00%
6~7年目 20.00%
8年目以降 0.00%
転職していない 10.00%

アンケートの結果では、4年目以降に転職した看護師が、2年目で悩んだ人では28.57%に対し、3年目で悩んだ人では60%でした。

大きな違いがあったのは、6年目以降に転職した看護師の割合です。2年目では0.00%でしたが3年目では20.00%となり1/5は6年目以降に転職していました。

また、3年目で悩んだ看護師の10%は転職せず同じ職場で勤務を続けていることもわかりました。

これは、転職時期について悩む背景に大きな差があるからではないでしょうか?

2年目で悩み始める看護師の中には転職せず仕事を続けていくことが困難な状況にあり、いつまで我慢すべきだろうと考える人が多いのに対し、職場や業務にも慣れてきた3年目で悩み始める人は看護師としてのキャリアも踏まえたうえで、転職に最適な時期はいつだろうと考える人が多いのでしょう。

次に、転職時期について悩んだ看護師全体の結果を見ていきましょう。

転職した時期

【転職した時期】

1年目 4.00%
2年目 12.00%
3年目 32.00%
4年目 8.00%
5年目 16.00%
6年目 8.00%
7年目 8.00%
8年目以降 12.00%

全体でみると、初めて転職した時期は3年目が32.0%と最も多く、次いで5年目16.00%となっています。

意外なのは、悩み始めた人が多かった1年目、2年目で転職した看護師よりも5年目に転職した看護師が多かったことです。

これは、1~2年目の大変な時期を乗り越え仕事を続けるうちに、周囲のスタッフや患者、家族とのコミュにケーション力も上がり、自分の感情もコントロールできるようになるなど看護師として成長し、新人看護師のころには気が付かなかった仕事の面白さや自分自身の課題がわかるようになるからではないでしょうか。

データで見る看護師の相談相手

次に、転職時期の悩みを相談した相手を見ていきましょう。

【相談した相手は?】

職場の上司・先輩 53.33%
家族 13.33%
看護学生時代の友人・同期 10.00%
転職サイト 6.67%
相談していない 16.67%

転職に関する相談は職場の上司や先輩にはできないのではないかという予想に反し、職場の上司・先輩に相談した人は53.33%、「看護学生時代の友人・同期」と答えた人は10.00%。

また、家族に相談したと回答した看護師の半数は家族も看護師という結果でした。

この結果から、「何年目に転職すればいいか?」というキャリアプランにもかかわる悩みは、今後のキャリアを考えて転職時期を決めたいというおもいがあり、様々な経験をしている人に相談した看護師が多かったことが分かります。

看護師は何年目に転職すればいいのか?

では、転職時期を決める際に重要な要素となる「看護師としての評価」が高くなるのは何年目の看護師なのでしょうか?ー人によって違いますが、看護師は市場価値が高くなる4年目以降の転職がおすすめです。

職場の規模や施設形態、任されていた業務内容により違いはあるものの、看護師の転職市場では、新卒で入職した職場で4年以上の経験がある看護師の評価が高く、条件交渉がしやすくなります。

4年以上の経験が高く評価される理由は、一通りの業務が自立してできるだけでなく、4年目以降では任される役割が増え、リーダー業務や各種委員会への参加、新人の指導など病棟看護師としての経験を積み重ねており、即戦力として期待できるからです。

最初の職場での勤務期間が長いことは、様々な状況の中でも頑張りぬく忍耐力、コツコツ積みあげる根気があると評価されます。

同じ環境にいることで学びが深くなり、看護の視点が変わり、やりたいことが明確でミスマッチが起こりにくいため4年目の看護師を望む法人が多くなるのです。

アンケートの中でも多くの看護師が「5年目と3年目では見える景色や看護の視点が変わる」と答えており、できれば5年同じ職場で働くことをすすめています。

次の章からは、勤務年数ごとに転職市場の評価やメリットデメリットや転職体験談、先輩看護師のアドバイス紹介していきます。自分にとって最適な転職時期を考えていきましょう。

看護師1年目の転職

1年目の看護師の転職市場での評価

残念ながら、転職市場での1年目の看護師のニーズは低いのが実情です。

新人看護師の教育制度や教育体制が整っている中規模以上の医療機関は、毎年多くの新卒看護師を受け入れており、新人看護師の採用枠はほとんどありません。

また、看護師不足の小規模病院や介護施設、訪問看護は新人看護師の教育体制が整っておらず、中途採用の看護師には即戦力を求めています。

そのため技術面でも精神面でもフォローが必要な新人看護師を受け入れることが難しい状況です。

ただし、最近は看護師不足解消のために、第二新卒看護師を積極的に受け入れている職場も増えています。

早期に退職したとはいえ、結婚や出産といったライフイベントの影響があまりなく、安定して出勤できることを評価する職場もあります。

看護師1年目で転職するメリット

市場ニーズから見ると厳しい状況ですが、看護師1年目で転職するメリットもあります。

1年目で転職するメリット

  • 先入観なく新しい職場のやり方になじみやすい
  • 無理せず働ける職場に転職できる
  • 心機一転し新しい環境で働くことができる

先入観なく新しい職場のやり方になじみやすい

1年目の看護師は、良い意味でこだわりがなく先入観も少ないため新しい職場のやり方になじみやすいです。長年同じ職場で働いていると融通がきかなくなり、新しい環境になじむには時間がかかることが多いのですが、1年目ではあまりその心配がありません。

無理せず働ける職場に転職できる

心身ともに疲弊して回復に時間がかかったり、持病を悪化させたりする前に自分のペースで働ける職場、事情を理解したうえで受け入れてくれる職場に転職することで心身の不調が改善し、仕事の楽しさややりがいを見つけ看護師を続けていく自信をつけることができます。

心機一転し新しい環境で働くことができる

1年目で転職を考える看護師は、「看護師に向いていないのではないか」「看護師として働いていけるのか」と悩んでいることが多いです。

規模が大きな急性期病院の病棟勤務では、治る見込みのない重症患者に接することや患者の死に直面することも多く精神的にきつくなることもあります。

業務過多で残業が多く夜勤もあるシフト勤務では十分に休むこともできません。体調を整えることが難しい状態で無理して仕事を続けた結果、看護師を辞める選択をしてしまうよりも、少し環境を変えてゆったりと働ける職場で再スタートしたほうが良いケースが多いのです。

看護師1年目で転職するデメリット

1年目で転職するデメリット

  • 1年未満での退職が履歴として残る
  • 受け入れ先が少ない
  • 転職先の選択肢が限られる

1年未満での退職が履歴として残る

1年目で転職するデメリットは、1年未満での退職が履歴として残り、最初の職場を短期間で退職した人という悪いイメージを持たれてしまうしまうことです。

早期で辞めてしまうことで、この人は困難なことから逃げてしまうのではないか、根気強く業務を続けることができないのではないかと疑問を持たれてしまい、通常よりも採用のハードルが上がってしまいます。

今後も転職のたびに、面接で1年目で退職した理由を聞かれることは覚悟しておく必要があります。

受け入れ先が少ない

1年目の看護師は教育面の問題で受け入れが難しい職場が多く、転職活動が難航します。

人手不足の職場は、フォローが必要な1年未満の看護師ではなく即戦力となる看護師を求めています。

転職理由にもよりますが、希望の転職先を選ぶというよりも、転職理由を踏まえて受け入れてくれる転職先を探すという視点での転職活動になります。

転職先の選択肢が限られる

看護師としての経験が少ないと転職先の選択枝も限られてしまいます。

希望する医療機関や診療科目があっても多くの求人は看護師経験3年~5年以上となっているため、採用要件を満たせず、応募すらできない場合があります。

1年目の看護師の転職体験談

新卒で勤めたのが大学病院の内科病棟でした。夜勤が始まり、体調を崩すことが増えリズムを掴むことができずに悩んでいました。
また、同期よりも患者さんの死に接することが多く、精神的に辛くなってしまったことがきっかけで転職について悩み始めました。
主任に相談し主任自身も「人の死に接する辛い思いを乗りきってきた」と当時の心情を教えてくださりアドバイスをもらいましたが、私はそんな風には思えませんでした。
病棟師長も、精神科に面談を申し込んでくれたり、日勤をメインにシフトを調整してくれたり、死に接する機会の少ない病棟にうつることをアドバイスしてくれました。周りの方がサポートしてくれましたがやはり続けるのは難しく1年目に転職しました。
転職活動中は、1年目での転職だったため、すぐに投げ出してしまう人なのではないかと思われたのか、この時期に転職する理由を真っ先に質問されました。
転職後は、日勤のみで体調はすっかりよくなり、人の死に接することがなくなったため、精神的にも回復することができました。(経験年数10年・現在は訪問看護1年目・35歳・女性)

先輩看護師のアドバイス

例え経験年数が浅くても自身で転職したいと思った時期に転職を考えていいと私は思います。経験年数から希望通りの職につけないこともあるかもしれませんが、かならず受け入れてくれるところがあるからです。もし今の職場で悩みを抱え、転職することで気持ちが楽になるならば経験年数に関わらず転職を考えてもいいと思います。(1年目に転職・経験年数5年・現在は脱毛クリニック勤務・29歳・女性)

もし、もうちょっと続けられそうなら、踏みとどまってください。「辞めたくなったらとりあえずあと3日。それができたら3か月続けてみる。それもできたら、次は1年続けてみる」と言われますがそうやって少しでも長く続けられるといいと思います。(3年目に転職・現在は400床の2次救急指定病院の外来勤務・女性)

最初に入職した病院を1年で退職しているので、その後履歴書を提出する度に理由を聞かれます。すぐに辞めてしまう人なのではないかと思われてしまうので経験年数は影響すると思います。 1、2年目の早い段階で転職した場合、次の職場には長年在籍して転職を繰り返している印象を払拭する努力が必要になります。(2年目ですぐ大学病院に転職・35歳・女性)

キャリアアドバイザーに聞くおすすめの転職先

1年目の転職では、キャリアプランではなく、まずは看護師として基礎となる経験を積むことが必要になります。短期間で転職を繰り返さないように長く勤務できる職場をじっくり探し、第二新卒を受け入れてくれる病院で看護師としてのキャリア形成をすることが重要です。

1年目におすすめの転職先

  • 第二新卒を受け入れている中規模以上の病院
  • 小規模病院
  • 療養型病院、療養病棟
  • 介護施設

第二新卒を受け入れている中規模以上の病院

夜勤が可能で病棟勤務に支障がないようであれば、第二新卒を受け入れていて教育制度が整った中規模病院で、看護師としての基礎を身に着けるとよいと思います。

小規模病院

小規模病院の中にも、1年目の看護師を受け入れてくれるところはあります。小規模病院はベテラン看護師が多いため教育制度が整っていなくても、個々の看護師が丁寧に新人看護師を指導できるのです。

しかし職場の人間関係が悪いとそうはいきません。また、患者層や看護師の年齢層、今までの経歴など職場により環境は全く違います。事前に十分な情報を集め、自分に合う職場かどうか確認しておくことが重要です。

療養型病院、療養病棟

療養型病院、療養病棟は急変が少なく、医療処置が少ないため1年目の看護師も働きやすい職場といえます。

ただし、職場によっては新人看護師の受け入れが悪いところもあるので、小規模病院と同様に職場の人間関係や環境など事前の確認が必要です。

精神科病院

精神科病院も医療処置が少なく、精神科の経験はみんなゼロからのスタートになるため1年目の看護師でも転職可能です。

しかし、精神科は病院により対象疾患や患者の重症度が違うため事前の情報収集がとても重要です。精神科領域に興味がない人や周囲の影響を受けやすい人にはおすすめしません。

介護施設

介護施設は看護師が判断しなければならないことがありますが、判断すべき内容はある程度限定されるため経験が少なくても対応できるようになります。

20代前半の介護スタッフが多い職場を選べば、年齢も近くなじみやすいと思います。ただし、ケアよりも処置が好きな方や看護師としてのプライドが高すぎる場合はおすすめしません。

看護師2年目の転職

2年目の看護師の転職市場での評価

2年目の看護師は1年目と比べると転職市場でのニーズは増加します。

それは、 2年目であれば看護師として最低限のスキルは身についていると見られているからです。

夜勤ができる看護師の確保に悩んでいる病院が多く、夜勤経験があり夜勤中の業務も問題なくこなせるレベルになっていることも評価ポイントになります。

同じ2年目の看護師であっても勤務していた病院の規模や所属部署、実務経験により評価は異なり、中規模~大規模の急性期病院での勤務経験は他の職場よりも高く評価されます。

2年目になると1年目では難しかった、専門領域に特化したクリニックや病院以外の職場も一部は転職可能になります。1年以上の臨床経験があれば、その経験を活かして次のステップに進むことができますが、3~4年以上の経験がある看護師に比べると選択肢は限られます。

2年目の途中で辞める選択をしたことについては1年目同様に採用時の懸念点になります。

「1年目を乗り越えたにもかかわらずなぜやめたのか?」「なぜあと1年待たずに転職するのか?」という疑問を持たれるため曖昧な説明では、「またすぐに辞めるのではないか」との不安をぬぐい切れず採用されなくなります。

看護師2年目で転職するメリット

2年目で転職するメリット

  • 無理せず働ける職場に転職できる
  • 興味がある分野で仕事ができる
  • 病院以外の選択肢もふえる

無理せず働ける職場に転職できる

1年目は何とか乗り越えたものの、夜勤が体に合わない、超過勤務が多く、これ以上続けることが難しいという場合は、日勤のみの職場や残業がない職場に転職することで、無理なく働けるようになります。途中で投げ出さずに1年がんばったことは評価されます。

興味がある分野で仕事ができる

2年目の転職の場合は、1年目よりも選択肢が広がり、専門に特化したクリニックや病院以外の職場の中にも転職可能な職場がふえてきます。

例えば、精神科にいきたい、美容系に行きたいなど、興味がある分野が明確になっている場合は、早くから興味のある分野で専門性を高めることができます。

病院以外の選択肢もふえる

2年目になると病院以外の職場の選択肢も増え、急性期病院から離れたい場合も転職先が選らべるようになります。

ただし、2年未満で転職する場合は、またすぐに退職してしまいそうだと思われると採用に繋がりません。

なぜ病院以外の職場に転職したいのかを 明確にしたうえで、次は長く努めることを希望している旨をはきはきと伝え、前向きで明るい印象を持ってもらえるよう心がけましょう。

看護師2年目で転職するデメリット

2年目で転職するデメリット

  • 継続した新人教育が受けられない
  • まだ新人看護師として扱われる
  • 人手不足の職場では即戦力を求められる
  • 規模が大きな急性期病院への転職は難しい
  • 2年目の看護師では応募できない職場がある

継続した新人教育が受けられない

中規模~大規模病院の多くは、1~2年目を対象に新人教育のカリキュラムが組まれています。そのため2年目での転職は継続した新人教育が受けられなくなります。転職先では中途採用の研修のみで新人教育を受けられないこともあります。

まだ新人看護師として扱われる

規模が大きな病院から規模が小さな職場に転職した場合でも、転職先では1年の経験はあまり評価してもらえず、新人扱いされてしまいます。身についているスキルと任される業務に差が生じ、不満を感じることがあるかもしれません。

人手不足の職場では即戦力を求められる

反対に、人手不足の職場では1年経験があれば即戦力と見られ、転職後の早い時期から独り立ちを求められてしまいます。

求められることとできることに差があるので、フォロー体制が整った病院からの転職であれば戸惑うことが多く辛い思いをする場合もあります。

規模が大きな急性期病院への転職は難しい

地域の中心病院や大学病院など、教育制度が整った規模が大きな病院への転職は難易度が高くなります。

理由は、規模が大きな病院では新卒を大量に採用しているため新人看護師の採用枠があまりないからです。まだフォローが必要な新人看護師よりも3年以上の経験があり新人育成の役割を担える人が好まれます。

2年目の看護師では応募できない職場がある

2年目になれば、一部の専門に特化したクリニックにも転職できるようになりますが、高い専門性を求められるクリニックでは3年~5年以上の経験がないと採用されないところがあります。

興味がある分野への転職を希望する場合は、必要な経験年数や保有資格など採用要件の確認が必要です。また、3年の経験で受け入れてくれるところに転職するのか必要な経験を積んでから転職できるところに行くのかも考えておきましょう。

2年目の看護師の転職体験談

病棟の先輩が厳しく、相談できる人もいなかったため逃げたい一心でした。あともう1年勤務すれば勤続3年になるので、そのほうが転職活動に有利かと考えましたが、今の環境が耐えられないのに、無理してもう1年耐える必要性はないと思い転職しました。 求人票には経験3年以上や5年以上と記載のあるものが多かったのですが、何とか転職先が決まりました。規模が小さい病院ですが、ベテラン看護師が多くみんな優しく教えてくれるので楽しく仕事できるようになり勤務を続けています。(2年目に転職・小規模病院勤務・28歳・女性)

入職当初は覚えることに必死で自分のことで精一杯でした。仕事にも慣れてきて周りを見られるようになった時に、「ここでは看護師としてあまり成長できないのではないか」「しっかりと技術を学んでおかないと年数を重ねた時に十分な看護ができないのではないか」と思うようになりました。同じ頃、職場の方からも「もっと大きな病院で働いていろいろ経験しておくほうがいいよ。」と言われ、早いうちにと考え2年目で転職しました。(2年目に転職・2次救急病院・現在は精神科病院勤務・30歳・女性)

新卒時は、奨学金を借りていた200床規模の病院に入職しました。規模の大きな急性期病院で経験を積みたかったので転職することは早い段階で決意していましたが、1年間は就業しなければならず2年目で転職しました。経験が浅いうえ、規模が大きな病院へのチャレンジ転職なので不安がありましたが無事採用されました。教育体制が整っている大学病院に転職することができ、しっかり勉強し基礎知識が身に付いたので、思い切って転職してよかったと思います。(2年目で転職・大学病院勤務・現在は訪問看護師・31歳・女性)

新卒2年目になると1人で行う看護業務も増えましたが、患者さんの命に関わる処置など、まだまだ分からないことがたくさんあり、本当に1人立ちしていくのか、1人立ちしてもいいのかと不安が強くなっていきました。夜勤にも徐々に入るようになり、仕事の量をこなすのも難しい上、分からないこともたくさんあっても忙しくて、先輩にもなかなか教えてもらうことができませんでした。できるようにならないことにとても悩み、辛く感じるようになり、看護師ではない仕事に転職しようかと悩んでいました。同期の仲間も同じような悩みを抱えており、辛ければ無理はしない方がいいかもしれない、と言いながらも励ましあって続けていました。辛い時期もありましたが、急性期病院で3年の経験を積むなかで、自分のやりたい分野について考えることができ、それが現在の救急センターでの勤務につながっていると思います。(3年満了時に結婚のため退職・復職し400床2次救急指定病院救急センターにて13年勤務・女性)

先輩看護師のアドバイス

1年はなんとか頑張ったがこれ以上は無理という場合は、2年目であっても働きやすい職場に転職したほうがいいです。2年未満の経験では応募できない職場もありますが、看護師の資格があるので転職先は見つかるし今の経験も必ず活かせます。

転職をすることは不安だらけだと思います。しかし今の職場に不満がある方は転職した時の自分と留まっている自分を比べてみるのも良いかもしれません。転職したからと言って今までの経験は無くなりませんし、自分にとってより良い職場を見つけてほしいと思います。

新卒2年目に、病棟の師長さんに相談し「辞めて違う病院に行こうと思っています」と伝えると、とても親身になって下さり異動先を考えてくれました。相談できて気持ちが軽くなったことと気持ちを受け止めてもらえたことで、この看護師長の下で働きたいという気持ちが強くなり、その後も異動も転職もせずにその病棟にいました。
一人で悩まず誰かに早く相談したほうがいいと思います。相談しても変わらなければ転職していいと思います。

2年目に転職して、新卒って、自分が思っている以上にいろいろなことを皆さんが教えてくれる体制の中にいることに気が付きました。きっと転職では得られないものなのではないかな、と思います。もっと早く気がついていれば3年目が終わるまで転職せずに頑張れたのではないかと思います。

ひととおり仕事を覚えたとはいえ、2年目はまだ経験が浅くできないこともたくさんあります。自分自身も自信のない状態で、新しい環境で働くことになるのでかなりのストレスを感じると思います。最低でも3年働けば、できることが増え自信を持って転職する事ができます。もう少し頑張れそうなら3年勤続してから転職した方が面接時にも印象はいいし職種も何でも選べると思います。

キャリアアドバイザーに聞く2年目におすすめの転職先

2年目の看護師の転職は、行きたい診療科や分野が決まっている場合や、急性期から離れたい場合にはおすすめの時期です。ただし、職場によっては2年の経験では受け入れてもらえないところもあります。

2年目におすすめの転職先

  • 急性期病院
  • 小規模病院
  • 療養型病院、療養病棟
  • 介護施設
  • 訪問看護(介護施設や医療機関を持っている法人が運営)
  • 診療所・クリニック
  • 精神科病院
  • 専門領域に特化したクリニックの一部(美容、透析、不妊など)
  • 保育園

急性期病院

2年目になると病院全般に転職が可能になりますが、急性期から急性期への転職は、退職理由に苦慮するかもしれません。

今の勤務先と同様の職場へ転職する場合は、なぜ転職する必要があるのか、応募先の採用担当者が納得できる転職理由が必要になります。

規模が大きな職場への転職は同レベルの職場への転職よりも難易度が高くなります。

どちらにしても、転職先でやりたいことやキャリアビジョンをしっかりと伝え、向上心があり長く勤務することを希望していることを理解してもらう必要があります。

小規模病院

規模の小さい急性期を希望する場合は3年目以降に転職するほうがいいですね。

2年目ではまだできないことがありますが、小規模病院では、1年目と違い即戦力としての動きを期待されることが多くなります。

自信のない状態でそういった環境で働くよりも一通りのことができるようになった3年目以降の方が発揮できる価値も大きくなります。丁寧に仕事を教えてくれる職場なら転職先として選んでも問題ないと思います。

療養型病院、療養病棟

療養型病院、療養病棟は急変が少なく、医療処置が少ないため2年目でも十分対応できます。夜勤も独り立ちできるようになっているので転職先には困らないでしょう。

医療処置よりもケアが多くなる、介護スタッフと共に働くなど、急性期病院とは違う点があるので、転職前に理解しておかないとギャップを感じて長続きしません。年齢層が高い職場が多いので気になる場合は職場の年齢層も確認しておくほうがいいです。

介護施設

介護施設は医療処置よりもケアが中心となります。看護師よりも介護スタッフの方が多くなるため、看護師がその場で判断し指示しなければいけないこともありますが、2年目なら施設のルールを把握すれば問題なく対応できるようになります。

ベテラン看護師が多いので、経験が浅い看護師も丁寧に指導してくれるため、人間関係が良い職場を選べば問題ないでしょう。

介護スタッフは20代前半が多いので打ち解けやすく仕事もしやすいかもしれません。介護スタッフと一緒に働くことに抵抗がある場合はおすすめしません。

訪問看護(介護施設や医療機関を持っている法人が運営)

訪問看護は経験が浅い新人看護師を受け入れていないところが多いですが、訪問看護師の人手不足解消のために、サポート体制を整え新人看護師の採用を始めている職場も増えてきました。

2年目で訪問看護に転職したいなら、新人看護師の受け入れがあり、介護施設や医療機関を運営している法人の訪問看護ステーションが狙い目です。

理由は、本体の病院や施設の教育体制が整っていることが多く一緒に研修を受けることができる場合もあり、訪問看護事業の教育も整っているところが多いからです。

経験が浅い看護師の採用をしていない場合は、まず、本体の医療機関や介護施設で勤務し、その法人の経営方針を理解したうえで訪問看護に異動することをおすすめします。

診療所・クリニック

一般的な診療所やクリニックは若い看護師を好む職場が多く、2年目の看護師でも転職可能です。

夜勤がなく土日が休みのところも多いため、急性期病院以外で働きたい人にも向いています。

内科系のクリニックに関しては、経験者を好む傾向があります。

診療科目や患者数、患者の年齢層にもよりますが、採血や点滴が多いところもあるので、手技に自信がない場合は慣れるまで少しつらい思いをするかもしれません。

急性期病院に戻りたくなった場合、クリニックの経験は経験年数としてカウントされないため転職のハードルは高くなります。いずれ急性期病院に戻りたい気持ちがある場合は、採用の難易度は上がりますが、クリニックではなく病院の外来勤務を検討してもいいでしょう。

精神科病院

精神科看護に興味があり、今後は精神科領域で専門性を高めたいと思っている場合は2年目の転職もおすすめです。病院により対象疾患や患者の重症度、治療方針も違うため事前に確認が必要です。

2年目でも転職しやすい職場ですが、向き不向きがあるため医療処置が少ないというだけで転職先として選ぶことはおすすめしません。

専門領域に特化したクリニック

専門領域に特化したクリニックは、未経験の採用が多く、経験よりも意欲や体力を採用基準として大切にしている法人が多いため、看護師経験が少ない場合でもやる気があれば採用されます。

特に、美容系・不妊系の専門クリニックは若い年齢を好む傾向があり、興味があれば病棟勤務が少なくても、転職する看護師が多い分野です。

専門分野になるため経験を踏まえるというよりも新たに知識を学ぶ分野になります。新しいことを学ぶことが苦手な場合はおすすめしません。

透析クリニックも覚えることがたくさんありますが、興味があれば2年目でも転職可能です。専門に特化しているため、給与水準も、日勤のみの他の仕事と比較すると高水準の給与体系になります。

保育園

保育園は、医療行為が少ない職場かつ、体力が必要な職場のため、新人看護師でもやる気があれば好まれます。子供が好きで保育士業務も楽しめる方におすすめです。

看護師として入職しても、保育士の業務も伴うことが多いため看護師の業務にこだわる場合は、ギャップを感じて長続きしません。

また、病院勤務と比較すると給料は少なくなりますので、業務量を考えると割に合わないと思うかもしれません。

看護師3年目の転職

3年目の看護師の転職市場での評価

3年目の看護師は看護師としての基礎は身についており、即戦力となることが期待できるうえ、体力があり、柔軟性も高いと考えられているため転職市場での評価は高くなります。

急性期で3年の勤務経験を求める医療機関や施設が多く、3年目の途中の転職よりも3年満了時の転職の方が評価され選択肢が多くなります。

特に高い専門性を必要とする職場を希望する場合は、3年では経験不足とみなされ応募できない場合がありますが、それ以外の職場ならどこでも転職可能になります。3年でお礼奉公がおわり転職する看護師が多いため、転職先によっては競争率が高くなることもあります。

3年間の看護師経験があっても、勤務した病院の規模や配属部署、任されていた業務内容により評価は変わりますし、看護師経験ではなく病棟経験が3年あるかどうかが重要視されます。

特に評価が高いのは、規模が大きめの急性期病院での病棟経験です。病棟での夜勤経験があることに加えてリーダー業務経験があれば、より評価が高くなります。

外来勤務であっても、急性期病院の場合は病院勤務経験として評価されます。業務内容は似ていますが、クリニックの場合は経験としてカウントされないことが多いので要注意です。

結婚、出産、育児が理由で退職する看護師が多い20代後半~30代前半の看護師は、どの職場でも不足しているため、3年目で転職する 看護師には育成担当の役割も期待されています。

看護師3年目で転職するメリット

3年目で転職するメリット

  • 2年目よりも転職先の選択肢が多い
  • 即戦力として期待される
  • 新しい環境に適応しやすい
  • ライフプラン重視の転職に良いタイミング
  • 専門性を高めるための転職に良いタイミング

2年目よりも転職先の選択肢が多い

3年間同じ職場で働いたことで2年目とは比較にならないほど選択肢が広がります。

高度な専門性が求められる診療科目や部署以外はほぼすべての職場への転職が可能になります。

即戦力として期待される

即戦力として働くことを期待されますが、3年の経験があれば看護師の基本はすでに身についており、アセスメントも問題なくできるようになっているため心配ありません。

新しい環境でも自信を持って対応でき、期待の大きさがやりがいにもつながります。

新しい環境に適応しやすい

3年目の看護師の大半は20代前半で、柔軟性があり、体力もあり、新しい環境でもすぐに対応できることが強みになります。同じ職場で7年以上働いていると年齢的にも新しい環境に慣れるまで時間がかかりがちですが、3年目ではその心配がありません。

ライフプラン重視の転職に良いタイミング

看護師3年目は、結婚や出産が現実味を帯びてくる人も増え始めるため、ライフプランを重視した転職にも適した時期です。転職先の選択肢が多くなるため、夜勤が少ない職場、日勤のみの職場、残業が少ない職場、休暇が取りやすい職場など条件が良い求人も増えます。

専門性を高めるための転職に良いタイミング

キャリア面でも、看護師3年目は興味がある分野が明確になってくる時期でもあり、キャリアプラン重視で専門性を高めるための転職にも適しています。取得したい資格がある場合は早めに準備し必要なら転職するほうがいいですね。

看護師3年目で転職するデメリット

3年目で転職するデメリット

  • 3年ではまだ学べていないことがある
  • 大学病院の看護師は3年ではまだ独り立ちできていない
  • 専門性の高い職場には転職できない場合がある

3年ではまだ学べていないことがある

看護師として経験を積み重ねたいのであれば5年目以降の転職が最適です。

急性期病院での3年間で看護師としての基礎は身についたとはいえまだ学べていないこともあり、同じ職場にいることで学びが深まる 時期の転職はもったいないとも言えます。

同じ職場で勤務していれば、4年目以降で役職やリーダー業務など更なるスキルアップが可能になりますが、転職するとリセットになり、また一からスタートになってしまいます。

周りが転職し始めると焦りを感じるかもしれませんが、特に転職する理由がなく勤務を続けることに支障がない場合は、同じ職場で勤務を続け4~5年目に転職する方が良いでしょう。

大学病院の看護師は3年ではまだ独り立ちできていない

経験年数が同じ3年の看護師でも、勤務先が大学病院と民間病院では評価が異なる場合があります。

大学病院は教育体制が充実しているため一人立ちするのが遅いとみられているのに対し、民間病院は2年目からリーダー業務が始まるとこが多く、一人立ちまでが早いと見られています。

その結果、まだ少しフォローが必要な大学病院出身の看護師ではなく、即戦力として働ける民間病院出身の看護師を望むケースがあるのです。

大学病院で勤務している3年目の看護師は、4年満了まで頑張った方が身につく経験が多く評価も高くなります。

専門性の高い職場には転職できない場合がある

興味のある分野や、今後の看護師としてのキャリプランが明確な場合でも、希望の診療科目や転職先によっては3年では経験が足りない場合があります。

看護師としてどんな経験が求められるのか、早めに情報収集を行い必要な経験を積んでおく必要があります。

自分はどうキャリア積み上げていきたいかをしっかりと考え、タイミングを見ながら転職することをおすすめします。

3年目の看護師の転職体験談

概ね全ての業務ができるようになり、また後輩指導もするようになった3年目に転職するかどうか、どこに転職するか悩みました。
救急外来に興味を抱き、様々な救急に関する資格を取っていたので、救急外来に転職するか、もしくは感染症病棟での勤務をしていたことから感染症や、公衆衛生への関心が高まっていたこともあり臨床を離れ、公衆衛生分野へ転職しようかと考えていました。
その際に3年目でやめるのか、それともそのまま臨床経験をもう少し積んでから公衆衛生分野へ行くのか、また救急外来へ転職するのかずいぶん悩み、師長や先輩に相談しました。
新たなチャレンジによって得られることも多く、またもし臨床に戻ってきたとしてもより広い視野で見れるようになるのではないかと背中を押していただきました。
ちょうど後輩の指導係も終わり、またリーダー業務についても研修を終えて、看護師として一旦学ぶべき基礎は学べたと思ったので臨床を離れ公衆衛生分野への転職を決意しました。(現在は150床の一次救急指定病院 感染症内科勤務・男性)

はじめから美容医療に携わりたかったのですが、臨床経験を積まないとと考え、新卒時は病院に入職しました。 皮膚科や形成外科を希望しましたが消化器内科の病棟に配属され、全く興味のない科の学習、夜勤と…本当に嫌だなと思って働いていました。
看護師をしている母からは「病院の臨床経験は大切。自分が今後やっていくつもりがない科でも決して無駄にはならないから、3年は働くべきだ。」とアドバイスをもらい、あと1年我慢して臨床経験を最低でも3年は積んでから次に進もうと思い直しました。
4年目に入るときに転職しましたが、病棟経験が3年あることで基礎がしっかりできていると判断していただき、希望する美容皮膚科クリニックへの転職が決まりました。(3年満了時に転職・現在ブランクを経て美容皮膚科クリニック 外来勤務2年目・34歳・女性)

新卒時の配属先は、希望の部署ではなかった為興味を持てず、勉強が進まなかった。知識もなかなか頭に入らず積極性にも欠けていたと感じていたし同期との差にも悩んでいた。また、急性期のかなり大きい病院だったため、業務も残業も多かったため心身の疲労がかなりあった。興味の持てない科にこれ以上いるのが苦痛だとハッキリ分かっていたので、自分の中で「転職する」と決めるまでは誰にも相談しなかった。(3年目に転職・現在は300床の2次救急指定病院 内科外来勤務・看護師13年目・女性)

仕事にも慣れプリセプターとなり、後輩の育成にも関わっていく大事な時期だったからこそ、興味の持てる部署で積極的に仕事をしていきたいという思いが強くなり、 ダラダラと続けていくのが時間の無駄のように感じられ3年目の途中で転職しました。 転職先では希望の科で働く事ができ、興味を持って生き生きと働く事が出来ました。転職後も残業が多く勉強する事もたくさんありましたが、苦痛に感じませんでした。 私は関心のない事にはとことん興味が持てない性格でしたので、科を選べる事が重要だったと感じています。 大切なのは「どこでどのように仕事をしたいか」だと思っています。(3年目に転職・急性期病院内科勤務・女性)

先輩看護師のアドバイス

仕事を探す時も条件として「病棟経験5年以上」となっている場合もあるので、ある程度の経験を積んでからの方が有利だと思います。勤続年数が3年未満の場合、まずは部署異動を願い出るのも良いかもしれません。異動先の部署が自分に合うということもあります。それでもダメなら転職を考えるというのが一つの方法だと思います。(8年目以降に転職・現在デイサービス勤務・39歳・女性)

急変対応ができるようになりたいと考えて、3年目で救急外来で採用してもらえる病院へ転職しました。2次救急指定病院であり、救急搬送件数も多かったため、急変時の対応はたくさん経験できました。3次救急に転職しやっていくには自信がなく、ひとまず2次救急病院へ転職しましたが、挑戦するなら若いうちから3次救急指定病院を選択すべきだったと思っています。(3年目に転職・二次救急指定病院整形外科病棟に勤務し現在は救急外来3年目・32歳・女性)

経験年数は転職にも影響します。結局「病棟の経験年数」なんですね。病棟経験が何年あるかによって、配属先も周囲の評価もすべて変わってくると思います。私は結局病棟経験が3年に満たないので、その経験の浅さは、どこかしらで話題にされてしまいます。(3年目で妊娠し退職・現在は2次救急指定病院外来勤務・女性)

転職を考えるきっかけや理由は人それぞれですが、一般病棟勤務であれば最低でも3年間は総合病院以上のところで基本的な経験をしっかり積んでから転職を考えてみたほうが良いかと思います。看護師としての基本的な処置や看護ケアの基盤は教育体制のしっかりしている病院で学ぶことで、転職した際も患者様に良い看護をプラスアルファで考えて提供することができると思います。
実際に、間違った知識や不適切な処置を行っている看護師もいるので正確な看護を見極める力を持つことも大事です。転職する場合は、どのような看護師を目指すのか方向性をしっかり考えて転職先の情報収集や実際に転職された先輩方の話を伺うことも大切です。(6年目に転職・100床の急性期病院の呼吸・循環器内科に3年間勤務し現在は500床の大学病院の救命救急センターICU勤務・女性)

キャリアアドバイザーに聞く3年目におすすめの転職先

新卒で入職した職場で3年間の勤務経験があれば、よほどの専門性を求めない限りどんな職場でも転職が可能になります。急性期病院を離れて訪問看護師や産業看護師など病院以外の職場への転職もクリニカルスペシャリストや治験など他職種への転職も選ぶことができます。

3年目におすすめの転職先

  • 急性期病院外来
  • クリニック
  • 精神科
  • 訪問看護
  • 産業看護師
  • クリニカルスペシャリスト
  • 治験
  • 大規模急性期病院
  • 中規模急性期病院
  • 2次救急病院
  • 3次救急病院

急性期病院外来

日勤のみを希望するなら、急性期病院の外来がおすすめです。

1次救急や2次救急なら救急搬送もありスキルアップできる環境で夜勤なく働くことができます。

3年目であれば体力的にも対応可能なのでクリニックに転職する前に外来を経験することをおすすめします。急性期病院の病棟に戻りたくなれば異動が可能です。

当直できなくても正職員採用が可能かどうか、希望に関係なく病棟へ異動させられることがないかを確認し交渉しておきましょう。

クリニック

夜勤がない職場が希望で急性期病院の外来勤務が嫌な場合は、クリニックへの転職をおすすめします。3年目になれば応募できるクリニックが増え、高い専門性を求める一部のクリニック以外はどこでも転職可能です。

未経験の科目にチャレンジする、経験を活かせる科目を選ぶ、どちらでも選べます。

内科系のクリニックは経験者を好む傾向にあるため、内科病棟の経験があれば有利です。

透析クリニックや不妊クリニック、美容クリニックは専門性も磨けますし、他のクリニックより高収入の職場が多いです。

精神科

3年の経験があれば全身状態の観察も問題なくできるので、基礎疾患がある精神科の患者の対応もできるようになります。また、精神科に転職した後、急性期病院に戻ることも無理ではありません。

精神科領域に興味がある場合はチャレンジしてみてもよいと思います。

訪問看護

訪問看護師へ転職を希望する場合は、できれば5年以上の経験があったほうが良いですが、訪問看護師が不足しているので3年の経験があれば転職可能です。

訪問看護師を続けることが難しくなった場合に他部署に異動が可能な、医療機関や施設を運営している法人の訪問看護ステーションが良いでしょう。

介護施設

介護施設はケアが中心になるため医療処置がほとんどありません。3年の経験があれば転職しても必要な判断もでき問題なく働けますが、看護師としてスキルアップが難しいです。施設管理者等を目指す場合は早めに転職して経験を積んでおくのもありですが、30代、40代になってからでも容易に転職できます。

療養型病院・病棟

療養型病院は急変が少なく医療処置も少ない職場ですが、急性期病院とは役割が違います。患者とゆっくりコミュニケーションが取れると思い転職する人も多いですが、ギャップが大きくすぐに急性期病院へ戻ることも多いです。介護施設同様、30代、40代でも看護師未経験でも転職できる職場です。介護スタッフと連携し業務を進めることができないと続けることは難しいです。

急性期病院

今の職場よりも規模が大きな急性期病院や3次救急病院を希望する場合は、早いうちにチャレンジしておくことをおすすめします。30歳を過ぎると採用確率が下がってしまう職場もありますし体力的にもついていくのが難しくなるためです。

同規模の急性期病院なら特に問題なく転職できると思います。運営主体が変わると同じ規模でも全く雰囲気が違うので事前い情報取集しておきましょう。

地元に帰るなど、地方の急性期病院に転職する場合は、大学病院や都市部の大規模病院での経験はとても高く評価されるため、地域の中心病院でも転職しやすく次の転職時にも有利になります。

看護師4~5年目の転職

4~5年目の看護師の転職市場での評価

4~5年目の看護師は、一般的に年齢が20代後半に差し掛かり、看護師としての経験だけでなく人間性でも評価が高く、看護師の転職市場では最も高く評価されています。

4年目以降では通常業務以外にも、リーダー業務や各種委員会への参加、看護研究、プリセプターや中途採用者のフォローなど、病棟看護師としての経験を積み重ねており、即戦力としての活躍が期待されています。

また、看護師としてやりたいことも明確になり、転職後にギャップを感じることも少なくミスマッチが起こりにくいため、特に懸念がなく条件交渉がしやすくなります。

看護師4~5年目で転職するメリット

4~5年目で転職するメリット

  • 条件交渉がしやすい
  • 企業への転職にも有利

条件交渉がしやすい

4年以上の経験はどの職場でも歓迎されるため、採用したい職場が多く条件交渉がしやすくなり好条件での転職が可能です。年収だけでなく配属先や夜勤回数などの希望も通りやすくなります。

採用したいと思ってくれる職場が多いため、応募先の中で最も条件が良い職場を選ぶことができます。

企業への転職にも有利

看護師経験が4年以上あれば、基本どこでも転職可能になり、病院以外の職場や企業にも転職できます。

同じ職場で4年以上働いていることは看護師としてのスキルや経験面だけではなく、ビジネスパーソンとしてもストレス耐性の高さや業務遂行力、忍耐力が評価されます。

看護師は相手の立場で考えることができ、コミュニケーション力も高いと評価されているため企業への転職も可能になります。

看護師4~5年目で転職するデメリット

4~5年目で転職するデメリット

  • 転職先とのギャップが大きくなる
  • 積み上げた経験と転職先が求めるものがあわない
  • 業務の負担が増えることがある

転職先とのギャップが大きくなる

新卒が多い病院は、その病院の風土があり教育も徹底しているため独自の雰囲気がありますが、他の職場を知らないため転職するまではそれに気が付かないことが多いです。

そういった環境で働いた後、中途採用が多い病院に転職すると、今までは当たり前だと思っていたことがそうではなく、やり方や考え方が違うことに混乱することが多くなります。

また、様々な価値観のスタッフと一から人間関係を構築する必要があり、コミュニケーション力に不安がないと思っていた人でも苦戦することがあります。

積み上げた経験と転職先が求めるものがあわない

よほどのことがない限り採用されてしまうため見落としがちですが、今まで積み上げてきた経験と転職先が求める経験や採用要件が合わない場合もあります。

応募先がどのような役割を求めているかを把握し、自分がやりたいこととあっているのか、対応が可能なのかをよく考えて転職先を決める必要があります。

虚勢を張らず、できないことや経験がないことははっきり伝えましょう。

業務の負担が増えてしまう

夜勤回数や残業時間だけでなく通常業務以外の負担が増えすぎたため、負担を減らしたくて転職したにもかかわらず、同じような業務を任されることがあります。また、実力以上の評価で期待値が高くなり、プレッシャーを感じ疲れてしまう可能性もあります。

4~5年目の看護師の転職体験談

結婚し、家庭を大事にしたいと思い、夜勤ではない仕事に変わろうという気持ちと、これからも急性期病院での仕事はしたいという気持ちがあり、急性期病院の救急センターに入職しました。入職当初は免除されていた夜勤も、経験年数が増えるうちに夜勤をするように病院からも言われるようになりましたが、今の仕事はやりがいを感じているため続けています。(4年目に転職・急性期病院救急センター勤務・36歳・女性)

急性期病院で働いていたため、夜勤や時間外労働などの働き方が辛いと感じました。この先ずっとこの働き方をしていくことに不安を抱きました。人間関係も悪く、働きやすい環境を探したいと思いました。3年目では知識や経験も浅いと感じたため。5年働いて転職しました。金銭面は以前の職場に比べると下がってしまったので不満はありますが、働き方や人間関係はかなり改善しストレスが減りました。(5年目に転職・利用者600人の訪問看護ステーション勤務・28歳・女性)

新卒から5年位までは仕事を覚える、経験を積むことに必死でしたが、処置内容に追われ、自分が抱いていた「患者さまと向き合える看護師」になることが出来ないと感じてしまった事がきっかけで転職を考えはじめました。5年目で転職を考えたのですが、自分の中でじっくり考える時間と勤めていた部署に負担がかかりにくいよう部署長に時期を相談しながら転職時期を決めたら、7年目での転職になりました。総合病院の病棟から透析施設への転職でしたが、病棟のように患者様の回転が早い訳ではなく、一日おきに同じ方が来られるので、患者様との意志疎通ははかれるようになりました。(7年目に転職・現在は50床の通院透析施設に勤務・女性)

先輩看護師のアドバイス

4、5年目で一度転職するかどうか悩みました。一通り業務も覚えたので、他病院との給料の比較、勤務体制、福利厚生など比較しました。結果、勤めていた病院の良さを知り、転職せずに続ける決断をしました。しっかり情報を集めて、今の職場と転職先候補を比較するといいと思います。継続することのメリットもしっかり捉えて、自分がなぜ転職したいのか、何がやりたいのか見つめて行動すると後悔しなくて済みます。(8年目以降に転職・急性期病院の神経内科脳外科勤務・現在は訪問看護勤務・39歳・女性)

一概に何年目が良いと言うのは難しいですが、所属した部署の専門性や技術、知識、各病院の特色をしっかり身につけてからの転職が良いと思います。しっかり身につけた知識が転職してからも患者さんのアセスメントや看護技術に結びつくと思うからです。看護師は色々な場所で経験を積んだ専門職の集まりです。その中で自分がしっかりと知識を伝えたり、指導できるくらいに極められた方が後々良い結果になると思います。(8年目以降に転職・デイサービス、障害者施設を経験し現在は整形外科クリニック勤務・女性)

しっかり情報を集めて、今の職場と転職先候補を比較すること。継続することのメリットもしっかり捉えて、自分がなぜ転職したいのか、何がやりたいのか見つめて行動することが大事だと思います。転職する場合は、どのような看護師を目指すのか方向性をしっかり考えて転職先の情報収集や実際に転職された先輩方の話を伺うことも大切です。(8年目以降に転職・300床の急性期病院に勤務・現在は訪問看護ステーション勤務・女性)

4~5年目看護師の転職先の選び方

夜勤回数や業務量を減らしたい場合

勤務先の規模や経験にもよりますが、ほぼすべての職場に転職可能です。

結婚や出産予定があり、夜勤回数や業務量を減らしたい場合、日勤のみの職場に転職したい場合も条件交渉はしやすく選択肢はたくさんあります。

業務量を減らしつつ専門性も高めたい場合は、透析クリニックや美容クリニック、不妊クリニックや精神科などがおすすめです。

特に専門性を高める必要がない場合は、介護施設や療養病棟や一般のクリニック、健診センターなど急性期以外の職場、コールセンター、産業看護師など病院以外の職場があります。

急性期病院で 働き続ける場合

今よりも規模が大きな急性期病院や3次救急、救急センターなどへ転職したい場合は、体力がある20代を好む職場が多いため早めに決断してチャレンジしておくべきです。

急性期病院で働くことが好きなら、規模や運営主体が違う急性期病病院へ転職しそれぞれの違いを経験しておくと許容範囲が広がり適応力も高くなります。

急性期病院を離れたい場合

急性期病院を離れるにもいいタイミングですが、なんとなく他を経験したいという理由で転職した場合、やりがいが感じられなかったり給与面で納得がいかなかったりして、急性期病院に戻る人が多いです。なぜ急性期病院を離れたいのか、その理由をよく考え、現状の不安や悩みを解消できる転職先を選びましょう。

大学病院から転職する場合

大学病院から転職する場合は、注意が必要です。

大学病院から民間の病院に転職した人はギャップを感じ、なじめずに退職しても元の大学病院に戻れず後悔することがあります。

大学病院では、業務が分業化しておりスタッフ数も多いのですが、一般の民間病院は分業されておらず少ないスタッフで対応しています。看護助手や病棟クラークがいない職場もあります。

大学病院では他スタッフが行っていた業務も、看護師が行う職場が多いため、看護師の業務量が今までよりも多くなります。その結果、本来の看護業務に十分な時間を取れなくなります。

民間と大学病院は仕組みが違うので事前に十分な情報収集が必要で、転職の目的を明確にしておかなければなりません。国公立病院も民間よりも待遇や福利厚生が整っていることが多いので転職後に後悔しないようによく考えておきましょう。

看護師7年目の転職

7年目の看護師の転職市場での評価

看護師経験が7年あれば基本どこでも転職可能で、病院以外の職場や企業にも転職できます。

同じ職場で7年勤務していれば、部署異動を経験している可能性も高く、看護師としての業務に問題がなく、求められる役割をきちんと果たせる人という評価を受けやすいため転職先には困りません。

主任、リーダー業務、プリセプターなどの経験は高く評価され、即戦力として安定して勤務できる状況であれば条件交渉も有利に進めることができます。

未経験の分野への転職を考えている場合も、看護師として十分な経験があるため最適な時期といえます。ただし、「7年も務めた職場をなぜやめるのか?」との疑問を持たれるため明確な転職理由が必要です。

看護師7年目で転職するメリット

7年目で転職するメリット

  • 転職先の選択肢が豊富
  • 好条件で転職しやすい

転職先の選択肢が豊富

同じ職場で7年の経験があれば、看護業務だけでなく病棟運営や業務改善にもかかわる機会があり中堅看護師として必要な経験はできているため、看護職として資格を活かしてどんな所でも転職可能です。急性期病院への転職はもちろん、介護施設や訪問看護、企業など転職先の選択肢は最も多くなります。

看護師としても社会人としても十分な経験があり、キャリアアップやキャリアチェンジのために未経験の分野に転職することもできます。

好条件で転職しやすい

任せられる仕事が多いため、採用を希望する職場が多く獲得のためにより良い条件を提示してくれるため、好条件で転職することができます。

やりたいことがあればそれを実現できる職場を選ぶことも可能ですし、今後のライフプランに合わせて働き方を変える転職にも最適です。

採用したいと思ってくれる職場はたくさんありますが、その中から自分に合う職場を見つけて好条件を引き出すことが重要です。

看護師7年目で転職するデメリット

7年目で転職するデメリット

  • 経験よりも柔軟性を求める職場では敬遠される
  • ライフイベントの影響を受けやすい

経験よりも柔軟性を求める職場では敬遠される

看護師としての経験は十分ですが、経験よりも柔軟性を求める職場は、新しい職場のやり方に順応できるのかどうか不安視する場合があります。

また、職場に与える影響が大きくなるためスキル面だけではなく、他のスタッフとトラブルなくやっていけるかどうかは慎重に判断されます。

特に、大学病院や国公立病院で長く勤務した看護師は、民間病院の体制になじめなかったり、他スタッフとうまく連携できずに孤立してしまったりして退職してしまうのではないかと敬遠される場合があります。

ライフイベントの影響を受けやすい

7年目の看護師は、結婚や出産といったライフイベントの影響を受けやすい年齢になるため、予定の有無やどういった働き方を希望しているかにより選択できる転職先は変わってきます。

ライフイベントの影響を受けず長く働ける20代前半もしくは40代以上を望む職場では、スキルや経験面では問題なくても、7年目の看護師は敬遠される場合があります。

家族の理解があり仕事を続けられる環境が整っていれば、ライフイベントがあっても問題ありません。

7年目の看護師の転職体験談

看護師3年間で急性期看護の基本を学び、4年目でプリセプターとして後輩に指導するという経験を終えて、5・6年目で本格的に看護師として自分がスキルアップしたい経験(SCU・救急看護などの超急性期看護)をすることができました。その経験より看護師として学んできたことに自信がついてきたので他院でさらに経験を積みたいと思い転職を決意しました。転職をしてみて期待以上の学びと、看護師としての方向性が見出すことができたと思います。100床規模の病院へ転職した際、看護師不足もあり外来・opや検査介助、介護老人福祉施設との連携もあり福祉施設の方の急変や診察・処置の介助、また検診施設への応援で対応するなど看護師一人で担う業務も幅広く経験することが出来ました。患者の看護ケアだけでなく病院の経営やコストついても考えるようになりました。(6年目に転職・100床の急性期病院勤務・34歳・女性)

5年目頃から部署異動の話が出始めていました。やっと慣れてきた科から異動になる不安を持ちながら委員会やリーダー業務をこなしていました。先輩や後輩の異動があったものの自分は異動もなく同じ部署で8年目になってしまい、一つの科しか知らない事、他の部署や他の病院のやり方を知らない事への不安を持ち始めました。この先一生看護師として働いて行こうと思っていましたが定年まで同じ部署でいられるはずがなく、年齢を過ぎてから部署や病院を変わり業務を覚える事に戸惑っている先輩達を沢山見て、自分もこのままではいけないと思い始めました。
ちょうどそのころ、出産を経験して夜勤や長時間の勤務が困難になり、他の病院や専門科を学ぶ良い転機と思い転職しました。出産をきっかけに転職しなければ、辞めるきっかけも無く悩んでいるだけだったと思いますが転職してよかったです。(8年目以降に転職・介護事業所勤務・現在は整形外科クリニック勤務・女性)

先輩看護師のアドバイス

長く同じ組織の中で働いていたので、環境が変わるのは大変でした。今までのやり方が抜けず、慣れるまで時間がかかりました。組織を離れて初めてその組織の良さが身にしみました。 中にいるときはわからなかったけど、恵まれた環境で働いていたと気づきました。
転職は、成功するとは限らないことも頭に入れたほうが良いと思います。10年近く同じ組織で働いたあとの転職は、きついです。転職は、メリットとデメリットをよく考えてから行いましょう。(10年目に転職・クリニック勤務・38歳・女性)

7年目看護師は転職すべきかどうかの見極めが重要

7年目は、新しい職場に転職するか、同じ職場で続けるかを考える時期にもなります。新しい職場でチャレンジしたいという強い気持ちがあればすぐに転職すべきです。私は、手術室勤務から他の病院の手術室へ転職しましたが、沢山の手術を経験させてもらえるようになりました。なんとなく他の職場を経験したいというだけで、特に希望する部署も転職先もない場合は同じ職場にとどまるほうが良いこともあると思います。(7年目の転職・300床の3次救急指定病院の手術室勤務・女性)

転職先の選択肢がとても多くなる分、転職の目的やキャリアプラン、ライフプランなどをもとに、様々な選択肢を比較しておけば転職後に後悔することにはならないと思います。私は不妊治療のため日勤のみの仕事がしたかったので病院でのパート勤務や訪問看護も検討しましたが、サービス付き高齢者向け住宅へ転職しました。(8年目以降の転職・女性)

同じ職場での経験が長くなると、だんだん転職先になじめるのかという不安が大きくなります。応募先により、経験よりも他スタッフとの相性や病院の方針や患者層に合っているかどうかを重視するところもあります。

環境の変化に対応することが苦手な場合は、転職せずに部署異動で対応できないか検討してみましょう。

7年目の看護師の転職先の選び方

7年目の転職今後どういう働き方をするかを考える機会になります。また、本当に転職すべきかどうかも考えるべき時期になります。

看護師として、新卒から同じ職場で7年以上働くことはとても大変なことです。

しかし、転職では、せっかく身に着けた経験を活かせず、ギャップを感じて再転職を繰り返してしまう看護師や元の職場に出戻る看護師が多いことも事実です。そうならないためには、先輩看護師やキャリアアドバイザーなどキャリア相談ができる人のサポートを受けながら転職先を決めるといいでしょう。

看護師転職サイトのキャリアアドバイザーは応募先が求める人物像や求人募集の背景を把握しているため転職後のミスマッチは最小限に抑えられます。

また採用に至らなかった場合も、その理由を確認してもらえるので転職先の選定に活かすことができます。

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