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ベンチャー企業への転職におすすめの転職サイトと使い方をプロが解説
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「成長中のベンチャー企業に転職したい」「ベンチャーへ入社するのにおすすめの転職サイトは?」
当編集部がベンチャー企業の人事部長を取材したところ、ベンチャー企業は3種類の転職サイトを使い分けていることがわかりました。
この記事ではベンチャー企業に転職した経験をもつ元キャリアアドバイザーの「がんちゃん」が、おすすめの転職サイトや転職活動のコツをお伝えします。
ベンチャー転職では3種類の転職サイトを使い分けよう
- 両面型の転職サイト
→企業と直接のパイプを持つ担当者から独自情報を得る
→職種別に専門部署をおくSpring転職エージェント - IT/Web業界特化型の転職サイト
→ベンチャー企業が集まる成長業界でおすすめ求人を見つける
→IT/Web業界の転職実績が豊富なワークポート - ベンチャー特化型の転職サイト
→プロにより厳選されたスタートアップ企業で経営に参画する
→独自審査をクリアした企業のみを扱うアマテラス
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事の目次
ベンチャー企業とのパイプが太い「両面型の転職サイト」
小規模のベンチャー企業が採用で重視するポイントは「カルチャーフィット(社風にあっているか)」です。
良くも悪くも1人1人が職場の雰囲気に大きな影響を及ぼしかねないため、採用は慎重になります。
しかし、候補者が自社の社風に合うかを書類だけで判断することは採用担当でも難しいそうです。
そこで重宝されるのが両面型のコンサルタントのマッチング力。
企業と求職者の双方を理解した担当者が窓口となることで、ミスマッチの少ない転職に貢献できる点が特徴です。
ここではベンチャー転職におすすめな両面型の転職サイトを紹介します。
キープレイヤーズ
キープレイヤーズはベンチャー企業やスタートアップなど、成長可能性の高い企業への転職を専門とする転職エージェントです。
エンジェル投資家として著名な代表者・高野秀敏さんによる1対1の転職相談が大きな特徴で、ベンチャー企業との強い結びつきをもとにした求人紹介や年収査定が受けられます。
厳選されたベンチャー企業を知りたい方や、高野さんのサポートを受けたい方にはおすすめです。
代表・高野秀敏さんの人脈や豊富な転職支援実績・経験が特長的。
急成長中ベンチャー企業にジョイン、ストックオプションなども期待できます。
Spring転職エージェント
ベンチャー企業が専門職を採用する際は「コンテンツSEOの経験〇年以上必須」など募集要件を細かく指定することもあるため、担当コンサルタントには職種への専門知識が求められます。
その点、Spring転職エージェントは担当者を職種で分けることで専門性の高い提案ができる仕組みになっています。
他の転職エージェントで「自分の希望を理解してもらえなかった」と感じた求職者も、Spring転職エージェントの担当者であれば話が早いかもしれませんね。
公式サイトでは公開求人の検索が可能です。
「こだわり条件」でベンチャー企業のみ絞り込むことができ、約800件の求人が見つかりました(2020年6月30日時点)。
ビズリーチ
ビズリーチは正確にはさまざまな転職エージェントの集合体です。
中にはベンチャー企業の経営者と独自のパイプを持つ個人事業主のヘッドハンターもいて「転職後もたびたび相談に乗ってもらえた」という利用者の声もありました。
まずは複数のヘッドハンターの話を聞いて、提案内容を比較してみるといいでしょう。
ビズリーチの職務経歴書記入欄にはフリーフォーマットがあります(PC画面のみ)。
希望が明確な場合は記入しておくとスカウトの精度が高まるはずです。
▼ハイクラス向けの転職エージェント『エリートネットワーク』もおすすめです。
ベンチャー企業が集まる「IT/Web業界特化型の転職サイト」
ベンチャー企業への転職を検討する上でIT/Web業界は外せません。
変化の激しいIT/Web業界は、今後も新しい技術やサービスを持つベンチャー企業が生まれやすいといえます。
実際、一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンターが発表した「ベンチャー白書2015」によると、ベンチャー企業の50%がIT関連企業でした。
また、「ベストベンチャー100」に選出された企業100社のうち38社がIT・Web業界の企業となっています(2020年6月時点)。
ここでは、IT/Web業界との太いパイプを持つ転職サイト2社を紹介します。
ワークポート
ワークポートは幅広い求人情報を取り扱っていますが、創業後10年間はIT・Web業界に特化していました。
注目企業の人事担当者・採用担当者から聞き取った転職成功のコツをサイト内に掲載するなど、企業との関係性の強さがみられます。
キャリアアドバイザーを「転職コンシェルジュ」と呼び、手厚いサポートを掲げているため、じっくり相談しながら転職活動を進めたい方におすすめです。
私もワークポートを利用してベンチャー企業に転職しました。
担当者は私より若い方でしたが、未経験のWeb業界にチャレンジしたいという私の思いに共感してくれました。
特に「経験必須」の企業にも書類選考を打診してもらえた点にはとても感謝しています。
今いる企業も求人票には「3年以上のWebマーケ経験必須」と明記されていたんですよね。
求人数にも不満はなく、ベンチャーから有名企業まで30社ほどのWeb系求人を紹介されました。
Geekly(ギークリー)
Geekly(ギークリー)は首都圏を中心にベンチャー企業の求人も多く取り扱っているため、首都圏でIT、Web業界への転職を検討している方にはおすすめです。
公式ページによると、年収アップを達成した求職者の割合は平均75%に登ります(2020年3月時点)。
「成長中のベンチャー企業で年収アップを狙いたい」という方は、ぜひGeeklyを利用してキャリアアドバイザーに求人を紹介してもらいましょう。
▼Geeklyの評判・口コミはこちら
スタートアップ転職におすすめ「ベンチャー特化型の転職サイト」
ベンチャー企業や、創業して間もないスタートアップ企業への転職支援に特化した転職サイトもあります。
経営幹部の募集が多い傾向にあるので、マネジメント経験があり、今以上にステップしたい方は、これから紹介する転職サイトを検討してみましょう。
Green(グリーン)
Greenは、IT・Web業界に特化した転職サイトです。ベンチャー企業を中心に約1万7,000件の求人情報が掲載されています。
サイト内の求人ページでは、職場の様子がわかる写真を掲載するなど、入社後のイメージを浮かべやすい工夫がされています。
面接前に、応募先企業の社員とカジュアルな形で会えるのもポイントです。自分に合った企業を、慎重に見定めたい方におすすめの転職サイトといえるでしょう。
▼Greenについて詳しく知りたい方はこちら
GoodfindCareer
GoodfindCareerは、ベンチャー企業や、創業して間もないスタートアップ企業に特化したエージェント型転職サイトです。
独自の基準のもと、将来の成長が有力視される企業の求人のみを掲載しています。
求職者をサポートする担当者は、企業が採用したい人材像を把握しています。求人には掲載されていない深い情報も共有してもらえるでしょう。
アマテラス
アマテラスは、経営幹部を採用したいベンチャー企業やスタートアップ企業に特化した転職サイトです。
各企業の経営者からビジネスモデルや志を聞き取り、独自の審査を通過した成長ポテンシャルの高い企業のみが掲載されています。
経営幹部に相応しいと判断されると、企業のCEOに直接連絡する機会も得られるため、マネジメント経験などの充実した経歴を活かしたい方におすすめです。
ベンチャー企業を探すなら大手転職サイトもチェック
大手の転職サイトもベンチャー企業の求人をたくさん扱っています。
人材業界大手のリクルートエージェントには求人検索機能があり、「ベンチャー」というキーワードを含む求人を検索すると約2,700件もの求人情報がヒットしました(2020年6月時点)。
特にベンチャー企業の社風を残した大手企業、いわゆるメガベンチャーが大規模な採用を行う際、会員数の多い大手の転職サイトを利用するケースがあります。
書類の添削や模擬面接などのサポートも無料で利用できるため、併用して損はないでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材業界大手のエージェント型転職サイトです。
登録者にのみ紹介される非公開求人も含め、約30万件の求人情報を扱っているため「ベンチャー企業以外も検討したい」という方にも向いています。(2020年3月時点)
業界や職種を問わず、幅広い求人を取り扱っているので、キャリアの可能性も広げられますね。
37万人以上の転職支援をした実績があるため、過去の転職事例をもとに、企業の魅力や社風、内定者の傾向なども紹介してもらえるかもしれません。
ベンチャー企業は同僚や経営者との相性が大切という点からも、企業情報を詳しく聞いておけば「転職に失敗した…」と後悔する事態を防げるでしょう。
▼リクルートエージェントの評判・口コミはこちら
doda
dodaは、人材業界大手のエージェント型転職サイトです。求人数も約13万件と業界最大規模で、業界・職種も幅広く扱っています。
自分で求人を検索して応募することもできるため、まずどのような求人があるか見てみたい方も利用しやすいでしょう。
キャリアアドバイザーにキャリアコンサルタント資格の取得を推進するなど、社内の教育体制が整っています。
利用者からの評価も重視しているため、はじめて転職活動をする方や、ていねいなサポートを受けたい方におすすめの転職サイトです。
▼dodaの評判・口コミはこちら
ベンチャー企業に人気のSNS採用「ソーシャルリクルーティング」っておすすめなの?
SNSを使って採用活動を行う「ソーシャルリクルーティング」という言葉をご存知の方もいるかもしれません。
転職サイトよりも低コストで人材を集められるため、予算に限りのあるベンチャー企業を中心に人気を集めている採用手法です。
しかし求職者の間での認知度はまだ低く、結局転職サイトに頼るベンチャー企業も多いため、利用する場合は転職サイトとの併用をおすすめします。
ソーシャルリクルーティングに興味のある方は、これから紹介するサービスを参考にしてみてください。
Wantedly
Wantedlyは、月間200万人が利用するビジネス系SNSです。
求人画面には、会社の社風や企業理念、働く社員についての情報が豊富に掲載されています。
一方で、給与の記載はありません。
待遇などの条件ではなく、社風を重視してベンチャー企業を選びたい方にはぴったりのサービスといえるでしょう。
▼wantedlyについて詳しく知りたい方はこちら
LinkedInは、世界中で6億4,000人以上が登録しているビジネス系SNSです。(2020年10月時点)
仕事やキャリアに関する情報交換の場になっています。
「Facebookのビジネス版」と呼ばれ、求職者は自分の経歴やスキルを詳細に公開できます。
採用担当者以外に一般の社員も登録しているので、応募や面接の前に、気になる企業の社員に話を聞くといった方法でも活用できます。
ベンチャー企業は未経験OKで転職しやすい
「若いうちに業務の幅を広げたい!」「転職を機に新たな職種に挑戦したい!」
キャリアチェンジを希望する方にもベンチャー企業はおすすめといえるでしょう。
成長中で人手不足にもかかわらず、知名度が低いせいで経験者が集まらない場合、ポテンシャルのある若手人材であれば未経験でも採用されるケースがあります。
入社後も、手を挙げれば複数の業務を兼務できるチャンスも多いはずです。
ベンチャー企業に経験不問で転職する人は3パターンに分かれます。
1.業界または職種との親和性が高いパターン
一見すると異なる業界でも、配属先の部署によっては過去の経験が活きる場合もあります。
【ベンチャー転職の事例】
・人材業界のキャリアアドバイザー
→人材ジャンルのWebメディアを運営
・ウェディングプランナー
→Web広告営業の化粧品メーカー担当
求人を転職サイトで見つけるコツは「キーワード検索」です。
業界や職種をあえて絞らず、関連するキーワードを含む求人を探してみてください。
思ってもみなかった求人に出会えるかもしれません。
私がこのパターンに該当します!
2.学業や趣味が活かせるパターン
たとえ仕事以外の経験でも、転職先で活かせるようであれば評価される可能性があります。
【ベンチャー転職の事例】
・大学で統計を学んでいたフリーター
→Webマーケティングコンサルのリサーチャー
・シナリオライター養成講座に通っていた銀行員
→スマートフォンゲームのプランナー
とはいえ、まったくの未経験者が普通に応募しても、書類すら読んでもらえずに不採用となりかねません。
転職成功のポイントは「面接をしてもらえるよう企業に交渉すること」です。
といっても自分で直接交渉するのではなく、転職エージェントの担当者に代行してもらいましょう。
担当者を味方につけることも転職活動では重要です。
やみくもに「第一志望です」と伝えても企業は動いてくれません。
例えば「この方は○○な理由で貴社への入社意欲が高いとのことです」と根拠を添えることがコツです。
3.ポータブルスキルが活きるパターン
ポータブルスキルとは業界や職種に関係なく持ち運び可能なスキルのことです。
【ベンチャー転職の事例】
・教育業界の教材開発
→ITコンサルタントへ転職
・警察官
→広告業界の飲食店向け営業職へ転職
経済産業省でもポータブルスキルを「社会人基礎力」として位置づけています。
求人票でよく見かける「ポテンシャル採用」とは「実務経験がなくてもポータブルスキルを評価します」という意味です。
例えばコンサルタントのような顧客の課題を解決する仕事であれば、課題発見力や働きかけ力が求められます。
新規開拓中心の営業職であれば、学歴に関係なく実行力やストレス耐性の高い人材が採用されやすいでしょう。
とはいえ自分の強みってなかなか思いつかないですよね。
「強みの言語化」のお手伝いも転職エージェントの重要な仕事なので、是非相談してみてください。
特にリクルートエージェントはアンケート調査の「サポート満足度」が高めでした。
転職サイトを利用してベンチャー企業に転職する際の注意点
ベンチャー企業への転職を目指す方にとって、転職サイトの利用は確かにおすすめと言えます。 しかし、うまく利用しないと思うように転職活動が進まない可能性もあるので注意しましょう。
特に注意したいのが次の3点です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
選考スケジュールをそろえる
転職活動をスタートさせた後は、選考スケジュールの管理に注意しましょう。
特にベンチャー企業の中途採用の場合、面接などの選考がスピード感を持って進む傾向にあります。
例えば、面接回数は2回が一般的ですが、その場で合格を伝えられることも。最終面接の希望日程を面接で聞かれる場合もあります。
そのため、選考が終わるたびに応募していると、1社だけ内定が出てしまい、比較する企業がない状態で意思決定を迫られる事態にもなりかねません。
落ち着いて内定を承諾するか判断するためにも、複数の企業に並行して応募し、常に2~3社の選考が進んでいる状態を目指しましょう。
内定通知は書面でもらう
ベンチャー企業から内定を得た後に徹底したいのが、内定通知を必ず書面でもらうことです。
中には、口頭で内定を伝えてくるベンチャー企業もあります。口頭での内定通知も法的には有効なものの、万が一の場合に備え、書面で受け取っておくと安心です。
例えば「正社員だと思って入社したのに雇用形態が契約社員だった」といった、確認漏れなども防げます。
「内定通知書は作成していない」と言われたら、メールなど文字に起こしたものでも構いません。後悔しないためにも、依頼しておきましょう。
企業との相性を見極める
ベンチャー企業への転職では、会社との相性を確かめるのが大切です。しかし短時間の面接では、見極められない場合もあるでしょう。
しかし、エージェント型の転職サイト経由で企業に応募すれば、内定獲得から意思決定するまでに、キャリアアドバイザーから情報を収集できます。
たとえば、以下のような点を確認してみましょう。
- 転職先の中途社員が歩んでいるキャリア
- 自分と同年代の中途社員の有無
- 副業の可否など、その他気になること
「こんなこと聞いていいのかな?」と悩まずに、まずは担当のキャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめですよ。
ベンチャー企業の採用面接を突破する3つコツ
ここからは、ベンチャー企業の面接を突破するための具体的なアドバイスを3つお伝えします。
よく聞かれる質問や選考基準を知っておくと、自分に合ったベンチャー企業を見つけるヒントにもなるでしょう。
ベンチャー企業の「成長ステージ」を把握する
ベンチャー企業には大きく3つの成長ステージがあります。
ステージごとに経験できる仕事や求められる能力が異なるため、自分のキャリアビジョンに合った選択をしましょう。
1.創業期(スタートアップ)
事業が立ち上がったばかりの状態。人手が足りないため1人で複数の業務を兼務しなければなりません。
会社としての決まり事が未整備な状態のため、事業立ち上げや業務フロー構築の経験が求められます。
また「自分が会社を大きくしていく」という当事者意識が好まれます。
2.成長期(ミドルベンチャー)
事業が軌道に乗り、現場の社員を増員して利益を拡大するフェーズです。
同時に社員が増えてくるため、組織をまとめられるマネジメント意欲の高い人材も好まれます。
一方で「○○しかやりたくない」という姿勢はミスマッチになりやすいでしょう。
3.安定期(メガベンチャー)
子会社も増え、大手企業といえる規模になっています。
業務フローや教育体制が整ったことで未経験者も受け入れやすく、「新しいことに挑戦したい」と考える求職者にもおすすめです。
とはいえベンチャーの気質が残っているため、スピード感と主体性は必須です。
面接で志望動機を聞かれた際に「業界大手で安定しているから」はNG。
「5~10年後のキャリアビジョン」を準備しておく
面接で「5~10年後のキャリアビジョンは?」と聞かれると悩みますよね。
ベンチャー企業に共通する特徴は「変化が激しい環境」にあること。
日々変化する市況や競合に遅れを取らないよう、ベンチャー企業は非連続の成長を続けなければなりません。
当然、経営者は5~10年後のビジョンを描いており、社員にも同じように成長を求めます。
つまり「5~10年後のキャリアビジョンは?」という質問は、言い換えると「弊社の5~10年後のビジョンを理解していますか」と聞かれているのと同じことです。
業界研究や企業研究が必要なため、転職エージェント経由で応募している場合は担当者から情報を入手しましょう。
【回答例】
×「結婚して子供が生まれてからも仕事を続けたいです」(企業が聞きたい回答ではない)
◎「5年後は新規事業の立ち上げに携わりたいと思っています。そのためにはまず○○業務で1年以内に成果を出すつもりです」(応募企業が新規事業へ積極的に投資を行っている場合)
3.入社意欲をアピールする
ベンチャー企業は「成長できる」「裁量がある」などのイメージがありますが、いいことばかりではありません。
中途半端な憧れではなく、ベンチャーの大変さもわかったうえで「それでも挑戦したい」という入社意欲が問われます。
入社意欲をアピールする方法を3つご紹介します。
企業研究をしっかり行う
企業研究では3C分析を実践してみてください。
- Company(企業)
- ベンチャー企業の経営者は経営のビジョンをブログやtwitterで発信している場合があります。
- Customer(顧客)
- BtoC業界であれば商品やサービスを試し、店舗にも必ず足を運びましょう。
- Competitor(競合)
- 応募企業の競合はどこか、競合と比べて何が強みかを把握しておくと志望動機に役立ちます。
「やりたい」ではなく「すでにやっている」ことをアピール
特に未経験の業種に応募する場合は要注意です。
面接官に「漠然とした憧れだけで応募しているな/業界や仕事のことをあまりわかっていないな」と思われてしまうと、入社後ミスマッチを懸念されて不採用となってしまうでしょう。
特にベンチャー企業ではハードな働き方が求められやすいため、なおさらです。
そこで「実務は未経験だが近い仕事をやっている/関連資格を取得した/趣味で挑戦している」などとアピールできると好印象です。
私はWebマーケティングの実務経験はありませんでしたが、自分でブログを運営したりYoutubeを始めたりすることで本気度をアピールしました。
転職を急いでいないようであれば、まずは希望の業種を実際に体験してみることをおすすめします!
企業からの連絡には即レスを心がける
意思決定の早いベンチャー企業は選考もスピーディに進む場合が多く、求職者にも迅速な対応が求められます。
主に以下の場面で早に返事をしておくと、応募企業に好印象を与えられます。
- 面接の日程調整
- 仕事が忙しくて面接に行けない場合、いつまでに調整できそうかだけでも返信しておきましょう。
- 面接後の感想(転職エージェント経由で応募の場合)
- 「入社にあたり懸念はあるか」「次の面接に進みたいか」などの本音がわかると企業も選考を進めやすいため、面接後は当日中に返信しましょう。
ベンチャー企業の人事部長にインタビュー
当編集部では、転職サイトを利用して採用を行っているベンチャー企業の人事部長に取材を行いました。
普段知ることのない採用の裏側を知って転職サイトを上手に利用し、自分にぴったりのベンチャー企業を見つけてくださいね。
回答者:
Y様(40代・人事部長)
さまざまな企業の採用担当を歴任。現在はWeb系ベンチャーの採用責任者を務める。
Q.転職サイトの利用状況を教えてください。
20社くらいの転職サイト・エージェントで募集していますが、決定者の8~9割は転職エージェント経由です。
転職サイト経由でも募集は集まるのですが、100万円近い掲載料の割には募集要件に合致する方からの応募が少ないですね。
WantedlyなどSNS採用も利用してはいますが、なかなか採用には至らず…プロフィール欄に自己紹介だけしか書かれていなかったり、「●●業務の経験あり」と書かれていてもどの程度かが不明だったりして、採用担当として使いにくい印象があります。
その点はやはり、転職エージェントのマッチングに期待しています。
SNSでは「エージェントを使わず自分で応募したほうがいい」という意見も見かけますが、人が介在することで生まれる出会いは確かにあるようです…!
Q.ベンチャー企業が転職エージェントを利用するメリットを教えてください。
メリットは2点です。
1.【募集条件に合致した人材が集まりやすい】
弊社の場合はエンジニアやマーケなど専門性の高い人材をピンポイントで採用してます。
そのため、転職エージェントに応募者を厳選してもらう方が効率的です。
逆にSaaSシステムを開発しているITベンチャーであれば、販売拡大へ向けて営業部隊が必要なため、転職サイト経由で経験不問にて複数採用することが多いはず。
自分がどのフェーズのベンチャー企業に転職したいかによって、転職サイトとエージェントは使い分けるといいでしょう。
2.【社風に合う人材が集まりやすい】
弊社はスキルだけでなくカルチャーマッチも重視しています。
例えば「ユーザーに寄り添う姿勢」や「周囲を巻きこむ力」などの部分。
転職サイト経由でも募集は集まりますが、カルチャーに合う人材が集まりやすいのは転職エージェントですね。
弊社のカルチャーをよく理解しているエージェントほど、ぴったりな人材をマッチングしてくれる傾向にあります。
とはいえ、情報を右から左に流すだけの転職エージェントも中にはいますが…。
専門スキルだけでなくポータブルスキルも重要ということですね。
「入社後のビジョン」も言えるよう、担当者に模擬面接を依頼するとよさそうです。
Q.ベンチャー企業を志望する求職者へアドバイス
両面の転職エージェントはおすすめですね。
企業のことをよく理解しており、求職者の状況もしっかり把握している担当者が多い印象です。
もし私が転職するとしたら両面の転職エージェントを使うでしょう。
また、ハイクラス向け、ベンチャー向け、IT業界向けなど特化型の転職エージェントもおすすめです。
優秀な人材を紹介してくれそうなエージェントだけに求人を出す場合もあるので、複数のエージェントを併用するといいかもしれません。
求職者自身もまた、担当アドバイザーを味方につける必要がありますね。
「本音で相談する」「メールには24時間以内に返信する」「他の転職サイトで応募中の企業があれば共有する」といった行動を積み重ねることで信頼関係が生まれます。
▼マーケティング・クリエイティブ職に強い転職サイト『マスメディアン』の詳細はこちら
いくつ当てはまる?ベンチャー企業に向いている「あいまい耐性」診断
ベンチャー企業で活躍する人は、よく「あいまい耐性」が高いといわれています。
以下の診断で5つ以上当てはまったあなたはベンチャー企業に向いているかもしれません。試してみてくださいね。
【あいまい耐性診断】
- 失敗を恐れない
- イライラしにくい
- 人の言うことは変わるものだと思う
- 会社の評価は気にならない
- 人を信じやすい
- 成果がでるのは後からでいい
- 何事もだいたい何とかなると思う
- ルールや基準が不明確でも気にしない
- 承認欲求が低い
- 変化を好む
まとめ
ベンチャー転職では3種類の転職サイトを使い分けよう
- 両面型の転職サイト
- →企業と直接のパイプを持つ担当者から独自情報を得る
- →職種別に専門部署をおくSpring転職エージェント
- IT/Web業界特化型の転職サイト
- →ベンチャー企業が集まる成長業界でおすすめ求人を見つける
- →IT/Web業界の転職実績が豊富なワークポート
- ベンチャー特化型の転職サイト
- →プロにより厳選されたスタートアップ企業で経営に参画する
- →独自審査をクリアした企業のみを扱うアマテラス
ベンチャー企業を目指したい方には、エージェント型の転職サイトがおすすめです。
転職活動をサポートしてくれるキャリアアドバイザーに相談しながら、さまざまな求人情報を比較して、理想の1社を探し出しましょう。
この記事を書いた人:がんちゃん@元キャリアアドバイザー
教育業界から大手転職エージェントへ転職し、約5年半にわたりキャリアアドバイザーとして勤務。業界や職種を問わず1,000人以上の求職者を支援した。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧
最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。
転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。
常時1万件以上の豊富な求人数
リクナビNEXT- 新着・更新求人が毎週1000件以上
- レジュメ登録するとスカウトが届く
- 独自のグッドポイント診断で自己分析ができる
- まずは求人情報を見たい人におすすめ
- 転職者の8割が登録
(マクロミル調査2016年1月)
全年代を得意
リクルートエージェント- 転職支援実績No.1!
(2019年度実績 厚生労働省調査) - 業界大手なので企業とのパイプが太い
- 非公開求人数も含めて約60万件
(2023年4月時点) - 満足度97%の面接力向上セミナー(2018年リクルートエージェントセミナー満足度調査)
フリーターから正社員へ
ハタラクティブ- 20代・第二新卒など若年層に特化
- 離職中・職歴なしでもOK
- 就活アドバイザーがマンツーマンで対応
- 豊富なサービスはすべて無料!
- 学歴や職務経験など、キャリアに自信がもてないという方向け
ハイキャリア層(年収600万円以上)
JACリクルートメント- 外資系企業や海外進出企業に強い
- 業界・職種に精通した約800名のコンサルタントがサポート
- 国内大手、外資系、海外進出企業の厳選求人多数
- キャリアやスキルを把握し企業に採用提案!求人を創出