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マグロの解体ショーも!250円で食べ放題の株式会社キャステムの社員食堂に迫る

株式会社キャステム 社員食堂

厚生労働省の調査から、社員食堂は年々、減少傾向にあるようです。またホットペッパーグルメ外食総研の調査では、既存の社員食堂でも利用率の低下が課題となっていることもわかりました。その背景には、「メニューが少ない」、「味への不満」などが挙げられます。

しかし、そんな現状を打破するような魅力的な社員食堂も存在します。

今回は、従業員の満足度を高め、生産性向上にもつながると期待される「日替わりメニュー」と「高クオリティ」を兼ね備えた株式会社キャステムの社員食堂を紹介します。

株式会社キャステム

1970年創業、広島県福山市に本社を置くキャステムは、精密金属部品の製造販売を主軸として、3Dプリントやアグリ事業など多様な事業を展開。現在の従業員が300名を超える、国内外に18ヵ所の拠点を展開するグローバル企業。
株式会社キャステム公式HP

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

250円でおかわり自由!社員食堂の成功企業である株式会社キャステムの秘密に迫る

株式会社キャステムの社員食堂

今回紹介するのは、広島県福山市に本社を構える精密金属部品メーカーである株式会社キャステムの社員食堂。社員食堂とは思えないほどスタイリッシュな空間で、毎日180名を超える社員が、まるでレストランで提供されるような料理を楽しんでいます。

キャステムの明太しらす丼

どんぶりの日に提供された明太しらす丼。明太子が乗せ放題という破格ぶり。チラ見しているのは、非公認キャラクター 「チューテム」。

特筆すべきは、その料金。なんと一食250円で提供されていて、しかもおかわり自由という驚きのサービス付きです。

キャステムの社員食堂では、栄養バランスはもちろんのこと、毎日食べても飽きないようにバラエティ豊かなメニューが提供されています。

元自衛隊シェフが腕を振るう! 愛情たっぷりメニューの秘密

森下由教さん

森下由教さん

そんな社員食堂のシェフを務めるのが、森下由教さんと可奈さん夫婦です。

森下由教さんは元自衛隊員で調理を担当しており、1日1万食もの食事を作っていたという、驚きの経歴の持ち主。栄養バランスはもちろんのこと、毎日食べても飽きさせない工夫が凝らされたメニューの数々は、社員からも大人気なのだとか。

キャステムの日替わりメニュー
週替わりランチ 和洋中、さまざまなジャンルの料理が登場
曜日限定メニュー 月曜日「よーいどん!どんぶりの日」、水曜日「麺’s Day」、金曜日「カレー曜日」など、遊び心満載
チャレンジデー ステーキ食べ放題やマグロの解体ショーなど月に一度のスペシャルメニューも
森下可奈さん

森下可奈さん

可奈さん

メニューは、社員からのリクエストを参考にしたり、私たち自身が食べてみたいと思ったものを取り入れたりしています。社員食堂チーム全員で、試行錯誤しながらメニュー作りをしています。

忘れられないおいしさ! 月に一度のお楽しみ「チャレンジデー」

キャステムの大人様ランチプレート

取材日は月に一度のチャレンジデー。お子様ランチならぬ大人様ランチプレートと称したボリューミーなメニューが提供されていた。

社員から特に人気が高いのが、チャレンジデーに提供されるステーキやうなぎといった豪華なスペシャルメニューです。

可奈さん

月に一度のお楽しみ「チャレンジデー」は、普段の食材を安く仕入れることで生まれた予算を、社員に還元する特別な日です。いかに社員のみんなに喜んでもらえるか、私たちにとってのチャレンジな一日でもあるんです。

キャステムのマグロ解体ショー

画像の解体ショーの日には合計3匹のマグロがさばかれた。

過去には、巨大マグロの解体ショーや、地元産の高級うなぎを使ったうな丼などが提供され、社員から大好評だったそうです。

キャステムのうな丼

社員から大好評のメニュー「うな丼」。

「同じ釜の飯を食う」というシェフこだわりの熱い想い

キャステム社員食堂のナポリタン

取材日に提供されていたナポリタンもおかわり自由。麺のもちもちとした食感と特製ソースがクセになる逸品。

キャステムの社員食堂では、一日に提供されるメニューは一つと決めているそうです。これは、「同じ釜の飯を食う」という考え方に基づいて考案されているのだとか。

森下シェフ

同じものを食べることで、社員同士の一体感を高めたいと考えています。同じメニューを共有することで、「今日のメニュー、おいしかったね」、「昨日のカレーも良かったよね」と社員同士の会話も自然と生まれるんです。

キャステム社員食堂のカレー

その日のメニューが苦手な人のために、毎日カレーも提供してる。ルーから手作りするこだわりっぷりで、もちろんおかわり自由。

森下シェフ

自衛隊では、隊員全員が同じ食事をともにすることで、連帯感が生まれ、厳しい訓練にも立ち向かうことができました。会社も、一つの目標に向かって、社員全員で力を合わせて進んでいくという意味では同じです。社員食堂が、そのための潤滑油になればと思っています。

キャステム社員食堂のおはぎ

おはぎの上には手作りの旗。こうした遊び心もうれしい。

社員食堂は会社選びの決め手になる?キャステムへの求人応募が急増

戸田有紀さん

戸田 有紀さんのプロフィール
株式会社キャステム 取締役専務

2011年青山学院大学卒業後、東日本大震災の被災地でボランティア活動を行い、バックパッカーとして世界40ヵ国を旅する。2014年に起業し中古本の発送代行サービス・せどり事業を立ち上げた後、2016年に新規事業責任者としてキャステムへ入社。2020年にキャステムの取締役に就任し取締役常務執行役員を経て、2023年代表取締役専務執行役員に就任。

キャステムの社員食堂は、単にお腹を満たす場所ではなく、社員同士のコミュニケーションを育みチームワークを高める大切な役割を果たしているそう。

「社員食堂チームは、会社にとって非常に重要な存在です。社員の満足度が向上し、会社全体の活性化につながっています」と、専務の戸田有紀さんは語ります。

戸田さん

社員食堂にかかるコストは決して安くはありません。しかし、弊社では、社員食堂を「コスト」ではなく「投資」と捉え、社員の健康と幸せのために、惜しみなく投資をしています。

実際に社員食堂のリニューアル後、社員の満足度や生産性が向上し、離職率の低下といった効果が現れているといいます。さらにテレビやYouTube、Webメディアからの取材が急増し、求人への応募者が増加したそうです。

戸田さん

以前は年間で数十人規模だった応募者が、今では500人を超えることもあります。もちろん、社員食堂の影響だけではないと思いますが、要因の一つになっていることは間違いないでしょう。

キャステムの社員食堂は以前は満足度が低かった?

キャステムの社員食堂の内観

キャステムの社員食堂が、ここまで充実した背景には、社長の強い想いがありました。以前は、外部の業者に委託して出来合いのお弁当を提供していましたが、その方法に満足していなかったそうです。

「社員には、温かくておいしいご飯を食べてほしいし、食材にもこだわりたい。何より、社員食堂を通して、社員同士のコミュニケーションをもっと活発にしたい」。

そんな社長の想いを形にするため、6年前に社員食堂の大規模リニューアルが行われました。

戸田さん

社員食堂の運営を委託業者から自社に変え、シェフも直接雇用することにしました。そして社員食堂の内装も誰もがくつろげるような温かみのあるデザインに変更したんです。

まるで自宅のリビング? 誰もがくつろげる社員食堂へ

キャステムの社員食堂の敬老の日イベント

この日は敬老の日が間近ということで、ベテラン社員へ食堂スタッフからサプライズプレゼントが!

戸田さんの言葉の通り、現在の社員食堂には居心地の良い空間が広がっていました。広々とした空間には、木目調のテーブルやイスが置かれ、温かみのある雰囲気が漂っています。

キャステム社員食堂のインテリア

社員食堂のヘビーユーザーである入社15年目の石田和之さんに話を聞いてみると、以下のように答えてくれました。

石田さん

以前は、自分のデスクでお弁当を食べることが多かったのですが、社員食堂ができてからは、ここで食事をすることが増えました。おいしいご飯を食べながら、同僚と仕事の話をしたり、他愛のない話で盛り上がったり…リフレッシュできる大切な時間になっています。

社員食堂だけじゃない!キャステムの働きやすさ

キャステムの託児所

キャステムの魅力は、社員食堂だけではありません。保育士免許を所有する社員を雇用し、社内に託児所を完備しています。

子育て中の社員は、子どもと一緒に出社し、勤務中は託児所へ預け、お昼は社員食堂で一緒に食事を取るといった、子育てと仕事を両立しやすい環境が整っています。

キャステムの働きやすい環境づくり
託児所完備 産後も安心して働き続けられるよう、社内に託児所を設置。 仕事と育児を両立しやすい環境づくりに取り組んでいます。
年齢別会議 年齢の近い社員同士が集まり、自由な意見交換を行う「年齢別会議」を実施。年齢や役職に関係なく、社員一人ひとりの声を会社運営に反映しています。
ここで挙がった声から新規事業やアイデア商品の開発、社内の仕組みの改善などが行われています。

このようにキャステムでは、社員食堂以外にも、社員が働きやすい環境づくりに力を入れています。

シェフのこだわりの料理で人と人がつながる社員食堂

キャステムの社員食堂は、おいしい料理や居心地の良い空間を通じて、社員の健康と活力を支えていました。

特に注目すべきは、「同じ釜の飯を食う」という考え方です。全員が同じメニューを食べることで、社員同士の一体感を醸成し、活発なコミュニケーションを生み出していました。これは、多様な事業を展開し、国内外に多くの拠点を構えるグローバル企業であるキャステムにとって、社員間のつながりを強化する上で重要な役割を果たしているのかもしれません。

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