- 🕒
- 更新
30代転職に失敗しないための7項目とサイト利用の裏技をプロが解説
※当サイトはマイナビ・リクルート等各社サービスのプロモーションを含み、アフィリエイトプログラムにより売上の一部が運営者に還元されることがあります。 なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
「30代の転職は20代と比べて不利?」「即戦力じゃない30代は転職できないの?」
30代での転職に失敗しないために、押さえておきたい7つの項目があります。
この記事では、研究機関のデータを元に30代の転職事情を明らかにしつつ、転職活動のコツや未経験転職の成功事例を解説します。
後半では元キャリアアドバイザーの私がおすすめする転職サイトを上手に使う裏技も紹介しますので、参考にしてくださいね。
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
目次
- 【項目1】30代の転職理由ランキング|ネガティブだと転職できない?
- 【項目2】30代の平均年収|転職後の年収は下がる?
- 【項目3】30代の転職は20代より不利になる?
- 【項目4】30代前半と後半で転職事情は異なる?
- 【項目5】30代の転職事情|未経験だと厳しい?
- 30代の転職におすすめの業界・職種(男性編・女性編)
- 異業種への転職に成功した30代の転職体験談
- 【項目6】30代の転職では資格よりも経験が役に立つ
- 【項目7】30代の転職における「失敗」とは?40代までにすべきこと
- 30代におすすめしたい転職エージェント2選
- 【裏技】プロ直伝!30代は転職サイトをこう使え
- 転職Q&A|30代のよくある質問・相談
【項目1】30代の転職理由ランキング|ネガティブだと転職できない?
「他の30代はどんな理由で転職しているの?」
当編集部では厚生労働省が実施している雇用動向調査の過去5年分(2014年~2018年)をまとめ、30代の転職理由ランキングを作成しました。
特徴として、30代の転職理由は前半・後半、男性・女性で異なることがわかりました。
30代前半では収入の少なさが、30代後半では労働条件の悪さが転職理由の1位となりました。
働きざかりの30代は「ある程度の経験を積めたので自分の市場価値を試したい」と前向きな理由で転職を考える一方、40代に近づくにつれ「体力的に無理ができなくなってきた」「家族との時間を大事にしたい」という声もあがりやすい印象です。
また、男性は30代前半・後半ともに会社の将来性を不安視する割合が20代より増えていることから、1社で長く働くことを徐々に見据える年代であることがわかります。
30代女性の転職理由ランキング(前半・後半)
30代女性は前半、後半ともに「労働条件」と「人間関係」が上位に入りました。
中でも女性の従事者が多い事務職は職場のメンバーとかかわる機会が多いため「誰と働くか」が重要なのかもしれません。
また、薬剤師や看護師のような女性の多い職種はベテランの先輩との関係に悩む人が多い印象です。
転職のきっかけはネガティブでもいい
転職した30代に共通して言えることは、転職理由の多くが「不満解消型」であったことでした。
好んで転職する人などいないでしょうから、誰しも強い不満があるのは当然といえるでしょう。
しかし、中には「ネガティブな理由で転職してもいいのかな…」と悩む方もいるようです。
事実、F・ハーズバーグ博士の提唱するモチベーション理論(動機づけ理論)では「不満が解消されるだけでは仕事の満足度は向上しない」といわれています。
つまり、転職先で不満が解消できたとしても、やりがいを感じられなければ再び転職を繰り返すことになりかねません。
そこで、あなたならではの動機づけ要因(満足を高める要因)を探してみましょう。
「目標を達成して周囲に認められたときにやりがいを感じるな…」など整理しておくと、ミスマッチのない転職先を選べるはずです。
なお、面接で転職理由を聞かれた際は衛生要因だけでなく、動機づけ要因まで伝えられるとポジティブな印象を与えられます。
【面接での回答例】
「転職を考えたきっかけは1社で腰をすえて長く働きたいと思ったことです」
(まずは結論)
「現職ではおかげ様で○○の経験を積めたものの、人手不足のため終電まで業務を行うことが多々あり、業務フローの見直しなど努力はしたものの改善が難しい状況のため、30歳という年齢を節目に転職を決意しました」
(衛生要因)
「とはいえ○○の仕事そのものにはやりがいを感じておりますので、今後も同様の環境でキャリアを重ねていければと思っております。」
(動機づけ要因)
転職を考えたきっかけはネガティブでも構いません。
この機会に、どんな条件であればポジティブに働けるかを見つめ直してみましょう。
【項目2】30代の平均年収|転職後の年収は下がる?
「世間と比べて自分の年収は高い?低い?」
「転職はしたいけど、生活を考えると年収は下げられない…」
30代が転職を考える上で年収は気になるポイントですよね。
そこでまずは日本の30代の実態を調査しました。
平成30年分の「民間給与実態統計調査」によると、30~39歳の平均年収は429万円となっています。
しかし、実は統計には非正規社員の年収も含まれているため、全体平均はその分下がっています。
比較的正社員として働くことが多い男性に限ると、30~39歳の平均年収は499万円となります。
平均年収は業界や職種によっても上下しますが、転職を考える際の参考にしてみてください。
30代は転職後に年収アップするのか?
「30代を機に、自分の市場価値を高めたい!」
転職で年収を上げたい30代に朗報です。
全国就業実態調査パネル2019(リクルートワークス研究所)によると、転職後に賃金が減少した人よりも増加した人の方が多いようです。
さらに、転職して2年後の年収と転職前の年収を比べると30代の約半数が10%以上年収アップしています。
転職活動では1年目のオファー年収だけでなく、その後の上り幅も見据えて求人を探すと選択肢が増えるでしょう。
なお、転職後に年収が下がってしまうケースとしては以下が挙げられます。
- 経験を活かせない業種に転職した
- 時短や非正規雇用で入社した
- 前職の年収が著しく高かった
- 利益率の低い会社を選んだ
中でも「業績悪化で賞与が支給されず、入社前に聞かされていた年収よりも下がった」というケースは予知しにくいかもしれません。
対策としては「賞与の支給実績を聞く」や「応募先の競合も成長しているかを確認する」といった方法があります。
年収ダウンしない転職先を見つける方法
年収が下がらない転職先を見つける方法はそれほど難しくありません。
転職エージェント経由で応募する
たったこれだけです。
なぜなら転職エージェント経由で応募する場合、求職者は「辞退しない最低希望年収」を必ず聞かれるからです。
問題なく書類通過した場合は最低希望年収をクリアしていると考えていいでしょう。
逆に、最低希望年収を企業が提示できない場合は「それでも選考に進む意思はありますか?」とあらかじめ確認されます。
最終面接まで進んだにもかかわらず、年収が折り合わず辞退という結果はお互いに時間の無駄ですからね…。
▼年収アップしたい30代におすすめの転職サイトはこちらでご紹介
【項目3】30代の転職は20代より不利になる?
「30代の転職は20代と比べて需要が少ないのでは?」と気になる人は多いでしょう。
結論から言うと、求人倍率はほぼ変わらないものの、30代の転職活動は20代と比べて難易度が上がります。
まず、20代と30代では採用背景が異なり、同じ求人を奪い合う状況は多くないため、20代の存在を気にする必要はありません。
ただし、20代がポテンシャルで見られていた反面、30代では経験やスキルが求められます。
求人を探す際は企業の採用背景を捉えましょう。
【20代の採用背景】
- 組織の若返りを図りたい
- 低コストで採用したい
- 若い組織なので職場の雰囲気に合わせたい
- 前の職場のカラーに染まりきっていないうちに育成したい
【30代の採用背景】
- 欠員が生じたため即戦力として活躍してほしい
- マネジメントスキルを発揮してチームをまとめてほしい
- 専門スキルが活かせる特定のポジションを任せたい
- 20代にはない経験を活かして組織の課題解決に貢献してほしい
つまり、30代で未経験の業種に転職する場合は難易度が上がるものの、経験を活かした転職であればまったく問題ないといえます。
ちなみに「とにかく頭数が必要」な営業職の場合、ガッツのある20~30代を経験不問で募集することがあります。
【項目4】30代前半と後半で転職事情は異なる?
30代であれば誰でも「35歳転職限界説」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
実際はどうなのでしょうか?
実は、「35歳が転職の限界」はあまり気にしなくていいというのが人材業界の見解です。
そもそも「35歳が転職の限界」といわれるようになった由来は、一説には採用ブームにわいた2006~2007年頃とされています。
就職活動に苦戦した氷河期世代の20代を「第二新卒」と位置付けて優先的に採用したことで、30代後半の転職難易度が上がったかのような風潮が生まれました。
しかし、現在はどの企業も人材不足が課題となっており、30代後半にもスポットライトが当たり始めています。
厚生労働省の発表した有効求人倍率を見ると、30代後半の求職者1人につき1.6社の求人がある計算になります。
年代が上がるにつれて転職の難易度は上がるものの、30代の前半と後半とに大きな差はありませんでした。
なお、2020年は世界規模の災害を受けて転職希望者が増えつつあります。
求人数の減少は1割強にとどまるものの、未経験歓迎の求人は減ると思われるため、求職者は今まで以上に強みのアピールが必要になるでしょう。
【項目5】30代の転職事情|未経験だと厳しい?
20代よりも社会人経験が豊富な30代は特に「即戦力であること」が重要だといわれています。
そもそも即戦力とは、経験を活かして働ける人材のこと。
即戦力と聞くと「転職してすぐに活躍できないとだめ?」と焦る方もいるかもしれません。
しかしそれはよくある誤解です。
企業にとっては同じ業界の同じ職種から、経験値の高い人材を採用するのが理想ですが、条件に当てはまる方はなかなか応募してこないのが実情です。
そのため企業は、対象を別の業界・職種の経験者などにも広げて採用活動をしています。
▼違う職種または業種への転職例
1.飲食業界内で販売職から広報へ転職する場合
職種に関わるスキルはないが、業界の豊富な知識が役立つ
2.営業職の方が製造業界から建設業界へ転職する場合
業界知識はなくても、新規顧客を開拓した経験や、商品を売り込むノウハウを活かせる
このように、同じ業界・職種への転職に比べれば難易度は高いかもしれませんが、即戦力という言葉にとらわれすぎなくてもいいのです。
一方、業界も職種もまったくの未経験の場合は厳しい転職活動になるかもしれませんが、実際に成功する方もいるので諦める必要はないでしょう。
30代の転職におすすめの業界・職種(男性編・女性編)
「次に転職するなら安定した業界がいい!」「未経験の職種にもチャレンジしたい!」
30代の転職におすすめの業界・職種はあるのでしょうか?
もしも異業種に挑戦する場合、仕事選びのポイントは以下の3つです。
- 成長中の業種であること
→例えば2020年4月の緊急事態宣言を受けて求人倍率が減少した際も「運輸・交通・物流・倉庫」「金融・保険」「サービス・レジャー」「IT・通信・インターネット」などは当初の予定どおり採用する割合が高いようです。 - 無形サービスであること
→有形の消費財メーカーは新卒採用で充足しやすく、中途採用を行ったとしても経験必須のケースが多いです。 - 汎用性の高い仕事であること
→正直なところ、どんな業種が伸びるかは専門家でも予想できません。
従って、その仕事が他の仕事にも応用できるかを検討しましょう。
これからの時代は「選択肢」をもっておくことが大切になります。
30代の転職におすすめの業界・職種(男性編)
働き盛りの30代男性には成長中かつ利益率の高い以下の業種が人気です。
ITベンダーの営業
他社にない魅力的な製品を武器にこれから規模を拡大しようという企業の場合、年齢・経験不問で営業部隊を増員採用する場合があります。
Webマーケティング
今や集客の主戦場はTVや紙媒体からデジタルに移行しています。未経験ですと採用の難易度は高いものの、同業界の異職種を狙うと案外採用されます。
ECサイト運営
右肩上がりにも関わらず、仕事内容はあまり知られていないため穴場の業種です。Webマーケティングに加えて商品企画、在庫管理、顧客対応などさまざまなスキルが身に付きます。
医療機器の営業
景気に左右されにくい数少ない業界の1つ。高額商材のため、年収300万の通信回線販売員が2倍のオファー年収で転職したケースが過去にありました。
30代の転職におすすめの業界・職種(女性編)
女性は長く働ける環境=事務職を希望する方が多い傾向にあります。
しかし、いわゆる一般事務は派遣社員にアウトソースするケースが増え、正社員の採用ハードルは非常に高い状況です。
そこで一般事務以外の選択肢にも視野を広げてみましょう。
ITヘルプデスク
PC機器やソフトウェアについての問い合わせを受け、使い方の説明や問題解決を行う仕事です。需要が高く、未経験から専門知識が身につく点が魅力です。
人材派遣業界の派遣スタッフ管理
派遣スタッフと派遣先の企業が良い関係を築くための橋渡し役を担う仕事です。接客業で店長経験をもつ方は派遣スタッフのハンドリングが上手なため、転職事例が豊富です。
女性の働き方に理解あるベンチャー
ベンチャーと聞くとハードなイメージがありますが、働き方が柔軟な場合も多く、優秀なママさんを1人採用するために急きょ時短勤務を導入した、という事例もあります。
理学療法士(セラピスト)
シカゴ大学の調査した「もっとも満足度の高い仕事」では聖職者に次いで第2位の職業です。最低3年は学校で学ぶ必要があるものの、合格率は7~9割かつ、資格を取得した瞬間から実務につけるため、30代で未経験からでも目指せる仕事の1つです。
▼30代の女性によく読まれている記事はこちら
異業種への転職に成功した30代の転職体験談
ここからは当編集部が行った独自調査から、30代で未経験業界・職種への転職に成功した2人のインタビューを紹介します。
志す業界・職種は違っても、転職活動のヒントが得られるはずです。参考にしてみてくださいね。
1.キャリアアドバイザーからWebマーケターへ転職したTさん
大手転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働いていたTさん(当時32歳、男性)。
「好きなことを仕事にしたい」との思いでWeb業界のマーケティング職へ転職しました。業界、職種ともに未経験ですが、納得のいく転職ができたそうです。
――30代での未経験転職。不安はありましたか?
前職ではキャリアアドバイザーとして30代で転職に成功している方々を見てきたので、がんばり次第だと思っていました。ただし未経験なので「一から学ぶのが大変そう」「年下の上司にやりづらいと思われないか」という転職後の不安はありましたね。
――どんな転職活動をしましたか?
転職エージェントに登録しました。全部で14社応募し、面接まで進んだ会社は半分の7社です。とにかく時間をかけたのが、職務経歴書の作成。自分で作ったWebサイトの画像を貼り付けるなど、思わず会ってみたくなるような内容にしたのがポイントです。未経験ながら、業界への強い関心はアピールできたと思います。
――未経験業界・職種へ転職した感想は?
勉強はしないといけませんし、仕事に慣れるために積極的なコミュニケーションも必要になりますが、入社して早々に希望の仕事に取り組めているので満足です。30代で「やりたいこと」の軸が見えてきて、転職先選びに迷いがなかったのがよかったんだと思います。
2.営業アシスタントから未経験でエンジニアへ転職したKさん
食品メーカーで営業アシスタントなどとして働いていたKさん(当時31歳、女性)。
「手に職をつけたい」と、もともと興味のあったエンジニアの世界に未経験で飛び込みました。
――転職活動前、不安はありましたか?
自分なりに勉強していましたが、未経験でもエンジニアとして仕事を続けられるかどうかの不安はありました。30代になって「将来のために長く働ける会社に勤めたい」と思うようになったからです。もし仕事が自分に向いていなかったら、また転職になる可能性もありますから。
――どんな転職活動をしましたか?
転職エージェントに1社だけ登録しましたが、応募から面接までほとんど自分で進めました。後々聞いてみたら、実は未経験転職に強くない転職エージェントだったみたいです。
――実際に転職してどうでしたか?
未経験で通用するか不安でしたが、教育体制がしっかりした会社だったので、転職してよかったと思っています。 ただ実際の業務内容がイメージと違ったので、もっと聞いておけばよかったと思いました。
私のように「未経験だから何でも来い」と思えるなら問題ありませんが、やりたいことが決まっている場合は要注意ですね。
ここで紹介した2人の共通点は、転職の目的をしっかり持っていたことです。「未経験転職に成功するコツの一つ」と言えそうですね。
ただし、Kさんは自分の状況に合わない転職エージェントを利用したため、サービスを有効活用できませんでした。
転職エージェントについては見出し「30代におすすめしたい転職エージェント2選」で詳しく解説します。
【項目6】30代の転職では資格よりも経験が役に立つ
「スキルも知識もない…資格を取った方がいいの?」と悩んでいる方もいるかもしれませんが、安心してください。
結論からいえば、必ずしも資格を取る必要はありません。社会人経験を重ねた30代は資格がなくても、転職するのに十分なアピールポイントを持っているからです。
【今までの経験を上手にアピールする3つの方法】
- 「ポータブルスキル」を言語化する
- 「タテ、ヨコ、高さ」で仕事を分類する
- 「運用」よりも「改善」や「変革」
30代こそ「ポータブルスキル」を言語化する
ポータブルスキルとは業界や職種に関係なく持ち運び可能なスキルのことです。
経済産業省ではポータブルスキルを「社会人基礎力」として提唱しています。
30代の中には「もう新卒じゃないんだから○○力なんて…」と考える人もいますが、それは誤解です。
当初の採用条件を満たしていなくても、ポータブルスキルによって企業との接点が生まれ採用につながるケースがあります。
また、自分と同じ経験を持つライバル候補者が数名いた場合に、ポータブルスキルの有無が合否を分けるかもしれません。
【30代におすすめのポータブルスキル】
- 主体性
- →30代は転職先で新卒のようにていねいに教えてもらえる機会が少ないため
- 柔軟性
- →平均年齢の若い企業であれば、年下の社員ともうまくやっていけるかも重要になるため
30代は「タテ・ヨコ・高さ」で仕事を分類する
仕事における「高さ」とは、営業成績のような利益に直接かかわる成果をさします。
対して「ヨコ」は周囲に対して価値を提供する仕事、「タテ」は将来的な価値につながる仕事のことです。
面接では「自分の成果を定量的にアピールすることが大事」とよく言われますよね。
30代はさらに、仕事をタテとヨコに広げてより高い成果を生み出す力が問われます。
【自己PRの例】
- 自身の打ち出した企画により昨対比〇%アップを実現した(高さ)
- 成功例を資料にまとめ、社内勉強会を実施した(ヨコ)
- 新人が早期に戦力となれる育成フローを整備した(タテ)
30代は「運用」よりも「改善」や「変革」
新人のうちはまず、与えられた業務を着実に「運用」することが求められます。
20代後半になると、仕事の仕方を「改善」しながら主体的に進める姿勢が評価されます。
そして経験豊富な30代に対しては、今までとまったく異なるビジョンを打ち出して組織全体の「変革」に貢献してほしい、という期待に変わっていきます。
いわゆる「守・破・離」の考えに近いといえるでしょう。
今まで「運用」の仕事しかしてこなかったのであれば、転職活動を始める前に今の仕事で「改善」から始めてみてはいかがでしょうか?
それでも不安な30代におすすめの資格
「でもやっぱり資格として体系的に学びたい!」という方もいることでしょう。
そこで今回はDX(デジタルトランスフォーメーション)の時代にマッチした資格をピックアップしました。
※DX(デジタルトランスフォーメーション)とは…「デジタルによる変革」を意味する言葉。これからの働き方改革やキャリア形成に重要な要素として国家的にも注目されている。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する資格です。
特にExcelはこれまで手作業で行っていた業務を自動化する機能が備わっているため、人手不足で業務過多になりがちな現代に重宝されるスキルです。
事務職の採用ではMOSをもっている人の書類通過率が高い傾向にあります!
ITパスポート(Iパス)
ITを利活用するすべての学生や社会人が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識(ITリテラシー)が証明できる国家試験です。
「ERP」「BPM」「SCM」といった用語の意味を問う問題に加え、「経営理念の定義とは?」のような経営や組織論に関する問題も出題される点が特徴です。
国家資格にも関わらず、合格率は50%と高めですので「仕事でビジネス用語にふれる機会がなかった…」という30代にはぴったりかもしれません。
Iパスはあくまで基礎知識ではあるものの、転職活動ではITへの興味をアピールする材料として使えます。
志望動機を語る際は「やりたい」だけでなく「既に取り組んでいる」という姿勢が重要です。
WordPress(ワードプレス)
WordPressは無料で使えるホームページ作成ソフト(CMS)で、個人ブログから企業のコーポレートサイトまで世界中で利用されています。
認定資格は今のところありませんが、最近は募集条件に「WordPressが使える方」と記載する求人が増えてきました。
Web制作のスキルは副業にも役立つ可能性があるため、まずは趣味などをテーマにしたブログを開設してみるといいでしょう。
Google アナリティクス
Google アナリティクス(GA)は多くの企業や個人に使われている無料のアクセス解析ツールです。
ユーザーがどこから来たか?どのページを何分閲覧したか?といったアクセス解析を行うことにより、自社の運営するWebサイトに対するユーザーの反応を把握できるため、インターネット業界で働く場合は必須のツールといえるでしょう。
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)という無料の試験もありますが、自分でWordPressでブログを立ち上げてGAでアクセス解析を行うまでの一連の流れを体験した方が理解しやすいかもしれません。
AWS認定資格
アマゾン社のクラウドサービスAWS(Amazon Web Services)が提供する、クラウドの専門知識を証明する資格です。
AWSを利用する企業が増えていることもあり、近年人気の高まっている資格です。
実際にリクルートエージェントで求人検索したところAWS関連の求人が15,000件以上ヒットし、わずかですが経験不問のクラウドエンジニアも見つかりました。
30代で未経験エンジニアを目指す場合はかなりの覚悟を問われるため、転職する前に資格を取得するくらいの努力をした方がいいかもしれません。
▼他におすすめの資格についてはこちらを参考にしてください。
【項目7】30代の転職における「失敗」とは?40代までにすべきこと
「次の転職に失敗したら後がないのでは…」「今の仕事も我慢できないほどではないし…」
そう考えて転職活動の一歩が踏み出せないでいる方もいることでしょう。
しかし、行動しなければ何も変わりませんよね。
そもそも転職活動=転職ではありません。納得感がなければ辞退して現職に残っても構わないので、まずは動き出してみてもいいのではないでしょうか。
人生最大の失敗は行動しないこと。
成功の反対語は失敗ではなく、行動しないこと。
当編集部では「30代のうちに転職しておけば良かった…」と後悔している35~40代へ取材を行いました。
数年後に後悔しないよう、是非参考にしてください。
「顧客トラブルで心が壊れた…」
35歳・大手損害保険会社ルート営業(32歳で転職を検討)
――当時の転職理由は?
一番のきっかけは顧客とのトラブルが原因による体調不良です。
1年目からずっと営業でしたが、大きな地震が起きた際に地震保険の支払い業務に駆り出されることがありました。
しかし、地震が原因ではない損害に対しても支払いを要求する顧客からの圧力がすごかったです。そうしたトラブルは日常茶飯事でしたが、とある工場に数時間にわたり軟禁されたときはさすがにこたえました。
専門家の調査ではどう見ても老朽化でしたが…。
その日を境に不眠や、起床の際に手がしびれるという症状が出始めました。
―― なぜ転職しなかったのですか?
営業の頃から苦情対応が多かったので、もともと転職は考えていたんです。
しかし、給料が良かったので辞めるに辞められず…(34歳当時で1000万以上)。
また、同僚も同じ悩みを抱えている分、職場の人間関係は大変良好でした。
自分だけ逃げだすのもな…と思い、求人への応募もしませんでした。
――その後転職活動をしましたか?
していません。ある朝突然起きられなくなりました。
医師の勧めで1年ほど休職しており、最近はリハビリを兼ねてクラウドソーシングで簡単な在宅ワークを受注しています。
再発が怖いので転職も考えていますが、うつ病歴のある人を雇ってくれるかどうか不安です。
1枚の紙を1度でもクシャっと丸めてしまうと、伸ばしてもしわが残ってしまいますよね。
――当時の自分にアドバイスするとしたら?
当時は転職して給料が下がることで後悔するのではと思っていました。ですが、我慢して病気になるくらいだったら転職したほうがいいよ、と伝えたいです。
そもそも損害保険はつぶしがきかないので、他の業界で働けるイメージもわきません。
「責任者のため辞められず…」
36歳・介護士(30歳で転職を検討)
――当時の転職理由は?
子どもが学校になじめず、転居したことで通勤距離が車で20分から40分になりました。
人間関係が良ければ我慢できましたが、施設長が尊敬できませんでした。
遅刻が多いだけでなく、勤怠をごまかすこともありました。
エリア長に相談しましたが「(代わりの施設長が)他にいない」といわれて改善されませんでした。
―― なぜ転職しなかったのですか?
通勤距離を理由に退職の相談をしたものの、自分にもサービス提供責任者という役職がついていて、「代わりがいないので続けてほしい」と言われたためです。
――その後転職活動をしましたか?
頑張ったのですが、ストレスで体調を崩してしまい、4年後の34歳で同業他社に転職しました。
転職エージェント経由で1社だけ応募したところに決めました。
今の職場の上司はみんなのことをよく考えていてくれています。
また、同僚がプライベートまであまり踏み込んでこないので、雰囲気も合っていると思います。
当時より楽しんで仕事ができています。
――当時の自分にアドバイスするとしたら?
迷わずに転職しなさい!と言いたいです。
悩んでいるときは今いる職場という小さな枠の中でしか考えられていませんでした。
実際は色々な選択肢があるため、いろいろな人から話を聞いてみたほうがいいですね。
介護業界の方は協調性と責任感が強いためか、引き止められると辞められなくなる傾向があるかもしれません…。
「転職のタイミングを逃した」
32歳・コールセンター(25歳で転職を検討)
――当時の転職理由は?
アルバイトの経験しかなく、正社員で働いてみたいと思ったためです。
専門学校で簿記を学んでいましたが、リーマンショック直後の就職活動で何十社も不採用になり、飲食店でのアルバイトを経て現在はコールセンターの契約社員でひたすら電話を取っています。
―― なぜ転職しなかったのですか?
22歳で結婚し、すぐに子供が生まれたためです。
震災直後の仙台では保育園からの呼び出しが頻繁にあり、正社員で働こうものならクビになってしまうのではと思いました。求人は見ていましたが、他のママさんと協力しなければならないため転職活動ができませんでした。
――その後転職活動をしましたか?
はい。正社員で探しています。
実は離婚を考えており、今のお給料では自力で生活できません。
しかし求人を見ても「キャリア形成の観点で〇歳まで」といった制限が多いです。
簿記の資格はありますが、Excelではなく電卓しか使えないので自信もありません。
――当時の自分にアドバイスするとしたら?
やろうと思えば正社員で働けたのでは?と思います。
若いうちは年上のママさんに逆らえない雰囲気がありますが、先輩のママさんはこっそり転職したりとうまくやっていると聞きました。
今の職場は管理職も契約社員で、現場に正社員がいないのでどんな働き方になるのか、やりがいはあるのかなど想像もつきません。
ですので1度は正社員で働いてみたいものの、この年齢で雇ってもらえるのか不安です。
労働時間に制約があっても、面接で意気投合すると特別に受け入れてくれるケースもあるので、ダメ元で応募するといいかもしれません。
「子供が生まれて環境が一変」
42歳・メーカーSE(38歳で転職を検討)
――当時の転職理由は?
知り合いが建設業やネイルサロンなど自営業で稼いでいるという話を聞き、自分の人生はどうなんだろうと感じるようになりました。
ずっと1社で働き、PJT管理やサーバー構築、病院関係などインフラエンジニアの仕事は一通り経験できたことを考えると、もっともらってもいのではと。
加えてもっと誠実な組織で働きたいとも感じていました。
無謀な納期や不正会計、先行計上など経営者の指示に従わざるを得ない状況を変えたいとも思っていました。
―― なぜ転職しなかったのですか?
36歳で結婚、子供が生まれて家庭環境が激変しました。
子どものためにも転職や独立はやめてほしいといわゆる「嫁ブロック」がかかりました。
とはいえ条件の良い求人であれば妻の理解も得られるのではと思い、応募はしていました。
書類通過もしましたが、結局妻の了承が得られず、面接には行きませんでした。
――その後転職活動をしましたか?
40代になり、今も求人は見てはいます。
求人はなんとなく少ない感じはするものの、技術系に関してはそこまで差はないと思います。 しかし動けてはいません。
嫁からは「今のままでもいいじゃん」と冷たく、自分自身も転職をあきらめてしまっている部分があります。
するとしたら転職よりも、経験を活かして独立かなとは思っています。
――当時の自分にアドバイスするとしたら?
「若いころから努力して目標を立てておかないと辛いよ」と伝えたいです。
30代でも遅いくらい。結婚する前か、新卒で入社したときから将来を見据えて行動すべきでした。
家族の理解を得るためのコツは転職Q&Aでお伝えします。
30代におすすめしたい転職サイト2選
「まずはプロのアドバイザーに相談してみよう!」
転職を考え始めた30代にこれだけはおすすめしたい、という転職サイトを2つご紹介します。
- リクルートエージェント
- 全年代の求職者に対応していることが特徴です。
30代の転職事例やおすすめの業種など、担当者へざっくばらんに相談してみてください。 - ビズリーチ
- 企業やヘッドハンターからスカウトが届くサービスです。
登録するだけで自分の市場価値を知れるため、キャリアアップを考え始めた30代に人気です。
それではそれぞれのサービスについて詳細をみてみましょう。
リクルートエージェント
【リクルートエージェントの強み】
多くの転職サイトが転職の決まりやすい20代に注力する中、古くから人材業界を牽引してきたリクルートエージェントは「ひとりでも多くの人たちに働く機会を提供したい」という方針で幅広い層の求職者を支援しています。
したがって30代だから有利・不利ということはなく、業界や職種ごとに専門のアドバイザーが親身に対応してくれるでしょう。
約10万件の求人数と豊富な転職実績を誇るため「自分と似た経歴の30代が過去どんなところに転職したか」への情報提供が得意です。
転職を考え始めた30代がまず相談したい転職サイトといえます。
ビズリーチ
【ビズリーチの特徴】
専門分野の異なる7,000名以上のヘッドハンターが在籍する転職サイトの集合体のようなサービスです。
リクルートエージェントと違って複数のヘッドハンターからさまざまな提案をもらえるため「自分にはこんな選択肢もあるんだな」と視野が広がるかもしれません。
ハイクラス向けの印象が強いかもれませんが、実は「年収400万円台の事務職」や「完全リモートワークの求人」など幅広い求人を扱っています。
職務経歴を入力すると、担当者と面談せずともすぐにスカウトメールをもらえるため、まずは自分の市場価値を知りたい30代におすすめです。
【裏技】プロ直伝!30代は転職サイトをこう使え
元転職エージェントの私だからこそ話せる、転職サイトの上手な使い方をお伝えします!
転職意欲に合わせて伴走してくれる担当者を選ぶ
転職サイトの担当者に対する不満で多いものが「まずは相談したかっただけなのに活動前提で求人を紹介されて困惑した」というものです。
経験が浅い担当者の場合、全ての求職者にマニュアル通りの対応をしてしまいがち。
利益重視の担当者もまた、求職者を「動かす」ことに全力を注ぐ傾向にあります。
しかし、30代は現職での立場や家庭の都合もあり、転職を検討しているからといってすぐに応募、という訳にはいかないですよね。
「今すぐ転職したいわけではない」と率直に伝えた上で、それでも親身になって相談に応じてくれる担当者こそもっとも信頼できるでしょう。
初回登録の際に備考欄を利用して「30代の支援経験が豊富な担当者を希望する」という裏技もあります。
求人の希望を広げてみる
「30代だし今さら異業種なんて考えられない」という声をよく聞きますが、働き盛りの30代が自ら選択肢を狭めてしまうのはもったいないですね。
例えば有形営業と無形営業は仕事のスタイルが異なるように思えますが、顧客の課題を解決するソリューション営業という共通点を活かして活躍している方もいます。
また「異業種ならではの知見を発揮して社内に新しい風を吹かせてほしい」という理由で採用されることもあるでしょう。
「担当者から希望と異なる求人を紹介された」というクレームは多いものの、最初のうちは幅広い条件で検討してみると、思ってもみなかった出会いが生まれるかもしれません。
求人を探す際は業界や職種で絞らず、「SNS」など興味のある語句を含んだ求人を探すフリーワード検索もおすすめです!
あえて「経験必須」の求人も紹介してもらう
30代は「○○の経験5年以上必須」などの即戦力が求められやすいため、人によっては「応募できる求人がない…」と悩むことでしょう。
しかし、求人票に書かれている募集条件がどのように決められているか知っていますか?
採用担当:「どんな人に入社してほしいですか?」
現場社員:「うちの山田みたいなやつかな~」
採用担当:「では実務経験は必須ですかね…」
上記は極端な例ですが、初の中途採用などで手探りな場合も多く、当初の募集条件が変更になることは頻繁にあります。
そこで、応募できる求人が少なければ「募集要件を満たしていない求人もいったん紹介してくれませんか?」と担当者に頼んでみましょう。
もちろん不採用になってしまうことの方が多いので、裏技中の裏技です!
推薦状でおすすめしてもらう
30代は20代ほど書類選考の通過率が高くありません。
そこで転職エージェントの作成する「推薦状」が重要になります。
【推薦状の内容(一例)】
- 面談所感(面談で接した際の印象や性格など)
- 転職理由(トラブルを避けるため、できる限り前向きな表現で記載)
- 推薦理由(職務経歴書では伝えきれない強みや入社意欲など)
直接応募では書類すらみてもらえなかった求職者も、転職エージェントの推薦状によって採用担当の興味を引き、採用につながることもあります。
とはいえ、転職エージェント経由でもたくさんの求職者が応募するため、求人の募集条件を満たしていない場合は推薦状すら読んでもらえないことも。
そこで「入社意欲が高い旨を企業に直接伝えてほしい」と担当者に依頼してみてください。
ここまで行動できる求職者は少ないので、採用される確率はぐっと上がるでしょう。
年収交渉のコツは「根拠」と「人柄」
30代前半の転職理由1位でもある「年収アップ」ですが、転職エージェントを利用すれば年収交渉を代行してくれます。
※内定通知書をもらってから「やっぱりもっと欲しいです」では遅いので、初回面談の時点で担当者に希望年収を伝えておきましょう。
担当者に年収交渉をしてもらう際のポイントは2つです。
年収アップの根拠を伝える
現職の年収が500万の人は、現職から500万の評価をされていることになります。
それ以上を希望する場合は、年収アップが妥当である根拠を企業に納得してもらわなければなりません。
「来年から役職手当がつく」「以前は賞与がついていた」「併願中のB社から同様の金額で内定が出ている」など、思いつく限り洗い出してみましょう。
最終的には人柄がものを言う
転職エージェントも人間ですので、印象のいい求職者ほど希望を叶えてあげたくなるものです。
また、たとえ交渉材料がなくても「大変良い方ですのであと1万円上げていただけませんか?」と一押しがしやすくなります。
担当者とは日頃から良好な関係を築いておきたいものですね。
転職Q&A|30代のよくある質問・相談
最後に、転職したい30代の「よくある質問・相談」と回答をまとめました。一緒に見ていきましょう。
Q.家族に転職を反対されそうです。どうすればよいですか?
「話し合いながら一緒に転職活動を進めていく」というスタンスで臨むといいでしょう。
もっとも避けるべきは「内定をもらって初めて相談する」ことです。
条件以前に「家族の生活にも影響するかもしれない大事なことを私になんの相談もなく勝手に決めてきた」とパートナーの怒りを招きやすいようです。
【家族の理解を得る4つのポイント】
- 事前に相談し、活動中も状況を逐一報告する
- 転職した場合・しない場合のメリット・デメリットを洗い出す
- 応募先の情報を共有する(特に待遇面、勤務地、労働時間の3点)
- 転職意欲の高さを伝える
生活をよりよくするための転職を家庭の不和の種にしないために、家族への相談を怠らないようにしましょう。
Q.今の仕事にそこまで不満はないので、転職すべきか迷っています。
転職活動のいいところは、これまでの自分をあらためて振り返り、仕事や将来の可能性を見つめ直せることです。自分の市場価値を知る機会にもなります。
そして転職活動をしたからといって、必ずしも転職する必要はありません。内定を得ても条件が折り合わなければ、辞退しても構わないのです。
足踏みするよりも気楽に転職活動を始めてみれば、迷いが晴れて進むべき道が見えてくるかもしれませんよ。
Q.30代のワーキングマザーです。転職成功のポイントが知りたいです。
子育て中の女性が求人を探すとき、業務内容よりも勤務時間や条件を重視しがちです。
ですが、大切なのは転職先で生き生きと働けるかどうかです。条件だけで決めてしまうと、働き始めてからミスマッチに気付くかもしれません。
子育てや仕事で忙しい合間を縫っての転職活動です。転職の目的をあらかじめ整理したうえで臨みましょう。
Q.次の会社で定年まで働くつもりでいます。失敗したくありません。
失敗したくない方こそ、転職エージェントを通じて情報収集してみましょう。
転職エージェントは、企業の情報を豊富に持っています。応募先企業で30代の転職者が活躍しているかどうかなど、自分と似た経歴をもつ社員の事例を聞けるかもしれません。
【長く働けるかを知るための質問】
- 今回の採用背景は?
- 自分と似た経歴の転職者は活躍しているか?
- 過去の退職者の退職理由は?
- 入社前に職場見学や先輩社員との面談は可能か?
離職率は「集計していない」という回答が多いため注意です!
Q.企業に面接日程を提示されましたが、変更をお願いすると印象が悪いですか?
現職に在籍中の求職者が忙しいことは企業側も承知しているので、印象は悪くなりません。
面接日程はあくまで「最短がよければこの日が空いています」というニュアンスで提示されるケースがほとんどです。都合が悪ければ、理由を添えてできるだけ早く別の日程を提案してください。
ただし提案する日程が1ヶ月以上先だと、意欲を疑われるおそれがあります。長くても2~3週間先で検討しましょう。
Q.転職回数が多い、またはブランクがある場合は印象が悪いですか?
企業が転職回数の多さやブランクを理由に採用を見送りたいときは、書類不採用にします。
そのため書類が通過した場合は、企業側もそこまで気にしていないと考えられます。あとは面接で採用担当者を納得させる回答をするだけです。
面接で転職回数やブランクについて質問されたら、取り繕わずにまず受け止めましょう。そのうえで「今回の転職では頑張りたい」と伝える誠実な姿勢が大切です。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧
最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。
転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。
リクルートエージェント |
転職成功実績No.1で、転職が初めての人でもていねいに業界情報や面接対策を無料で教えてくれます。 |
リクナビNEXT |
全ての転職者がターゲットの王道転職サイトで、転職成功者の8割が登録しています。 |
JACリクルートメント |
35~45歳の専門職・管理職・海外事業経験者に特化。いわゆる「ハイキャリア層(年収600万円以上)」に向けた特有のノウハウをもっています。 |
パソナキャリア |
『正しい転職』を目的とした転職エージェント |