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プログラミング未経験から最短でフリーランスエンジニアになる方法
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「プログラミング未経験からフリーランスエンジニアになれるの?」
「実務経験がなくても稼げるの?」
プログラミング未経験でもフリーランスエンジニアになれる可能性はあります。未経験者におすすめの案件が、報酬単価3万円からの「コーディング」です。
当編集部では、未経験からフリーランスエンジニアになった人に体験談を取材しました。これからエンジニアを目指したい人は参考にしてください。
エージェント名 | こんな方におすすめ | 案件を探す |
---|---|---|
テックビズフリーランス |
在宅リモートワークしたい方 |
|
レバテックフリーランス |
初めてフリーランスを目指す方 |
|
Midworks |
正社員並みの福利厚生を得たい方 |
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この記事の目次
1. 未経験者がフリーランスエンジニアに抱きがちな3つの誤解
プログラミングの経験がない人は「IT業界での実務経験やスキルがないのにフリーランスエンジニアになんてなれるわけがない」と諦めてしまうことがあるでしょう。
しかしこれは誤解です。
まずはフリーランスエンジニアになるにあたり「実務経験」「IT業界の経験」「スキル」の3つが必須ではないことについて解説します。
誤解1. 実務経験がないと案件を受注できない?
「実務経験がないと案件を受注できない」と考える人がいるようですが、半分は正解、半分は誤解です。
仕事の難易度が高くない案件であれば、実務未経験者にも発注したいと考える企業は存在します。なぜなら実務未経験者は単価が低いので、企業側は低コストで発注できるメリットがあるからです。
実際、当編集部でアンケートを実施したところ、実務経験ゼロの状態でもフリーランスとして案件を受注した人は7割にも及びました。
誤解2. IT業界で最低3年働かないとフリーランスにはなれない?
「IT業界で最低3年は働かないとフリーランスエンジニアにはなれない」というのも誤解で、大学に在学中からいきなりフリーランスエンジニアになった方もいます。
確かに、IT企業に就職すれば上司や先輩から指導を受けられたり、個人では受注できない大きな案件に関われたりと、会社員エンジニアにはさまざまなメリットがあります。
短期間でのスキルアップを目指すなら、一度就職するのも良いでしょう。
しかし取材したところ、本業で別の仕事をする傍ら、副業で簡単なエンジニア案件を受注して、少しずつ経験を積んだ人もいました。
副業から始めてもOK
「IT業界を経験したいけれど、転職はハードルが高い…」と思っている人は、副業で経験を積む方法もあります。
また、「家庭の事情でフルタイム勤務は難しい」という人も、フリーエンジニアになるために無理に就職する必要はありません。
実際に「フリーランスになる前にIT業界へ就職しましたか?」というアンケートを実施したところ、70%の人が「いいえ」と回答しています。
難易度の高くない案件から少しずつ経験を積んでいけば、IT業界での経験がなくてもフリーエンジニアになることは可能です。
フリーランスエンジニアの求人サイトRelanceの調査によれば、約36%の方がフリーランスエンジニアとして働いていると回答しています。
参考:https://relance.jp/blog/fact-finding-survey-of-freelance-engineers-202301
誤解3. スキルのある人しか案件を受注できない?
「スキルのある人に依頼が集中しそう」と考えている人がいるかもしれませんが、それも誤解です。
低単価の案件であれば、スキルに自信のないエンジニアでも受注しやすいでしょう。
なぜならば低単価の案件は、高いスキルを持ったエンジニアと案件を取り合うことが少ない傾向だからです。
スキルアップしたエンジニアは、より高単価の案件を受注しようとするため、低単価の案件には常に空席ができます。そのため、競争率の低い低単価の案件に応募すれば、未経験でも案件を受注できる可能性はあります。
注意:インターネットの情報を鵜呑みにしない
インターネット上で、「独学や初心者はフリーランスエンジニアになれない」などという記事があります。しかし、多くはプログラミングスクールの高額なコースを紹介したいがためのポジショントークです。
経験やスキルがないからといってフリーランスエンジニアになれないというわけではありません。
あくまで「自分が何をしたいか」を大事にしてくださいね。
2. 未経験から最短でフリーランスエンジニアになるなら「コーディング」から始めよう
未経験から最短でフリーエンジニアになるなら、「コーディング」の案件から始めましょう。なざならコーディングは初心者でも受注しやすい案件が多いからです。
当編集部で、IT業界未経験からフリーランスエンジニアになった人を対象にアンケートを行いました。結果、40%の人が「初めて受注した案件はコーディング」と回答しました。
2-1. コーディングとは ?
コーディングとは、指定されたデザインの通りにソースコードを記述し、Webサイトをブラウザ上で見える形にする作業のことです。コーディングは、Webエンジニアとしての最初の一歩ともいえます。
コーディングに必要なのは、HTMLやCSSなどのマークアップ言語です。
マークアップ言語を使い、Webサイト上の文字を装飾したり、リンクを設定したりしてWebサイトを作成します。設計やデザインの段階を経て行われるコーディングは、Webサイトを完成させるための大事な作業です。
コーディングはWeb制作に欠かせない作業
なお、Web関連の主な案件は、「Web制作」と「Web開発」です。
- Web制作とは…Webサイトの設計からコーディングまでの一連の仕事
- Web開発とは…Web上で動的アプリケーションやシステムを開発する仕事
コーディングは、Web業界に興味がある未経験の人にもおすすめといえます。というのも、コーディングとはデザインをもとにWebページを作る作業なので、実際のWebサイト制作に携われるからです。
未経験でも受注しやすい案件ながら、「1枚のWebページを作り上げた」という達成感が得られるのも魅力です。
このようにコーディングは、Web制作に欠かせない作業なのです。
またコーディングを行う人をコーダーといいます。
コーダーで経験を積んだ人は、フロントエンドエンジニアやWebデザイナーにキャリアアップしていきます。
2-2. コーディングの報酬単価は?
依頼業務 | 納期(目安) | 報酬相場 |
---|---|---|
コーディング | 7日前後 | ¥30,000~/1ページ |
WordPress制作 | 14日前後 | ¥50,000~ |
サイト構築・Web開発 | 20日前後 | ¥100,000~ |
ホームページ制作 | 30日前後 | ¥200,000~ |
アプリ開発 | 30日前後 | ¥300,000~ |
コーディング案件の報酬単価は、作成するページのボリュームや難易度にもよりますが、クラウドワークスの公式サイトでは7日間の作業で1ページあたり3万円からが目安となっています。
案件によっては「A4のチラシ4枚をコーディングしてほしい」というように、1つの案件で複数枚のページを受注できることもあり、まとまった報酬につながる可能性もあるでしょう。
初心者のうちは安くてもいいので経験を積む
当編集部で取材したところ、最初は「1枚1万円で請け負います」と低単価をアピールすることで初受注につながったケースが多くありました。
エンジニアに限った話ではありませんが、フリーランスは最初の1案件を受注する前に挫折してしまう人もいます。
「自分から低単価で提案するのは抵抗がある」という人もいるかもしれませんが、まずは最初の一歩を踏み出すことが大切といえます。
低単価の案件でもWeb制作に関わることが経験となり、Webエンジニアへの第一歩になるでしょう。
2-3. コーディングに必要な言語は「HTML」「CSS」
コーディングに必要な言語は、「HTML」と「CSS」です。この2つが使えれば、多くのコーディング案件に対応できます。
HTMLはWebページの土台を作る言語
多くのWebページがHTMLを使って作られています。HTMLは、Webページ内の構造を定義したり、リンクや画像を埋め込んだりすることが可能です。
CSSはWebページを装飾したりレイアウトを整えたりする言語
HTMLでもある程度のページの装飾は可能ですが、CSSを使うとさらに幅広いデザインが作成できます。CSSは単独では機能しないため、HTMLとセットで使用するのが特徴です。
JavaScriptは動作を加える言語だが…
JavaScriptというプログラミング言語もありますが、これは仕事で必要性を感じてから学習を始めても問題ありません。
なぜならば、コーディング案件はJavaScriptが不要の場合も多いからです。
実際に、現役フリーランスに取材したところ、「せっかく習ったのに使う頃には忘れてしまった」という声もありました。
3. 未経験からフリーランスエンジニアを目指すための学習方法
未経験から最短でフリーランスエンジニアになるには、学習方法がポイントとなります。
まずは「コーディング」からWebエンジニアを目指すことをおすすめします。
そのほか、コーディングに必要な言語「HTML」「CSS」を学ぶと良いなど、ここではおすすめの学習方法を解説しますので、参考にしてみてください。
3-1. 【STEP1】Progate(無料)でHTMLとCSSを学習する
HTMLとCSSを学習するならば、初心者向けのプログラミング学習サイト「Progate」です。基礎レベルのレッスンなら、無料で利用できます。
未経験から学習を始めるならば、HTML&CSS初級編・中級編・上級編を受講しましょう。初級編から上級編まで受講すると、合計10時間20分で終了できます。
初級編では、HTMLとCSSの基本について、実際にWebページを作成しながら学びます。
中級編では、サイトを訪問した人が最初に目にするランディングページと呼ばれるページを作ります。
上級編ではレスポンシブデザインを学ぶ
レスポンシブデザインとは、スマートフォンやパソコンなど画面サイズの違う端末から見たときにデザインやレイアウトを適切に調整するものです。レスポンシブデザインは、端末が多様化している近年のWeb制作には必須といえます。
そのほかにも道場コース(アウトプット)がありますが、難しいという声が多いため、無理にクリアする必要はありません。
学習のポイントとしては、各コースを1周すればOKだと思ってください。内容を暗記しようと何周もしてしまう人がいますが、実際に手を動かさないとスキルは身に付かないからです。
3-2. 【STEP2】コーディングを覚えたら「WordPress」で自分のポートフォリオサイトを作る
コーディングの基礎について学んだら、自分のポートフォリオサイトを作りましょう。自己紹介ブログなどのポートフォリオサイトは、WordPressによる作成がおすすめです。
WordPressとはサイトやブログが作成できる無料のソフトウェアで、世界中で利用されています。
WordPressでポートフォリオサイトを作るメリットは、以下の3つです。
- 学んだ内容を実践して定着させられる
- 自分の実績としてアピールできる
- WordPressで納品する案件も多く、実際の納品方法を学べる
特に初心者のうちは、コーディング自体に問題がなくても納品方法でつまずいてしまうことがあります。納期の遅延などがないように、案件を受注する前にWordPressに慣れておくのがベストです。
中には「これから学ぶならば、企業のWebサイトで使われるLaravelがおすすめ」という意見もあります。WordPressは世界中に利用者がいるためハッカーの攻撃対象になりやすく、セキュリティの脆弱性が指摘されているためです。
とはいえ、まずは初心者向けの案件から受注していくことになるので、最初のうちはWordPressからスタートしても問題はありません。
3-3.デザインカンプからのコーディング
コーダーとして案件を受注するには、デザインカンプからのコーディングにも取り組んでおきましょう。
デザインカンプとは、作成するWebサイトの完成図です。Web制作の現場では、作成するWebサイトの完成形を明確にするためにデザインカンプが作られます。
コーディングはデザインカンプを元に行うため、デザインカンプからソースコードを書くスキルが必要です。デザインカンプからデザイン仕様を確認し、デザインカンプと同じデザインになるようにコーディングしなければなりません。
Adobe XDを無料ダウンロードする
これまでデザインデータの見本は、Photoshopで渡されるケースが多い傾向でしたが、現在は「Adobe XD」がトレンドになりました。
なお、Adobe XDは無料で基本的な機能が使用できるため、個人で勉強するのが目的であれば無料プランでも問題ありません。
Adobe XDはこちらからダウンロードできますので、活用してください。
実際に案件を受注できるサービスに登録する
ここまでマスターしたら実際に案件を受けられるサービスに登録して、自分のスキルレベルに合った案件を受注しましょう。
テックカンパニーの3-shakeが運営するフリーランスエンジニアの求人サイトRelanceでは、スキル・経験から希望に沿った求人の情報を提供してもらえます。
4. 未経験からフリーランスエンジニアを目指した人の体験談
当編集部では、IT業界やプログラミングの経験がないままフリーランスエンジニアを目指した4人に、以下の5つを取材しました。
- これまでの経歴
- 転職した理由
- 学習した内容
- 最初に受注した案件
- 未経験者へのアドバイス
成功した人、失敗した人のリアルな体験談は、未経験からフリーランスエンジニアを目指している人にとって貴重な声だけに、ぜひ参考にしてください。
4-1. 工場勤務からホテル暮らしのノマドワーカーに転身
【経歴】
- 工業高校を卒業後、トラック部品メーカーの工場で3年間勤務
- 職業訓練校でCADを学び、別の工場で1年半勤務
- IT営業に転職してから2年半後、社会情勢から派遣切りにあい退職
- その後、独学で3ヶ月勉強しフリーランスエンジニアに
派遣切りをきっかけに活動開始
Q.エンジニアを目指したきっかけを教えてください。
A. 工業高校を卒業してトラック部品メーカーに就職しましたが、給料の低さに悩んでIT営業に転職しました。IT業界はこれから伸びると思ったので、仕事をしながらプログラミングを勉強しました。転職はしましたが、その企業で長く働こうとは思っていませんでした。
そんな中、社会情勢の影響で派遣切りにあってしまいました。フリーランスエンジニアになろうと思ったのはそのときですが、Twitterがきっかけでした。
稼げそうな仕事はないかと、やまもとりゅうけんさん、マナブさん、迫佑樹さんのツイートをチェックしているうちにフリーランスエンジニアに興味を持つようになりました。
Q.どんな学習をしましたか?
A.ProgateでHTMLとCSSを学びました。オンラインスクールのデイトラも利用して、Bootstrap・jQuery・PHP・WordPressなども勉強しました。
未経験の場合、まずはProgateでHTMLとCSSを勉強して、デザインカンプからのコーディングの練習をしても良いかもしれません。というのも制作会社と仕事をするには、デザインカンプからのコーディングができないと仕事にならないからです。
Twitterでは、プログラミングを学んでいる人が増えてきているので、学習ロードマップもたくさん見つかります。また、ポートフォリオに載せても良い勉強用のデザインカンプが1,000円くらいで売られているので、それを活用するのもおすすめです。
勉強のポイントは、インプット3割・アウトプット7割を意識することです。インプットも大切ですが、実際に手を動かさないと身に付きません。
Q.最初に受注した案件は?
A.ココナラで、LP(ランディングページ)を1万円で受注したのが最初で、ホテル業界や娯楽系の仕事でした。2週間で3枚のLPを納品しました。学習と営業を同時に進めたかったのでスキルを出品できるココナラを利用しましたが、その後ランサーズにも登録しました。
昨年12月に初めて受注し、1月は学習期間に当てたので売り上げはゼロ、2月は15万円、3月は12万円の収入を得ました。2月に受注したクライアントから継続受注できているので、特に営業はしていません。
今はノマドワーカーで、月4万円くらいでホテル暮らしをしています。
Q.未経験者へアドバイスはありますか?
A.先方との認識合わせをする場合は、具体的なイメージを見せながらすり合わせることが大切だと感じました。緊張しても大丈夫なように、打ち合わせには事前に資料をまとめておくと良いでしょう。
案件のすり合わせはチャットツールでも可能ですが、お互いの不安を解消するためにも、ビデオチャットで直接会話をすることが大切です。
独学でスキルを身に付けるには、スクールでもロードマップでも良いので、道しるべを1つ決めることをおすすめします。途中で休んでも良いので、決めたことをやりきるのが重要です。
4-2. 美容師から月収100万越えのフルスタックエンジニアに
【経歴】
- 20〜25歳まで美容師をした後、31歳までSES、SIerで下積み
- 38歳までゲーム会社やWeb系の自社開発など4社を転々としながら、土日は副業でプログラミングスクールの講師を経験
- その後独立してフリーランスに
Q.エンジニアを目指したきっかけを教えてください。
A.エンジニアの知人から話を聞いたのがきっかけです。企画やデザインという工程を経て、いろんな人と力を合わせてシステムを作っていく仕事が、自分には合っていると思いました。
結婚していたので転職は不安でしたし、美容師からプログラマーへの転職は年収も下がりますから、周囲の反対もありました。しかし、実際のところ美容師の年収もそれほど高いわけではなかったので、将来性を考えるとエンジニアの方が理想的でした。
家族にチャレンジしたい気持ちを伝え、年収は一旦下がるかもしれないけれどエンジニアとして成功している人がたくさんいると説得し、理解してもらいました。
Q.どんな学習をしましたか?
A.未経験でしたから、10社は書類選考で落ちました。「未経験歓迎とは書いてあるけれど、業界か職種の経験は必須」と採用担当から言われたこともあり、独学で勉強を始めることにしたんです。
知人がJavaをやっていると聞いて参考書を買い、とにかく参考書通りに手を動かしました。当時は美容師をやりながらだったので、0時から朝の4時頃まで勉強して8時に出勤するというかなりタイトなスケジュールでした。
勉強をやり終えた段階で転職活動を開始し、1ヶ月で転職が決まりました。
Q.最初に受注した案件は?
A.フリーランスになってからは、大手不動産会社から準委任契約で受けたWebシステムのプロジェクトマネージャーが主要案件です。そのほか、副業でプログラミングスクールの講師、友人のWebサイト制作の手伝いもやっています。
これらを合算すると月100万円は余裕で稼げていますが、1日休みが取れるのは1ヶ月先という多忙な日々を過ごしています。
今でも22時に帰宅してから1〜2時間は勉強しています。仕事の開始は朝10時からですが、エナジードリンクを飲みながらこのスケジュールをこなしています。
資格まで取ろうとは思っていませんが、AWSやGCP、Azureといったクラウドサービスについても目下勉強中です。エンジニアは、1つのジャンルを極めるよりも「全部できます」という知識の広さが重宝されると感じています。
Q.未経験者へアドバイスはありますか?
A.「稼ぎたい」という動機だけでは、フリーランスエンジニアになるのは難しいかもしれません。というのも、最初はなかなか稼げないからです。
スクールの生徒にも「稼ぎたいからフリーランスになりたい」という人がいますが、未経験者がフリーランスとしてすぐに稼げるようになるのは難しいでしょう。それに技術職なので、技術を高める必要があります。
自分が尊敬しているのは、何かしらの信念を持っている人です。「この業界で生きていく」というやりがいを持っている人は、すごいなと感じます。
4-3.本当にやりたいことを見つけた心理カウンセラー
【経歴】
- 24歳から看護師の手伝いを始め、看護助手として1年間働く
- 病院の精神科で働いているときに資格を取得し、25〜28歳はフリーランスの心理カウンセラーとして働く
- 収入に波があったため、コールセンターでの派遣も半年ほど経験
Q.エンジニアを目指したきっかけを教えてください。
A.目に見えて成果が出ることや、ものを作ることに魅力を感じたからです。2020年11月末に、オンラインプログラミングスクール「CodeCamp」に入会し、エンジニアを目指すことにしました。
それまでは目に見えない精神世界をひたすら追求していたのですが、いったん区切りがついたと感じたのも、理由のひとつです。「知る」ことに関心があり、話を聞くのが得意だと周囲からいわれて心理カウンセラーをやっていました。しかし、好奇心が満たされ、実は心理カウンセラーという仕事が好きではなかったことに気づいたんです。
学生時代には雑記ブログを書いていましたし、心理系の仕事をしているときも自分のWebサイトを作っていました。サイトのデザインにも凝りだして、楽しいなと感じました。
Q.どんな学習をしましたか?
A. CodeCampでプログラミングとWebデザインが学べるコースを2ヶ月受講しました。しかし、今思うと中途半端だったかもしれません。プログラミングを学ぶなら「フロントエンジニア」といえるくらい、PHPまで習っておくべきでした。ただし、2ヶ月でPHPを習得するのは無理だったとも思っています。
Webデザインとコーディングの両方ができる人は貴重といわれていますし、興味もあるので、将来的にはどちらもできるようになりたいです。
Q.最初に受注した案件は?
A.クラウドソーシングサイトに登録し、バナーやYouTubeのサムネイルを作成する案件で20件ほどコンペに出してみましたが、採用されませんでした。採用はされないけれど、応募者全員に賞金2,000円が分配されるものに応募したこともあります。
ブログを立ち上げたので、現在はそちらに力を入れています。Webデザインやプログラミングなど、学んだことを書くブログです。あわせて、Adobe製品を紹介するアフィリエイトにも取り組んでいます。
Q.未経験者へアドバイスはありますか?
A.好きかどうかはやってみないとわからないし、続けてみないとわかりませんが、仕事は好きかどうかが大切だと思います。未経験からフリーランスエンジニアを目指すなら、どこで未経験を払拭していくかが問題です。
現在は、ブログを頑張りつつバイトなどで稼いでいます。
また、クラウドワークスでコーディングやデザインの案件にチャレンジしたり、身近な人にWebサイトの作成を営業したりすることも考えています。
4-4. 勢いで退職したもののフリーランスでは稼げず、いったん派遣へ…
【経歴】
- 工業高校を卒業後、23歳まで半導体製造工場のライン作業者として勤務
- フリーランスエンジニアになるため、2020年5月に退職
Q.エンジニアを目指したきっかけを教えてください。
A.2020年3月に、フリーランスという働き方をネットニュースのタイトルで知りったのがきっかけでした。どのようなフリーランスがいいのか迷いましたが、パソコンひとつで世界中の好きな場所で働ける点に魅力を感じて、エンジニアを目指すことにしました。
Webデザイナーも検討しましたが、プログラマーを選びました。理由としては、インターネットで調べたところ、プログラマーはハードルが高く人材不足だと知ったからです。
当時は、「フリーランスとして食べていけるようになるまで何年かかってもいいからがんばろう」という気持ちでしたから、2ヶ月後の2020年5月には退職を決意し、フリーランスとなりました。
Q.どんな学習をしましたか?
A.5月末に退職届を出し、7月末までの有給休暇の消化期間にProgateで学習しました。受講したのは、HTMLからPythonまで全て無料で学べるレッスン1です。実際に手を動かして学びたいと思って受講を始めましたが、Progateを選んで良かったと思っています。
8〜10月は、テックキャンプのエンジニアコースでRubyを学びました。インターネットで情報収集した結果、まずは就職した方が良いという意見もありましたが。当時はクラウドソーシングでコツコツスキルを上げてフリーランスで仕事をして経験を積もうと思っていました。
Q.最初に受注した案件は?
A.2021年2月に、ランサーズでWebデザイナーの案件を初めて受注しました。A4ポスター4枚をLPにしてほしいという依頼で、HTML、CSS、JavaScriptを使ってコーディングしました。
希望納期は1ヶ月で報酬は5万円という案件でしたが、受注するために納期20日、報酬は25,000円で提案しました。ランサーズのポートフォリオにクローンサイトとLPを載せてはいましたが、選ばれた理由は報酬の安さだと思っています。
初受注に至るまで20〜30件応募したものの、受注できたのはこの1件だけでした。
Q.未経験者へアドバイスはありますか?
A.「退職はするな」でしょうか。今はフリーランスの収入面で限界を感じて、1月から派遣社員として働いています。パソコンを使ってアプリのバグをチェックする仕事ですが、学んだことを少し活かせています。
未経験からフリーランスエンジニアをチャレンジするならば、クラウドソーシングでいろいろな案件に応募することが大切です。自分も、実際に受注しなければコーディングすることはなかっただろうなと思っています。
5. この記事のまとめ
この記事では、未経験からフリーランスエンジニアを目指す方法について、体験談も交えて紹介しました。
内容を簡単にまとめます。
- 「実務経験」「IT業界経験「スキル」の3つがなくてもフリーランスエンジニアになれる
- 未経験の人はまずはコーディングから始めること
- コーディングに必要な言語「HTML」と「CSS」を学ぶと良い
- ポートフォリオサイトの作成とデザインカンプからのコーディングにもチャレンジする
- 他業種でも未経験からフリーランスエンジニアへの転職に成功した人はいる
未経験からフリーランスエンジニアになることは不可能ではないことがわかりました。実際の体験談も参考にしながら、まずはコーディングの勉強から始めてみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニアの仕事内容や実態について知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実態
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