- 🕒
- 更新
「ビジョンシート」幸せな人生を歩むためにあるもの|株式会社あつまる
※当サイトはマイナビ・リクルート等各社サービスのプロモーションを含み、アフィリエイトプログラムにより売上の一部が運営者に還元されることがあります。 なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
ビッグデータを活用し集客プラットフォーム事業を展開する、株式会社あつまる。「ビジョンシート」を作成し、社員が最短距離でビジョンを実現できる体制や仕組み作りに取り組んでいる。
2020年版アジア地域「働きがいのある会社」ランキングでは、アジアベストカンパニーに選出。
同社の代表取締役社長、石井陽介さんは「ビジョンシートには、全社員の夢が詰まっています。自分を信じてくれる社員が幸せな人生を歩めるように、全力で夢を実現できる環境を用意したい」と話す。
話を聞いた人
石井 陽介(いしい ようすけ)
株式会社あつまる 代表取締役社長
フィロソフィ経営実践塾(旧盛和塾福岡)世話人。EO福岡3代目会長。福岡県久留米市出身。2010年、株式会社あつまるを設立。東京大学訪問勉強会顧問、福岡大学経済学部非常勤講師なども務めている。
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
ビジョンシートを作ったキッカケ
ーーまず、ビジョンシートを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
チームビルディングに失敗してしまったことです。ビッグになるという夢を叶えるため、25歳で起業。仕事ができる人と組めばうまくいくと思い知人とマンションの一室からスタートしました。事業が軌道に乗り始めた矢先、社員同士で意見が対立するようになっていったんです。
共同経営者の彼と何度も話し合いましたが、目指す方向性の違いから創業5期目に分社化。どちらの会社に所属するかは社員自身に決めてもらったのですが、私について来てくれたのは45人中たった10人だけ。食事が喉を通らないほど、本当にショックでした。
ーーどのように会社を立て直していったんですか?
まずは、京セラ創業者の稲盛和夫さんが塾長を務める経営哲学の勉強会に参加しました。登壇者のお話を聞いているうちに、私は社員を疎かにしていたことに気付いたんです。会社の成長は社員従業員あってこそ。「この人と一緒に頑張りたい」と思ってもらうには、社員の家族よりも本人のこと相手を理解することが大切だと改めて感じました。
以前、残ってくれた社員に私の印象を聞いてみたことがあります。返ってきたのは、攻撃的で社員をコマのように思っている、誰のことも信用していないなど衝撃的な言葉の数々でした。
当時は、売上を伸ばすのに必死で、社員従業員の想いを考えられていなかった。会社の目指すべき姿や仕事への向き合い方も共有できていない状態で、チームがまとまるはずもありませんよね。そこで始めたのが、ビジョンシートです。
相手を信じ想いを伝え続ける
ビジョンシートは、ビジョンや戦略、戦術、戦闘を言語化したものです。社員の人となりもわかるよう、「人生ビジョンシート」「生い立ちシート」「中期ビジョンシート」「アクションプラン管理シート」「コーチングシート」といった5種類を使い分けています。
ーービジョンシートにはどんなことを書くんですか?
生い立ちや長所・短所、3〜10年後のありたい姿などさまざまです。各自でシートを作成後、私や役員との「超個人面談」を実施。じっくり時間をかけて、具体的なアクションプランに落とし込んでいきます。完成したビジョンシートは、社員従業員の家族も参加する年間方針発表会で発表します。
ビジョンは公言することが大切です。上司や同僚は、社員をビジョン実現へ導くサポートをしてあげられる。日本は不言実行の美学が強いように感じますが、有言実行が大切だと思います。
また、全社員のビジョンやアクションプランを共有するので全部署の業務を可視化できるんです。他部署の動きを知っていれば、必要に応じたサポートができる。ビジョンシートは、社員同士が助け合うためのツールでもあるんです。
ーー完成したビジョンシートはどのように活用しているんですか?
ビジョンシートは主に、社員との1on1で使うことが多いですね。3ヶ月に1度、進捗把握やアクションプランの見直し、次月の目標確認などを行っています。社員が意志を持って決めた目標だからこそ、私も真剣に向き合いたい。弊社の企業理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求すること」をベースに、社員にとっての幸せを考え、行動するようにしています。
一生守る覚悟で社員と向き合う
ーー「全従業員に共通する物心両面の幸福」とは、どういう状態を差すのでしょうか?
私が考える幸福とは、心が充実し迷いがない状態です。まず物の幸福は、衣食住に不自由がないこと。そして、人生で心が充実していると思えることが心の幸福であると思っています。
壁にぶつかったとしても、信頼できる仲間がいれば乗り越えられる。人間性というのは、困難に挑戦する過程で磨かれていきます。仕事の成果や周囲からの評価だけでなく、人としての成長は物・心両方の幸福をもたらしてくれるのではないでしょうか。失敗を恐れずに頑張れる環境を作ることこそが、私が社員のためにできることだと思っています。
他企業の経営者からは「仕事ばかりでは家族がかわいそう」といわれますが、私は家族を犠牲にしているとは思っていません。なぜなら、人生を賭けともに戦ってくれる社員は、家族と同じくらい大切な存在だからです。社員も一生守り抜く覚悟で、本気で向き合いたいと思っています。
話を聞いた企業
- 会社名:株式会社あつまる
- 創業:2013年7月1日
- 事業内容:IT・マーケティング
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。