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転職できるプログラマーの自己アピールと転職先のチェックポイント
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プログラマーといっても所属する会社や開発環境、プロジェクトにより身につくスキルは千差万別です。みなさんのなかにも「最新のプログラム言語を習得したい」などといったスキルアップの目的で転職を考えている人もいることでしょう。
プログラマーは専門的な技術が必要とされる職種ですが、未経験者の採用を行っている会社も少なくありません。現に手に職をつけるために異業種からプログラマーへの転職を成功させた人もいます。
プログラマーが携わる仕事内容、転職活動の際の自己PR・志望動機の書き方、転職に有利な資格、転職先を選ぶときのチェックポイントについて調べてみました。
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この記事の目次
プログラマーが携わる主なシステム開発内容とは
プログラマーは、SEが作成した設計書を元にC、Java、PHPなどのプログラム言語を用いてシステムやソフトウェアを作成します。設計書どおりにプログラムを組んだシステムであっても必ずしも正常に動作するとは限りません。
このようなシステム上の不具合を開発の現場ではバグと呼んでいます。バグを1件1件修正して動作確認のテストを繰り返し行うこともプログラマーの大事な仕事です。一口にプログラマーといってもその業務形態はさまざまです。ここではプログラマーが携わる主なシステム開発の内容を3つご紹介します。
自社開発
自分で開発・運営を行うパッケージソフトやゲーム、Webサイトなどのシステム開発に携わることを自社開発といいます。より良いサービスをユーザーに提供するため、自社開発を行う企業では積極的に最新の技術を取り入れる傾向にあります。
所属するSEやプログラマーは技術力が高い人が多いため、スキルアップを図りたい人にはおすすめの環境です。しかし、自社でいちからシステムの企画・開発・運営を行ってビジネス軌道に乗せることは並大抵のことではありません。
開発途中で競合他社から似たようなシステムやサービスが提供されたら、開発途中であってもシステムの立ち上げを断念せざるおえないことも珍しくありません。
最新の技術が身に着くといったメリットがある反面、業務の安定性に欠ける面があることを覚えておきましょう。(※1)
受託開発
銀行、百貨店、市役所などさまざまな企業・団体からシステム開発の依頼を受けて業務に携わることを受託開発といいます。Slerが請負うシステム開発の大半が受託開発に該当します。
受託開発を行う会社は顧客から直接注文を受ける「元請企業」と元請企業からシステム開発の一部を請け負う「下請企業」と2種類あります。元請企業のことを一次請け、下請企業は二次受け・三次受けと呼ばれることも少なくありません。
一般的に元請企業が顧客と打ち合わせを行い、システムの要件定義や設計書を作成します。設計書が完成すると元請企業は下請企業にプログラミングやシステムテストなどの一部の工程を発注します。
元請企業に入社するとプログラミングだけでなく、要件定義や設計書作成などの上流工程に携わることが可能です。プログラマーからSEにステップアップしたい人にはおすすめの転職先です。
下請企業に入社すると設計書が完成したあとの決まった工程を担当することが多いため、未経験者でも採用されやすい傾向にあります。
ただし、クライアントから指示されたことのみ行うため最新の技術に触れる機会はそう多くありません。クライアントの要望で急な仕様変更が発生することも少なくありません。
仕様が変更しても納期が変わらないケースが多いため、スケジュールがタイトになり残業が増えるところが下請企業のデメリットといえます。(※1)
社内開発
自社開発や受託開発と比べて求人の数は多くありませんが、自社の情報システム部門で社内システムの構築や運用・保守を行うことを社内開発といいます。転職サイトでは社内SEという職種で募集されているケースが目立ちます。
新規システムの開発を行うこともありますが、運用後の不具合の修正や機能追加などの保守作業がメインとなります。
情報システム部門の人員が少ない中小企業だとシステムの構築・保守といったプログラミングだけでなく、ネットワークやサーバの運用メンテナンスやパソコンのキッティング、ヘルプデスクなどのインフラ寄りの業務を行うケースがあることも覚えておきましょう。
転職活動で好印象を残せるプログラマーの自己PR
転職活動は応募企業に書類を提出するところからはじまります。たくさんの応募者のなかから書類選考を通過するには採用担当者の目に留まる自己PRを作成することが重要です。転職活動で採用担当者に好印象を残せるプログラマーの自己PRの書き方を詳しく解説していきます。
資格
資格がなくてもプログラマーになることはできます。現に未経験者でもプログラマーを募集している企業は少なくありません。しかし、資格をもっていた方がプログラミング言語や業務に対する知識があると採用担当者から判断されて転職活動には有利です。
プログラマー向けの資格試験は情報処理技術者試験やベンダー資格などいろいろあるため、複数資格をもっている人もいるかもしれません。複数資格をもっている人は応募企業の業務に関係のある資格を一番上に記載するようにしましょう。
たとえば、あなたがMCPとRuby Association、基本情報技術者試験の3つの資格をもっていたとします。応募企業がRubyの実務経験や知識がある人を募集している場合は、自己PRの一番上の欄にRuby Associationを記入することをおすすめします。
たくさん資格をもっていても応募企業の業務に無関係な資格は採用担当者へのアピールにはなりません。応募企業の実務に関係ない資格は自己PRに記入することを控えた方がよいでしょう。(※2)
キャリア
自分のキャリアを説明する際は前職で担当したプロジェクトの業種や規模、プロジェクト内での自分の役割を具体的に説明します。業務を行ううえで「学んだこと」、「トラブルに対してどう対処したか」も一緒に説明するとあなたの人柄が採用担当者に伝わります。
トラブルから学んだ経験が応募企業でどのように活かせるのか伝えるのがベストです。プログラマーの実務経験がない異業種からの転職者は「これまでの実務経験でプログラマーでも活かせるところ」や「プログラマーに転職したい理由」を説明できるようにしておきましょう。(※3※4)
スキル
自己PRには使用可能なプログラム言語の記入は欠かせません。たとえば、ECサイトの決済システムの開発を行う企業に応募したとします。この企業で使うプログラム言語がjava、javascript、Rubyだった場合は、これらの実務経験の年数を正確に記入しましょう。
プログラマーは技術力だけでなく、SEが作成した仕様書やクライアントの意図を正確にくみ取るコニュニケーション能力も必要とされます。システム開発の現場では1人でプログラミングを行うわけではありません。チームを組んで複数のメンバーと作業するため協調性も欠かせません。
また、プログラミング後にバグが発生した際の原因究明や課題解決を行うための論理的な思考を持つことも重要です。どこの企業でもヒューマンスキルの高いプログラマーは重宝されます。コニュニケーション能力の高さや論理的思考を持っていることも技術的スキルと一緒にアピールできるようにしておきましょう。(※3※4)
プログラマーの転職を成功させる業界別・志望動機
転職活動では自己PRも大切ですがそれと同じくらい志望動機も重要です。明確な志望動機がないと「応募企業を選んだ理由」、「応募企業でやりたいこと」といったあなたの熱意が採用担当者に伝わらないからです。
希望する企業の内定を勝ち取るためにも志望動機は明確にしておきましょう。プログラマーに人気の高い業界別に志望動機を書くポイントやコツをまとめてみました。
ゲーム開発
ゲーム開発の企業に応募する人のほとんどが「ゲーム好き」もしくは「ゲームをたくさんプレイしている」人たちです。ゲーム好きだけでは応募企業の印象に残りません。
応募企業が提供している具体的なゲーム名とそのゲームをプレイしてどの部分に熱中したのか、なぜゲームプログラマーを目指すようになったのか志望動機で説明しましょう。
それに加えて自分の実務経験でゲーム開発に貢献できるスキルもアピールすることをおすすめします。(※5※6)
モバイル系
AndroidやiPhoneのモバイルアプリの開発を行う会社に応募する場合は、普段からスマートフォンやタブレットを使っていてモバイルアプリの開発に興味があることを伝えます。
それに加えてその会社でリリースしているアプリを使っていてユーザーとして便利に思った点やこんな機能を追加すれば喜ばれるといったことを志望動機に記入するとよいでしょう。(※7)
オープン系
プログラマーの転職市場ではオープン系システムの開発の求人が多い傾向にあります。C、C++、Javaなどのオープン系システムで利用するプログラム言語の実務経験が活かせることを志望動機に挙げるとよいでしょう。
オープン系のWebシステムの開発を行っている会社ではPHP、PerlなどのWeb系システムのプログラミング言語の知識を持っている人が歓迎されます。Web系の会社を応募する場合はこれらの知識を活かせることをアピールしましょう。(※8)
プログラマーの転職用ポートフォリオの作り方
ポートフォリオとはプログラマーとしての自分のスキルや経験を対外的にアピールするものです。よくデザイナーなどのクリエイティブ職の人が転職活動の自己PR用の資料として作っています。
プログラマーの転職活動では企業から提出を求められることはほとんどありません。しかし、自分のプログラミングスキルや実績を採用担当者に一目で理解してもらうことができます。特に未経験者が自分のスキルを示すのに有効な手段です。
ポートフォリオはWeb上に作成して対外的に公開するケースがほとんどです。氏名、住所などの個人情報が特定されない程度に実務経験、担当業務、使用言語やOS・ツールを掲載して自己紹介するとよいでしょう。
プログラマーがクライアントに納品するプログラムには守秘義務が設けられていて一般公開できないケースも少なくありません。公開可能な範囲でサンプルプログラムをポートフォリオで紹介すると応募企業があなたのスキルをイメージできます。
WordPressなどのCMSを使うと簡単にポートフォリオが作成できます。しかし、Webプログラマーを目指す人はWordPressではなくHTMLやCSSを使ってパソコン、タブレット、スマートフォンとマルチデバイスで表示可能なレスポンシブWebデザインのポートフォリオを作ることをおすすめします。
レスポンシブWebデザインのポートフォリオを作成することはHTMLやCSSの勉強にもなり、応募企業に技術力をアピールできるからです。(※9)
転職を有利にするためのプログラマーが取るべき資格
プログラマーのスキルを図るためにさまざまな国家資格や民間資格があります。みなさんのなかにもスキルアップの目的で資格試験の勉強をしている人もいることでしょう。転職活動で応募企業から歓迎される代表的な資格を3つご紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は経済産業省が実施する情報処理技術者向けの国家資格です。ITエンジニアのなかでも主にプログラマーやシステムエンジニアの受験者が多い傾向にあります。OS、データベース、ネットワーク、プログラミングなどIT業界で必要な知識を体系的に勉強したい人におすすめの資格です。(※10)
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験も情報処理技術者向けの国家資格の1つです。基本情報技術者試験と比べて難易度が高く出題範囲も開発やプログラミングだけでなく、情報セキュリティ、システム監査、ネットワークなど多岐に渡っています。(※11)
C言語プログラミング能力検定試験
サーティファイという認定団体が実施する民間の検定試験で、C言語を用いたプログラミングスキルを評価します。1~3級の3段階にレベル分けされています。1級ではパソコンを使ってコーディングやコンパイル、デバックなどの実技試験を行います。2級と3級はC言語でプログラミングを行うにあたり必要な知識やスキルを筆記試験で判定します。(※12)
プログラマーがチェックすべき転職先の条件
プログラマーの仕事内容、自己PR・志望動機の書き方、転職に有利な資格がわかったら、実際に企業に応募してみましょう。プログラマーを希望する人が応募段階や面接のときにチェックしておきたい転職先の条件を4つ紹介します。
給与
プログラマーに限らず転職する際に給与をチェックすることは欠かせません。プログラマーの平均年収は420万円前後となっています。ただし、使用言語により年収に大きな差が出てきます。PythonやPerl、Rubyなどのプログラム言語を扱う企業の平均年収は他の言語と比べて高い傾向にあります。C言語やjavaScript、PHPのプログラマーを募集する求人の平均年収は500万円台です。Javaのような汎用性の高いプログラム言語やSwift、Object-CのようなiOSアプリ開発で使うプログラム言語の求人の平均年収は400万円台が相場となっています。(※13)
残業
IT業界は他業界と比べて残業が多い傾向にありますがプログラマーも例外ではありません。特に受託開発の二次受け、三次受けの下請企業では納期直前に急な仕様変更が発生することも少なくありません。そのせいか残業が多くなりがちで、なかには残業時間が100時間を超える企業もあります。
プライベートを大事にしたい人は比較的残業が少ない自社でシステムやパッケージ開発を行っている企業や受託開発企業でも一次受けの元請企業に応募するとよいでしょう。
環境
一口にプログラマーといっても開発環境により使用するハードウェアやOSなどのソフトウェア、プログラム言語が異なります。これらの情報は転職サイトの求人票に詳細が掲載されています。万一、ハードウェアやソフトウェア、プログラム言語の情報が求人票に掲載されていなかった場合は、書類を提出する前に応募企業に質問しておくようにしましょう。
資格取得支援
プログラマーやSEを募集している企業では資格取得支援制度を設けている会社もあります。特に受託開発企業では有資格者のプログラマーやSEの教育に力を入れています。会社に有資格者のプログラマーやSEが多く在籍していることは、クライアントに対して技術力の高さをアピールできるからです。
資格取得支援制度の内容は会社ごとに異なります。マイクロソフトやオラクルなどのベンダー資格や基本情報技術者試験などの国家資格に合格すると給料にプラスして毎月2000~5000円程度の資格手当を支給する会社もあります。資格手当の金額は試験の難易度に応じて高くなるケースがほとんどです。
資格手当を毎月支払うのではなく試験に合格したときのみ数万円単位の一時金を支払う会社も少なくありません。資格手当や一時金の支給だけでなく試験に合格すると勉強するために購入した書籍代や受験料を負担してくれる場合もあります。
スキルアップと年収アップが実現するため、資格取得支援制度が充実している会社には積極的に応募するようにしましょう。
プログラマーの転職は転職エージェントを利用して
この記事ではプログラマーの仕事内容や転職活動を成功させるコツは紹介しました。転職を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
転職サイトを見るとプログラマーの求人がたくさんありますが、1人で転職活動を行うよりも転職エージェントを利用した方が短期間で効率よく希望する企業に内定がもらえます。転職エージェントのキャリアコンサルタントが応募企業にマッチした履歴書や職務経歴書の書き方を添削・指導をしてくれるからです。
自分の条件にあった企業から内定をもらいたい人は転職エージェントを利用することをおすすめします。
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