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転職サイト掲載の年収例は嘘?元転職エージェントが実態と見方を解説
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転職サイトの求人情報に書かれている年収例は、各企業の社員の実例がもとになっているケースがほとんどです。
ただし、一部実態とはかけ離れているパターンもあります。
この記事では元キャリアアドバイザーの全面監修のもと、転職サイトに書かれた年収例の実態や、転職後の年収を知るコツを解説します。
この記事を書いた人:がんちゃん@元キャリアアドバイザー
教育業界から大手転職エージェントへ転職し、約5年半にわたりキャリアアドバイザーとして勤務。業界や職種を問わず1,000人以上の求職者を支援した。
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
転職サイトに掲載の年収は嘘?実態を解説
転職サイトに掲載されている求人の大半は、年収について嘘は書かれていません。
企業が求人情報に掲載するのは、メインで募集したい人材向けに提示している年収例。その企業の社員がもらっている年収の実例が掲載されているケースがほとんどです。
そもそも転職サイトは、企業が「リアルな年収」を記載せざるを得ない仕組みになっています。
簡単に言えば、企業が高い年収を記載した場合、人材を採用した際に転職サイトに支払う費用がそれだけ割高になります。
だからといって年収を低く記載すると、今度は人が集まらなくなる可能性があるのです。
求人情報に掲載の年収例と実態が異なるケース
大半の年収例に嘘はありませんが、求人に記載の年収例よりも低い額が提示されることはあります。
企業が人柄などを評価して内定を出したものの、求める経験やスキルにはまだ達していないと判断したパターンです。
この場合は企業が嘘の年収例を記載したわけではなく、あくまで求職者のポテンシャルに期待して内定を出したことを意味します。
逆に考えると、内定後の交渉次第では、記載の額より高い年収を狙えることも覚えておきましょう。 募集要項にある条件よりも高いスキルや豊富な経験をアピールできれば、年収アップに成功する可能性が高まりますよ。
求人情報の年収例に幅があるケース
転職サイトには「年収400万円~900万円」など、幅のある書き方をされた求人情報も存在します。
このような記載があったら「幅広い年代・経歴の人材を募集している」と考えてよいでしょう。年収の幅は、企業が求める「条件の幅」を指すケースが多いからです。
企業にとって、一つの求人でさまざまな人材を募集できれば、転職サイトへの求人掲載費の削減につながります。
そういった背景から、年収の上限と下限が設定された求人が掲載されるのです。あくまで提示の可能性がある年収であり、嘘が書かれているわけではありません。
年収例に幅があると「自分に提示される年収はいくらなの?」と不安に感じる方もいるかもしれません。 おすすめは、求人に書かれた採用要件と自分の能力を見比べること。年収にある程度の予測をつけられますよ。
手取り?額面?転職サイトの年収の見方
転職サイトの求人情報に記載されている年収例は「総支給額」に基づいて記載されています。
総支給額とは、年収の一般的な定義のこと。「額面年収」とも呼ばれます。いずれも「会社が社員1人に支給した金額の合計」を指す言葉です。
総支給額には、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)、税金(所得税、住民税など)が含まれています。
実際にもらえる手取りは、これらを引いた後の金額なので注意しましょう。ちなみに、社会保険料や税金が上がると手取りは減ってしまいます。
企業によっては、交通費などの手当や不確定要素の強い賞与は除いた額の年収を掲載しています。 その場合、賞与が出れば、求人に記載の額よりも実際の年収は増えるはずです。
このように、年収の書き方は企業によって異なります。実際の年収を知りたい場合は、企業ごとに詳細を把握する必要があるでしょう。
「年俸制」「みなし残業」とは?残業代は含まれる?
「年俸制」「みなし残業」といった、転職サイトでよく見られる用語の意味も押さえておきましょう。
年俸制とは、給与を1年単位で決定する給与形態のことです。
よく「年俸制だと残業代が出ないのでは?」と言う方もいますが、それは間違い。実際には、残業代を含んだ額の年収が支払われます。
一方、みなし残業とは、毎月一定の時間を残業時間と定め、その残業代を給与に含めて支払う給与形態を指します。
残業を前提にしているため、労働時間が長い、いわゆる「ブラック企業」ならではの制度だと考える方は少なくありません。
しかし、この認識も誤り。なぜなら、みなし残業は働き手が得するケースもある制度だからです。
例えば、仮に残業せずに仕事を終えても、残業代分の給与が手に入ります。
みなし残業は年俸制と併用されるケースが多いです。規定の残業時間を超えて働いた分の残業代は、支払われるルールになっています。
転職サイトや履歴書への年収の書き方
転職サイトや履歴書に現在の年収を記入するときは、手取り額ではなく「1年間の総支給額」を記入しましょう。転職活動における「年収」とは、一般的に総支給額を指すからです。
注意したいのは、企業側も記入された年収を総支給額だと認識していることです。
企業は応募者の年収を決める際、前職の年収を考慮に入れます。そこで手取り額を書いてしまうと、実際よりも現年収が低く見え、オファー年収が下がるおそれがあるのです。
嘘の年収を記入するのもNGです。 転職すると、前の職場で発行された源泉徴収票を転職先の企業に提出する必要があります。年収を多く見せるためについた嘘は簡単にバレてしまいます。
転職後の年収を調べるコツ3つ
転職後の年収を知るコツとしては、以下3つの方法が挙げられます。
気軽さ | 確実性 | |
---|---|---|
公式サイト/四季報から推測する | 気軽 | 不確実 |
年代や業界・職種の平均年収を調べる | 普通 | 不確実 |
エージェント型転職サイトの担当者に聞く | 少し手間 | ほぼ確実 |
役立つツールやサービスを活用し、満足のいく転職活動をしましょう。それぞれ詳しく解説します。
公式サイト/四季報から推測する
企業のホームページや四季報をチェックすると、応募企業でもらえるおおよその年収が見えてきます。
企業のホームページでは、「社員の平均年収」が掲載されているケースがあります。平均年収がわかれば、自分がもらえる年収も推測できるはずです。
四季報を使うのもおすすめです。四季報とは、企業の情報が網羅されている「会社辞典」のこと。
応募企業だけではなく競合他社の情報も確認できるので、他社と比べて年収が高いのか低いのかといった点も比較できます。
ただし、これらの方法は気軽に調べられる一方で、確実性には欠ける一面もあります。 営業職や専門職など全役職の平均が書かれるパターンが多いため、自分の年収には当てはまらない可能性があるからです。
年代や業界・職種の平均年収を把握する
自身の年代や転職先の業界・職種の平均年収を調べると、大体の年収相場を把握できるでしょう。
おすすめは、以下のような年収に関する国の統計を見てみることです。
また、転職市場に詳しい転職サイトが独自に行った調査も参考になります。
統計や調査データは気軽に調べられるものとはいえませんが、年収への理解を深めたい場合は重宝するでしょう。 ただし、例え業界別に平均年収がわかったとしても、もちろん企業によって年収は異なります。そのため、自分がもらえる年収を確実に把握はできません。
エージェント型転職サイトの担当者に聞く
キャリアアドバイザーが転職を支援してくれるエージェント型の転職サイト(転職エージェント)に登録するのもおすすめです。
キャリアアドバイザーに要望すれば、詳しい年収を応募企業に聞いてくれたり、年収交渉をしてくれたりします。
そのため利用者は、転職後の年収を詳しく確認できるのです。
年収は面接の評価によって変わる可能性はありますが、「未経験者だと大体このぐらい」など、応募段階で教えてもらえることもありますよ。
さらにエージェント型の転職サイトは、どんな人材がどのような企業に転職して、オファー年収はいくらだったのかといったデータも保有しています。
流石に利用者は閲覧できませんが、応募企業に聞かずとも年収を把握しているキャリアアドバイザーが多いため、情報を共有してもらえるでしょう。
利用するには無料登録や面談をする必要があるため手間に感じる方もいますが、年収を的確に把握できるメリットは大きいでしょう。 年収も含めて条件が良い職場を探して転職したい場合には、最もおすすめの方法といえます。
転職後の年収把握に役立つ転職サイト2選
転職後の年収を知りたい方に向け、特におすすめのエージェント型転職サイトを2社紹介します。
満足度 | 求人数(非公開求人含む) | |
---|---|---|
リクルートエージェント | 3.63 | 60万9883件 |
doda | 3.47 | 21万6679件 |
※直近3年以内に転職した20~40代(1,000名)の満足度
※求人数は2023年4月10日時点の数値
どちらも幅広い業界・職種の求人情報を扱っている、全年代向けの大手転職サイトです。
転職支援実績が豊富で企業とのつながりも深いため、気になる年収について詳しく教えてくれるでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大級の求人数を誇るエージェント型の転職サイトです。幅広い業界・職種の求人約60万件(2023年4月10日時点)を保有しています。
リクルートエージェントには、転職した場合の大まかな年収を応募段階で教えてもらえるという特徴があります。
さらに、担当者のフォロー体制も整っています。利用者のサポート満足度の高さも特筆すべき点といえるでしょう。
このように、リクルートエージェントは利用者の立場に立った手厚いサポートを提供してくれます。
親身なサポートを受けたい方、また想定年収を踏まえて転職活動を行いたい方は満足のいく転職活動ができるでしょう。
▼リクルートエージェントの評判はこちら
doda
dodaは、幅広い年代の求職者を支援してきた実績を持つエージェント型の転職サイトです。幅広い業界・職種の求人約9万件を保有しています。
dodaは、自分で求人情報を検索して応募や面接を進められる「求人検索型の転職サイト」としての側面も持っています。
そのため、マイペースに求人検索しながら、興味をもった企業の年収をエージェント経由で聞くこともできるのです。
このように、自分一人で転職活動をしていても、深く知りたい情報が出たときに質問できる存在がすぐ側にいるというのがdodaを利用するメリットの一つです。
dodaは利用者の満足度を調査してサポートの質の向上を常に図っているため、親身なサポートも期待できるでしょう。
▼dodaの評判はこちら
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧
最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。
転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。
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