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管理職やハイクラスが転職エージェントに10社登録する理由
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「管理職に一番おすすめの転職エージェントを知りたい」と考えていませんか?
もしも1社だけに登録しようと考えていた場合、あまり懸命とは言えません。
実は、ハイクラス転職専門のキャリアアドバイザーに取材したところ、「管理職の多くは転職エージェントを複数、多い方だと10社以上に相談する傾向にある」とのことでした。
この記事では、世の中の管理職が複数の転職エージェントに登録している理由をお伝えしつつ、おすすめの転職エージェントと賢い使いをプロの目線で解説します。
管理職におすすめのエージェント登録方法
- 両面型の転職エージェント1~2社に登録 →JACリクルートメントで情報収集
- 分業型の転職エージェント1~2社に登録 →リクルートエージェントで書類作成
- ヘッドハンター型の転職サイト1社に登録 →ビズリーチでスカウトを待つ
- 特化型の転職エージェント5社のスカウトに返信
=合計10社を比較して1社をメイン利用する
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事の目次
管理職が転職エージェントに10社以上登録する3つの理由
- 管理職の求人数自体が少ないから
- 一部の転職エージェント限定で募集している求人があるから
- 担当者によって提案内容や相性が異なるから
なぜ管理職やハイクラスの求職者ほど、転職エージェントに複数登録する傾向にあるのでしょうか?
一説には管理職ともなると採用担当の経験をお持ちの方も多いため、中途採用の裏事情をよく知っていることが上げられます。
まずは多くの管理職が転職エージェントに複数登録している理由をご紹介します。
理由1.管理職の求人数自体が少ないから
当然ですが、管理職のポジションには限りがあります。
転職エージェントの経験上、管理職向けの求人で求職者の経歴と希望にぴったりはまる求人は多くても5件見つかればいい方です。
中には1社も紹介できないケースもあるほど。
さらに書類通過率は平均20%ですので、転職エージェントに1社だけ登録した場合、面接に進める企業は5社x20%=1社だけ、という計算になってしまいます。
人生を左右する大事な選択ゆえ、複数の転職エージェントに相談して比較対象となる企業を増やしましょう。
理由2.一部の転職エージェント限定で募集している求人があるから
管理職やハイクラス人材の採用は新規事業など競合他社に知られたくない情報が含まれている場合があるため、非公開求人かつ信頼できる転職エージェント限定で募集するケースがあります。
また、「ビズリーチ」のようなヘッドハンティング型の転職サイトに登録すると、企業と独自のパイプを持つフリーのヘッドハンターからスカウトされることがあります。扱う求人は少ない分、企業の詳しい情報を知っているため「大量の求人を手あたり次第に紹介されるよりも、自分に合った求人を1社厳選してくれる方がいい」という管理職のニーズにも合うようです。
ビズリーチ経由でたくさんのスカウトをうけましたが、1番良かったのは個人経営のエージェントさんです。紹介された求人は1社だけでしたが、その求人がなぜ自分に合うかを納得感高く説明してもらえました。家庭との両立がしやすいフルリモートの会社に転職できて満足です。
(30代・マーケティングコンサル)
理由3.担当者によって提案内容や相性が異なるから
転職エージェントのアドバイスが全て正しいとは限りません。
担当者の求人紹介は過去に自身が担当した求職者の転職事例に基づくことが多いため、担当者が10人いれば提案内容も10通りになるはずです。
転職エージェントを1社しか利用しなかった人の中には「最初に相談した担当者のアドバイスが的外れなことに気づかず、まったく経験が活かせない業種ばかり応募し続けて離職期間が空いてしまった…」という声もあるため、できるだけ複数の意見を聞いてみましょう。
また、いくら優秀な担当者でも、求職者によって合う・合わないが存在します。
特に求人の限られる管理職ともなると、担当者とは3か月以上の長い付き合いになることも。初回面談で比較し、自分に合った担当者を見つけましょう。
中でも人は4種類の「ソーシャルタイプ」に分けられ、真逆のタイプだと相性が合わないと言われています。
- 調和重視のサポータータイプ⇔結果重視のコントローラータイプ
- 創造重視のプロモータータイプ⇔秩序重視のアナライザータイプ
管理職は「両面型」の転職エージェントを使っている【おすすめ2選】
両面型とは、企業と求職者を1人のコンサルタントが対応する支援体制のことを言います。
リクルートやdodaなど大手の人材紹介会社が採用している「分業型」と異なり、企業情報をそのまま求職者へ伝えることができる点が特徴です。
特に管理職やハイクラスの求職者は希望条件が狭いことも多く、求人がすぐに見つかるとは限りません。その点、日頃から企業と会話している両面型の方が、新しい求人が入り次第すぐに連絡をもらえる可能性があります。
両面型の中でも知名度の高い転職エージェントは以下の2社です。
- JACリクルートメント
- Spring転職エージェント
JACリクルートメント
年収600万円以上の求職者を対象としている両面型の転職サイトです。
求人企業ごとに担当者が異なるため、面談では4~5名のコンサルタントが入れ替わりで説明をすることもあります。
求人票にない情報提供が強いため、求人の量より質を重視するハイクラスに支持されやすいようです。
外資系企業や日系グローバル企業への転職に定評があるため「英語が苦手だと利用できない…?」と誤解されがちですが、英文レジュメの作成サービスなどもあるため問題ありません。
Spring転職エージェント
「JACリクルートメントでは求人を紹介してもらえなかった…」という方にはSpring転職エージェントをおすすめします。
世界最大級の人材サービス業「アデコグループ」の運営する両面型の転職エージェントで、幅広い年代の転職実績があります。
最大の特徴はコンサルタントの専門性です。小規模の両面型エージェントでは1人の担当者が様々な業職を担当するせいで知識が浅い場合もありますが、Spring転職エージェントは業種別の専門チームを編成しています。
エンジニアやマーケティングなど「自分の専門スキルに理解ある担当者にサポートしてもらいたい」という方に適しているといえるでしょう。
転職が初めての管理職は「分業型」の転職エージェントも使う【おすすめ3選】
両面型とは逆に、求職者担当と企業担当が分かれている支援体制を分業型といいいます。
「両面形の転職エージェントだけを利用すればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、一概にそうとも限りません。
両面型は担当している企業の詳しい情報を持っている反面、職務経歴書の添削や面接指導を細かく行わない傾向にあります。
もちろん全ての担当者がそうとは限らないものの、両面ゆえに企業対応にも時間を割かなくてはならない、という理由があるのです。
一方、分業型はあなた専属の担当者がつくので細かなサポートが期待できます。
特に転職が初めての場合、分業型の転職エージェントに書類作成を手伝ってもらいましょう。
その後、完成した書類を後述する「ヘッドハンター型」の転職サイトに登録してスカウトを待つ、という使い分けがおすすめです。
【分業型の転職エージェント3選】
- リクルートエージェント
- doda/doda X
- パソナキャリア
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は20代~50代まで幅広い求職者を受け入れる姿勢です。
また、一般には転職が難しいとされる業種の求職者(新聞記者、教員、介護士、NPO職員など)を支援する取り組みも行っているため「自分の経歴で今さら転職なんて無理なんじゃないの」と諦めかけている管理職の方にもおすすめです。
非公開求人は約11万件(2020年5月16日時点)と豊富なため、思ってもみなかった選択肢に出会えるかもしれません。
なお、年収1000万以上を目指すハイクラス専門の「ハイキャリア・グローバルコンサルティングサービス(通称ハイグロ)」という両面型の部署もあります。公式サイトでコンサルタントのプロフィールが閲覧できるので、気になる担当者がいれば登録時に備考欄で指名することも可能です(求職者の経歴によっては他の担当者がつく可能性あり)。
doda/doda X
dodaは、転職エージェントと転職サイトの機能を兼ね備えたサービスです。
非公開求人を含めると10万件以上の求人を保有しています。
運営元のパーソルキャリア社はキャリアコンサルタントの国家資格を社員が取得できるよう支援するなど、質の高いサービスの提供に努めています。
キャリアアドバイザーと「LINE」でやり取りできるなど、使いやすさも魅力です。
なお、パーソルキャリア社は年収1000万以上を目指すハイクラス向け転職サービスdoda Xも運営しています。
キャリアに自信のある人はdodaと併せて登録してみましょう。
パソナキャリア
パソナキャリアは当編集部のアンケートで40代の満足度1位に輝いた転職エージェントです。
年収700万以上の管理部門(経理・人事・法務など)の求職者に限り「転職アドバイザー逆指名サービス」もスタート(首都圏限定)。
担当者への取材では「社内の連携力が強み」とのこと。企業担当がが直接面接アドバイスしてくれるケースもあるなど、分業型でありながら両面型のようなサポート体制が魅力です。
また「年収アップ率67.1%」、つまりパソナキャリアで転職した人の3人に2人が年収アップしています。その理由として「年収の上がりやすいハイクラスからの支持を集めている」ことがうかがえました。
従って「現職が業績不振で賞与も出ない…」「自分の経験を正当に評価してくれるところで働きたい!」といった悩みをもつ40代におすすめといえるでしょう。
管理職は「ヘッドハンター型」の転職サイトで人脈を広げる【おすすめ3選】
分業型の転職エージェントに相談して職務経歴書を仕上げたら、「ヘッドハンター型」の転職サイトに登録してスカウトを待ちましょう。
中には企業と独自のパイプをもつ個人経営のヘッドハンターもいて、一般には出回らない求人をピンポイントで紹介してもらえる場合があります。
職務経歴書が仕上がっていないと「転職意欲が低い」とみなされてスカウトメールが届きにくくなるため、先に職務経歴書を完成させましょう。
【ヘッドハンター型の転職サイト3選】
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
- ミドルの転職
ビズリーチ
ビズリーチは7,000名以上のヘッドハンターが登録している最大級の転職サイトです。
有料プランもありますが、ヘッドハンターからのスカウトに返信すると最大90日間無料になります。
「企業からの直接スカウトが少ない」という不満の声もありますが、管理職はむしろ優秀な中小エージェントとの人脈を築くための窓口として利用してはいかがでしょうか。
1ヶ月もあれば、しっかり職務経歴書を登録している方なら相当数のスカウトを受けられるはず。自分の市場価値をはかったり、ヘッドハンターとのコネクションを作ったりするのにも十分な期間といえるでしょう。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートが運営するリクルートダイレクトスカウトは、ビズリーチと似ていますが、こちらは完全無料のサービスです。
管理職や年収800万円以上の求人が多いため、利用者の年齢層も40~60代と高めです。
ミドルの転職
ヘッドハンター型転職サイト「ミドルの転職」の登録者は平均年齢45歳。 30~40代(50代)に特化した、国内でも珍しい転職サイトです。
求人数は97,962件(2020年5月時点)とビズリーチの132,198件と比較して少ないものの、ミドル層に特化されたサービスを受けられる可能性があります。
こちらも無料で利用できるため、ビズリーチの有料期間が終了してしまった場合は利用してみましょう。
タイプ別に登録したい「特化型」の転職エージェント
特定の業界や職種に特化した転職エージェントも存在します。
管理職やハイクラスの場合、担当アドバイザーに専門知識がないと話にならないため、求職者のインタビューでは「総合型よりも特化型の方が有益な提案をもらえた」という声が多が多く集まりました。
特に、応募したい企業の業種や特徴が以下の業界や職種に当てはまる場合は相談したいところです。
外資系企業に特化 | ランスタッド |
---|---|
管理部門に特化 | MS-Japan |
IT業界に特化 | レバテックキャリア |
コンサル業界に特化 | ムービン |
女性に特化 | type女性の転職エージェント |
マスコミ業界に特化 | マスメディアン |
アパレル業界に特化 | クリーデンス |
スタートアップに特化 | アマテラス |
薬事承認の経験者など専門職を採用するときは、やはり専門用語を知っている特化型エージェントの方が話が早いですね。
(医療機器メーカーの採用担当)
【転職エージェントの見極め方】15分の電話面談で2点をチェック
「仕事で忙しいので、10人もの担当者と面談する時間はない…」
一般的に、転職エージェントのキャリア面談は60~90分です。しかし、仮に10人の担当者に相談する場合、初回面談は15~30分の電話面談でもOKです。
初回は軽く会話し、対応や提案内容に魅力を感じた担当者だけに後日改めて面談の機会をもらうといいでしょう。
実際、ハイクラス専門の転職エージェントは、忙しい求職者に対して面談を数回に分けて実施することがあります。
ただし「忙しいから15分で提案してくれ」と伝えてしまうと転職意欲を疑われてしまうため「後日改めて相談したいから」などと補足するといいでしょう。
面談でのチェックポイント1:担当者が職務経歴書を事前に読んでいるか
求職者の職務経歴書に目を通さない担当者は論外ですが、優秀な担当者ともなると職務経歴書の添削まで行い、修正箇所に赤入れをした上で面談に臨んだりもします。
面談でのチェックポイント2:その求人がなぜ自分におすすめかを担当者が説明できるか
後述するビズリーチのような「ヘッドハンター型」の転職サイト経由でスカウトを送る転職エージェントにも注意してください。「大手自動車メーカーの管理職」など、やたらと条件のいい通称キラキラ求人を求職者の経歴に関係なく手当たり次第に送りつけてくる担当者も存在します。
そのため、紹介された求人と自分との共通点がどこにあるのかを尋ねてみましょう。
上記2点をクリアした担当者に出会えたら、後日改めて面談を依頼するといいでしょう。
【転職活動アドバイス】管理職がまず考えておくべきこと
ここからは、ハイクラス専門の転職エージェントが実際に行っている管理職向けの転職アドバイスをご紹介します。
転職エージェントの仕事は求人を紹介することだけではありません。求職者の悩みや不安に寄り添うカウンセリングや、求職者の強みや持ち味を引き出すコーチングの役割も担います。
特に、管理職ともなると「気軽に相談できる相手がいない」という場合も多いはず。是非利用してみてください。
例えば、キャリア面談では求職者の経歴や希望条件を【過去-現在-未来】の順に整理します。以下に詳しく説明します。
【過去】主体性を発揮したエピソードを振り返る
今までの仕事で培った強みややりがいに感じた瞬間を振り返ることで、今後の方向性が見えてくるはず。
ここで面接官が知りたいのは求職者自身の主体性。上層部の指示通りの行動ではなく、自分の中で意思をもって実行したことを説明できるよう準備することです。
とはいえ中には「調整業務や雑務に追われてこれといった経験が身に着かなかった」という悩みや不満を持つ管理職も多いことでしょう。
しかし、会社にとっては非常に重要な仕事かもしれません。間をつなぐことで成果がでたり、部下が成長したりすることもあるはずです。
今の仕事の魅力を再発見することで前向きな転職活動ができるはずですし、そもそもそも転職の必要すらなくなるかもしれません。
【現在】転職理由を整理する
管理職の転職理由は「会社の上層部との考え方や進め方、方向性の違い」が多い傾向にあります。
たしかに、管理職は会社の方向性を自分で決めることはできないため、致し方ないかもしれません。
ですが、それはどの会社に入っても同じこと。転職後も同じ理由ですぐに辞めそうな印象を受けるため、面接では発言を避けたほうがいいでしょう。
また、面接で伝えると「認識違いでは?」「辞める前に経営者や直属の上長とコミュニケーションをとったのか?」「それって単なる人間関係の問題では?」といった感想をもたれやすいため、もしも衝動的に辞めようとしている場合は一度冷静になりましょう。
【未来】「組織にどう貢献したいか」を考える
過去、現在を経て、今後どうなっていきたいのかを整理します。
企業は組織全体に貢献する力を管理職に期待しています。面接では「御社ほどの規模や年数の組織ではおそらく○○な課題があると思うので、私ならこのように貢献したい」まで伝えましょう。
ここでのポイントは「現職でも同じような課題を解決してきた」という事実を補足することです。企業との接点と再現性をアピールできると高評価につながります。
なお、管理職の面接ではマネジメントスタイル(指示命令型orコーチング型)が応募先の組織と合うかもチェックされます。この機会に棚卸ししておこう。
管理職が知っておくべき転職エージェントの賢い使い方
ここからは、本格的に転職活動を開始する際のアドバイスをお伝えします。
管理職やハイクラスの採用は良くも悪くも組織に影響を与えるため、企業も慎重になります。そこで求職者も「転職エージェントを動かす」くらいの姿勢でうまく利用しましょう。
【連絡のコツ】「応募しない」の連絡をする
担当者から紹介された求人に応募しない場合、一言「応募しない理由」を添えて返信してあげると次回の求人紹介の参考になります。さらに求人を見てくれている=転職意欲が高いとみなされ、担当者はあなたに対するサポートの優先順位を上げるはずです。
管理職がサポートの優先順位に注意すべき理由
管理職の転職活動は長期戦になりやすく、求職者によっては半年~1年はかかることも。これは転職の難易度が高いだけでなく、求職者自身も慎重になりやすいためです。
そのため、管理職を担当するアドバイザーはたいてい150人前後の求職者を抱えてしまい、優先順位をつけて対応せざるを得ません。
新たな求人が募集された際、「あの人に紹介しよう」と担当者に思わせられるかが重要です。
求職者に求人を送っても無視されてしまうことがほとんどなので、返信をいただけると好印象です!
【応募のコツ】「地ならし」をしてもらう
管理職の求人は募集要件が厳しいことから、普通に応募しただけでは企業に書類すら読んでもらえずに不採用となる場合も。
そこで、転職エージェントは企業に直接電話して「今からこのような方を推薦させていただきますので是非」と伝えてから応募手続きを行うことで書類選考の通過率を上げにいきます。
人材業界ではこれを通称「地ならし」と呼んだりしますが、地ならしをしてもらうには以下の2点を満たしている必要があります。
- 企業におすすめできる人材であること
- 入社意欲が特に高いこと
もしもこれぞという求人がみつかったら、担当者に「地ならし」を依頼してみましょう。
【1次面接のコツ】上司との相性を確認する
管理職は即戦力を期待されやすいため、プレッシャーも相当なものです。
しかし、直属の上司との相性が合わないと思い通りの成果が出ませんよね。
1次面接の面接官が直属の上司である場合が多いので、気になることは会話しながら確認しましょう。
- 仕事をする上で大事にしていること
- どのような報告の仕方を好むタイプなのか、など
【最終面接のコツ】年収交渉は転職エージェントと一緒に行う
管理職ともなるとそれなりの年収はほしいところ。しかし、企業の想定年収より100万以上高い額を面接で希望してしまい「自分の価値を理解していない」と判断されてしまったケースがあります。
よって、希望年収をいくらに設定するかは事前にエージェントと擦り合わせておきましょう。
年収アップを希望する場合は根拠を示すことが大事です。
【例】
- 自分の価値をプレゼンする
- (前々職は○○万円だった/来年度に役職手当がつくetc…)
- 併願状況の開示
- (A社で○○万円のオファーが出ていて回答期限は来週だが、業務内容では御社の方が魅力的であるetc…)
なお、仮にオファー年収が希望より低い場合も、年収の上がり幅、あるいはスキルや人脈といった無形資産など、あらゆる面から総合的に検討してみましょう。
ちなみにオファー年収が確定してから「やっぱりもっと欲しい」は企業の印象が悪化するリスクがあるため、年収交渉は内定が出る前に行うことが鉄則です。
【内定後のコツ】面接の評価ポイントを聞く
たとえ入社意欲が高くても、内定をもらった途端に「本当に入社を決めていいのだろうか…」と不安が募ってくるものです。
特に管理職は新しい職場に着任する際、部下からどんな風に見られるか、どれくらいの期間で成果を求められるのか、などが気になるもの。
気になることは質問してOKですが、ここで「面接での評価ポイント」を聞けると、自分に期待されていることが分かるため安心できるでしょう。
40代管理職の転職エージェント体験談
当編集部では今回、転職エージェント経由で転職した管理職の方にインタビューを行いました。参考にしてくださいね。
【プロフィール】
転職理由を教えてください。
事業部長として引き抜かれたものの、7時~24時まで働くような環境で若手が次々に辞めていく状況でした。
しかし経営者は人を増やす発想がなく、これ以上は自身の体調に支障をきたすと感じ、年収ダウンを覚悟で転職を決意しました。
今までは知人の紹介で転職してきただけに求人の相場や活動の仕方を知らず、「管理職_転職エージェント」で検索してでてきた紹介会社に片っ端から登録しました。
メインで利用した転職エージェントを教えてください。
ランスタッドです。当初、転職エージェントの価値については懐疑的でした。私が自社の面接官を担当した際、転職エージェントから紹介された求職者の9割が職務経歴書を誇張しており、こちらの質問に応えられない人ばかりでした。あまり求職者に向き合っていないのではないか、と。
実際、リクルートエージェントの担当者からは「40代・営業経験あり・そこそこ年収高い」というスペックだけでハウスメーカーを紹介されました。確かに宅建も持ってはいましたが…。
しかし、ランスタッドは違いました。電話面談がいい意味で長く、私が法人営業の経験を活かしたいこと、部長職を続けたいことや妥協できる点などを担当者が細かくヒアリングしてくれました。こんなに絞り込んだら求人がなくなるのでは?と尋ねたところ「仰る通りなのですが、チームで求人を探すため別の担当者からも連絡します」と言われ、手厚い印象を受けました。
転職活動の状況を教えてください。
2020年の世界的な危機のあおりで外資系の医療機器は軒並み採用中止になったため、異業種も受け入れてくれそうな会社を2社紹介されました。
「あなたはオールラウンド営業を得意としていたから異業界もいけるはず」「もうすぐ医療機器にローンチ予定のIT業界があるから受けてみては」と担当者の後押しを受けたこともあり、気持ちを切り替えて新たな業界に挑戦しようと決意しました。
面接アドバイスでは「思ったことをそのまま話せばいい」と言われ、あまり気負わずとんとん拍子に内定となりました。相性が合っていたのだと思い、不安はありませんでした。
入社後の満足度を教えてください。
40代になって新しいことを覚えるストレスはあるものの、異業界は面白いなと思います。
今まで成熟市場でしか働いたことがなかったので、自分たちで市場を作っていくことのやりがいを感じています。
まとめ
この記事では、管理職やハイクラスの求職者が転職エージェントに10社以上登録している理由と、おすすめの転職エージェントを紹介しました。
管理職が転職エージェントに10社以上登録する3つの理由
- 管理職の求人数自体が少ないから
- 一部の転職エージェント限定で募集している求人があるから
- 担当者によって提案内容や相性が異なるから
管理職におすすめのエージェント登録方法
- 両面型のエージェント1~2社に登録 →JACリクルートメントで情報収集
- 分業型のエージェント1~2社に登録 →リクルートエージェントに相談
- ヘッドハンター型のサイト1社に登録 →ビズリーチでスカウトを待つ
- 特化型のエージェント5社のスカウトに返信
=合計10社を比較して1社をメイン利用する
▼ヘッドハンター型の転職サイト「レイノス」の評判はこちら
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧
最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。
転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。
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リクナビNEXT- 新着・更新求人が毎週1000件以上
- レジュメ登録するとスカウトが届く
- 独自のグッドポイント診断で自己分析ができる
- まずは求人情報を見たい人におすすめ
- 転職者の8割が登録
(マクロミル調査2016年1月)
全年代を得意
リクルートエージェント- 転職支援実績No.1!
(2019年度実績 厚生労働省調査) - 業界大手なので企業とのパイプが太い
- 非公開求人数も含めて約60万件
(2023年4月時点) - 満足度97%の面接力向上セミナー(2018年リクルートエージェントセミナー満足度調査)
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