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30代で未経験転職は厳しい?おすすめ職種・業界10選と失敗しないコツ
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「30代で未経験の業界や職種に転職するなんて無理なのかな」
「キャリアチェンジはしたいけど、おすすめの職種や業界が分からない」と悩む方は多いです。
結論、30代かつ未経験でも転職できるおすすめの業界・職種はあります!
実は、私自身も30代で実務経験がまったくない業種へ転職しました。
この記事では30代で未経験の業種に転職するために必要な知識をお伝えします。
是非参考にしてくださいね。
この記事を書いた人:がんちゃん@元キャリアアドバイザー
Follow @ganchan_hopnavi
教育業界から大手転職エージェントへ転職し、約5年半にわたりキャリアアドバイザーとして勤務。業界や職種を問わず1,000人以上の求職者を支援した。30代で未経験のインターネット業界へ転職。
30代未経験での転職におすすめな職種
▼30代未経験でも挑戦しやすい職種4選
▼30代未経験でも挑戦しやすい事務職6選
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事の目次
【調査】転職経験者の声|30代未経験で転職は厳しい?
下記のグラフは30代前半で転職を経験した方の声をまとめたものです。
一般的に「30代の未経験職種への転職はかなり厳しい」と考えられており、実際のアンケート結果にも厳しいという声がありました。
(参照元:リクナビNEXT 30代前半転職の疑問5 「未経験職種を目指すのはキビシイ?」)
しかし今回注目してほしいのは、難しいと感じなかった3割近くの方々です。
この数字は意外にも多いと思いませんか?
未経験の業界・職種に転職するという条件は同じのはず。
つまり、コツをおさえれば30代でも未経験の業界・職種へ転職できるチャンスがあるということです。
30代未経験でも「挑戦」しやすい|おすすめの職種4選
ここからは、私が過去にご支援した30代の方の事例を基に、未経験での転職におすすめの業界や職種をご紹介します。
まず、未経験でも転職しやすい業界をdodaのデータからみてみましょう。
(参照元:doda「業種別 異業種からの転職の割合」)
グラフからわかるように、サービス、メディアといった「無形商材」が未経験でも転職しやすくおすすめです。
また、IT/通信業界は異業種からの転職がここ数年で右肩上がりに増えており、今後もさらに未経験者の活躍が期待できます。
※なお「流通・商社」は前職がメーカー出身であったり、「メディカル」は薬剤士資格の所持者であったりするため、まったくの未経験では転職が難しいかもしれません。
次に、未経験でも挑戦できる職種についてお伝えします。
他の記事でよくおすすめされている接客販売職、介護職、ドライバー、新規開拓営業などは確かに求人が豊富ですが、30代かつ未経験での転職先としてはあまりおすすめしません。
どれも体力を使う仕事であり、従業員の入れ替わりも激しいためです。
しかし、未経験で転職できる職種はこれだけではありません。
今回は長く働けてかつ意外と知られていないおすすめの職種をご紹介します。
(1)Webマーケティング
欲しい商品があったとき、あなたならどんな行動をとりますか?
多くの方はまず口コミサイトを見たり、比較サイトで最安値を調べたりしますよね。
このようなwebサイトを運営する仕事がwebマーケティングです。
Windows95が世に出てから20年と歴史が浅く、経験者がまだ少ないので始めるなら今がチャンス。
今後もSNSマーケティングなど新たな手法が生まれやすい職種のため、未経験スタートでも数年でその道の専門家になっていた…なんてこともありえます。
webのスキルは副業に応用できる点も魅力であり、知人の経営する飲食店の集客を手伝ったり、自分でホームページを立ち上げて広告収入を得たりすることも可能です。
【活かせるポータブルスキル】
・さまざまなデータを基に課題を洗い出す分析力
・成果が出るまで粘り強く取り組む業務遂行力
・プログラマーやライターなど、社内外の関係者との調整力や気配り力
私も未経験でWebマーケティングに転職しました。手に職をつけたい自分の性格に合っていると思います!
(2)新規開拓やノルマのない営業
営業のイメージは「ノルマに追われる」「電話営業や飛び込み営業が大変」だと思っていませんか?
実は営業にも種類があり、新規開拓やノルマのない営業も存在します。
最近特に注目されているのがアフターフォロー営業です。
※「フォロー営業」「カスタマーサクセス」などと呼ばれる場合もあります。
既存の取引先と中長期的な関係構築を行う部署のため、新規開拓は行いません。
ノルマもまったくないか、チームで売上目標を追う場合があります。
アフターフォロー営業の主な業務内容は、すでに商品を利用中の顧客にメールや電話で状況をヒアリングし、アドバイスや追加の提案を行います。
いくら製品やサービスが売れても、顧客がうまく活用できていなければ意味がありません。
ていねいなアフターフォローによって顧客の満足度を高めることで、継続的に製品やサービスを利用してもらうことが目的となります。
【活かせるポータブルスキル】
・顧客と中長期的に取引を行うための関係構築力
・相手の要望を正確に把握する傾聴力
(3)仲介コーディネーター(人材、住宅、婚活)
・仕事を探したい→人材紹介会社
・家を建てたい→不動産仲介会社
・素敵な人と出会いたい→結婚相談所
こうした人生における大事な決断、いわゆるライフイベントの支援を行う業界では、仲介コーディネーターと呼ばれる窓口役が活躍していまます。
自分のアドバイスがお客様の人生を左右する、責任とやりがいのある仕事です。
特に、意思決定ハードルの高い高額商材(ブライダル、宝石、教育など)を扱っていた方は親和性が高く、採用されやすい傾向にあります。
仕事の知識は入社してから徐々に身に着ければよく、基本的に人柄重視で採用されることが多いので、未経験でも挑戦しやすいです。
【活かせるポータブルスキル】
・相手の要望を正確に把握する傾聴力
・さまざまなニーズをもった顧客に応える受容力
(4)コンビニエンスストアのスーパーザイザー
加盟店のオーナーと二人三脚で、店舗の売上に貢献していく仕事です。
担当エリアの店舗を営業車で巡回し、経営の指導を行います。
例えばお店の周辺で道路工事が予定されている場合、どのような打ち手が考えられるでしょうか?
お昼休みに職人さんの来店を予想して、弁当の発注を増やせば売上アップしそうですね。
このように、スーパーバイザーは常に地域の情報をつかんでおく必要があります。
売上ノルマがあるため決して楽な仕事ではありませんが、オーナーの信頼を得られたときのやりがいは大きい仕事です。
【活かせるポータブルスキル】
・店舗の売上目標達成にこだわる責任感
・年齢や性格の異なるオーナーとの関係構築力
・地域や競合の情報を基に打ち手を講じる思考力
ただし、最近のコンビニ業界は時短営業の容認や希望退職者の募集といった動きもあるため、転職を検討する場合はプロに相談しながら進めましょう!
30代未経験で「事務職」を目指すなら|おすすめ穴場業界6選
いわゆる「一般事務」と呼ばれる仕事には、伝票処理や来客対応などがあります。
しかし実は、女性だけではなく男性からも人気がありライバルが多いため、未経験だと正社員ではほぼ採用されません。
また、IT化による人員削減や、人材派遣会社に外注してコスト削減するケースも増えています。
仮に中途採用を行うとしても、前任者の退職に伴う1名採用であることがほとんどです。
それでも転職する方法はあります。
「一般事務」だけに的を絞らなければ、長く働ける仕事は意外とあるものです。
ここでは、未経験での転職実績があるものの実はライバルに知られていない事務や内勤の仕事をご紹介します。
(1)不動産業界の事務
「平日休みで仕事もきつそう」というイメージから敬遠されがちな不動産業界。
しかし、事務は営業ほどハードでなく、企業によっては土日休みの場合もあります。
お客様対応、家賃振込の確認、建物状況の確認が主な業務となります。
【活かせるポータブルスキル】
・社内のメンバーが働きやすい環境作りを行う協調性
・正確かつ迅速に事務を行う処理能力
(2)中小企業の人事・総務
「未経験で人事総務の採用は厳しいのでは?」と思うかもしれません。
そこでねらい目なのが中小企業です。
一般に、人事は採用・労務・制度構築など、総務は備品管理や社員総会の運営などが主な業務です。
いずれも社員が働きやすい環境を整える専門性の高い部署です。
大手企業の場合、採用担当、労務担当のように業務が細分化されており、特定の仕事に特化したスペシャリストとしてのキャリアを歩みます。
逆に中小企業ですと「人事総務」や「管理部門」と称して、1つの部署でなんでも屋として動く場合があります。
仕事内容が多岐にわたり、人事や総務の経験者があまり受けたがらないため、ライバルが少なく未経験者が採用されやすいという特徴があります。
幅広い業務を兼務できるゼネラリストを目指したい方には、中小企業が向いているといえます。
1名採用の求人がほとんどですが、どの会社にも管理部門は存在するため、求人の募集は常に出ています。
【活かせるポータブルスキル】
・幅広い業務に対応する柔軟性
・会社の「働き方改革」を担う主体性
(3)中小企業の経理(簿記の資格あれば)
経理も同様に、人手不足の中小企業であれば未経験者も採用されるチャンスがあります。
ただし「簿記2級があれば実務経験不問」と記載されている求人が多いため、転職活動前に取得しておくことをおすすめします。
簿記2級は初心者でも3~6か月あれば合格できるくらいの難易度と言われています。
お金の流れを知っておくとビジネスで役立つことも多いため、簿記の勉強をして損はありません。
【活かせるポータブルスキル】
・正確かつ迅速な処理能力
・一見地味な業務にもコツコツ取り組める慎重性
・繁忙期(決算期)を乗り越える集中力
(4)IT業界のヘルプデスク
いまの時代、パソコンがなければ仕事は成り立ちません。
しかし、パソコンが苦手な方はまだまだ多い状況であり、ヘルプデスクの存在が貴重になってきます。
PC機器やソフトウェアについての問い合わせを受け、使い方の説明や問題解決を行う仕事です。
ITと聞くととっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、仕事内容はマニュアル化されているため企業も育成に困らず、多くの方を未経験で採用しています。
解決が難しい問題は技術部門に引き継ぐため、高度な専門知識は不要です。
【活かせるポータブルスキル】
・ITについての理解を深める学習意欲
・多くの問い合わせを対応する処理能力
・相手の状況や要望を正確に把握する傾聴力
(5)人材派遣業界の派遣スタッフ管理
派遣先で勤務する派遣社員をサポートする仕事です。
派遣先を巡回して派遣スタッフの就業状況を確認し、職場の悩み相談にも乗ります。
スタッフが自信をもって働けるよう、入社前に研修を実施したりします。
人件費削減のために、人材派遣へのニーズが高まっている一方で、スタッフが派遣先とのミスマッチを感じてすぐに辞めてしまう点も課題になっています。
スタッフと派遣先が良い関係を築くための橋渡し役を担うのが派遣スタッフ管理の仕事です。
・業績好調で安定している
・特別な知識は不要で人柄重視
・人材業界の中では比較的残業が少ない
【活かせるポータブルスキル】
・面倒見がよく、年齢を問わず誰とでも打ち解けられる対人折衝力
・年齢や立場の異なる多様なスタッフをまとめるリーダーシップ
(6)常用型派遣の事務
人材派遣会社に社員として採用され、派遣先の会社に常駐する働き方です。
従来の登録型派遣と違って契約期間は無期限のため、万が一派遣先がなくなっても新たな派遣先が見つかる間は給与が支払われるというメリットがあります。
派遣先クライアントの増加により10名以上の増員採用を行っているケースが多く、事務の経験がなくても採用されやすいです。
とはいえ派遣社員との違いが分からず敬遠する方も多いため、穴場かもしれません。
まずは常用派遣型の事務職で経験を2~3年積み、もう1度転職を狙うという選択肢もありでしょう。
【活かせるポータブルスキル】
・メンバーが働きやすい環境作りを行う協調性
・正確かつ迅速に事務を行う処理能力
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未経験転職して年収もアップした人のポイント5つ
「未経験の業種に転職すると年収が下がってしまうのでは…?」と心配される方も多いかと思います。
しかし、30代で未経験にも関わらず年収維持あるいは年収アップで転職できるケースは実際にあります。
ここからは、年収を下げずに未経験転職を成功させる5つのコツをお伝えします。
年収を下げずに未経験転職を成功させる5つのコツ
(1)利益率の高い無形商材を選ぶ
IT/通信、ネット/広告、人材、金融といった「無形商材」を扱う業界であれば、材料費がなく在庫を抱えることもありません。
売り上げの多くを利益として社員に還元できるため、もともとの給与水準が高いという特長があります。
逆に、アパレル量販店のような小売業界の場合、商品1つに対して、スタイリスト、パタンナー、繊維メーカー、製造業者、小売店舗…と多くの関係者をはさんでようやく消費者の手に商品が届きます。
このような構造から多くのコストがかかるため、小売業界はどうしても平均年収が低いという実情があります。
業界別の平均年収一覧表を参考にしてみてください。
(参照元:doda「平均年収ランキング 最新版【業種別】」)
いまの職場の給与水準に不満を感じている方は、未経験職種でも年収の高い業界に変えるだけで年収アップの可能性があります。
(2)ポータブルスキルを活かせる職種を選ぶ
ポータブルスキルとは業界や職種が変わっても活かせる、持ち運び可能なスキルのことです。
(例:育成の経験やスキルなど)
未経験でも魅力的なポータブルスキルがあれば、経験者よりも早期に活躍できる可能性があります。
ポータブルスキルは大きく7種類に分類できます。
※下記の表にまとめましたので、自己PRを考える際の参考にしてください。
- やりきり力:目標を達成するための努力を惜しまず、困難な状況にもあきらめず、一度決めたことを集中して取り組める力
- 思考力:筋道を立てて論理的に考え、情報を客観的に分析して課題を洗い出し、新しいアイデアや解決策を生む力
- 対人折衝力:どんな相手とも円滑に接することができ、相手の立場に立って考え、話をよく聞き共感できる力/相手を説得しwin-winの関係を築く力
- 処理能力:細部まで確認を徹底し、ミスを発生させない力/仕事が早く簡単に終わるよう常に工夫する姿勢
- 主体性:指示待ちでなく自ら考え行動し、失敗を恐れず挑戦する力/日頃から情報収集や自己研鑽の努力を行う姿勢
- リーダーシップ:チームに対する責任をもち、他者を巻き込んで目標達成へ導くことができる力/集団を監督・指導・育成する力
- 協調性:チームの一員として率先して協力できる力/ルールを重んじ、環境ややり方が変わっても受け入れる姿勢
例えば、飲食店の店長であれば「やりきり力」や「リーダーシップ」を強みとする方が多いかと思います。
アルバイトスタッフのモチベーションを高めて売上目標を達成した経験は、他の業界や職種でも間違いなく活かせます。
一見まったく異なる職種でも、あなたのポータブルスキルが活かせないか考えてみましょう。
(3)同業界の異職種を選ぶ
業界も職種も異なる求人へ応募する場合は、育成するコストもかかり、あなたを採用するメリットを採用担当者が感じにくいため、ハードルは上がります。
一方で、今いる業界との関連性がある業界であれば、別の職種だとしても業界知識を活かせるため採用のチャンスがあります。
例えば私のように、人材業界のキャリアアドバイザーが、人材業界にかかわるweb業界のマーケティング職に転職する、というケースなどです。
これまでの業界経験が評価され、今後の活躍に期待をこめて年収維持でのオファーとなる可能性もあります。
(4)専門知識や信用性の問われる仕事に挑戦する
難しい知識や会話力を必要とせず誰にでもできる仕事の場合、年収を上げるのは至難の業です。
高い報酬を期待するのであれば、「働く時間」以外の価値を提供するような仕事を選びましょう。
例えば平均年収の高い金融や不動産業界では、法律の知識を身に着ける必要があります。
また、高額商材を扱うため、お客様に信用してもらえるような会話力も必要です。
未経験スタートということで1年目は年収が増えなかったとしても、入社後に努力して価値を提供できるようになれば、給与は上がっていきます。
(5)面接で年収交渉する
意外かもしれませんが、年収の交渉は難しいことではありません。
企業によっては、内定を出したいと思えるほど評価の高い人であれば、採用コストが多少高くても構わないと考えることもあります。
年収交渉をするタイミングは「企業から希望年収を聞かれたとき」ですが、主に最終面接の前後で聞かれる場合が多いです。
年収交渉のコツは3点です。
1.希望年収の根拠を伝える
企業が年収を決める際にもっとも重視する点は、あなたの現在の年収です。
現在の年収よりも高い金額を希望する場合は相応の理由が必要です。
また、何らかの理由で現在の年収が低くなっている場合はその旨を説明しておきましょう。
【実際に年収アップにした回答例】
「来年4月から役職手当がつくので年収が400万から450万に上がる予定です」
「現在は家庭の都合で契約社員として勤務しておりますが、正社員時代の年収は+50万円でした」
「役職上は副店長ですが、店長と変わらない業務を任されています」
2.併願状況を開示する
例えば併願中のA社ですでに内定が出ていて、オファー年収が500万であったとします。
A社の併願状況を本命のB社にも伝えることで、B社は「A社に取られるくらいならウチは520万出します」と応じてもらえるケースが多くあります。
年収交渉を行うためにも、複数の企業に応募することは重要です。
3.入社意欲を伝える
オファー年収を決めるのは採用担当者だけではありません。
場合によっては社長の稟議を通す必要もあり、せっかく交渉に応じたにも関わらず辞退された、という結果は避けたいと考えています。
つまり「業務内容は希望通りで他の条件にも懸念がなく、年収さえ希望通りであれば入社する」ということが分かれば、採用担当者も交渉に応じてくれやすくなります。
【上手な回答例】
「現状、併願中のA社では想定年収500万のオファーをいただいております。
ただ、業務内容に関しては御社が1番だと感じているため、A社以上のオファーをいただけるのでしたら是非御社にお世話になりたいと考えております。」
30代で未経験職に挑戦するためのおすすめ転職エージェント3選
ここまで、未経験でも転職しやすい業界・職種の紹介や、転職活動を成功させるためのアドバイスをお伝えしました。
しかし「自分の強みを活かせる仕事を探す」「年収交渉する」といった行動を、普段の仕事で忙しい合間をぬって1人で実行するには限界がありますよね。
そこで、力強い味方として転職エージェントを紹介します。
転職エージェントと聞くと「なんとなく敷居が高い…」「30代は即戦力しか相手にされないのでは」と考えて転職サイトのみ利用する方がいます。
しかし、元キャリアアドバイザーの私としてはむしろ未経験の業種に転職したい30代こそ転職エージェントを利用してほしいと思っています。
転職エージェント利用のメリット
・未経験でも活躍しやすい求人を紹介してもらえる
・自分と似た経歴をもつ求職者の転職事例を教えてくれる
・条件を満たしていない求人への応募をフォローしてくれる
・ポータブルスキルの言語化を手伝ってくれる
・応募先に合わせて職務経歴書を添削してくれる
・書類では伝わらない人柄や入社意欲も企業に伝えてくれる
・書類で落ちた企業への再チャレンジも場合によってはOK
・未経験者が苦戦しやすい志望動機の相談に乗ってもらえる
※転職エージェントのサービスは全て無料で利用できます
エージェント登録時に「同性のアドバイザー」や「年齢の近いアドバイザー」を希望できますし、万が一アドバイザーとの相性が合わなければ担当変更も可能です。
ここからは、「どの転職エージェントをを使えばいいのかわからない!」という方のために、30代で未経験職種への転職を目指す方におすすめの転職エージェントをご紹介します。
年齢や経験を問わずおすすめ「リクルートエージェント」
【リクルートエージェントの評価】総合点4.25/5点満点
おすすめ度 | (5/5) | 求人数 | (5/5) |
---|---|---|---|
サポートの質 | (3/5) | 使いやすさ | (4/5) |
30代で未経験の業界・職種へチャレンジする場合、ある程度の不採用は覚悟する必要があるため、求人の種類と紹介数が重要になります。
その点、リクルートエージェントは最も多くの求人を扱う業界最大手の転職エージェントであり、まずはおさえておきたいところです。
また、あらゆる業界・職種の求人を取り扱っているのも、未経験職に転職したい方におすすめなポイントです。
過去の転職実績も豊富なので、例えば以下のような情報を得ることができます。
- あなたと似た経歴の求職者は過去にこんな業界へ転職しています
- 先月内定された方には最終面接でこんなことを聞かれたようです
一般的に難しいとされる30代の未経験職への転職の心強い味方になってくれるでしょう。
リクルートエージェントは業界最大級ということもあり、できるだけ多くの求職者をサポートしたいという思いが強い点が特徴です。シニア層やワーキングマザーといった方の転職実績もあります。
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
気軽に相談できるエージェント「doda」
【dodaの評価】総合点4.25/5点満点
おすすめ度 | (5/5) | 求人数 | (4/5) |
---|---|---|---|
サポートの質 | (4/5) | 使いやすさ | (4/5) |
ddodaはリクルートエージェントに次いで求人の豊富な転職エージェントです。
また、dodaにしか掲載されていない独占求人も存在します。
最近ではLINEサービスも開始され、面接アドバイスや条件の交渉などまで担当キャリアアドバイザーと気軽に相談できるようになりました。
「転職エージェントとのやりとりは面倒くさそう」というイメージをもっている方はぜひdodaに相談してみてください。
また、実際のところ、どの転職エージェントもサービスの良しあしは担当キャリアアドバイザーの力量に左右されてしまいがちです。
その点、DODAでは徹底した社員研修が設けられており、高いマナーや専門知識をもつキャリアアドバイザーが親身に対応してくれます。
複数の転職エージェントを同時に利用することも可能ですので、各社のサービスを比較して自分にぴったりなキャリアアドバイザーを探してみましょう。
dodaは国家資格をもつキャリアコンサルタントの養成に力を入れています。最近主流になっている「顧客満足度調査」を最初に取り入れたのもdodaで、サービス品質にこだわっているエージェントといえます。
【公式サイト】https://doda.jp/
はじめての転職におすすめ!「パソナキャリア」
【パソナキャリアの評価】総合点3.25/5点満点
おすすめ度 | (3/5) | 求人数 | (2/5) |
---|---|---|---|
サポートの質 | (5/5) | 使いやすさ | (3/5) |
リクルートエージェントやdodaのような大手転職エージェントは利用者が多く、担当キャリアアドバイザーが求職者1人ひとりに時間をかけられない場合があります。
その点、パソナキャリアは求人数で及ばないものの、親身な転職支援が評判ということもあり、2019年のオリコン顧客満足度で第1位を獲得しています。
そのため、友人や知人からの紹介・口コミによる登録者が多いことも特徴です。
パソナキャリアのキャリアアドバイザーは1.5~2時間かけて面談を行ってくれます。
基本的には1時間程度の面談をする会社が多いことを考えると、求職者にとことん向き合う姿勢が伺えます。
また、土日に面談を実施している点も働いている方にはうれしいポイント。
「はじめての転職で不安」「自分の経歴で転職エージェントは敷居が高い…」と感じている人も、パソナキャリアを活用すれば納得のいく転職ができるでしょう。
パソナキャリアは採用担当者とのパイプに定評がありますね。募集要件を満たしていない候補者でも「パソナキャリアさんに紹介されたから会ってみたくなった」という採用担当者の声を聞きます。
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/
30代で未経験転職に失敗しないための注意点
ここまで、30代で未経験の業界・職種への転職は決して不可能ではないことをお伝えしてきました。
しかしいざ転職活動を始めると、書類選考や面接がうまくいかず、当初の希望と異なる仕事を選んでしまうか、あるいは転職活動そのものに疲れてしまうことも少なくありません。
最後に、よくある失敗例と対策方法をお伝えします。
事前の心構えができていれば、多少の壁にぶつかっても乗り越えられるはずです。
30代での未経験転職に失敗する人の特徴
失敗例1「自分の強みを活かせる職種が他にもあることを知らない」
30代の方は仕事を粘り強く頑張ってきた反面、他の業界・職種への知識が少なく、新しい仕事に挑戦したくても自分には選択肢が少ないと感じている方が多いです。
仕事の帰りに転職サイトで求人を眺めては「あまりピンとくる求人がないな」「自分にできるかわからない」とがっかりして今日も1日が終わる…
あなたはそんな日々を送っていませんか?
せっかく転職したい気持ちがあるにも関わらず、一歩を踏み出せないままでいるのはもったいないと思います。
今の仕事以外にも、あなたの強みを活かせる仕事は必ずあるはずです。
対策方法
「未経験転職を成功させる5つのコツ」でお伝えしたポータブルスキルを活かせる職種を探してみましょう。
「業界の知識はないけれど、ミスのない処理能力には自信があるから向いているかも」と言った気づきを得られるかもしれません。
そのためにも、まずは今までの経験を振り返り、自分の強みを整理する必要があります。
誰にでも強みや持ち味があるはず。安心してくださいね!
失敗例2「"未経験者歓迎"と書いてあったのに落とされた!」
「未経験歓迎」と書かれていた求人に応募してみても、企業から届くのは不採用メール。
これはいったいどういう事でしょうか??
実は、ライバルに20代の若い求職者が応募しているケースが多く、たとえ未経験歓迎であっても30代の候補者は書類選考で落とされてしまいがちなのです。
なぜなら企業としては、なるべく若いほうが未経験の業界・職種に転職しても次の会社の社風に適応しやすく、長く働いてくれると考えるからです。
このような背景もあり、未経験歓迎の求人に応募しても書類選考で落とされてしまうことがあります。
対策方法
職務経歴書のアピールを工夫してみましょう。
たとえ応募先の仕事は未経験だったとしても、それに代わるアピールポイントがあるはず。
特に30代は、20代以上に苦労を乗り越えた経験が武器になります。
経験をアピールするには、以下の順番で完結かつ論理的に語ることも大切です。
- (Situation:状況)当初、組織の課題は〇〇でした
- (Task:役割)課題に対し、私は△△が問題だと考えました
- (Action:行動)そこで□□という対策を実施しました
- (Result:結果)その結果、◇◇という成果を得ることができました
ぜひ試してみてくださいね。
失敗例3「不採用に落ち込んで諦めてしまう」
不採用の通知を受け取るとショックですよね。
実際、2~3社に応募して書類不採用となり、自信をなくして転職活動をやめてしまう方も多いです。
ですが、ちょっと待ってください。
不採用は、転職活動を経験した方なら誰もが通る道です。
下の図は、dodaエージェントサービスを利用して転職をかなえた人の平均応募社数です。
(参照元:doda「年代別の平均応募社数」)
転職成功者は年代に関係なく、ある程度の不採用を見越して平均15社前後に応募していることが分かります。
30代で業界も職種もチェンジする場合、書類通過率は10%前後になると割り切ったうえで転職活動に臨みましょう。
ちなみに私の場合は15社に応募し、1社に内定しました。
対策方法
不採用に落ち込んでしまう方は「入社後ミスマッチにならずラッキーだった」と考えてみましょう。
不採用と言われると、まるで自分を否定されたように感じるかもしれません。
しかし実際は「性格的に社風と合わない」といった向き不向きの問題だったりします。
試験と違い、採用面接において不採用は「不合格」ではありません。
「自分とは合わなかっただけ」と気持ちを切り替え、自分にぴったりの企業に出会えるまで積極的に応募してみましょう!
なお、転職エージェント経由で応募した場合、不採用の理由を教えてもらうことができます。
加えて、他にどんな経歴の方が書類通過したかも聞いてみましょう。
「経験ぴったりな方がいた」など、あなたのせいではない場合も多いです。
フリーターや派遣から正社員になるには?ポイント2つ
「正社員として腰をすえて働きたい!」
「今の職場では上が使えていて、なかなか正社員に登用されない…」
「フリーターや派遣社員の経験しかないから転職できるか不安…」
私が前職でキャリアアドバイザーをしていた頃、このような相談をいただくことがありました。
自分の市場価値を知るためにまずは応募を!
非正規雇用の経験が長い30代の方の話を聞いてみると、実際には正社員となんら変わらない業務を任されている場合が多いのです。
そのような方が正社員の面接を受けると、これまでの頑張りを評価されてとんとん拍子に採用され、しかも年収アップすることさえあります。
自分の市場価値が低いと考えている方は、積極的に求人へ応募してみてください。
内定をもらっても、必ずしも入社する必要はありません。
転職活動は自分の市場価値を知り、視野を広げるまたとない機会です。
転職理由で「正社員になりたいから」はNGワード
面接で転職理由を聞かれた際に「正社員になりたいから」を強調しすぎないようにしましょう。
「正社員になれるならどの会社でも良いのだろうか?」
「仕事の内容よりも労働条件だけを重視しているのかな」
と採用担当者に誤解されてしまいます。
- なぜ正社員になりたいのか
- 正社員になることでどのようなことを実現していきたいのか
- 非正規雇用として何を学んできたのか
- その経験を応募先でどう活かしていくのか
といった部分まで踏み込んで回答を用意する必要があります。
せっかく人柄がいいのにNGワードで一発アウト…実はこれ、あるあるです。
▼最後に
未経験の業界・職種への転職をキャリアチェンジと呼びますが、キャリアチェンジを成功させるために最も必要な要素は勇気です。
未知の世界に飛び込むことへの不安から、最初の一歩すら踏み出せないケースも少なくありません。
ですが、一度入社してしまえば案外慣れてしまうものです。
30代であればまだまだキャリアチェンジの実績がありますので、是非チャレンジしてみてくださいね。
ミライトーチMediaとは
転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。
不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧
最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。
転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。
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